カオプーン洞窟にいよいよ入ります!
入口の階段を下りていきましょう。
時刻は、12:23。
洞窟に入ると、いきなり広間があり、
涅槃仏が。
静かに参拝している人が何人もいます。
そして既にもうここから鍾乳石が姿を見せていますね。
ここのタイ語名称タム・カオプーン(ถ้ำเขาปูน)を直訳すれば、
「カオプーン洞窟」で、日本語の観光案内にもそう表記されていますが、
これが日本だったら「カオプーン鍾乳洞」って呼ぶんじゃないかと。
まあ、細かいことはいいんですけど。
カオプーン洞窟には9つの広間があるんだとか。
で、この広間は「涅槃仏の間」(ห้องพระพุทธไสยาสน์)。
タイでは生まれた曜日ごとに仏像のかたちが決まっていて、
ラマ5世の誕生曜日の火曜日は、涅槃仏。
それもあってラマ5世は、1870年にワット・タムカオプーンと
ここカオプーン洞窟に行幸されたようです。
一角にラマ5世の像と肖像画が飾ってありました。
先へ進んでいきましょう。
おぉ、予想以上に川口探検隊感があってワクワクしてきました。
身体を横向きにしたりかがんだりしないと通れない箇所があるんですよ。
立派な石柱や、天井からぶら下がった仙人の髭のような
木の根の太い束などを見ながらなおも進んでいくと、
一段と大きな広間に出ました。
鍾乳石が見事ですね~。
一角には仏像も。
実はこの洞窟は太平洋戦争中、日本軍の倉庫として使われていたと
数多くの日本語ソースでは解説されています。
ただ出典元の一次資料が見つからなくて、何の倉庫だったのか
不明なんですよね。
さらにタイ語ソースではどれも日本軍が病院として使っていたと
日本語ソースと異なる解説をしている点も興味深いです。
あるタイ語ソースではこの狭い階段を上った先の広間が病院として
使われていたとしているんですが、こんな暗い場所を病院にするかな?
というのが正直な感想です(今は電灯が付いていますが)。
チョンカイのキャンプには日本軍宿舎と捕虜収容所のほかに
病院もあったんですよ。だから近い場所にあえてさらに病院を
設けるってのも不自然ですし。
個人的には、日本軍が何らかの倉庫として使っていた説のほうが
説得力があるように思えますね。
そんないわくのある広間の横を階段で上って行くと、
出口だ!
金属の階段を登り切り地上に戻ってきました。
時刻は、12:40。
17分間の地底探検でした。
出口は入口と離れた場所のようです。
道なりに進んでいこうとすると、すぐの左手に
日本軍の捕虜収容施設を連想させる建物が。
看板に「第二次世界大戦博物館」と。
あー、やっぱり。
長い建物内には、泰緬鉄道関連の写真が展示されていました。
この写真には、
「ラーチャブリー県のバーンポーン駅に列車で連行されてきた戦争捕虜」
との説明があります。
帽子のかたちからして昭南島(シンガポール)から連れて来られた
オーストラリア軍の兵士達のようですね。
蒸気機関車のプレートをよく見ると、C56 23 と。
あ、この車輌見たことがあるぞ!
クウェー・ヤイ橋駅(クウェー川鉄橋駅)前にC56 23号機が静態保存
されているんです。
ほぉ、泰緬鉄道建設にはゾウも使われてたんですか。
主な仕事はジャングルから木材を引っ張ってくることだった
と解説にあります。
そんな写真を一枚一枚見ているうちに出口に到着。
そこからこんな緩やかな下りの小路を進んでいくと、
ようやく洞窟入場受付がある広場に戻ってきました。
喉が渇いたので屋台でナム・マナオ(ライムジュース)を買ってから、
再び自転車に跨り、境内のさらに奥へと走って行くと、
見晴らしの良さそうなポイントが。
クウェー・ノーイ川が目の前で大きく蛇行している雄大な景色が
広がっていました。右手が上流ですね。
ん? ということは…と視線を下げると、やはりあった!
見にくいですが左下の小屋の右手に元の泰緬鉄道、
現在の国鉄西線(ナムトック線)の線路が左右に走っているのが
少し見えているのがわかりますか?
ここから左を向くと、
こっちのほうが中央から右下へ真っ直ぐ線路が伸びているのが
はっきりとわかりますね。
隠れていますが、この左手があのチョンカイの切り通しになります。
さーて、昼を回っていることだし、
カンチャナブリー市街に戻ってランチとしますか!
<旅費交通費>
歩き&貸自転車を漕いだだけなので:0バーツ
ここまでの合計:220バーツ
<参考>
『カオプーン洞窟』タイ国政府観光庁
『タイにおける曜日毎の色と仏像』外務省
สำนักพุทธศาสนาจังหวัดกาญจนบุรี "วัดถ้ำเขาปูน"
※旅は2016年5月27日(金)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)
つづく
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◇ 入門 ◇
『CD付き らくらく話せる! タイ語レッスン』ナツメ社
◇ 中 級 ◇
『中級タイ語総合読本』白水社
◇ 上 級 ◇
『タイ語上級講座 読解と作文』めこん</
入口の階段を下りていきましょう。
時刻は、12:23。
洞窟に入ると、いきなり広間があり、
涅槃仏が。
静かに参拝している人が何人もいます。
そして既にもうここから鍾乳石が姿を見せていますね。
ここのタイ語名称タム・カオプーン(ถ้ำเขาปูน)を直訳すれば、
「カオプーン洞窟」で、日本語の観光案内にもそう表記されていますが、
これが日本だったら「カオプーン鍾乳洞」って呼ぶんじゃないかと。
まあ、細かいことはいいんですけど。
カオプーン洞窟には9つの広間があるんだとか。
で、この広間は「涅槃仏の間」(ห้องพระพุทธไสยาสน์)。
タイでは生まれた曜日ごとに仏像のかたちが決まっていて、
ラマ5世の誕生曜日の火曜日は、涅槃仏。
それもあってラマ5世は、1870年にワット・タムカオプーンと
ここカオプーン洞窟に行幸されたようです。
一角にラマ5世の像と肖像画が飾ってありました。
先へ進んでいきましょう。
おぉ、予想以上に川口探検隊感があってワクワクしてきました。
身体を横向きにしたりかがんだりしないと通れない箇所があるんですよ。
立派な石柱や、天井からぶら下がった仙人の髭のような
木の根の太い束などを見ながらなおも進んでいくと、
一段と大きな広間に出ました。
鍾乳石が見事ですね~。
一角には仏像も。
実はこの洞窟は太平洋戦争中、日本軍の倉庫として使われていたと
数多くの日本語ソースでは解説されています。
ただ出典元の一次資料が見つからなくて、何の倉庫だったのか
不明なんですよね。
さらにタイ語ソースではどれも日本軍が病院として使っていたと
日本語ソースと異なる解説をしている点も興味深いです。
あるタイ語ソースではこの狭い階段を上った先の広間が病院として
使われていたとしているんですが、こんな暗い場所を病院にするかな?
というのが正直な感想です(今は電灯が付いていますが)。
チョンカイのキャンプには日本軍宿舎と捕虜収容所のほかに
病院もあったんですよ。だから近い場所にあえてさらに病院を
設けるってのも不自然ですし。
個人的には、日本軍が何らかの倉庫として使っていた説のほうが
説得力があるように思えますね。
そんないわくのある広間の横を階段で上って行くと、
出口だ!
金属の階段を登り切り地上に戻ってきました。
時刻は、12:40。
17分間の地底探検でした。
出口は入口と離れた場所のようです。
道なりに進んでいこうとすると、すぐの左手に
日本軍の捕虜収容施設を連想させる建物が。
看板に「第二次世界大戦博物館」と。
あー、やっぱり。
長い建物内には、泰緬鉄道関連の写真が展示されていました。
この写真には、
「ラーチャブリー県のバーンポーン駅に列車で連行されてきた戦争捕虜」
との説明があります。
帽子のかたちからして昭南島(シンガポール)から連れて来られた
オーストラリア軍の兵士達のようですね。
蒸気機関車のプレートをよく見ると、C56 23 と。
あ、この車輌見たことがあるぞ!
クウェー・ヤイ橋駅(クウェー川鉄橋駅)前にC56 23号機が静態保存
されているんです。
ほぉ、泰緬鉄道建設にはゾウも使われてたんですか。
主な仕事はジャングルから木材を引っ張ってくることだった
と解説にあります。
そんな写真を一枚一枚見ているうちに出口に到着。
そこからこんな緩やかな下りの小路を進んでいくと、
ようやく洞窟入場受付がある広場に戻ってきました。
喉が渇いたので屋台でナム・マナオ(ライムジュース)を買ってから、
再び自転車に跨り、境内のさらに奥へと走って行くと、
見晴らしの良さそうなポイントが。
クウェー・ノーイ川が目の前で大きく蛇行している雄大な景色が
広がっていました。右手が上流ですね。
ん? ということは…と視線を下げると、やはりあった!
見にくいですが左下の小屋の右手に元の泰緬鉄道、
現在の国鉄西線(ナムトック線)の線路が左右に走っているのが
少し見えているのがわかりますか?
ここから左を向くと、
こっちのほうが中央から右下へ真っ直ぐ線路が伸びているのが
はっきりとわかりますね。
隠れていますが、この左手があのチョンカイの切り通しになります。
さーて、昼を回っていることだし、
カンチャナブリー市街に戻ってランチとしますか!
<旅費交通費>
歩き&貸自転車を漕いだだけなので:0バーツ
ここまでの合計:220バーツ
<参考>
『カオプーン洞窟』タイ国政府観光庁
『タイにおける曜日毎の色と仏像』外務省
สำนักพุทธศาสนาจังหวัดกาญจนบุรี "วัดถ้ำเขาปูน"
※旅は2016年5月27日(金)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)
つづく
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◇ 上 級 ◇
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