晴れてきて日差しのきつくなった路地を歩いていくと、
右手に平屋建ての店舗が見えてきました。


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看板には「マットミー」(มัดหมี่)と。
ここだここだ。やっと着いたぞ~。

ガラスの引き戸をスーっと開けて覗きこむとお客さん無し。
お店やってますか?

「まだやってますよ」

良かった。冷房の効いた店内に着席。


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地方のお店にしては小奇麗な内装ですよね。

感じの良いお兄さんがメニューを持ってきてくれました。


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店名の下には「タイ料理(プアン)」と書かれています。
プアンって何だろ?

帰ってから調べたところ、タイ・プアン族という少数民族のことでした。

ラオスの、古代の石壺がごろごろと転がっているシェンクアン高原に
元々はいた人達だそうで。かつてはプアン国という王国もあったんだとか。
今では散り散りになって様々なところに移り住んでいるそうです。

そしてここロッブリーの特産品の一つに、
ロッブリー・マットミーというタイ・プアン族による織物があり、
店名の由来となっているようで。

つまり、そのタイ・プアン族料理の店ってことなんですね。
この時は知る由もなく… ^_^;)


メニューを見て2品と水を注文。


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さっきから気になっていたんですが、テーブルには
カノム・トゥアイが置いてあるんですよ。

これは無料で自由に食べていいそうです。
なんと良心的な店なんだ!

お兄ちゃんが水を持ってきてくれたので飲みつつ待っていることに。
ん、やたら喉が渇くな。自分でもビックリするぐらいにぐびぐびと
冷たい水を飲んでしまいます。

そう言えば以前にもこんなことがあったぞ。

そうだ。ナコン・ナーヨックの旅から帰って来た時だ。
水を勢いよく飲んだ後、寒気がしてトイレで吐いたんだったな。
頭痛とダルさでやっとの思いで宿に帰りバタンキューしたんだった。

いや~な予感は、的中。
寒気がし出しました。

いくらエアコンが効いているとはいえ、
震えるほど寒いのは、やはり異常です。

そこで注文した2品が登場。


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うぐぅ。食べたいのに食欲が湧かない!

頑張って口に運ぶものの、各料理一口で精一杯な状況。
美味しいのに。美味しいのに食べられない!!

わかったぞ、この症状。


熱中症だ
 _| ̄|○


そうか、ナコン・ナーヨックの時も熱中症だったのか。

頭の冷静さと裏腹に、体調は急速に悪化。
寒気が耐えられないほどに。

ちょうど女性グループがやってきて個室に通され、
くだんの兄ちゃんも注文聞きで個室に行ったっきりで戻ってきません。
うがー、早く来てくれ~。

ようやく兄ちゃん登場。

ほとんど手を付けていない料理を目の前に
バツ悪くお勘定を頼みます。

そうだ。最後の力を振り絞り、カノム・トゥアイも一つ味見。
くそー、もっと食べたいよーーー。

せっかく美味しく作ってくれたのにすみません!
心の中で呟いて、ふらふらしながら店を出ます。

暑いはずの外気がちょうど良い具合。
いや、まだ多少寒気がしています。

あ、2品の名前メモるの忘れた。
とてもそれどころじゃない -_-;)


亡霊のようにヨロヨロちんたら歩いて
ナーラーイ・マハーラート通りに出ました。

ソンテオに乗ると風が寒い!
ブルブル震える羽目に。

線路を越えたところで下車し、
朝到着した時に目ぼしを付けておいたロッ・トゥー乗り場へ直行。

チケットを購入して待合室のベンチに崩れ落ちました…。


気が付くと時計は15:35。30分ほど爆睡していたようです。
お陰で体調が多少回復したような。

というか、ロッ・トゥーまだなの?(笑)

乗り場に着いたのが15時ぐらいのはず。
ようやく15:46に出発です。


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途中で乗り降りがありながら、最終的にはこんなにガラガラに。


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そして終点、戦勝記念塔に帰って来れました。
時刻は、17:54。


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呆然とロッ・トゥーを見送ります。
でもこの頃には体調がかなり回復してました。


今回の失敗の原因は、曇り空だったので安心して水分補給もせずに
歩き回ったことでしょうね。多少湿度が高めだったのも影響したかと。

ナコン・ナーヨックから帰ってきた時も雨上がりの曇天下、
約束に間に合うように走りづめ走ったのがいけなかったのか。


不本意な終わり方をしたロッブリーの旅となってしまいました。

とくにマットミーの店員さんには、料理にほとんど手を付けなかったことで
不快な思いをさせてしまったことでしょう。
いつか、お詫びを兼ねてもう一度再訪したいものです。


みなさんも、熱中症にはくれぐれもお気を付けを!




<旅費交通費>
ソンテオ:8バーツ
ロッ・トゥー:120バーツ
ここまでの合計:186バーツ

※旅は2014年6月19日(木)に行いました。

<参考>
"ประวัติศาสตร์เมืองพวน"

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


おわり

マットミー

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