タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

メークローン号

さようならポム・プラジュン~チャオプラヤー川河口への旅[14]

目的はもうすべて果たしたので、そろそろ…。

あ、最後にもう一度、
日本製軍艦メークローン号を見ておきたくなりました。


メークローン号を最後にもう一度


夜はライトアップされているようなので、
またいつか「ターイルア」でディナーを食べがてら
見に来たいですね。

ずっと心配していた帰りの交通手段ですが、
チャオプラヤー川河口先端へ案内してくださった方に聞いてみたんです。
すると20番バスのほかに、ソンテオもあるとか。

「20番バスのほうがエアコンが効いていて快適だ」

でも、ずっと機会があるごとにバス停らしきあたりを眺めているものの、
一度もバスの姿を見てないんですが…(汗)

実はたしかにソンテオらしき車は見かけてたんです。
でも男子高校生の集団が乗っていたので、てっきり通学バスなのかと。

ソンテオはどれぐらいの頻度で来るのかなー。
とりあえずとても喉が渇いたので、「ターイルア」で何か飲もう。

そう思い、レストランの前まで来て道路を振り返ってみると、
ソンテオらしき車がのろのろとこちらへ向かってくるではないですか。

目の前にさしかかります。


ソンテオだ!


急いで車体横面を凝視すると、タイ語で
「サムット・ジェーディー - ポム・プラジュン」と。

これだ!!

慌てて駆け出しソンテオに乗り込みました。
よかった。これで帰れる!(笑)

時刻はちょうど15:00。
ポム・プラジュンに2時間半いたんですね。

女性の車掌さんに8バーツを払い、
席について車窓を眺めます。

海軍施設の前を通りお客さんを乗せた後、
ソンテオはゆっくり走って検問に到着。

一時停止すると、警備兵が鋭い目で客席を見渡しました。
が、何事もなくそのまま出発。
海軍管理区域=ポム・プラジュンとお別れです。

ほどなくしてチャオプラヤー川すれすれのところを走りました。


チャオプラヤー川には大型船が沢山停泊してます


大型船が多数停泊している光景が見えます。


しばらく走ると急に車窓の風景が賑やかに。


プラサムット・ジェーディーに戻ってきました!


プラサムット・ジェーディーに戻ってきました!
正直、ちょっとほっとした自分がいます(笑)


終点に到着。


ありがとうソンテオ!


ありがとう、ソンテオ!!

20分のソンテオの旅でした。




<交通費>
ソンテオ:8バーツ
ここまでの合計:116.5バーツ


※旅は2008年12月30日(火)に行いました。


つづく・・・


ポム・プラジュン~プラサムット・ジェーディー


チャオプラヤー川河口が目の前に~チャオプラヤー川河口への旅[10]

軍艦メークローン号の後ろにある建物は、
やはりレストランでした。

店名は「ターイルア」(船尾)。

入ってみるとかなり大きなお店で、お客さんもいっぱいです。

なんだ、みんなここにいたのか!

そりゃ、こんな炎天下で外を歩き回る奇特な人なんて
私ぐらいですよね(笑)

席に案内されメニューを渡された私は、
シーフード料理のオススメを尋ねてみました。

「プーパッポン・カリー」

あ、あの、量もお値段も一人で食べるのはさすがに・・・(汗)

私の困った顔で察したのか、ウェイトレスさんはちょっと考えた末、
「カオパット・プー」(カニ・チャーハン)と。

それにしましょう!


カオパット・プー


とにかく空腹だったのも相まって、もの凄く美味しかったです!


落ち着いたところで周囲を見回すと、
みなさん大勢で来てますね。
団体旅行のご一行さんのようなグループもいます。

さて、会計を済ませて外へ。


このお店ターイルアと軍艦メークローン号の間に
チャオプラヤー川の中へと伸びる遊歩道がありました。
ちょうど雲が日差しを遮ったので今のうちに!


チャオプラヤー川へと伸びる遊歩道


先端の東屋風のところから、
下流側を眺めると・・・


チャオプラヤー川河口 


チャオプラヤー川河口がすぐそこに!!


右岸は前方に見えるマングローブ林の途切れたところが、
まさにチャオプラヤー川河口の先端です。

とうとうここまで辿り着けた!
ちょっと感動しながら、河口の光景を目に焼き付けます。

でも、でもですよ。
あそこまで行けないものですかねえ。
マングローブ林だから水の中。歩ける道なんて無いんでしょうか。

などと考えながら右手を振り返ると、
先ほどの軍艦メークローン号も全体を見渡せます。


遊歩道の先端から見たメークローン号 



<交通費>
徒歩なので:0バーツ
ここまでの合計:108.5バーツ


※旅は2008年12月30日(火)に行いました。


つづく・・・


軍艦メークローン号とレストラン「ターイルア」 

軍艦メークローン号~チャオプラヤー川河口への旅[9]

独立と自由のラマ5世像を後にして、とぼとぼと歩いて行くと、
駐車場には多くの車が。

人っ子一人いないのに、なぜ??

いぶかしく思いつつも
次の目的地に到着しました!


軍艦メークローン号博物館


軍艦メークローン号博物館

と看板にあります。

1996年に退役するまで、実に60年の長きに渡り
タイ海軍で活躍した軍艦です。

左舷に回ってみましょう。


メークローン号を左舷側から


正確に言うと、海防艦という種類の艦とのこと。


船首のガルーダ(?)


船首には、これは「ガルーダ」でしょうか。
タイ軍艦らしさが漂っています。


さて、いよいよ艦に上がってみます!

階段を上り甲板を船首のほうへ進みます。
で、振り返ってみると、


メークローン号の雄姿


おぉー!

この光景を目にした瞬間、心の中では無意識のうちに
「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ曲が流れ始めました。


実はそれもそのはず。

この船、日本製なのです!

浦賀船渠で造られ、三井物産経由でタイ側へ納入されました。
1937(昭和12)年のことです。そう、戦前の日本製です!

戦前の日本で建造された軍艦は、現在の日本では目にすることができません。

しかし、はるばる海を越えたタイの地で、
こんなに素晴らしい状態で保存されているんです!

改めてメークローン号の雄姿を眺めてみます。
なんとも感慨深いものがあるではないですか。


メークローン号の雄姿


そしてメークローン号の主砲が向く先は・・・


メークローン号主砲の向く先は・・・


チャオプラヤー川河口です。


113年前に2隻のフランス軍艦が遡上してきた
まさにその先に目を光らせているかのようです。


戦時中にタイ湾の哨戒に当たっていたこの艦は、戦後は海軍練習艦となり、
多くの士官候補生が代々乗り組んだのだそうです。

保存状態が素晴らしいのは、
ひとえにタイ海軍軍人にとって思い出の艦だからでしょう。


甲板上には、メークローン号の歴史を説明したパネル展示もありました。
その中には、日本語の説明文も。タイ人が書いたようです。
日本へ留学した海軍士官が書いたのかもしれませんね。

艦を下り、船尾に回ってみます。


メークローン号の船尾


船尾の光景もまた格好いいではないですか!


なんというか、こんな果ての果てで日本の面影に出会えて
嬉しく、そしてなぜか心強さを授けられたような気がしました。

感謝の気持ちでいっぱいです。


ところで・・・
さすがに空腹が限界です。

先ほどの甲板上で主砲を眺めた際に、
その右側後方に赤い屋根の建物が見えていました。
あそこはレストランらしいのです。

早速行ってみましょう!!



<交通費>
徒歩なので:0バーツ
ここまでの合計:108.5バーツ


※旅は2008年12月30日(火)に行いました。


つづく・・・


<参考文献>
『タイ国情報』第42巻第6号、日本タイ協会、2008年


軍艦メークローン号

 
旅ごとに見る
このブログ内で検索
アンケートモニター登録
Gポイント
 
タグでまとめて見る
最新コメント
QRコード
QRコード