戦勝記念塔、民主記念塔付近、ピンクラオ、ウォンウィエンヤイにあった
バンコクから300km以内の各地を結ぶロッ・トゥー発着場が、
政府の方針で10月25日からバスターミナルへ強制移転になりました。

移転先は行先の地方ごとにまとめられて、

・中部、北部下部、東北部、一部の東部がモーチット・バスターミナル
・東部がエカマイ・バスターミナル
・西部が南バスターミナルとピンクラオ一帯

とのことです。

具体的にどこ行きがどのバスターミナルに移転したかは、
当ブログを訪問してくださるshidhoさんがブログで
日本語訳を加えた労作のPDFファイルを公開してらっしゃるので
そちらを参考になさってください。

しかし戦勝記念塔からのロッ・トゥーは、当ブログのバンコク周辺1日旅でも
たびたび利用してきただけに、乗り場移転は不便なような淋しいような気分です。

でもこの目で直に見なければ気が済まない性分の私は、
先日のバンコク滞在時(11月27日)に本当に戦勝記念塔の
ロッ・トゥー乗り場が移転になったのか確かめに行ってきました ^_^;)

その結果を大雑把にまとめたのが、下記の図です。


戦勝記念塔


この図について写真も加えながらこれから説明しますね。

まず、戦勝記念塔を中心にして以前は四方の「島」に乗り場がありました。
南東の一角が「パヤタイ側」
北東の一角が「ディンデーン側」
北西の一角が「パホンヨーティン側」
南西の一角が「ラーチャウィティー側」
です。

さらに戦勝記念塔北側の高速道路下も
パホンヨーティン通りを挟んで東側と西側にありました。

また南に少し離れたセンチュリーというショッピングセンター敷地内北側と
その少し北にも規模の大きな乗り場がありました。


まずは戦勝記念塔を眺めてみますか。


a2_00


ロッ・トゥーの姿が物凄く減ったことを実感!
交通量が少なくなった気がするのは、午前中だからという理由だけではなく、
乗り入れするロッ・トゥーが減ったのも影響してそうです。

次に南東のパヤタイ側へ向かってみます。


a2_01


ここは上の図のパヤタイ側のうち「×」が付いている地点。
以前ここにはパタヤやサタヒープなど東部方面行きの乗り場があったんですが、
このとおりもぬけの殻と化しています。

がーん。本当なんだ~ (T_T)

でも図の(1)(マル1)の地点に行くと、


a2_02


あれ? なんだ、ロッ・トゥー乗り場が残ってるじゃん!

でもよくよく見ると以前と行き先の顔ぶれが違っています。
ごく近距離路線のみは戦勝記念塔に残したようで。

漏れがあるかもしれませんが、私が気付いた
(1)地点にある行先は、

・フューチャーパーク・ランシット(ต.83)
・ラマ9世通り-ミンブリー(ต.92)
・ナワナコン(高速道路)(ต.155)
・バンコク大学ランシット・キャンパス(ต.85)
・ランシット(クローン1)(ต.84)
・ラジャマンガラ工科大学ラタナコーシン校サーラーヤー・キャンパス(ต.515)
・バンケー市場(ต.158)
・タマサート大学ランシット・キャンパス(ต.85)

でした。

末尾のカッコ内は路線番号です。

ちなみに先頭に停まっているのがタマサート大学ランシット・キャンパス行きです。
どうも郊外にある主要大学への足は戦勝記念塔に残したようですね。


続いて北東のディンデーン側(2)へ。

ここにはかつてアユタヤ行き乗り場があったんですが…


a2_03



アユタヤ行きはなくなってまして、
現在(2)地点にあるのは、

・ミンブリー(高速道路)(ต.91-92)
・ラジャマンガラ工科大学タンヤブリー校、クローン6(ต.153)
・ラマ9世通り-ミンブリー(ต.92)
・ラートクラバン(KMITL)(ต.156)
・ミンブリー(ต.93)

でした。

その先の(3)には、

・シーコンスクエア(ต.156B)
・サムットプラーカーン県のバンボー(ต.129)
・ミンブリー(高速道路)(ต.93) が。


a2_04


この写真は、上のバンボー行き乗り場の看板です。


そしてパホンヨーティン通り沿いに北へ進んで
サムセーン運河を越えた先の高速道路下東側は、


a2_05


こんな感じで乗り場がまったく消え去っています。

以前はダムヌーンサドゥアック水上マーケット行きや
ナコンナーヨック行きがここから出ていたんですが…。
乗り場が廃止になっているということで上の図には「×」を付けました。


パホンヨーティン通りを反対側へ渡り、
高速道路下西側のロッ・トゥー乗り場にも行ってみると、


a2_06


うわあ…、もぬけの殻ですね。

ここにも以前は規模の大きな乗り場があって
ナコンパトム方面へ行く際によく利用したもんです。
ここも図には「×」印を付けてあります。


戦勝記念塔のほうへ戻り、北西のパホンヨーティン側乗り場へ。


a2_07


この(4)には、

・オームノーイ(ต.143)&マハーチャイ
・バンパコーク(ต.104)
・ロータス・ラマ2世通り店(ต.71A)
・パトゥムタニー県のバンクーワット(ムアントンタニー経由?)(ต.87)
・ノンタブリー船着場(ต.88A)
・パーククレット(ต.64)

の乗り場がありました。

注目はこの


a2_08


オームノーイ行き乗り場の看板右側に小さな黄色い看板で
MAHACHAI」(マハーチャイ)との表示もあること!
西や南へ行く際に、とりあえずマハーチャイまでは戦勝記念塔から
行けるってことですね。マハーチャイで乗り継ぐ手が使えそう。


次に図の(5)の地点には、

・バーンブアトーン郡(高速道路)(ต.88)
・ンガームウォンワーン(The Mall、トゥラキットバンディット大学)(ต.86)
・バーンブアトーン市場(ต.88)
・ラマ3世通りアユタヤ銀行前(ต.69)
・The Mallバンケー(BTSバーンワー駅、サイアム大学)(ต.6)
・ムアントンタニー(ต.86)
・サナームビン・ナーム(商務省)(ต.86)
・ラムルーッカー、フューチャーパーク(サパーンマイ)(ต.84B)
・サパーンマイ(トールウェイ)(ต.82)

がありました。


a2_09


この写真はそのうちのムアントンタニー行き乗り場。
利用者の多い路線のようで行列ができています。


最後に南西のラーチャウィティー側ですが、
このとおり


a2_10


ガラーンとしてます。 乗り場が全滅してました。


a2_11


この中央には以前、ロッ・トゥー各行き先のチケット売り場が
並んでいたんですが、これまたことごとく姿を消してしまっています。
淋しい光景ですね~。

ということで図のラーチャウィティー側には「×」を付けてあります。


そんな感じでかつてと行き先の顔ぶれは変わっていますが、
ごく近距離と主要大学へ行く路線のみ残してあるようです。


ちなみに移転先の各バスターミナルへは
無料のシャトルバスが運行しているとのこと。


a2_15


この看板にはこう書かれています。

バンコク大衆輸送公社はバスターミナルへ接続する
無料シャトルバスを下記のとおり運行

・モーチット行き パホンヨーティン側発
・旧南バスターミナル行き パホンヨーティン側発
・エカマイ行き ディンデーン側発

20-30分毎に出発
運行時間 05:30-20:30
2016年10月25日から開始

旧南バスターミナル行きって、現行の新南バスターミナルまで
行くんでしょうか・・・ -_-;)


さて、ついでなので戦勝記念塔から少し南へパヤタイ通り沿いに歩いた
センチュリーというショッピングセンター付近のロッ・トゥー乗り場も
見に行っておきましょう。

そっちは民間の土地なので問題なく残っているだろうという期待は
見事に裏切られ、


a2_12


今のセンチュリー敷地内北側の光景です。

以前はここにもロッ・トゥー乗り場があって、出発する車やら利用客やら
呼び込みやらでいつもごった返していたものですが。

なんてこった!


a2_13


その前にはこんな移転先を伝える捨て看板が。

スパンブリー→モーチット
フアヒン、チャアム、ペッチャブリー→旧南バスターミナル(ピンクラオ)
パタヤ→モーチット・エカマイ
ハンカー(チャイナート県)→モーチット
チャンタブリー→(表示なし)
ラヨーン→(表示なし)
インブリー(シンブリー県)→モーチット

やっぱりここのも各バスターミナルに強制移転になってしまったんですね。


この北側すぐの敷地にも大きなロッ・トゥー・ターミナルがあったんですが、
そこも


a2_14


なんと入口が封鎖されていました。
上の図の「ロッ・トゥー・ターミナル」です。
上部には

賃貸・転貸契約は事前通告のとおり期間満了となり終了した。
土地所有権者から受任した私は土地を封鎖し電気を遮断した。
よって賃借者、転借者、従業員、無関係の者の立ち入りを固く禁ずる。
土地所有権者の占有を妨げた者は私が法律に基づき厳格に対処する。

ってな感じの弁護士によると思われる厳めしい内容の看板が掲示されています。
一体何があったんでしょう。これも当局の要請によるものなのかどうか…。

ということでラーチャブリーやカンチャナブリー、スパンブリーへ行く際に
足げく通ったこのターミナルも閉鎖の憂き目に遭っていたのでした。
ショックだー!!


以上が戦勝記念塔周辺ロッ・トゥー乗り場の現状です。
地方への気軽な旅がしにくくなってしまいましたね。
今後旅行先に合わせてバスターミナルの近くに宿を取るなど
対策を考えなければなりませんなー。


(注)2016年11月27日時点の私が気付いた範囲の情報です。
  漏れやその後の変更がある可能性もあります。


元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)



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