タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

ラート・ブアルアン

国道3422号線を西へ歩け! バンコク西北行き当たりばったり旅[5]

せっかくここまで来たのだから、クローン・イープンだけでも見てから帰ろう。

そう思い直し、土嚢から腰を上げました。
歩道橋を下り、国道340号線から西へ分岐している道へ向かいます。


国道3422号線の起点


国道3422号線です。


さーて、バス路線なんて無さそうな雰囲気だし、歩いても3,40分だろうから、
ひたすら歩くとしますか!

時刻は、10:04。


「ワット・パイ・ローンウア 14km ソーン・ピーノン郡 32km」

と道路標識にあります。
これを見て何故この時に気付かなかったのか、大いに不思議だったりしますが…(汗)


2車線を4車線に拡幅する工事をしていて埃っぽい道を
とぼとぼと進み始めます。

通る車はほとんどが、トレーラーやトラック。

と思っていると、前方からバスが。

あれ? バス路線あるのか?
すれ違いざまに行き先を確認すると、「ソーン・ピーノン」の文字が。

えっ!? これってさっきノッパウォン交差点で乗らなかったバスじゃないか!?
いや、乗客の姿が見えなかったし、もしかしたら回送かも。

この期に及んで、まだガンコにそう考えていた自分が信じられません。
あーあ -_-;)


真っ直ぐ西へと伸びる道をひたすら歩いて行きます。

ところで今いる場所はどの辺なんだろう?


・・・あっ!

なんだ、iPhoneで場所を確認できるじゃないか!!
慌てて取り出し、アプリの「マップ」を起動。すると・・・


3422号線の現在地


スゲ~!!
本当に居場所が分かった!!

実は「マップ」を使うの初めてなんです(汗)
まったく宝の持ち腐れですよねぇ。


青い丸が現在地です。

右を南北に走っている黄色い線が国号340号線
青い丸がある東西に延びる道が国道3422号線

その右に南北に走る点線は、アユタヤ県ナコーンパトム県の県境。
おぉ、初のナコーンパトム到達です!


で、左端を南北に流れ、「Nin Phet」を貫いている運河が、
目指すクローン・イープン(日本運河)です。

まだまだ先は長そうですなぁ。
先を急ぎますか。


道の両側は、工場が1つ2つある他は、一面の田園風景。

そんな中、白鷺のような鳥の群れがいました。
写真を撮ろうと近付くと、警戒心が強いようですぐに飛び去ってしまいます。
これが精いっぱい。


白鷺?


その時です。背後から私を抜き去った車を見て愕然。

またあのバスだ!
やっぱりこの道を走ってるんだーーーー!!


ってことはなんですか?
ノッパウォン交差点でアレに乗っていれば、こんなに歩かなくても済んだし、
コンタクトレンズも失くさずに済んだってこと!?


自分の馬鹿さ加減に呆れながらも歩き続けるしかない私でした(汗)
そんなに本数は無いでしょうから、ここまで来たら歩き通しちゃったほうが
速そうですからね。


しばらく歩くとまた前方からあのバスが。
古いコンタクトレンズで良く見えないので、写真判定!


3422号線を走るバス


拡大して行き先を確認すると、
「バンコク、ワット・パイ、ソーン・ピーノーン」

もう疑いようがないです。100%あのバスです。

これで反対方向のあのバスは2台目。その間の時間はだいたい30分です。
ということは30分に1本なんですかね。

同じ方向のバスは追い越して行ったばかりですから、
ここから歩いても30分以内には着くでしょう。


ってなワケで歩き続けることに。


ん? もう30分歩いてるのか・・・(汗)


時刻は10:36。






<交通費>
歩いただけなので: 0バーツ
ここまでの合計:65バーツ

つづく・・・


※旅は2010年12月27日(月)に行いました。


ラート・ブアルアン~3422号線





どれに乗ればいいんだ!? バンコク西北行き当たりばったり旅[4]

ラート・ブアルアン行き(だったはず)のバスから降ろされたところは、
なんの変哲もない寂れた交差点で、ただただ唖然。

我に返り、場所を特定しようと愛用の地図を開いてみます。


すると、可能性があるのは一か所のみ。
ノッパウォンという交差点です。

でも地名が分かっても何の解決にもなってないのでした(汗)
次のバスに乗らないと。


日差しが直に当たって、こんなところにずっと突っ立ってたら
真っ赤に日焼けしてしまいます。


スパンブリー行きのバスは、本当に来るのかなー。


すると1台のバスがノロノロとやって来て目の前で
停車するではないですか。


最初にやって来たバス


急いで側面の行き先を目で追います。


バンコク、ワット・パイ、ソーン・ピーノーン、えっとそれから・・・


「バーンリー」

へ?

声がした後ろを振り向くと、さっきまで看板の日陰で腰を下ろして
バス待ちをしていたおばさんが、立ち上がりながらそう言ってニコッとすると
バスへと乗り込んで行くではないですか。


バーンリー? 聞いたこと無いな。どこだろ?

と考えているうちにバスは走り出して行ってしまいました -_-;)


まぁ、「スパンブリー行き」じゃないし関係ないからいいか。
でも待てよ。ソーン・ピーノーンってスパンブリー県じゃなかったっけ?
それにワット・パイって・・・。

いや、やっぱり「スパンブリー行き」じゃないから乗らなくてよかったんだ。


・・・後から考えると、みすみすチャンスを逃した瞬間でした(汗)


次にやって来たのはロッ・トゥー。行き先はまた知らない地名。
同じ場所で待っていた私以外の全員が、このロッ・トゥーに乗って
消えて行ってしまったではないですか。

急に(さらに)不安になった私。
スパンブリー行きバスってもしかして1時間に1本じゃないだろうなー。

ラート・ブアルアンってこの道を真っ直ぐ行って右にちょっと入ったところだから
とりあえずこの道を走るバスやロッ・トゥーならどれでも近くを通るんじゃないか?

そう思ったら一刻も早くこの場所を去りたい気持ちが強くなり、
また次のロッ・トゥーが目の前で停まった時、私は思い切ってドアを開けて
乗り込んじゃいました。えぇい、もう賭けだ!


席に着くと、「どこへ行くんですか?」と車掌役らしき兄ちゃん。

ラート・ブアルアンへ行きたいんですが…。

緊張しながら答えてみます。


「行けますよ。」


やった! よかった! 思い切って乗ってみて正解だったー!


ほっとした私を乗せたロッ・トゥーは直線の道路を
物凄いスピードでひたすらかっ飛んで・・・行くのかと思いきや、

「ここですよ。こちら側でいいですよね?」

へ!? ここ!?

また予想外の場所で降ろされる羽目になってしまいました(汗)
運賃20バーツを払って取り残されます…。


ラート・ブアルアンまで乗ったロッ・トゥー


時刻は、09:53。


後で調べて分かったんですが、このロッ・トゥーは国道340号線をずっと北上して、
スパンブリー県北西部のダーン・チャーンという町まで行くようです。
クラスィアオというダムがすぐそば。なんだかそのうち行ってみたくなりました。


…なんてことを冷静に考えている余裕はその時には勿論無し(笑)

取り敢えず目の前の歩道橋によじ登ります。
結構風が強くて寒く感じる時があるほど。


ラート・ブアルアン


景色を見渡しながら、またしても愛用の地図を開きます。

向こう側奥にアユタヤ銀行が見えるのが良い目印になり
地図上で場所が特定できました。

どうやら私は勘違いをしていた模様。ラート・ブアルアンの中心部って、
郡役所やら警察署が集まったエリアだと思い込んでいたのですが、
この右手の工場や住宅街が集まっているらしきところがそうみたいな雰囲気です。

ラート・ブアルアンだということは、ここはもう、アユタヤ県
このバス旅シリーズ初なことに気付きました。


ん? ということはですよ。私の背後の西へ伸びる道が国道3422号線のはず。
その道を行けばクローン・イープン(日本運河)に辿り着けるじゃないですか!

やった。なんとかなりそう!


とその時、風邪が吹いて目にゴミが。
イテテテ。我慢できずにコンタクトレンズを一旦はずそうと目尻を引っ張ると・・・


あ゛~っ!!


コンタクトレンズが手のひらからはずれて落ちちゃいました!

真っ青になり足元に這いつくばって探してみたものの、
どうやら風で飛ばされて橋下へと落下してしまった様子。

そんなぁ、1週間前に買ったばかりなのに~!!(T T)


不幸中の幸いというか、以前使っていたレンズも持参していたのでひとまず着用。
でもよく見えないんだよな~。

この先大丈夫かなー。
なんでこんな目に遭わなきゃならないんだよー。


もう帰っちゃおうかなぁ(T T)


歩道橋上に打ち捨てられた土嚢にへなへなと座り込んで、大いに凹む私でした・・・






<交通費>
ロッ・トゥー: 20バーツ
ここまでの合計:65バーツ

つづく・・・


※旅は2010年12月27日(月)に行いました。


ノッパウォン~ラートブアルアン




 
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