それは昨年8月のバンコク滞在中のこと。

土地勘の無いアーリーから王宮前方面に行く用事があり、
通りそうなバスに適当に飛び乗ったことから始まりました。

何番バスだったか忘れましたが、馴染みの無い道ばかり通るので
子どもみたいに夢中になって車窓を眺めていました(笑)

すると、目を疑う光景が。


あーっ、城壁だ!!


確かにアレはバンコク首都城壁です!
慌てて次のバス停で飛び降りた私は、その前まで戻ってみました。


バンコク首都城壁


こんなところにもあったんだ~!


勿論ご存知だった方も多いでしょうけど、
この道を日中通ったことがない私は、今まで全く気付いてませんでした。

この道、プラスメーン通りって言うんですね。

チャオプラヤー河畔にあるプラスメーン要塞からバンランプー運河に沿って
走っています。かつて城壁はこの通りの外側に沿って伸びていたんですね。


通用口みたいな穴しかなかったマハーカーン要塞横の城壁と異なり、
ここにはしっかりした門も残っています。覗いてみましょう!


バンコク首都城壁の門


外側にはアパートがあるようです。
そしてその向こうは、バンランプー運河


よく見ると壁に銘板がはめ込んであります。

バンコク首都城壁は1782年に建設され、ラマ3世期(1824~1851年)に完成した。
1982年、ラッタナコーシン遷都200周年を記念して修復した。


…という旨のことが書かれていました。


もう一方からも眺めてみます。


バンコク首都城壁


実は後日、ラマ5世期(1868~1910年)に同じ場所を撮影した写真
掲載されているサイトを見つけたんです。

比べてみると、門の部分の高さが明らかに違いますよね。
昔のほうが高かったように見えます。
ということは、修復前は門の部分は恐らく原形を留めないほど崩れていたんでしょう。


まぁ修復とはいえ、こうやって歴史を感じさせるものが残っているのは
やっぱり嬉しいですよね。


ちなみに城壁の向かいには、ワット・ボーウォーンニウェートウィハーンがあります。
ここは、1950年代に故石井米雄先生が、70年代に青木保先生が出家したお寺です。


西方を眺めると、遠くにプラスメーン要塞が見えました。


プラスメーン要塞


かつてバンコク首都城壁沿いに14の要塞が築かれましたが、
現存するのはマハーカーン要塞と、ここプラスメーン要塞の2ヶ所のみなのです。


これで現存するバンコク首都城壁&要塞は全て見尽したと思うんですが、
もしまだ他にも残っている所をご存知の方がいらっしゃいましたら、
ぜひ教えてください!!


ということで、5回に渡り綴ってきました「バンコク首都城壁を探せ!」は、
これにて完結です。お読みくださいまして、ありがとうございました!!


おわり


 
※旅は2009年8月17日(月)に行いました。


  よろしければ下記バナーのクリックをお願いいたします。
      ブログを書く励みになります m(_ _)m

       タイ・ブログランキング