タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

スパンブリー線

終点マーライメーン駅 国鉄スパンブリー線と西回り帰路の旅[2]

スパンブリー駅を出発すると…


02_01


おもむろにおじさんが現れて掃き掃除開始。

スパンブリー駅から乗ってきたのか、
あるいは乗務員室にでもいたのか確認できず -_-;)



そしてものの4分で列車は停車しました。
スパンブリー線終点マーライメーン駅到着!
時刻は20:43。


02_02


おばさんに続いて降車します。
下は草むら。真っ暗でよく見えませんよー。

おばさんが「草が多くて歩きにくいね」と。
おっしゃるとおりです ^_^;)


そんなおばさん、迎えに来ていたバイクの後ろに乗り
あっという間に消えて行きました。

そういえばさっき車内で電話していたのは、迎えを呼んでいたのか。
いいなぁ…。


マーライメーン駅はとにかく…


02_03


真っ暗。

目が慣れるまでよく見えませんでしたよ。
暗闇の写真ばかり撮っても仕方がないので、フラッシュを焚いてみますか。


02_04


マーライメーン駅の駅名看板には下に、

「ここで乗車し終点で降りればバンコク」と。

確かにそうなんですけど、
朝4時台発の1本だけってオチはシャレにならんです -_-;)




写真を撮っているうちに列車が引き返していきました。
スパンブリー駅で朝まで待機なのかな。


すぐ先の通りに出ました。


02_05


さーて、歩くか。右へ向かいます。
すぐの右手にはバス停が。日中は少なくともソンテオ路線は通ってそうですね。
でもさすがに夜9時近くじゃもう無いでしょう。

最初の交差点を右へ曲がり、ひたすら南下します。


02_06


中央分離帯もある立派な道路なのに往来が少な過ぎ。
なんだかもったいないくらいですよ。

道路脇からはカエルの合唱が聞こえてきます。
夜が更けてきてさらに寒さが増してきました。

2kmあまり歩くと交差点が出現。
ここを右へ行くとスパンブリー駅のはず。
私は左へ曲がり、スパンブリー市街地へと向かいます。

多少は人家が増えた道を歩いて1km弱で橋に出ました。


02_07


やっとターチーン川越えだー。

ライトアップされたバンハーン・ジェムサイ・タワーが間近に見えて
やっとほっとできましたよ。



渡り終えると途端に町並みが賑やかに。
左折して目抜き通りを歩きます。

でもですよ。


02_08


まだ21:20なのに人がいなーい!(笑)
スパンブリーってここまで田舎だったのか…。


歩きながら宿がないかキョロキョロ。

おっ、


02_09


見守ってくれているようで心強いですよ ^^


結局この目抜き通りでは宿を発見できず。
そんなこともあろうかと、実は目星は付けてあったんです。

前回10月30日にスパンブリーからロッ・トゥーでバンコクへ帰る際に、
車窓から1軒発見してたんですよ。もう選択肢が無いのであそこに向かいますか。

その時ロッ・トゥーに乗車したナーンピム交差点を右折。東へ向かいます。
バンハーン・ジェムサイ・タワーの北門を過ぎてすぐに見えてきましたよー。


02_10


時刻は21:30。
マーライメーン駅から歩くこと43分でホテルに辿り着けました。

シーウートーン・ホテル (โรงแรมศรีอู่ทอง) と看板にありますね。
タイ文字表記だけで英語が見当たらないのがなんとも。
まぁ、他に見つけられなかったのでここに泊まるしかないんですが。

飛び込んでみますか!





<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:32バーツ

※旅は2013年12月25日(水)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


スパンブリー

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国鉄スパンブリー線と西回り帰路の旅[1]

バンコク周辺のバス日帰り旅を続けてきたこのシリーズですが、
今回大きく足を踏み出し、初めて1泊旅行をしてみることにしました。

というのも今回の目的を達成するには、
どうしても1泊する必要があるからなのです。


その目的とは、国鉄スパンブリー線に乗ること!


バンコク発 16:40 → スパンブリー着 20:15
スパンブリー発 04:20 →バンコク着 08:05

この1日1往復しか無い路線として有名ですよね。

スパンブリーからなら早朝に出てその日のうちに往復して帰れるんですが、
バンコクからだとどちらの便に乗るにしてもスパンブリーで1泊せざるを
得ないんです。



旅の決行日は2013年12月25日(水)。
なにもクリスマスの日に行かなくてもと我ながら思いますが(笑)


のんきに構えてフアランポーン駅までバスでのんびり向かっていたら、
パヤタイ通りのチュラロンコン大学前辺りで渋滞につかまりヤバイ状態。

意を決してチュラ大法学部向かいのバス停で降り、
待機していたバイクタクシーに跨ります。

裏道をくねくねと飛ばしてくれてフアランポーン駅着。
間に合うか!?

切符売り場へダッシュし「スパンブリーに行きます」と。
32バーツ也。

「すぐに乗ってください」
売り場係員に腕時計を指差しながら言われました。

時、すでに16:34。


うひゃー、あと6分!


速攻で売店でパンを買い、11番線へ。


01_01


間に合ったー!!


01_02


3両編成の先頭車両に乗り込みます。

フアランポーン駅16:40発。
スパンブリー駅20:04着。

あれ? スパンブリー着時刻が少し早くなってる。


列車は少し遅れて16:45に発車。
本当に乗り遅れていたらシャレになりませんでしたよ ^_^;)

ホームを出てすぐの左手には…


01_03


以前、「フアランポーン駅の蒸気機関車」で書いた
日本製C56蒸気機関車タイ国鉄発祥記念碑

…と一人淋しく弁当をつつくおじさんの姿が(笑)


車内は乗車率6割といったところでしょうか。
思ったより混んでますね。


01_04


そんな車内に夕日が差し込んでいます。

すぐに検札がやって来ました。


ちょうど帰宅ラッシュの時間帯。
途中駅でどんどん乗車して来て、立つ人が出るほどに。

それでも大勢の乗客がサーラーヤー駅で下車し、
さらにこの駅でガラガラになりました…。



01_05


ナコーンパトム駅18:20着。
時刻表ではここを18:07発のはずなんですが、すでにもう遅れてますね(笑)

しばらく停車してから「カーン、カーン」という鐘の音で発車。
18:30。


そして列車はいよいよノーンプラードゥック駅に到着。
「ラーチャブリーへの旅」で訪れた、日本軍が泰緬鉄道の起点として
1942年に設けた駅です。

ノーンプラードゥック駅は泰緬鉄道…現国鉄西線(ナムトック線)のみならず、
これから走るスパンブリー線の起点でもあるんです。


01_06


ノーンプラドゥック駅を発車しました。
時刻は18:46。

席を移動して進行方向左側の窓から顔を出します。


01_07


分岐しましたー!

左が国鉄南線バーンポーン方面。
列車が入線したのがスパンブリー線です! やっと乗れてちょっと感動(笑)


01_08


先頭車両には私を含めて3人だけ。
おばさんが窓のアルミ製日除けを下ろして回っています。
常連客な雰囲気 ^^

若い兄ちゃんの車掌がどこで降りるのか一人一人聞いて回っています。

この時のタイはとても涼しかったんですが、
外が真っ暗になり一層寒さが増して半袖ではもう無理!

たまらず万一のために持参した長袖に着替えました。


01_09


車窓は茂みの中を突っ走っているような感じ。

窓ガラスにピシッピシッっと小枝が当たります。

そのうちバキバキッという音が混じったりも(笑)


国道346号線を渡ってすぐに初めて停車。


01_10


暗闇の中、蛍光灯が灯る駅舎は、トゥンブア駅

正確には駅より格下の「停留所」です。

ここの北東側にカセサート大学カンペンセーン・キャンパスがあるんですが、
通学にスパンブリー線を使う学生は皆無でしょうね ^_^;)

トゥンブア駅では2人ほど降りたようです。

ちなみにノーンプラードゥック駅からここまでの間に3駅あるはずなんですが、
降りる人がいないから停車しなかったのかな? まるでバスみたいですね(笑)


暗闇の中を疾走しながら何駅かに停まっているうちに、
ドアが開いたまま走り出しました。オイオイ、寒いぞ。
っていうか・・・


01_11


もちろん踏切の無い道路もそのまま通過。
危ないじゃないかー!(笑)


車窓に人家の灯火が多少増えてきました。
そろそろスパンブリーかな、と思っていると運転席のドアが開いて
さっきの車掌さんがツカツカと一直線に私のところへ。

スパンブリーですか? マーライメーンですか?」と。

そうなんです。時刻表上の終着駅はスパンブリー駅ですが、
実はさらに北へ2.5kmのマーライメーン駅 (มาลัยแมน) が真の終着駅なんです。

マーライメーンです、と答えます。


で、ついに


01_12


スパンブリー駅着。5,6人が降りたでしょうか。
時刻は20:39。


さぁ、次がいよいよ真の終着駅、マーライメーンです!





<交通費>
国鉄:32バーツ
ここまでの合計:32バーツ

※旅は2013年12月25日(水)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


スパンブリー線

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国鉄スパンブリー線の線路 ラーチャブリーへの旅[4]

ノーンプラードゥック駅から歩き始めて8分ほど経った頃、
ふと横を見ると線路が2本走っているのに気がつきました。

おっ、ちょっと線路に上ってみましょう~。


04_01


手前がスパンブリー線、奥が南線です。
知らない間に分岐してました。


先に何やら看板が見えたので歩いて行ってみると、


04_02


「スパンブリー 78km」と。


そう言えば・・・

鉄道-機密文書が明かすアジア太平洋戦争-』吉川利治著、同文舘、1994年
に掲載されている当時のノーンプラードゥック駅周辺を撮影した航空写真(英軍撮影?)
について前回の日記で触れましたよね。

その写真とグーグルマップの航空写真を比較すると、一つ奇妙なことがあるんです。

本の写真で左上に向かって弧を描いて伸びる線路を著者は
「西北に向かう鉄道の鉄道線が見える」と書いていますが、位置関係から
どう見てもそれは鉄道ではなく、現在のスパンブリー線なんです。

ってことは、スパンブリー線も日本軍が設置した線路を利用して建設された
路線ということなんでしょうか?

少なくとも戦時中にスパンブリー線の一部分は既にあったことは確かです。

どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけると嬉しいです。


ちなみにこのスパンブリー線の運行本数は凄いですよ。


バンコク発 16:40 → スパンブリー着 20:15
スパンブリー発 04:20 →バンコク着 08:05


この1往復だけ!(笑)

いつか乗車してみたいもんです。


さて、歩き続けることにしますか。


バンコク方面行きの上り列車が通過していきました。


04_03


あっ、こんなところに蜂の巣の跡が~。


そして、


04_04


スパンブリー線の線路を渡ります。
こんな草ボーボーの線路を走るんだもんな。きっと揺れが激しいことでしょう ^_^;)


この先で道は再び舗装路に。
喜んだのも束の間、この後、犬が向かって来て威嚇されること2回。
その度にこちらも目ヂカラで撃退しつつ歩を進めることに -_-;)


そして道はようやく突きあたりに。
そこを右折するとすぐに二車線の車道に出ました!

ふう~っ。
ほっとして自然と溜息が出る自分に気が付き苦笑してしまいました(笑)


でもソンテオは走っていない雰囲気。
まだまだ西へと歩き続けます。


すると…


04_05


前方に立体交差橋が見えるじゃないですか~。
やっと現代に戻ったような心持ちです。


そこは交差点になっていました。


04_06


「コーク・モー」との交差点名の看板が立っています。

頭上に走る高架橋は国道323号線。
左はバンコクラーチャブリー方面、右はカンチャナブリー方面。
で、正面を真っ直ぐ行くとバーンポーンの市街です。

私は真っ直ぐ歩きますよ~。


交差点を渡ると前方に停車中のソンテオが目に入りました。


04_07


側面には「バーンポーン ポーターラーム」と。
バーンポーン行きソンテオには、ここから乗れるんだ。

時刻は、09:56。
ノーンプラードゥック駅から歩いて31分で
やっと公共交通機関を利用できますよ~(笑)


でも私は、この先に寄りたいところがあるので、ここでは乗車しません。

私がソンテオの横を通り過ぎようとすると、
停車していたソンテオがおもむろに走り出しました。

もしや私が乗るかと思って待っていてくれたんじゃ?

す、すみません ^_^;)





<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:43.5バーツ

※旅は2013年4月30日(火)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


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