タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

ホウオウボク

空軍基地の滑走路を横目に アーウマナーウ~空軍基地内のビーチへ![9]

シロマブタザルに餌やりをしながらたわむれた
カオ・ロームムアック(ロームムアック山)の麓を離れて、
アーウマナーウへ戻ることに。

時刻は、16:25。


09_01


陸繋島のアーウマナーウ側の湾沿いの道に出ました。

漁船が漁をしていますね。
左から3隻目の船の真上に宿泊するホテル「ファーチョムクルーン」が
見えているんですがこの写真ではちょっと分かりづらいかも ^_^;)


09_02


ヤシの木や低木が植樹された湾沿いの道を自転車で進みます。
リゾート地って感じがしていいですね。
空軍基地内であることを忘れそうですよ。

「クラーップ!」(はい!)

突然若い男性の声がしました。

なんと、沿道の植樹の手入れに駆り出されている若い兵士たちが
作業の手を止めて立ち上がり、私に向かって次々に笑顔であいさつを
してくれているではないですか!

20人ぐらいでしょうか。
みなマッチョで日に焼けた顔で微笑みかけてくれるんですから、
女性だったら嬉しいでしょうねー。

空軍のイメージアップ戦略なのかわかりませんが、
気恥ずかしい思いをしながらその間を通り過ぎたのでした…。


ほどなくして、路面に


09_03


「一時停止」と書かれたポイントに差しかかりました。
はい、この先に見えるものは…


09_04


滑走路の先端です。

ここ第5航空隊基地には2本の滑走路が交差して設置されています。
さっき飛行機が着陸するのを見たのは、もう1本のほうですね。


その先でこの木を発見。


09_05


ホウオウボク(鳳凰木)です。

以前、カンチャナブリー奥地のスリー・パゴダ・パス
(三仏塔峠、ジェーディー・サームオン)にある
泰面国境平和祈念堂で、元日本軍通訳の故永瀬隆さんが詠んだ

バンコク桜と兵ら唱えし鳳凰樹
その紅いの花は血の色

という句を見た直後、すぐ近くで鳳凰木を見かけたことを思い出しました。

奇遇にも目の前に広がるビーチは、まさに1941年12月8日未明に
日本軍が奇襲上陸した場所。

日本軍の足跡あるところに鳳凰木あり

そんな気がしながら、しばらく真っ赤な花が咲き乱れた
鳳凰木を眺めていました。


さてさて、さらに自転車を漕いで行くと、
往路の際には通り過ぎていたんですが、


09_06


アーウマナーウ・クラブという自家用車が多く駐車している施設が
気になりました。なんだろ、ここ?

入ってみると、


09_07


ゴルフの打ちっぱなしだったのか。
さらに後方にはゴルフコースも広がっているようです。

たぶん一般の人も利用できるんでしょうね。


09_08


ようやくファーチョムクルーン前まで戻ってきました。
時刻は、16:39。

まだ自転車を返したくない気分(笑)

そのまま漕ぎ続けて貸自転車屋前も通過し、さっきよりももっと先、
ビーチ南端にあるであろう基地ゲートまで行ってみることに。


ビーチ沿いの道にあるフードコートを過ぎてしばらくすると、
こんな場所に遭遇。


09_09


第5航空隊充足経済学習センター」といういかめしい名称が
看板にありますが、ヤギ、シカなどが飼われている施設でした。

エサは1袋20バーツで販売と書いてあるんですが、
係員の姿はないし(笑)

入場料は無料だそうなので入ってみました。
私が興味を惹かれたのはヤギでもシカでもなく、


09_10


ダチョウくん。

近付きすぎると頭を突かれそうなスリルがたまりません(笑)




<旅費交通費>
貸自転車代まだなので:0バーツ
ここまでの合計:1,753バーツ

※旅は2016年5月24日(火)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

ファーチョムクルーン

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三仏塔とホウオウボク 泰緬鉄道跡を再び辿る旅[6]

スリー・パゴダ・パスのタイ側イミグレの横にはこんな表示がありました。


06_02


   サヤーム最果ての地
ダーン・プラチェーディー・サームオン・ルート
  仏暦2459年(西暦1916年)
  座標 MS.345916

サヤームはタイの旧国名。
ダーン・プラチェーディー・サームオンとは
スリー・パゴダ・パスのタイ語名で「三仏塔国境」の意味です。


さて、三仏塔を最後にもう一度見ておきますか。


06_01


軍用車が停まり迷彩服姿の兵士達が歩いている光景が
国境の雰囲気を一層醸し出していますね。
多分国境警備とは無関係の人達ですが。


坂を登り始めると右手にこんなものが。


06_03


      最西端の地
カンチャナブリー県サンクラブリー郡

と。

なんだかオドロオドロしいですね。
ここに座って記念撮影したい気にはなりません(笑)


その先の左手を見て、あっと思いました。


06_04


真っ赤な花が咲き乱れるこの木。

さっき泰面国境平和祈念堂で見かけた故永瀬隆さんの詠んだ歌、

バンコク桜と兵ら唱えし鳳凰樹
その紅いの花は血の色


の鳳凰樹ってこの木なのでは!?


帰国後調べてみたら、そうでした。

日本名はホウオウボク(鳳凰木)。
中国や台湾では鳳凰樹と呼ばれているようです。

タイ語名は、หางนกยูงฝรั่ง(ハーン・ノックユーン・ファラン)。
「西洋孔雀の尾」という意味です。多分シダのような葉と
そこに咲く赤い花が孔雀の尻尾に似ているからなんでしょうね。


06_05


なるほど。「血の色」と形容したのが分かる気がします。

日本兵が「バンコク桜」と呼んだのは咲いている姿よりもむしろ、
この散り方が桜に似ているからなのかもしれませんね。

タイでのホウオウボクの開花時期は4~5月。

幸運にもちょうどその時期に訪れることができたお陰で
永瀬さんがあの歌を詠んだお気持ちが多少なりとも
理解できたような気がします。


その先の右手の路地に入ってみました。


06_06


こんなうら淋しい寺院の横を通り過ぎると、


06_07


兵士の座る詰所とその先に大きなゲートが。
あの先はミャンマー領に違いありません。

私がどうしようか躊躇していると、

「あの門の前までは大丈夫ですよ」

と兵士さん。

ありがとうございます ^_^;)


門の近くまでにじり寄っていきます(笑)


06_08


カンチャナブリー・ナンバーの車やタイ・ミャンマー双方のナンバーのバイクが
ひっきりなしに出入りしています。

あっ、さっき有刺鉄線の先に見えた道はここに繋がっているんですね!
きっと両国の地元民だけが自由に行き来できるんでしょう。

もっと門に寄ってあちらを覗いてみます。


06_11


牛のいるのどかな景色でした ^^


兵士さんにお礼を言って後にします。
どうも私をタイ人だと思っていたみたいで。


詰所のところで右に曲がると、前方にここまで乗って来たバスが
まだ停車しているのが見えました。


06_09


モップでお掃除中。なかなかの重労働ですね。


見どころはこんなもんでしょうかね。
そろそろサンクラブリーへと向かいますか。


目抜き通りの坂を横切り反対側の路地へ入ります。

あったあった。


06_10


サンクラブリー行きのソンテオ乗り場です。
前回乗ってるから安心して利用できます ^^

時刻は、14:28。





<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:329バーツ

※旅は2014年5月12日(月)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


カンチャナブリー


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