タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

C56

蒸気機関車C56がここにも! タイ映画博物館[1]

前々から行きたいと思っていた「タイ映画博物館」に
昨年2016年11月27日(日)、ようやく訪れる機会を得ました!

場所はバンコクの西のはずれ。ナコンパトム県に入ったところです。

まずは戦勝記念塔からバスに乗りますよ~。

01_01

ラーチャウィティー側」から戦勝記念塔始発の
515番エアコンバスに乗車。

何度も利用したことのある路線なので安心して飛び乗ります。

時刻は、10:10。

Mr.オクレ似の車掌さんに、タイ映画博物館に行くにはどこで
降りればいいか尋ねたところ、

「スッ・サーイ」(終点)

との返事。

運賃は23バーツでした。

01_02

クルントン橋でチャオプラヤー川を渡ります。

手持ち無沙汰なので、

01_03

座席背面に貼られていたバス車内無料WiFi利用手順を見ながら、
WiFiに繋いでネットをして暇つぶし(笑)

南バスターミナルに寄ったのは10:36。
ここまで大した渋滞にも捕まらず順調ですね。

ジャンクションからプッタモントン・サーイ4通りに入ると、
左手にマヒドン大学サーラーヤー・キャンパスの広大な敷地が
見えました。

奥を左折して国鉄南線に沿った道をまっすぐ西へと進みます。
この頃には乗客はほんの数人に。

さらに途中のバス停で残りも下車して、とうとう私だけに~。
終点ってどのあたりなんだろう?
不安になって車掌さんのほうを向くと、「まだだよ」と。
覚えていてくれたんですね ^_^;)

左折してプッタモントン・サーイ5通りを南下し始めたところで、
「タイ映画博物館はここだよ。道を渡った反対側だ」と車掌さん。
親切にありがとうございます!

01_04

時刻は、11:04。
戦勝記念塔からなんと1時間弱で着いちゃいましたよ。
日曜日だからでしょうね。

01_05

反対側ということはあそこか。

と、道を突っ切ろうと数歩進んだところで、
中央にある緑地帯が深い溝になっていて容易に
越えられなさそうなことが判明。

しかたないな。歩道橋で渡るか。
えーと、歩道橋はどこだ?と左手を向くと、

01_06

はるか彼方じゃないか!!
車掌さん、こんなところで降ろさないでくれよーー!!

日差しを遮るものが何にもない中、
汗をかきながらようやく歩道橋に辿り着きました。

01_07

あぢー。

歩道橋を渡りつつ南側を眺めると、

01_08

先の方にオレンジ色のバスが2台停まっているのが見えますか?
どうやらあそこが515番バスの始点のようですね。

ちなみに右手の敷地はラチャマンガラ工科大学ラタナコーシン校です。

歩道橋を下りて北へと戻るかたちで歩き、
ようやく入口に到着しました。

時刻は、11:13。

01_09

タイ映画博物館です。
タイ語では「ピピッタパン・パーパヨンタイ」(พิพิธภัณฑ์ภาพยนตร์ไทย)。

場所はここ(グーグルマップ)。

正確には「ホー・パーパヨンタイ」(หอภาพยนตร์ไทย)、
英語で「Film Archive (Public Organization)」という、
映画保存が役割の日本で言う独立行政法人のような組織の施設なんです。

なので訳せば「独立行政法人タイ映画保存館」ですかね?

その中の1施設としてタイ映画博物館があるんですが、
全体をタイ映画博物館と呼んだほうが分かりやすいので
ここではそうさせていただきます ^^

ところで、ここに来た最大の目的が、
既に見えてますよ!

01_10

C56 47号機!!

言わずと知れた日本製蒸気機関車です。

1936年の三菱重工業製。1941年11~12月に日本軍に供出され、
タイ・ビルマに運ばれた90両のC56のうちの1両です。
太平洋戦争中に泰緬鉄道などで使用されていたんでしょうね。

01_11

前方デッキ部にはブロンズ像が乗ってますよ。

説明によると、このカメラを構えた人物は、
カンペーンペットアッカラヨーティン親王

ラマ5世の第35子で、タイ国鉄総裁を1917~26年の間務めた人物です。
国鉄の近代化と路線延伸を進め、「タイ国鉄の父」と呼ばれているんだとか。

またタイ初のラジオ局を開設したことから「タイ・ラジオの父」でもあり、
テレビ放送もアジア初を目指して進めていたものの、立憲革命でとん挫。

きっと映画にも関わっていらしたことから、像が置かれたんでしょうね。

01_12

ここはちょっとした映画の歴史のテーマパークっぽくなっているようで。
入ろうとすると、左の建物からおもむろに若い女性スタッフが出てきました。

入場料無料であることや、どんな施設があるのかを説明してくれた上で、
映画上映や博物館の解説の時刻は何時からなのでまずはどこそこから
見学なさるといいと思いますよと、終始笑顔で親切に解説してくれました。

タイのミュージアムってわりと事務的対応なところばかりなのに、
民間のテーマパークのスタッフのようなスマイル満点のホスピタリティに
しょっぱなから「ここは他と違うんだ」という意気込みを感じとりました。

よし、期待しながら入ってみましょう!


<情報>
Film Archive(Public Organization) (หอภาพยนตร์ไทย)
タイ映画博物館 (พิพิธภัณฑ์ภาพยนตร์ไทย)
場所:グーグルマップ
料金:無料。但し一部有料。
営業時間
 1 ムアン・マーヤー(幻の町):土日祝
 2 図書館:月~金9:00~17:00
 3 映画博物館:土日祝10:00, 11:00, 13:00, 14:00, 15:00の5回
 4 映画館:月~金17:30、土日13:00, 15:00、祝日13:00
 ※変更の場合あり。

<旅費交通費>
515番バス:23バーツ
ここまでの合計:23バーツ

<参考>
ウィキペディア『国鉄C56形蒸気機関車』
การรถไฟแห่งประเทศไทย "การรถไฟฯจัดงานวันบุรฉัตร ๑๔ กันยายน"
Wikipedia "พระเจ้าบรมวงศ์เธอ พระองค์เจ้าบุรฉัตรไชยากร กรมพระกำแพงเพชรอัครโยธิน"

※旅は2016年11月27日(日)に行いました。



元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

タイ映画博物館

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フアランポーン駅の蒸気機関車


今回は小ネタをお送りしたいと思います。
2012年の年末某日、私が向かったのは、バンコクの国鉄フアランポーン駅


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フアランポーン駅と通常言いますけど、
駅内の表示は全て「クルンテープ」なんですよね。

なぜフアランポーン(スピーカーの頭)と呼ばれるのか、不思議です。
いつか調べてみることにしますか ^_^;)


で、早速駅構内に入ります。


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8番線と9番線のあるホームをずんずん先へ歩いて行きます。
端に近づいた頃、左手にあるモノが見えてくるんです。


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蒸気機関車です!


発着の列車に気を付けながら線路を跨いで、近づいてみましょう~。


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この蒸気機関車、どう見ても日本製ですよね。
C56だと思います。


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この炭水車のフォルムは、やはりC56ですよね?
綺麗に保存されていて嬉しい限りです。


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蒸気機関車の手前にあるこの碑は、タイ国鉄発祥記念碑

碑に刻まれた銘文を読むと、ラマ5世によりほぼこの場所で
1891年3月9日に国鉄線路起工式典が、
1896年3月26日に国鉄開業式典が執り行われたのだそうです。

それを記念して、1990年3月26日にこの場所に記念碑が建てられたのだとか。
蒸気機関車もその時からここに展示されているんでしょうね。


グーグルマップ上で矢印を立てててある場所が、タイ国鉄発祥記念碑です。
フアランポーン駅へ行かれた際には、よろしければ立ち寄ってみてください。


※旅は2012年12月29日(土)に行いました。
 
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