タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

チョン・カオカート

ヘルファイア・パス・メモリアル・ミュージアム 泰緬鉄道跡を再び辿る旅[15]

ヘルファイア・パス・メモリアル・ミュージアム
(HELLFIRE PASS MEMORIAL MUSEUM)
に到着です。時刻は、09:47。

開発軍司令部開発軍局農業・協同組合部隊の入口から歩いて9分でした。


15_01


ヘルファイア・パス・メモリアル・ミュージアムは、
オーストラリア退役軍人省が運営する泰緬鉄道建設に関する
資料展示をおこなう施設です。 入ってみましょう。

入口で靴を脱ぐのがタイ・スタイルですね。


15_02


エアコンの効いた快適な館内は、すぐの左手に受付が。

入館料は無料の上、英語、オランダ語、タイ語、日本語のパンフレットを
無料配布しています。 日本語のを一部頂きますか。

ちなみに上記豪退役軍人省サイトから同じものをPDFで入手できますよ。


順路に沿って歩いていきます。


15_03


パネル展示があったり、


15_04


ヘルファイア・パス周辺のジオラマがあったり、


15_05


泰緬鉄道建設で当時使われていた道具が展示されています。


15_06


奥にはミニシアターあり、ドキュメンタリー映画を上映中。


15_07


この写真の説明には、「1943年、タイ・コンコイターを通過する一番列車」と。

コンコイター
サンクラブリーにあったニーケ駅から
カンチャナブリー側へ19kmほどのところにあった駅です。
サンクラブリートーンパープームの中間地点あたりですね。

タイ側とビルマ側双方から建設が進められた泰緬鉄道は、
コンコイターで繋がったため、43年10月25日にそこで開通式が催されたんです。
その時の様子でしょう。

それよりも写真に写っている蒸気機関車C56 31号機は、
現存しているんですよ。それも日本で見ることができるんです。

場所は、東京九段の靖国神社内にある遊就館


15_08
      (2012年1月撮影)

1979年に現在大井川鉄道で現役活躍中のC56 44号機とともに
タイから里帰りを果たしたんです。


話をヘルファイア・パス・メモリアル・ミュージアムに戻しましょう。


15_09


これは1945年、ビルマ国内泰緬鉄道終点のタンビュザヤ付近で
空爆を受けた線路とのこと。
爆撃を受ける度に修復していたんですから気が遠くなる作業ですね。


展示を一とおり淡々と見て回って来ましたが、
お客さんは欧米人9割、タイ人1割といったところ。
日本人は見かけませんでした。


15_10


裏手には展望台が。

あの先の鬱蒼としたジャングルの中に、
ヘルファイア・パスがあるはずです。

いよいよ向かってみますか。

でもその前にトイレを拝借 ^_^;)
出てくると受付横にグッズ販売コーナーがあるのに気付きました。


15_11


ロゴ入りシャツ&キャップや泰緬鉄道に関する英語書籍、
ポストカードなどが売られています。

そもそもなぜタイ国内でオーストラリア政府がミュージアムを
運営しているかというと、戦争捕虜として日本軍により泰緬鉄道建設に
従事させられた元オーストラリア軍兵士が、40年後にタイを再訪し
ジャングルに埋もれたヘルファイア・パスを探し出したことが発端。

オーストラリア政府に対してこれを史跡として保存するよう提案したのが
受け容れられ、1987年に正式開館。
現在のミュージアムは1998年4月にできたのだそうです。


募金箱があったのでパンフレットを頂いたこともあり、
僅かながら入れておきました。

サンダルを履き直し、建物横から裏手に下る遊歩道へと。


15_12


いざ、ヘルファイア・パスへ!

時刻は、10:12。





<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:1,664バーツ

※旅は2014年5月12日(月)~13日(火)に行いました。
 
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


カンチャナブリー2

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開発軍司令部開発軍局農業・協同組合部隊というところ 泰緬鉄道跡を再び辿る旅[14]

サンクラブリーのロッ・トゥー乗り場受付で
チョン・カオカートまでの運賃を払います。

175バーツ也。

待合所で座ってますか。


14_01


数人が手持ち無沙汰気にぶらぶらしてます。


14_02


これがチケット。
モン橋のイラストがニクイですね~。


呼ばれたのでロッ・トゥーに乗車しましょう。


14_03


私は前列3人掛けの中央に着席。
07:20に発車です。

3度目のサンクラブリー訪問は、あるのかなー。
遠いけどまたぜひ来たいもんですよ。


出発後すぐに差し掛かる国道323号線最大の難所の山道を越える最中、
急な下り坂の脇に大きな岩がゴロゴロ落ちているのが目に飛び込んできました。
ちょっと怖いぞ…。


14_04


20分後、ランティー橋手前で「止まれ 検問」の看板が出現して停車。

ランティー橋合同検問所
という表記が見えます。
陸軍、警察、国境警察の三者合同なんですね。

迷彩服の係官がドアを開けて見まわし、1人の乗客のパスポートをチェック。
どういう基準なのかいまだにさっぱりわかりませんよ。
顔つきでミャンマー人と判断してるんですかね?


発車してランティー橋を渡ります。

右手には昨日巡って来た泰緬鉄道線路跡があるはず。
一瞬なので車内からは見つけられませんでしたが。


それはそうと、車内の注意書きがスゴイんですよ。


14_05


上の「カーテンで手を拭かないこと」から始まり、

「陸運局規則に関する省令第153条にもとづく安全および秩序に関する規定を
 順守しない乗客は、5,0000バーツ以下の罰金に処せられます。」

の下には

食事× たばこ× アルコール× 嘔吐×

と。

5,0000ってカンマ打つ場所間違ってるから50,000なのか5,000なのか
分かりませんよね。

しかも嘔吐がダメって誰も吐きたくて吐くわけじゃないと思うんですが(笑)


実はこんなことよりもやめて欲しい喫緊のことがあるんです。
居眠りをし始めた右隣の太った男性が股広げてくるは寄りかかってくるはで。
さらにやたら臭いんですよぉ。もうヤメテクレ~。

苦痛に耐えつつやっとのことでトーンパープームの町に到着。


14_06


時刻は、08:41。
お客さんの乗降とトイレ休憩です。

くだんの太った男性が運転手さんと何やら話しています。

聞き耳を立てると、ここで降りると言っています。
体調不良で我慢できないようで。あの臭さはそのせい?
ちょっと可哀想。


08:50にトーンパープームを出発。

9分後に現れた検問では、運転手が右手で「無い無い」みたいな
ジェスチャーをすると、迷彩服の男性係官も頷き、
停車させずに通してくれました。

まったく検問のチェックの仕組みって理解できませんなぁ。


さらに約40分後、「チョン・カオカートだよ」と運転手さん。

ありがとうございました!
下車して見送ります。


14_07


時刻は、09:37。

国道323号線を渡った反対側には、


14_08


กองการเกษตรและสหกรณ์
สำนักงานทหารพัฒนา
หน่วยบัญชาการทหารพัฒนา

と長ったらしい名称を掲げる施設が。

訳すと、開発軍司令部 開発軍局 農業・協同組合部隊
ってなところでしょうか。

農業の奨励や指導を行い、さらに環境や天然資源の保護も
担当している部隊のようです。タイでは軍がやるんですね。

かつての国道323号線は未舗装で雨季になるとぬかるみ車の通行が不可。
クウェー・ノーイ川を船で行き来するしかなかった過酷な環境だったようなので、
それで軍の担当になったのかもしれません。


おっと、中に入りましょう。
実はヘルファイア・パスはこの軍施設の敷地を通って向かうんです。

右手の受付でチョン・カオカートヘルファイア・パス)へ行きたい旨
門番の兵士に告げると、「えーと、あれ、あれ」と英語版の地図を
引っ張り出して道順を教えてくれました。

ぐるーっと大回りして行かなければならないようで。
歩いていきますか。


14_09


HELLFIRE PASS
との看板があるので安心できます ^^

あ、気付くとワンちゃんが道先案内をしてくれてるじゃないですか(笑)


左手には牛が放牧されていて、


14_10


じーっと私の動きを目で追っています。
そんなに警戒しなくても…。


14_11


うっそうとした並木道をワンちゃんとともに進んでいくと、
現れたのは、


14_12


ヘルファイア・パス・メモリアル・ミュージアム
(HELLFIRE PASS MEMORIAL MUSEUM)

でした。

日本人には敷居が高く感じるんですが、勇気を出して入ってみますか。




<旅費交通費>
ロッ・トゥー:175バーツ
ここまでの合計:1,664バーツ

※旅は2014年5月12日(月)~13日(火)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


カンチャナブリー2

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