ローカルなショッピングモール「サンニー」から北へ
カタートーン通りを歩いて行くと大きめの交差点に出ました。

交わるグライペット通りを右へと進みます。
とある店を探しているんですよ。
通りの右側にあるはずなんですが…。

あった!

05_01

味もそっけもない外観ですが、

バーン・カノム(บ้านขนม)と
店名が掲げられているので間違いありません。

その横には漢字で「勝長頼」とも。

バーン・カノムは訳すと「お菓子の家」。
ケーキやクッキーなどを製造販売するベーカリーなのです。

お店に足を踏み入れてみると、
いきなり目の前にありましたよ、目的の品が。

05_03

水瓶ケーキ

ラーチャブリー産の竜柄水瓶はタイ全土で有名だということは前回解説しました。
その水瓶をラーチャブリー土産として活用し、この店が開発した商品なのです。

水瓶ケーキ、タイ語で「ケーク・オーン」(เค้กโอ่ง)の
ラインナップは2種類。

上の写真は、水瓶を模した素焼きの容器にスポンジケーキが詰まっているタイプ。
80バーツ。

05_02

こちらのもう1種類は、「食べられる水瓶」タイプ。

なんと容器の水瓶も硬いクッキー生地でできていて、
丸ごと食べられるのです(笑)

中身はドライフルーツの入った「フルーツケーキ」で
150バーツ。

冷蔵庫保存では1か月もつと書かれていますが、
店のおじさんに尋ねると常温では数日しかもたないそうです。

実は詳しくそれぞれの商品について
常温何日で冷蔵何日と教えてくれたんですが、

私の頭が記憶できませんでした ^_^;)

いずれにしても2つのタイプともに日本に持ち帰って
お土産にできるほどは日持ちしないのが残念です。

ふと違う棚を見やると、もう1つ違うのがあるじゃないですか。

05_04

こっちはケーキではなく、中に個包装されたクッキーが入っているタイプ。
100バーツ。

尋ねると常温で(たしか)3週間もつとのこと。

水瓶を使った商品の第1号がこのクッキーだったようです。
2001年のこと。その後、水瓶容器も中身も試行錯誤を重ねて、
今のラインナップにまで増えたんだとか。

じゃあ最初の2つはバンコクへ帰ってから自分で食べる用、
クッキーのはお土産用に買い求めることにしましょう。

レジへ持っていくと、おじさんがどれも丁寧に箱詰めしてくれました。

水瓶ケーキを考案したのは新聞記事によると青年なので、
このおじさんはお父さんで先代ってことかな。

「2月に東京に行って来たよ。30年前と様変わりしてたね」

なんと! 意外と気さくに話しかけてくれて嬉しくなりました。


話は一旦飛んで、バンコクへ帰ってから
水瓶ケーキを食べてみたのでレポートを。

05_05

まずは並べての写真。左から
(1)水瓶ケーキ(容器は素焼き、中身はスポンジケーキ)
(2)水瓶ケーキ(「食べられる水瓶」タイプ)
(3)クッキー(容器は素焼き)
です。

(1)と(3)の容器は形状が微妙に違います。

05_06

これが(2)の「食べられる水瓶」(โอ่งกินได้)。

顔の絵の下には「アーティー・コーピー」(อาตี๋โกปี๊)とあります。
これはバーン・カノムが経営するベトナム・コーヒー店の名。
ブランドがしっかり使い分けられてなく、ごっちゃになってますね(笑)

05_07

袋から取り出したところ。
周りにビニールが巻かれています。

05_08

そうそう、こんなのも渡されたんですよ。
ルークターン(オウギヤシの実)のジャムらしいんですが、
(1)用だか(2)用だか忘れました ^_^;)

さあ、豪快にかじってみましょう!

05_09

中身のフルーツケーキは、こんな感じに
レーズンやパイナップルなどのドライフルーツの粒が
混ぜ込まれています。

周りの水瓶部分は、ケーキのビスケット土台を
もう少し硬くしたような食感ですね。

全体的な味は、正直に言うとフツー ^_^;)
まあ物珍しさで買うものかなー。

これ、1つのボリュームがかなりあって、
とても一人で一回では食べきれません。

切って少しずつ食べたほうが良さそうですよ。


もう1つの(1)は、スポンジケーキがあまりしっとりしてないです。
これもフツーな味ですかね。

(1)を食べた後の水瓶の写真をUPしておきます。


05_10

ちゃんと竜柄が入っているんですよ。
こんなところにはコダワリを感じますよね!

05_11

素焼きと思わせつつ、内部には釉薬が塗られています。
考案した青年は容器の衛生面にもかなり気を遣ったそうなんで、
その結果こうなったんでしょうね。さすが。

ちなみに(3)のクッキーは私は食べなかったのですが、
お土産にあげた人の感想は「中身が少ない」でした(笑)
ビニールで個包装されたクッキーが4~5個入っている
だけだったそうです。値段を抑えるには致し方ないのかも^_^;)

実はもっと大きな水瓶に入ったタイプのクッキーも店には
あったんですよ。でもそっちは確か250バーツだったような…。

全体としてまだまだ改良の余地がありそうですが、
今までこれといった土産物がなかったラーチャブリー待望の
商品ですので、もしラーチャブリーへ行く機会がありましたら、
試しに買ってみるのもいいと思いますよ。

なによりも食べ終えた後に水瓶の容器が
思い出の品として残りますので ^^


そうだ! お店情報をお知らせします。

バーン・カノム(BAN KA-NOM, บ้านขนม)
地図:グーグルマップ
電話:0-3232-8311


会計時にベトナムコーヒー店「アーティー・コーピー」の
チラシを頂いたんで行き方を教えてもらったんですよ。
これからそこへ向かってみようと思います!


<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:105バーツ

<参考>
ไทยรัฐ "SME มีแวว : เค้กโอ่ง...โอ่งกินได้ ไอเดียบรรเจิดจากราชบุรี!!", 2012年9月18日付
มติชน "จับเค้กใส่โอ่งของฝาก จังหวัดราชบุรี", 2012年1月12日付

※旅は2016年5月28日(土)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

バーンカノム

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