タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

海軍博物館

海軍博物館 ~ パークナム探訪 [4]

日本製潜水艦「マッチャーヌ」を見終え、ふと博物館本館のほうへ振り向くと
男性職員さんが「中へはこちらです。どうぞ」と手招きしていました。

はい。今行きます~。


どうやら案内してくださるようです。
まず左側の部屋へ。


そこにあったものは、


タイ海軍初の軍艦「プラルアン」


「プラルアン」と書かれています。


実はこれ、タイ海軍の軍艦第一号「プラルアン号の銘板なのです。

プラルアン号は、ラマ6世期にイギリスから購入。

タイに到着したのは、89年前の、なんとちょうど今日。
1920年10月7日のことでした。


続いて右側の部屋に案内されるとそこには
さまざまな銃が展示されています。


さまざまな銃の展示


見ているうちに「日本式機関銃」(プーンゴン・イープン)という説明を発見。


「日本式機関銃」


どこがどう日本式なのかは、分かりませんでしたが・・・(汗)


2階、3階も展示室がありましたが、あまり目ぼしいものがなく
足早に見て下りてくると、「裏は見ましたか?」と、先ほどの職員さん。

まだあったんですね。


しかし、にこやかかつ丁寧に応対してくださいます。
海軍のイメージUPのためかもしれませんが、お陰で気持ちよく見学できましたよ。
ありがとうございます~。


裏の2号館へ足を踏み入れると、
そこには海軍軍艦を中心に色々なタイの船の模型が展示されていました。

中でも圧巻なのは、


王室御座船団の模型


王室御座船のパレードの様子でしょうか。
模型とはいえ相当に大きくて、2階からようやく全体が写真に収まるほど!


土産物の売店で、かわいい携帯ストラップみたいなものを買って、
海軍博物館を後にしたのでした。


さて、次は!




<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:71.5バーツ


※旅は2009年7月22日(水)に行いました。


つづく


海軍博物館

日本製潜水艦が! ~ パークナム探訪 [3]

パークナムの船着場からわざわざ20分歩いてやってきたここは、

海軍博物館

だったりします。


入館料無料だそうなので、早速入ってみましょう!

門を通ると門番の兵士さんが、
「バット・プラチャーチョン」(身分証明証)と。

外国人なのでパスポートでいいですか?

「なら、結構です。どうぞ」

そ、そんなもんなんですか?(汗)


入るとすぐに飛行機がドーンと。


ラーチャナーウィー


機体には、「ラーチャナーウィー」と名称があります。


飛行機の横を過ぎると、本館の真正面に
不思議なかたちのものが展示されていました。


「マッチャーヌ」


なんだと思いますか、これ?


実は、潜水艦「マッチャーヌ」の艦橋部分なのです。

この潜水艦は、なんと、戦前の日本製!!


そうです。またもや出合いました。
日本の面影に!


タイから発注を受けて、1937(昭和12)年に三菱重工業神戸造船所で建造された、
潜水艦4隻のうちの1号艦が「マッチャーヌ」です。

翌38年、3週間あまりかけて神戸からバンコクまで航行し、
7月から実配備されたんだそうです。


潜水艦「マッチャーヌ」


とくに実戦で活躍することはなかったようですね。

戦後は、敗戦国日本の兵器製造が禁止されたため、
修理部品が入手できなくなり、さらに海軍がクーデターを企てた
いわゆる「マンハッタン号事件」失敗の影響もあって、
事件同年の1951(昭和26)年11月に他の3隻とともに退役したのです。


潜水艦「マッチャーヌ」


退役後しばらくは、シリラート病院近くのチャオプラヤー川に
4隻とも係留されていましたが、サイアムセメント社に売却され
鉄屑として処分されてしまったのだとか。

で、残ったのが、
1号艦「マッチャーヌ」のこの艦橋部分など一部のみ。


海軍が引き取って、こうやって海軍博物館で展示されることになったのです。


しかし、どこにも案内板が無いんですよね。
ただ艦橋部分が展示されているだけ。
知らないで訪れた人は、これが何なのか知らずに終わってしまいますよ・・・。


デッキ部に登ってみました。
足元は、残念ながらコンクリートでの復元ですね。


潜水艦「マッチャーヌ」


でも、この機銃は、元のままです。


たとえ一部分だけでも、軍艦メークローン号とともに、
こうやって残されているのは嬉しいですよね。


<参考文献>
『タイ国情報』第42巻第5~6号、日本タイ協会、2008年
 



<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:71.5バーツ


※旅は2009年7月22日(水)に行いました。


つづく



海軍博物館

 
旅ごとに見る
このブログ内で検索
アンケートモニター登録
Gポイント
 
タグでまとめて見る
最新コメント
QRコード
QRコード