タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

宝くじ

ラムイントラ・ゴーモー2市場 宝くじに当たる5大願掛けスポット巡り[最終回]

バンケーン虎神の祠での願掛けを済ませ、
向かいのセブンイレブン前で帰りのソンテオを待っていると、


11_01


うわっ、いきなりやって来た。
待って~!!

なんとか止まってくれました ^_^;)
時刻は17:36。


このソンテオはどうやらサパーンマイインジャルーン市場
ラムイントラ・ソイ19ラムイントラ・ゴーモー2)を
結ぶ路線のようです。

インジャルーン市場
と言えば、かつてプラカノン船着場と結ぶ
水上バスがあったんですよね。いつの間にか廃止になってて残念。


ラムイントラ・ソイ19
の入口で下車。


11_02


時刻は、17:42。

そのままラムイントラ通りからソイ21に入って折り返しで
サパーンマイまで行くようで。

私はラムイントラ通りを歩道橋で渡ります。


11_03


ん? 向こうのソイの上に看板があるぞ。
見にくいですが、スーンガーンカー・ラムイントラ
訳すとラムイントラ・ショッピングセンターと書いてあります。

行ってみるか。


ソイ入口から人の流れについて入っていきます。


11_04


えっ、なぜこんな細い路地をみんな歩いてるんだ?
構わず入り込むと、

11_05


ほぉ、広いところに出たではないですか。
なかなか賑やかですね。

さらにここを突き抜けて奥へと進むと、


11_06


なるほど!
中心に市場があるのか!

どうやら、ラムイントラ・ゴーモー2市場というようです。
150番バス車掌さんに連れて行かれた
ラムイントラ・ゴーモー7市場とは規模も活気も段違い。

それよりも横に停車中の赤いソンテオが気になります(笑)


11_07


前面にも後部にもラートプラーカオ(ลาดปลาเค้า)と。
横のラートプラーカオ通りを南下していく路線ってことか。


ついでだからラムイントラ・ゴーモー2市場内にも。


11_08


この雰囲気いいですね~。


ところでちょうどいい時間なので夕食を
ここで済ませて帰ろうかな。


11_09


食堂や屋台を探して歩くと、


11_10


SUKI の I の上にハートが乗った看板の店が。
料理の「スキ」と日本語の「好き」をかけてるんですかね。

日本語できるのかな?
と興味を持ったので、ここで食べることに。

店のご夫婦は、私が外国人だとすぐにわかったらしく
英語で話しかけてきます。なんだ、日本語できないのか(笑)

注文したのはもちろん、


11_11


スキ。45バーツ也。
それと近くの屋台のマンゴージュース。

どちらも美味しいけど、
マンゴージュースの味とボリュームに感動!
このサイズでたったの25バーツですよ。

そんなマンゴージュースで至福なひと時を過ごしながら、
今日1日で訪れた宝くじにご利益のある5大スポットを
思い返してみます。

メー・ナーク廟
キングコブラ母子廟
二哥豊廟
ムアントンタニー爺婆の祠
バンケーン虎神の祠

考えてみたら一つも仏教のお寺がないんですね。
みんな土着信仰の祠か亡くなった人・生き物を祀った廟でした。

タイ人にとってこれらは現世利益をシンプルに祈願する対象として
仏教とは別に存在意義があるのかなと考えてみたり。


さて、帰りますか。

ラムイントラ通り
沿いのバス停まで戻り、
やってきた26番バスに乗車。

時刻は、18:15。
戦勝記念塔までと告げます。
17バーツ也。


が、ラートプラオ五差路を過ぎたところで気が変わって、
BTSモーチット駅下で下車することに。


11_12


19:02。
もう日が落ちて暗くなり始めていました。

朝8時にサイアム駅スタートだったので
11時間かかった今回の旅もこれにて完結です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!


おっと忘れるところでした。
せっかくなので日本帰国後すぐに宝くじを買ってみたんですよ。
地域医療等振興宝くじってやつ。


結果は…





はずれ(笑)


敗因を考えてみたんですけど、

・二哥豊廟とムアントンタニー爺婆の祠でお供え物をしなかったから。
・普通はお供え物を手にしたまま願掛けしてからお供え物を供えるのに
 私はお供え物を供えてから願掛けしたから。
・日本語で願掛けしたから。
・そもそも日本の宝くじにはご利益がない?

てなところでしょうか。

今回は私が人身御供になったので(笑)、
みなさんは参考にしてぜひ失敗しないように願掛けをなさってください。
幸運を祈っております ^^


パワースポット巡りに味をしめた私は
後日また違う趣向で巡ったんですが、
それはまたいつぞやの機会に綴ろうと思います。

次回は珍しく大失敗したスパンブリー方面の旅を
軽くお届けする予定です。




<旅費交通費>
ソンテオ:8バーツ
26番バス:17バーツ
ここまでの合計:286.5バーツ

※旅は2015年7月22日(水)に行いました。

<今回の旅の参考記事>
タイラット "ไทยแลนด์โอนลี่? ทัวร์แหล่งบนบาน ศาลกล่าว ไขความลับได้ดั่งใจ"

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


おわり

Km2市場

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バンケーン虎神の祠 宝くじに当たる5大願掛けスポット巡り[10]

150番バスの車掌さんに間違えて連れて行かれたお陰で
時間をロスしましたが、ようやく本来降りたかった
ラムイントラ・ソイ19入口に辿り着けました。


10_01


宝くじにご利益のある5大スポットの5か所目は
この奥にあるんですが、事前にネットで情報収集したものの
交通機関の情報が全く見当たらなかったんですよ。

したがって最後の手段、「徒歩」発動です(笑)
距離1.6km、20分程度ですから 大したことありませんが。

意気込み十分でソイを歩き始めると右手に


10_02


あれ、ソンテオ?

ちょうど走り出そうとしていたところを運転手に
サーン・ジャオポースアへ行くか尋ねたところ、
頷くではないですか!

ソンテオ路線があったのか!
タイ人も知らない大発見だ!!

と一人大喜びしつつ乗車。
時刻は、17:12。

と言っても地元民はもちろん知ってるわけですけど ^_^;)


ソイ19
を出てラムイントラ通りを東へ少し走ったソンテオは、
隣のソイ21に入って直進。

車内には「この車はラムイントラ・ゴーモー2行きです」と。
ほぉ、ソイ19は2km地点なのか。

それを前もって知っていれば150番バスの車掌さんに
遠くまで連れて行かれずに済んだんですね -_-;)


何度か曲がった後、iPhoneのマップで場所を確認してブザーを押します。


10_03


四つ角のセブンイレブン前で下車。
運転席で運賃8バーツを支払います。

時刻は、17:21。


結構車の通りが多い路地ですね。

セブンイレブン前まで歩いて反対側を眺めます。


10_04


あそこがサーン・ジャオポースア・バンケーン(ศาลเจ้าพ่อเสื้อบางเขน)、
訳すなら「バンケーン虎神の祠」です。

場所はここ(グーグルマップ)。

辻に立つ祠…。いかにもお地蔵さんが立ってても
おかしくない日本っぽい風景で、妙に親近感が湧くではないですか。

が、お地蔵さんの代わりにあるものはその名のとおり、


10_05


トラ、トラ、トラ!

脳裏にイメージした日本の原風景が吹っ飛びました。


10_06


2つ並んでいるうちのこちらの祠には
サーン・プースアサミンプラーイ(ポースア) ศาลปู่เสือสมิงพราย (พ่อเสือ)と。

プースア・サミンプラーイ(サミンプラーイ)とポースア(ジャオポースア)は、
どちらも虎神を意味するので同じ存在を指していると考えて良さそうです。
爺婆の祠ほどではないものの、ここ以外にも多くの祠で祀られています。

ただ、2つの系統の伝承があるんですよ。

一つは、昔北タイの山中にいた呪術に長けた仙人の名というもの。
なんでも空中を歩け、どんな人にも虎にも猫にも自由に変身でき、
透視能力まであったんだとか。昔の叙事詩や小説にも登場しています。

もう一つは、虎の神というか霊・妖怪のような存在。
人を食べる獰猛な虎で、人を食べれば食べるほど
その魂を体内に取り込みパワーアップするのだとか。

また人が獣法を習得し呪術を使って虎神になることもでき、
その場合は、やはり人を食べることで完全体になるのだそうで。

現代ではそこまでして虎神になるメリットがないため、
虎神絡みの呪術はお守りに虎神の霊を取り込むことにのみ使用とか。

…というのが一般的な伝承です。
(タナーオ通りのサーンジャオポースアはまた別の由来ですが。)


祠左手のおばちゃん2人のいる売店でお供えセットを購入。


10_07


線香は7本だっかた9本だったか忘れちゃいました ^_^;)
あとロウソクと花飾り。

お供えして願掛けします。

もう一つの祠にも。


10_08


奥にはおじいさんの像が3つ立ってますね。
上記伝承一つめのほうの仙人かな?

でも実はここに祠が建てられた経緯はちょっと変わっているようなんです。

この付近は都有地で交通事故車の保管場所だったんだとか。
で、そんな事故車の中で泣いている人の霊を見た人が現れたりしたので、
とあるおじいさんが木造の祠を建てたのだそうです。

でも今の場所から電柱2本離れた場所で祠の名前もなかったんだとか。

その後、住民がソンテオ乗り場にしているこの交差点角に移して
祠兼あずま屋にしようと建設を始めたところ、
土中からプラスチック製の虎の置物が2つ出てきたのでした。

それでサーン・ジャオポースア(虎神の祠)にしたということ。

歴史があるのかと思いきやプラスチック製じゃ最近のことですね ^_^;)

しかしその後宝くじ当選の願掛けをここでした人が相次いで当選!
バンコク中に名が知られることとなったのでした。


10_09


当たるのかな。
素直に信じてみますか。

そうそう、ここは宝くじ当選以外に
厄除け、旅行安全、事業安定、商売繁盛
にご利益があるそうです。


よし、これで5か所全て1日で巡ったぞ~!




<旅費交通費>
ソンテオ:8バーツ
ここまでの合計:271.5バーツ

※旅は2015年7月22日(水)に行いました。

<参考>
doolekded.com "ตามหวยเด็ดศาลเจ้าพ่อเสือบางเขน"
๙ มหาเวทย์ "ปู่เจ้าสมิงไพร (ปู่เจ้าสมิงพราย)"
TumnanDD.com "เสือสมิง"

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

バンケーン虎神の祠

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ムアントンタニー爺婆の祠 宝くじに当たる5大願掛けスポット巡り[8]

IMPACTムアントンタニー横の道を東へ少し歩くと到着しました。

宝くじにご利益のある5大スポットの4か所目、
ムアントンタニー爺婆の祠 です。

じゃ~ん。


08_01


シマウマだらけ!!


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横にはサーン・ターヤーイ ムアントンタニー(ศาลตายาย เมืองทองธานี)
訳すと、ムアントンタニー爺婆の祠
との看板が立っているので分かりやすいですね。

っていうか無数のシマウマがイヤでも目を引くので
迷うことはないと思いますが(笑)

場所は、ここです(グーグルマップ)。


ここに限らずなぜシマウマを奉納するのかは諸説あります。

以前ナコンナーヨックの陸軍士官学校内にあるクンダーン廟
訪れた際にも書きましたが、本来は馬を奉納したいところが、
馬の像は売っていなかったり高価だったりで、庭の置物用に
ホームセンターなどで売られていたシマウマを代用したのが始まり
という説が有力なようです。

なぜ馬を奉納するのかは、祀られた人物が馬に跨って活躍したから、
または祀られた神様の移動手段や下僕として奉納するからと
いったところのようです。

シマウマを奉納する理由のもう一つの説には、
タイ語のシマウマ「マーラーイ ม้าลาย」は、
横断歩道「ターン・マーラーイ ทางม้าลาย」(シマウマの道)
と同じことから、交通事故の多いところに建てた祠に
交通安全祈願のシンボルとして奉納されたというのもあります。


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ゴタクはいいから入ってみますか。


08_04


大理石かな? どんな意味があるんでしょうね。

その先に、


08_05


タイの伝統家屋様式の祠が立っています。

中を覗くと、


08_06


爺婆の祠(サーン・ターヤーイ)の名のとおり、
お爺さんとお婆さんの像が。

実は中央の祠の左側にもまた祠があり、


08_07


前にも祠の中にも同様に爺婆像が。

さらに右側にも


08_08


爺婆像の入っている祠が。


爺婆の祠」(ศาลตายาย)とは、ここの固有名詞ではなく
普通名詞でして、一般家屋の敷地内からこういうところまで、
タイ中いたるところに無数にあります。

祀られているのは、お爺さんお婆さんに限らず先祖だったり、
かつてその地で亡くなった人の霊だったり、はたまた
整地前にあった森の大木に住んでいた霊だったりします。

それらの霊に住まいを提供して土地の神となってもらうという
土着信仰に由来した祠なのだそうで。

爺婆の祠(サーン・ターヤーイ)は、
土地神の祠(サーン・ジャオティー)や
土地神・道の神の祠(サーン・ジャオティージャオターン)
と呼ばれることもあります。


ここの爺婆の祠は、IMPACTで開催される展示会の出展企業が
多く売れることを祈願しに参拝に来ることから有名になったようです。

さらにはす向かいに建つ内務次官事務所の職員もよく来ているようで、
そんなワケでご利益があるのは、宝くじ当選の他に、
商売繁盛、仕事運、金運、恋愛成就、無病息災 だとか。


爺婆の祠の詳細はこの記事を書くために調べて初めて知ったんですが、
思い返すと今回の旅で既に遭遇しているんですよ。

ここの一つ前に訪れた首都警察プラッププラーチャイ署の二哥豊廟
同じ4階屋上の北側隅に2つの祠が立っていたんです。


06_01


このうちの右がこの地の爺婆の祠。
ここでは「爺さんの祠-婆さんの祠」と書かれていましたが。

ところで左のは?ということになりますが、
プラプームの祠(ศาลพระถูมิ)です。

こちらも土地の神ですが、元々この地にいたのではなく、
儀式で天から招聘した神で、バラモン教に由来しています。

プラプームには9種類あるそうですが、
ここにはプラプーム・チャイモンコン(พระภูมิชัยมงคล)
と書いてあったので、家屋敷を守護するタイプの神です。

じゃあ、なぜ土地神に2種類もあるのか?ですが、
支配・被支配の2層構造から生じたものなんだそうで。

つまり支配階級のバラモン教に由来したプラプームの祠と
被支配階級の土着宗教に由来した爺婆の祠が併存していると。

プラプームの祠を建てる場合には、
必ず爺婆の祠も建てないといけないことになっています。


面白いのが2つの祠の形状の違い。
上の写真にはっきり写っているのですが、
爺婆の祠は柱が4本。
プラプームの祠は柱が1本で、
必ず爺婆の祠より高くするのだそうです。

2番目に訪れたキングコブラ廟入口左手にも、


08_09


左がプラプームの祠、右が爺婆の祠。
写真を見返したら、ちゃんと書いてありましたよ!


08_10


おじさんが黙々とモップ掃除をしていて
邪魔だという無言の圧力を感じたので退散しますか -_-;)


そういえばまたもやお供え物を買いそびれました。
近くに売ってないようなので、事前に準備してくるしかないですね。

ちなみにシマウマは願掛けした願いが叶った場合に
お礼として奉納するのが普通です。
なので、これだけの人がここで願掛けして成就したということ。

ご利益絶大ってことですよね!?




<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:231バーツ

※旅は2015年7月22日(水)に行いました。

<参考>
doolekded.com "ศาลตายายเมืองทองธานี"
mordookrungsiam.com "เจ้าภาพสมัยใหม่"
YAHOO! รู้รอบ "ทำไมบางที่มีศาลพระภูมิแล้วต้องมีศาลตายายอีกคะ?"
『タイ日大辞典』冨田竹二郎,めこん,1997年

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

爺婆の祠

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二哥豊廟@警察署 宝くじに当たる5大願掛けスポット巡り[5]

首都警察プラッププラーチャイ署前に到着。


05_01


場所はここです(グーグルマップ)。

次なる目的地はここの4階にあるそうなんですが、
どこから入るんだ?

1階の窓口で恐る恐る尋ねると、横の階段を上がってくださいと
にこやかに教えてくれました。


05_02


中央のここだな。上りましょう。

正面に国王肖像画が掲げられた2階から
また細い階段を上ると、


05_03


ようやく警察署内らしい風景の3階に。

さてここからは? と戸惑っていると、
通りかかった警官がどこに行くのかと
またもやにこやかに話しかけてくれました。

廟に行きたいんですが。

「この階段を上がってください」

ありがとうございます。
本当だ。↑との看板がぶら下がってますね。

トイレを借りたのち4階へ上ると


05_04


正面にはエレベーターが。
なんだ、やっぱりあったのか -_-;)

それはさておき「市民の平和を守る者」との標語付きの
警官イラストがカッコイイですね~。

←との案内に従い、左の広い屋上に出ると、


05_05


左端にありましたよ!

時刻は、12:56。


05_06


宝くじに当たる5大願掛けスポットの3か所め、
二哥豊廟です。

タイ語では、サーン・ポープージャオ・イーコーホン
(ศาลพ่อปู่เจ้ายี่กอฮง)と言います。

あ、しまった。 お供えグッズ買ってくるの忘れた。
そもそもどこで売ってるんだ? -_-;)


05_07


見ると、線香と黄色い花輪の他に、
ホットドッグみたいな串刺しの赤いロウソクが お供えしてあります。


05_08


さあ、警察署の屋上にあるこの風変りな廟に入ってみますか。


05_09


2本の象牙の奥にはラマ5世像が鎮座していますね。

ん? 手前左端のコップに入った黒い液体はなんぞや?

後で調べたところ、これもお供え物で、
中国式ホットコーヒー「オーユア」(โอยัวะ)だそう。
「烏熱」の潮州語読みで「黒くて熱い」の意味だとか。

ここでピンときた方もいらっしゃるのでは?
タイ式アイスコーヒー「オーリアン」(โอเลี้ยง)は、
「烏涼」=「黒くて冷たい」で、オーユアと対になってるんですね。


奥右側には、


05_10


いかにも中国人な出で立ちの男性の写真が飾ってあります。

この人こそここのご本尊、二哥豊こと鄭智勇その人。
下部には鄭智勇先生との漢字書きが。

1849年生まれのこの方、出身はタイか中国かはっきりしてないのですが、
16歳の時にバンコクの賭博場で使用人となったそうで。

その後チェンマイで商売をした後バンコクへ戻り、
宝くじ販売を始めます。どうやらこの区域初の宝くじだったようで。

と言っても今のと異なり、札に書かれた38種のタイ文字を
当てる「フアイ・ゴーコー」(หวย กข)と呼ばれるもの。
公認の他にヤミもありましたが、この方が始めたのは恐らく前者でしょう。

当時大人気だったことで成功し、この地に家を建てます。

宝くじにご利益がある最強の願掛けスポットとも呼ばれるのは、
そういった経緯からなんですね。


しかしです。宝くじがあまりにも人気を博したため、
ラマ5世末期からラマ6世初期にかけて規制され、
フアイ・ゴーコーが廃止されてしまいました。

そこで中国航路運航や精米所経営などを始めたものの、
負債を抱え破産し、全財産を国庫に没収されるという憂き目に。


実は彼は儲かっている頃に道路、橋、学校などの建設に
財産を寄付していたんです。
さらに報徳善堂の前身の設立(1909年)にも関わっています。

恐らくそれがあったからでしょう。時のラマ6世から
住居だけはそのまま住み続けて良いと特赦を受けたのです。

さらに1918年、ラマ6世からテーチャワニット(เตชะวณิช)の姓を
下賜され、徴税請負人の職位を授かりました。


05_11


左端には、この方のもう一枚の写真が。
ホン・テーチャワニットとタイ名が書かれています。

徴税請負人とは、政府に代わり税金を徴収する役目の人で、
この仕事で財を成した華僑が数多くいます。
確かタクシン氏の祖父だか曽祖父だかもそうだったはず。

公共への寄付は続き、チュラロンコン大学病院建設に出資、
タイ赤十字にも多額の寄付をしています。

そして1936年に他界。

ちょうど警察署が火災に遭い代替建設地を探していたところで、
テーチャワニット氏住居の敷地に白羽の矢が立ちます。

警察署が建設され、屋上に彼を祀る廟が設けられたのでした。


年代的に、今の建物は2代目でしょうかね。


05_12


中央のラマ5世像を見上げます…。




<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:166バーツ

※旅は2015年7月22日(水)に行いました。

<参考>
chinatownyaowarach.com "ศาลพ่อปู่ยี่กอฮง"
Wikipedia "พระอนุวัฒน์ราชนิยม (ฮง เตชะวณิช)"
Wikipedia "มูลนิธิป่อเต็กตึ๊ง"
"สถานีตำรวจนครบาลพลับพลาไชย ๒"

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

二哥豊廟

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キングコブラ母子廟 宝くじに当たる5大願掛けスポット巡り[2]

さあ、2つめの宝くじにご利益のあるスポットへ向かいましょう!
チャオプラヤー川の向こうまで足を延ばします。

メーナーク廟
のあるワット・マハーブットを後に。
オンヌット通りに出て、歩道橋で反対側に渡ったところから、
やって来た白いソンテオに適当に乗り込みます。
ここを通るのならどれでも大丈夫。


02_01


さほどかからず終点のBIG C前に到着。
運転席で運賃8バーツ支払い。

時刻は、09:00。


歩いてオンヌット駅に戻り、BTSで戦勝記念塔駅へ向かいます。
到着すると、ロータリー南東側のバス停へ。


02_02


ちょうど来ましたよ。140番バス。
高速に乗ってチャオプラヤー川を渡るので速いのです。

09:38発車。

車掌には「サーン・ジャウメー・ングージョンアーン」と告げます。
キングコブラ廟という意味。どんなところなんでしょうね ^_^;)

23バーツ也。


ルークトゥン(演歌)の流れるバスは、ペッブリー通りの
プラトゥーナムの先から高速道路に入ると、


02_03


チャオプラヤー川を渡りました。

スックサワット通りに下りたバスは、ラマ2世通りに入ります。
iPhoneのマップと睨めっこしながらタイミングを計り、
ブザーを押し下車。


02_04


10:20。

う、しまった。一つ手前のバス停だった(笑)
まあ、行き過ぎちゃうよりはいいかな。


とぼとぼ歩き、


02_05


見えてきた歩道橋で反対側に渡ると、
下りたすぐ左手にありました。


02_06


2つめのスポット、キングコブラ母子廟(ศาลเจ้าแม่จงอางและลูก)です。
短くキングコブラ廟(ศาลเจ้าแม่งูจงอาง)と呼ぶことが多いかも。

時刻は、10:27。


右手のお供え物セット売り場へ。


02_07


セットが2種類並んでいるので戸惑っていると、
売店のおばさんが、キングコブラ廟は左、
入口左手の土地神は右のセットと教えてくれました。

ではキングコブラ廟のほうを一つ。
50バーツでした。

セットの内訳は…


02_08


卵8個(さすがヘビへのお供え物…)
線香9本
黄色い花飾り

では、いざ廟内へ。


じゃーん。


02_09


コブラとインドな濃い世界が広がっていたのでした。

なぜにコブラが祀られているかというと、
話は1970~73年のラマ2世通り建設時にさかのぼるのですが。


ラマ2世通り
建設工事中、一人の作業員の夢にキングコブラが現れ、
建設工事を7日間中断してほしい、もうすぐ子を出産するので、
出産したら子を連れてこの場を去るから、それまで待ってほしいと
告げたのです。

驚いた作業員が翌朝上司に伝えると、
ただの夢で何も起きるわけないと取り合ってくれず。

かくして工事は続行。

その作業員が作業車をバックさせ地面をならしている際、
コブラ家族を轢き潰してしまったのでした。

気付いた作業員は怖くなって車で家へ逃げ帰ったのですが、
家にバックで入る際に誤って自分の家族全員を轢き殺してしまったのです。

錯乱した作業員は行方知らずになったのだとか。


その後、この地点では死亡事故が頻発。

困った住民がバラモンを招きコブラの招霊儀式をすると、
コブラは自分が死んだ付近に廟を建ててくれれば復讐を止め、
逆に皆を守ることにすると答えたのです。

それで小さな廟が建てられ、
多くの参拝者が訪れるようなったのだそうで。


02_10


線香は、像の前に立て、
卵と花飾りは、手前の台に載せます。


話には続きがあり、時は下って90年代にラマ2世通りが拡幅されることに。

ある日、現在廟が建つ場所の地主の娘の夢にコブラが現れたのです。
道路工事で廟を移転しなければならないようで困っている、
ちょうどそこの土地が空き地なので新しい廟を建ててもらえないか、
と頼んだというのです。

それを聞いた地主は、1996年に新たな廟の建設を開始。

するとどうしたことか急に参拝客が増え、
しかもその80%の願いが成就し、
今でも続いているんだとか…。


ヘビが子供を産むとかツッコミどころはあるのですが、
ラマ2世通り建設当時、この一帯でコブラが多く出没して
大なり小なり事故が起きていたのは事実だそうなので、
あながち全てがフィクションということでもないように思えます。

まぁ、信じる者は救われるということですよね ^^


02_11


中央の巨大なコブラ像だけでなく、背後の壁際にも
多くのコブラ像が並んでいる光景は圧巻ですよ。

しかしなぜインド人顔の男女像も立っているんでしょうね。

考えてみるとタイの廟って大別すると、
バラモン教系と中国系の2つがあるんじゃないですか?

有名なエラワン・プームはバラモン教ですし、
関帝廟や媽祖廟は中国系。
中にはどちらでもないメーナーク廟のようなところもありますが。

タイ系タイ人の祀る廟は、一般的にバラモン教系なんでしょうね。
仏教とバラモン教が同居している点が、
日本の仏教と神道の関係と似てて興味深いです。

ちなみにここでご利益があるのは、

宝くじ当選
事業安定
商売繁盛
厄除け

とのこと。


廟の敷地角には、チャッカリと言うべきかさすがと言うべきか、


02_12


宝くじ売りが店を構えているのでありました ^_^;)


さて、次はヤワラート方面へ~。



<詳細>
名称:キングコブラ母子廟(キングコブラ廟)
   (ศาลเจ้าแม่จงอางและลูก, ศาลเจ้าแม่งูจงอาง)
場所:ラマ2世通りソイ48入口。
   セントラル・ラマ2の700m手前。
地図:グーグルマップ

<旅費交通費>
ソンテオ:8バーツ
BTSオンヌット~戦勝記念塔:41バーツ(ラビットカード使用)
140番バス:23バーツ
ここまでの合計:121バーツ

※旅は2015年7月22日(水)に行いました。

<参考>
tumsrivichai.com "ศาลเจ้าแม่งูจงอางและลูก ประวัติกับตำนานอาถรรพณ์"
Wikipedia "ถนนพระรามที่ 2"

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

キングコブラ母子廟

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