ラーチャブリー病院前の時計塔から右へ曲がり、
カタートーン通りをメークローン川方面へと戻って行きます。
おっ、
看板には「SHINZEN」と。
日本食レストランですね~。
でも「新鮮」なのか「親善」なのか、ナゾ ^_^;)
店前に広げられたメニューを覗き込むと
なんと日本語併記じゃないですか。
右のページは普通のネタなんですが、左のページには、
カツロール 199
アボカドウナギロール 185
エビ天ぷらロール 225
アボカドエビコ&ウナギロール 235
そしてスタンドに差してキャンドルのように突っ立っている
手巻き寿司 89
と、どうやらフュージョン系のようですね。
ラーチャブリーにまで日本食ブームどころか、
こんな系統の日本食も到達していて正直オドロキです!
なおも歩き続けると、
ずっと曇っていたのが、ようやく晴れ間が出てきました。
この辺りは右手は商店街、左手は女子高のようです。
さらに歩くと
左手には広大な駐車場を備えたテスコロータスが。
その向かい、右手には、
ロイヤルパーク・ITサニー なるショッピングモールが出現。
サニー(Sunny)はタイ語風に発音すると「サンニー」のため、
地元では短く「サンニー」と呼ばれているみたいです ^^
ラーチャブリーのローカルなショッピングモールってどんなもんなんでしょう。
ちょっと寄ってみますか。
1階入って正面、書店の左隣には、
おおっ、ここにも寿司店が!
なんと全種15バーツ。
やすいやすいやすいやすいやすいやすいやすい
がクドイです(笑)
それより美味しさをアピールしたほうがいいような気も~。
とまあ、インパクトがあるのは入口付近のみであとは
上の階も閑古鳥が鳴いています。テナントも全ては埋まってないですね。
数年前まで映画館が入っていたようですが、
気付かなかったので今はないんじゃないでしょうか?
吹き抜けの下から元気な声が聞こえてきたので
覗き込むと、
テコンドー教室かあ。
予想以上に寂れていてあまり見るところがないので
すぐに建物を出ちゃいました。
すると外に、
竜の図柄の巨大水瓶がここにも!
そろそろ解説をしましょう。
竜柄の水瓶は、かつてラーチャブリーの特産品だったんです。
そもそもは戦前に現在の中国広東省潮州市楓渓区から
陶芸職人の2人の男性がバンコクへ渡ってきたことに始まります。
2人は焼き物に適した土を発見したラーチャブリーに焼き物工場を設立し、
水瓶(みずがめ)や植木鉢の生産を開始。1933年のことです。
ラーチャブリー初の工場であり、かつ初のタイ国内産水瓶となったのでした。
(加筆:釉薬を塗った水瓶では初の国内産だったということかもしれません。)
その後1943年に2人は新たな工場「タオセータイ」を設立。
当時タイでは水道が普及していないため、
各家庭には水を貯めておく水瓶が必須でした。
太平洋戦争が勃発すると、今まで中国から輸入していた水瓶が
届きにくくなります。
そんな状況下でタイ国内産の水瓶が取って代わって普及。
大きくて重い水瓶は、距離が遠いほど輸送費がかさみました。
また縁起の良い竜の図柄をあしらったこともあいまって、
地方の裕福な家の庭先には、まるで現代のベンツかBMWのように
ラーチャブリー産の水瓶がステータスを誇示するシンボルとして
置かれていたそうです。
1954年に2人のうち1人が別れて自らの工場「タオホンタイ」(陶豊泰)
を設立してからは、こちらのブランドのほうが人気だったようです。
しかし水道の普及とプラスチック製品の席巻で衰退。
ドイツの大学に留学経験のある3代目が継ぐ現在のタオホンタイでは
残念ながら水瓶をもう生産していません。
代わりに利益率の良い盆栽鉢や、韓国向けにキムチの壺などの他、
カラフルな前衛的セラミック製品を意欲的に生産しているようで。
郊外にあるタオホンタイの工場はカフェ併設のミュージアムっぽい
造りになっていて、生産の工程を見学できる観光地となっています。
一方のタオセータイも事業継続中。
工場内の様子らしい写真(4年前ですが)を見ると、
こちらでは竜柄の水瓶を今でも生産しているようです。
さて、次なる目的地へ向かうか、
と歩を進めようとすると右手に
呂祖仙師廟なる中国廟が。
呂?…もしやと思い帰ってから調べたら、
以前「宝くじに当たる5大願掛けスポット巡り」をした時に
バンコクの中華街で訪れた「呂帝廟」に祀られた
呂 洞賓(りょ どうひん)と同一人物でした。
道教の八仙(七福神みたいなもの)の一人で唐代に実在した仙人。
中国の民間信仰では、関帝廟の関羽と並んで人気の神様のようですよ。
お参りすると、恋愛と子宝にご利益があるとのこと。
しまった。
この時知っていればちゃんとお参りしたのに(笑)
<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:105バーツ
<参考>
"โอ่งมังกร ราชบุรี"
Thailand Creative & Design Center "เถ้าฮงไถ่:ต่อยอด DNA แห่งตำนานด้วย“จินตนาการ”และ“ความสนุก”"
※旅は2016年5月28日(土)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)
つづく
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◇ 入門 ◇
『CD付き らくらく話せる! タイ語レッスン』ナツメ社
◇ 中 級 ◇
『中級タイ語総合読本』白水社
◇ 上 級 ◇
『タイ語上級講座 読解と作文』めこん</
カタートーン通りをメークローン川方面へと戻って行きます。
おっ、
看板には「SHINZEN」と。
日本食レストランですね~。
でも「新鮮」なのか「親善」なのか、ナゾ ^_^;)
店前に広げられたメニューを覗き込むと
なんと日本語併記じゃないですか。
右のページは普通のネタなんですが、左のページには、
カツロール 199
アボカドウナギロール 185
エビ天ぷらロール 225
アボカドエビコ&ウナギロール 235
そしてスタンドに差してキャンドルのように突っ立っている
手巻き寿司 89
と、どうやらフュージョン系のようですね。
ラーチャブリーにまで日本食ブームどころか、
こんな系統の日本食も到達していて正直オドロキです!
なおも歩き続けると、
ずっと曇っていたのが、ようやく晴れ間が出てきました。
この辺りは右手は商店街、左手は女子高のようです。
さらに歩くと
左手には広大な駐車場を備えたテスコロータスが。
その向かい、右手には、
ロイヤルパーク・ITサニー なるショッピングモールが出現。
サニー(Sunny)はタイ語風に発音すると「サンニー」のため、
地元では短く「サンニー」と呼ばれているみたいです ^^
ラーチャブリーのローカルなショッピングモールってどんなもんなんでしょう。
ちょっと寄ってみますか。
1階入って正面、書店の左隣には、
おおっ、ここにも寿司店が!
なんと全種15バーツ。
やすいやすいやすいやすいやすいやすいやすい
がクドイです(笑)
それより美味しさをアピールしたほうがいいような気も~。
とまあ、インパクトがあるのは入口付近のみであとは
上の階も閑古鳥が鳴いています。テナントも全ては埋まってないですね。
数年前まで映画館が入っていたようですが、
気付かなかったので今はないんじゃないでしょうか?
吹き抜けの下から元気な声が聞こえてきたので
覗き込むと、
テコンドー教室かあ。
予想以上に寂れていてあまり見るところがないので
すぐに建物を出ちゃいました。
すると外に、
竜の図柄の巨大水瓶がここにも!
そろそろ解説をしましょう。
竜柄の水瓶は、かつてラーチャブリーの特産品だったんです。
そもそもは戦前に現在の中国広東省潮州市楓渓区から
陶芸職人の2人の男性がバンコクへ渡ってきたことに始まります。
2人は焼き物に適した土を発見したラーチャブリーに焼き物工場を設立し、
水瓶(みずがめ)や植木鉢の生産を開始。1933年のことです。
ラーチャブリー初の工場であり、かつ初のタイ国内産水瓶となったのでした。
(加筆:釉薬を塗った水瓶では初の国内産だったということかもしれません。)
その後1943年に2人は新たな工場「タオセータイ」を設立。
当時タイでは水道が普及していないため、
各家庭には水を貯めておく水瓶が必須でした。
太平洋戦争が勃発すると、今まで中国から輸入していた水瓶が
届きにくくなります。
そんな状況下でタイ国内産の水瓶が取って代わって普及。
大きくて重い水瓶は、距離が遠いほど輸送費がかさみました。
また縁起の良い竜の図柄をあしらったこともあいまって、
地方の裕福な家の庭先には、まるで現代のベンツかBMWのように
ラーチャブリー産の水瓶がステータスを誇示するシンボルとして
置かれていたそうです。
1954年に2人のうち1人が別れて自らの工場「タオホンタイ」(陶豊泰)
を設立してからは、こちらのブランドのほうが人気だったようです。
しかし水道の普及とプラスチック製品の席巻で衰退。
ドイツの大学に留学経験のある3代目が継ぐ現在のタオホンタイでは
残念ながら水瓶をもう生産していません。
代わりに利益率の良い盆栽鉢や、韓国向けにキムチの壺などの他、
カラフルな前衛的セラミック製品を意欲的に生産しているようで。
郊外にあるタオホンタイの工場はカフェ併設のミュージアムっぽい
造りになっていて、生産の工程を見学できる観光地となっています。
一方のタオセータイも事業継続中。
工場内の様子らしい写真(4年前ですが)を見ると、
こちらでは竜柄の水瓶を今でも生産しているようです。
さて、次なる目的地へ向かうか、
と歩を進めようとすると右手に
呂祖仙師廟なる中国廟が。
呂?…もしやと思い帰ってから調べたら、
以前「宝くじに当たる5大願掛けスポット巡り」をした時に
バンコクの中華街で訪れた「呂帝廟」に祀られた
呂 洞賓(りょ どうひん)と同一人物でした。
道教の八仙(七福神みたいなもの)の一人で唐代に実在した仙人。
中国の民間信仰では、関帝廟の関羽と並んで人気の神様のようですよ。
お参りすると、恋愛と子宝にご利益があるとのこと。
しまった。
この時知っていればちゃんとお参りしたのに(笑)
<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:105バーツ
<参考>
"โอ่งมังกร ราชบุรี"
Thailand Creative & Design Center "เถ้าฮงไถ่:ต่อยอด DNA แห่งตำนานด้วย“จินตนาการ”และ“ความสนุก”"
※旅は2016年5月28日(土)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)
つづく
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