タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

ナコーンパトム県

JESADA TECHNIK MUSEUM 水上交通時代の面影を求めて[6]

もう一度受付のおねえさんの前を通って、JESADA TECHNIK MUSEUMの
メイン展示スペースへ行ってみましょう!


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屋根付きの倉庫か工場と見紛う広大なスペースに自動車が多数展示されています。
が、よく見ると小さくてヘンテコな車がいっぱい。


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なんだ、この水陸両用っぽいフォルムの車は?


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ここにもヘンなのが -_-;)


どうやらオーナーさんは、このテの小さくて一風変わった車がお好きなご様子。

でももちろん、「普通の」クラッシック・カーも展示されています。


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よく集めたもんですね~。


JESADA TECHNIK MUSEUMのサイトには、このミュージアムがオープンした
いきさつが書かれています。それによると、

ここのオーナー、ジェッサダー・デーチャサクンリット氏は、
幼少時から車をはじめとした乗り物が大好きでした。

海外へよく行くようになり、とくにヨーロッパでは訪問地の乗り物博物館に
欠かさず足を運んでいるうちに、タイにもこのような博物館が必要だと
思うようになったのでした。

それで1997年から収集を開始し、2007年にこのミュージアムをオープンさせたのだとか。

利益を得るのではなく、公共の利益のために運営したいということで入館料は無料。
ジェッサダー氏は凄い人ですね。


全部は紹介しきれませんが、かいつまんで写真をどーんとUPしておきます!


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ミゼット(本物?)、トラバント、くじらクラウン、デロリアン(!)、
イエローキャブ、それにスバル360まで~。

なかなかニクイですね、このチョイス ^^


その中で一台、どう見ても特別扱いの車が。


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この一台だけ、案内版が立っているんですよ。
Messerschmitt KR200 と書いてあります。

なんでも、ジェッサダー氏が最初に手に入れたクラッシックカーなんだとか。
このミュージアム建設の夢実現の第一歩となった記念すべき車なんですね。


実はこっちのメイン展示スペースに入ってすぐ、案の定スコールが降り始めたんです。
でものんびり見学しているうちに止んで青空に。

ツイてるじゃないですか。

いったん外へ出て、おばさんの言っていた飛行機が展示されている場所へ
行ってみることにしましょう!


時刻は13:27。







<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:40バーツ

※旅は2012年8月16日(木)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


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ソンテオを降ろされた場所は… 水上交通時代の面影を求めて[5]

スコールがやって来る前になんとかソンテオが姿を見せてくれました。
早速行き先を確認。


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電気市場 ロータス・ターナー - トーレー

とあります。
電気市場とはナコーンチャイシーにある市場の名前。
きっと電力会社の敷地だか近くにあるからこのネーミングなんでしょう。

ということでナコーンチャイシーに行くことは間違い無し!

そこまで出れば、ここまで乗って来たソンテオの逆方向に乗っても、
以前ナコーンパトムの帰りにターナー百年市場に寄った際に乗った
サーラーヤー行きの小さなバスに乗ってもバンコク方面に帰ることができます。

乗り込んで待つと、ほどなくして出発。
時刻は、12:55。

ンギウラーイともお別れです。


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走り出して間もなく、一人のおばさんが乗車してきました。
このおばさん、なぜか私をガン見。外国人が珍しいんでしょうか?

そ、そんなまじまじと見ないでくださいよぉ -_-;)

目を合わさないようにカメラを取り出して車窓の風景を撮ろうとしたその時、

「どこの人?」

日本人です…

ニコニコして目を輝かせながら、

「この先に飛行機のミュージアムがあるの知ってる? 日本製の飛行機もあるよ。」

知りませんでした。(日本製の飛行機? 零戦があるわけ無いし勘違いでしょ)

「興味ある? 停めてあげるよ。」


親切心で色々教えてくれているみたいです。
警戒してすみませんでした ^_^;)

その後もハイテンションで話しかけてきてくれます。
「あ、この先に陶芸の工場(? よく聴き取れず。すんません)があるよ。
 でも潰れちゃったんだよね。見に行きたい?」

あ、いえ、潰れたんでしたら結構です ^_^;)

「利用客がいない時にはソンテオは違う道を通るんだけど…あ、ここよ。」

えっ!?

「でも、あっちで降りたほうがいいね。ちょっと待って…。停めてー!」

おばさんが大声で叫んで運転手さんに車を停めさせました。
そこまでしていただいてすみません。車内にブザーがあるんですが… ^_^;)

「チョークディー・ナ!(グッドラック)」


あれよあれよと言う間にソンテオを降ろされて、
運転手のところに運賃を払いに行くことに。8バーツかな?
あまりの急展開に運賃をメモるのも忘れてしまいましたよ!

私を降ろしたソンテオはそのまま彼方に消えて行きました…。


こんなところで一人立ちすくむ私は一体何なんでしょう(笑)

時刻は13:03。
落ち着いて状況把握といきますか。降ろされたところは何かの門の前。


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ん? 近付いてみましょう。


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あー!! 聞いたことがあります!
JESADA TECHNIK MUSEUMじゃないですか!

こんなところにあったんだー!


でも、どんなミュージアムなのか詳しく知らなかったんですよね。
いい機会です。入って見てみましょう。おばさんに感謝です(笑)


入るとすぐにこんな車が。


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これってフィリピンのタクシーですよね?

その背後に一人の女性の姿が。受付のようです。
歩いて行くと、「こんにちは。この用紙に記入してください。」

入館申請書のようなもの? 名前やら住所やら書かされました。
「タイ語書けるんですね!」
あ、はい ^_^;)

入館料はなんと無料だとのこと。では早速見学させていただきましょう!


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お姉さんの後ろにはヨーロッパの名車がズラリ。

奥にはこんな車も~。


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コロナでしたっけ? 子どもの頃よく見かけた車です。
あ、歳がバレますな(笑)


さらに奥には、


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レトロなバイクやら人力サムローがびっしり!

奥の棚にあるもの見えますか?
子どもが跨って遊ぶ車のオモチャです。そんなものまで -_-;)


どうやらここは乗り物の博物館のようですね。

実は今見たのは端の一角。メインの展示スペースに行ってみましょう!






<交通費>
ソンテオ:8バーツ(?)
ここまでの合計:40バーツ

※旅は2012年8月16日(木)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)

つづく


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静かなンギウラーイ商店街 水上交通時代の面影を求めて[4]

かつてスパンブリーまで船が出ていたンギウラーイ船着き場を後にして、
路地に戻って来ました。


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左側には木造長屋の商店、右には住宅と木造商店が混在して並んでいます。

スパンブリー行きの船以外に近隣地域を結ぶ船便もあったことでしょうから、
かつてはそれなりに賑わっていたんでしょうね。


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こういう素朴な感じがたまりません ^_^;)

しかし昼時だというのに、


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静寂過ぎ。人の姿がほとんど無いんですが。
かつての賑わいが、これまたまったく想像できません…。

市場と呼ぶにはあまりにも淋しいので、ンギウラーイ商店街と呼びことにますか。


左手にクイッティアオ屋が営業していたので入ってみることに。
ランチにしましょう~。

一人で切り盛りしている(と言っても客は私ともう一人だけ)おばさんに
センレック・ナームを注文。


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うん。塩加減がちょうど良くて、なかなか美味しいです ^^


店のおばさんにしても、さっき道を尋ねたおじいさんにしても、
ここの人たちは表情が穏やかな印象を持ちました。

中華系商店の人って無茶苦茶無愛想だったりするじゃないですか。
そんなところがまったく感じられないんですよ。

ちょっぴり居心地の良さを感じながら、路地でたわむれる子猫2匹を眺めつつ
クイッティアオを平らげます。


いくらですか?

「30バーツです」

ついでに聞いてみましょう。
ここからソンテオの路線ってありますか?

ナコーンチャイシー行きがあります。駅の前から乗れますよ。

ありがとうございます!

実は来た時に確かにソンテオを見かけたんですよ。
でも行き先を確認する前に走り去ってしまったので、
路線で走るソンテオなのか分からなかったんですよね。

でもこれで安心。駅前で待つことにしましょう。

店を出て路地の入口まで戻ってきました。
角の店が一番大きくて取扱商品が多そう。


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もう一度、ンギウラーイ商店街を入口から眺めてみます。


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さて、ソンテオを待つことにするか。
国鉄ワット・ンギウラーイ駅のほうに目を向けると、


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やばい!
またしても黒雲が迫って来ているじゃないですか!!

ソンテオ早く来てくれ~。


結局15分待ってようやく登場。


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このソンテオでいいのかな?
時刻は12:50。






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:32バーツ

※旅は2012年8月16日(木)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)

つづく


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かつての要衝ンギウラーイ船着き場 水上交通時代の面影を求めて[3]

国鉄南線ワット・ンギウラーイ駅前の向かいに見える路地に入ってみます。


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両側に古い木造家屋が軒を連ねています。
商店もあれば住宅もある様子。

でも静寂に包まれています…。


あとでじっくり見ることにして、まずは奥へと進みましょう。

しかし100m前後歩いて行くと突き当たりに。あれれ?
近くで涼んでいる住民のおじいさんに尋ねてみますか。

「すみません。船着き場へはどう行けばいいのでしょうか?」

「右の路地に入って行けば着くよ」

右の路地?…あ、ほんとだ。人がなんとかすれ違えるほど細い路地が
逆L字に奥へと続いているのが見えます。

ありがとうございます!

その路地を進むと・・・


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川面が見えるぞ。


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船着き場に出ました! 目の前はターチーン川です。

ちょうど一艘の舟が船着き場を出るところ。


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今回の旅の目的は、ここに来ることだったんですよ!
なぜこんなごくフツーの船着き場にとお思いかもしれませんが…。


実は、昔むかしタイがまだ水上交通主流の時代、
まさにこの場所からスパンブリー県まで定期船が結んでいたんです。


調べたところ、自信は無いんですが上り下りともに1日1本運行していたようです。
ンギウラーイスパンブリー行きは、朝9時発。

エンジン付き2階建ての船で、2階は客席で定員2、30人、
1階は荷物室で、鉄道でワット・ンギウラーイ駅まで運ばれた様々な物資が
積み込まれたんだとか。

途中ターチーン川両岸に寄って客と荷物を下ろしながら
終点スパンブリーまで12時間で結んでいたそうです。

「出発します! バーンラカム、ランプラヤー、バーンプラー、ソーンピーノーン、
 バーンプラーマー、カーオホン。スパンブリーまで上って行きます!」

出港時、合図にそう叫ばれていたようで。


逆にスパンブリーンギウラーイ行きの下りは、未明の4時発。
11時間でンギウラーイに到着。さらにワット・ンギウラーイ駅から
バンコクノーイ駅まで鉄道で2時間。バンコク到着は午後5時でした。


…と、かつては中部タイ北部とバンコクを結ぶ交通の要衝だったこの船着き場も、
今ではそんな面影など微塵も感じさせず、むしろ過去の栄華をひた隠すかのように
何の変哲も無い姿へと変貌して、今私の目の前に佇んでいます。

当時はどんな風景だったんでしょうね。全く想像できませんなぁ。


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ターチーン川上流方面へと進んで行く舟を眺めながら、
そんなことを考えたりしたのでした。


あ、対岸に何か見えますね。


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中国寺院がぽつんと建っています…。






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:32バーツ

※旅は2012年8月16日(木)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)

つづく


<参考>
Matichon book 定期船スパンブリー線(タイ語 PDF)
MUANG BORAN JOURNAL クアイジャップ・ナムコン スパン・ワットマハータート前(タイ語)


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ワット・ンギウラーイ駅 水上交通時代の面影を求めて[2]

ソンテオから降ろされたンギウラーイ町役場の正面には北へ伸びる道が。


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行ってみましょう。国鉄南線のワット・ンギウラーイ駅に出るはずです。

進むにつれて人家が多くなってきたなと思っていると、道が突き当たりに。
正面には駅が見えます。


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着きました。ワット・ンギウラーイ駅
時刻は、12:02。


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今回なぜ私がこんな何の変哲もない駅を目指したかですが、
昔はそれなりに賑わっていた駅だったからなんです。

そんな面影を探そうかと思いまして ^_^;)


それと事前にネットで情報収集をした際、この駅に停車する列車は1日に1本のみ
という書き込みを目にして興味を持ったのもあります。

でもつい最近になってそれは全くの誤りであることに気付いたんですよ。
上り7本、下り8本が停車するみたいです。ま、普通ですかね。
ネットの情報を鵜呑みにしちゃいけませんなぁ…。


でも興味深い歴史を持つ駅であることには変わりありません。
その辺のことはおいおい書くとしましょう ^^


ホームの西端、ナコーンパトム寄りへ。


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アルファベットで、「WAT NGIU RAI」。
この「ング」の子音、語頭に来た時の発音でどれだけ苦労したことか(笑)


さて、駅舎はというと、


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塗装塗り替え工事中で、時刻表やら何やらがほとんど取り外された状態。
ちとタイミングが悪かったですねぇ。

駅長室?をちらっと覗くと、


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誰もいない…。

ただ制帽が机に置かれているのみ。
不用心ですよ~。

駅員名簿が駅舎脇に掲示されてましたが、駅長含めて4名が勤務しているんだとか。
無人駅でもいいような気がしないでもないですけどね。


横には、


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駅名看板が無造作に立てかけてあるではないですか ^_^;)
普段は駅舎正面に掲げてあるんでしょう。


その駅舎正面に回って駅前を眺めてみます。


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なかなか歴史のありそうな集落が現れました。
一見して中華系ですね。

左に見える奥へと続く路地へ入ってみましょう!






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:32バーツ

※旅は2012年8月16日(木)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)

つづく


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