タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

サムットプラーカーン県

おばさんの意外な正体@バーン・クンサムットチーン 海上の寺院へ[10]

男性についてミュージアム向かいの建物へ。


入ると、台の上に写真アルバムやら資料やらが無造作に広げてある一角が。

「どうぞご覧ください」

男性が写真アルバムを一つ手に取って私に渡します。


沿岸部のマングローブ林の写真なんかが収めれてますが、
うーん・・・ ^_^;)


「マスコミの方ですか?」

男性がおもむろに尋ねてきました。
いえいえ、単に観光で来ただけです。

「ここには以前、NHKや朝日の記者が来たことがあります」

えっ!? なんでですか?

「海岸の浸食についての取材でした」


へー、こんなところまで日本の記者さんがやって来たんですね。
なかなかやりますね、日本のマスコミも!


壁には、ワット・クンサムットチーンの年代比較写真が。


10_01


1974年の写真。まだ周囲はしっかり陸地ですね。


10_02


そして1991年。陸地の端っこになってしまっています。


10_03


で、2009年にはすっかり島になってしまってます(>_<)

なんでも、何も対策をせずに放っておけば、
2020年までにあと300m土地が削られてしまうんだとか。


男性はお冷を出してくださった上に、パンフレットとこの地の海岸浸食が
取り上げられたTV番組のCD-ROMまで私にくれました。

どうもありがとうございます!


後にしようと建物を出ると、ミュージアム裏の養殖池の真ん中に
なにやら建っているのに気付きました。


10_04


男性がすかさず察して、「あれはホームステイの宿泊施設です。ご覧になりますか?」

はい、もちろん~。

看板には「クンサムットチーン・ホームステイ」とあります。
居間にはちゃんとTVが。寝室はこんな感じ。


10_05


清潔感があっていいですね~。
エアコンは無いけど、乾季にはいいかも。


10_06


外のテラスには、寝具が干されてました ^_^;)

ホームステイっていうよりペンションっぽい感じですかね?

1泊3食付きで500バーツだそうですよ。
料理はもちろんこの地で取れたエビや魚のシーフードのようです。
それでこの値段はかなりお得だと思います。いつか泊ってみたいなー。


さて今度こそ、そろそろ…。

入口の簡素な売店のところで、おばさんが「どうやって帰るの?」と。
船着き場から舟で帰ります。

「だったらこっちの船着き場から帰ったらいいよ。舟は?」

さっき船頭さんに貰った電話番号のメモを見せると、
呼んであげるよと携帯で電話をかけてくれるじゃないですか。

「日本人が帰るから迎えに来て。ローンリエン(学校)船着き場ね」

ありがとうございます!

「船着き場で待っていれば来るよ」

あ、そういえばここは拝観料はいいんですか?

「とくにありませんが、募金は受け付けています」
と男性が募金箱を指差します。

財布から20バーツ札を抜いて押し込みました。
ちょっと少な過ぎたかなと後悔。


もう一度お礼を言ってあぜ道を真北へと歩いて行きます。
時刻は14:03。


そうそう、頂いたCD-ROMを帰国後に見てビックリ。
先ほどのおばさん、なんとプーヤイ・バーン(集落長)でした!

海による土地の浸食と闘うリーダーとしてインタビューを受けている姿は
カッコ良かったです ^^


10_07


大きな水がめが現役で活躍してるんですね。


振り返ってみます。


10_08


「ファーサイ・ホームステイ」
「バーンゴンタレー・ホームステイ」
「アラヤー・ホームステイ」
「サーミーノーイ・ホームステイ」

看板を読むと、この地ではホームステイ経営が盛んみたいですね ^_^;)






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:131バーツ

※旅は2012年8月14日(火)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)

つづく


09_map


バーン・クンサムットチーン・ミュージアム 海上の寺院へ[9]

集会所らしきところから養殖池の中央を横切るように伸びている歩道へ。
その真ん中に、これがあります。


09_01


 バーン・クンサムットチーン
        0
      バンコク
       19
       タイ湾
      0.500


うーん、謎めいた数字だなー。

0=バーン・クンサムットチーンから0km
19=バンコクからの距離
0.500=海抜

…かな?

右側の面には

バーン・クンサムットチーンへようこそ。

と。

街道沿いに立っている道標を模しているんでしょうね。
観光客向けにこんなものまで作っているのが、ちょっと意外でした。


養殖池の岸側を眺めてみます。


09_02


この右側にさっきの集会所があり、左の並びに建設中の中国廟が。

後で分かったことなのですが、アユタヤ時代、中国からのジャンク船が
アユタヤへ向けチャオプラヤー川を遡上する前に、この地で停泊して
積み荷の商品を一旦陸揚げしていたんだとか。

そんなことから住みつく人が出てきて、バーン・クンサムットチーン
集落ができたんだそうな。

それで中国廟があるワケなんですね。
さらには地名にチーン(中国)とついているのもそういうことですか。


ボーッと景色を眺めていると、

「そっちはサーラー(ホール?)だよ! こっちはサーンジャオ(中国廟)だ!」

とのおばさんの叫び声が。

ん? 左の方から聞こえてきましたが、姿が見えません。
声のした方へ向かってみますか。


中国廟の裏へと歩いて行くと簡素な売店があり、声の主のおばさんと30代男性が。

ミュージアムはどこでしょうか?
私はニコニコしながら尋ねてみました。

ここですよ。どうぞ。

男性が指し示す方向には、


09_03


おぉ、なかなか立派な建物ではないですか。
「バーン・クンサムットチーン地域ミュージアム」との看板がかかっています。

くだんの男性について行くと、おもむろに扉の鍵を開けてくれました。
なんと、責任者さんだったんですね ^_^;)

では、お邪魔します。


09_04


まず目に飛び込んできたのは、大量の割れた中国陶磁器。

「全て沖合から引き揚げられたものです」

男性が解説もしてくれます ^^

昔、ジャンク船に積まれてきたものなんですね。
バラストとして積まれて来て廃棄されたのか、はたまた船が難破したのか…。


男性がガラスケースに陳列された金属製の筒2本を指差して、


09_05


「これは日本軍の銃弾です。日本軍の工場で働いていた人から寄贈されました。」

なんと!!
薬きょうのようですね。機銃徹甲弾かな?

こんなところで日本ゆかりの品に出会えるとは思いもしませんでした。
もしや、さっきのお坊さんのお陰かな。


さらには、


09_06


ラグビーボール状の特徴的なガラス瓶。
これは間違いなく、アンパワー水上マーケットへ行った際に触れた
「ナム・マネット」が詰められていた瓶じゃないですか!

まさか実物をこの目で見られるとは思いもしませんでした。
しかもこの地で!!


さらに奥に奇妙なモノを発見。


09_07


鼻緒のついた高下駄風のコレは、水の溜まったところを歩く際の履物なのだとか。
重くて歩き辛そうですね。

しかし見ていて昨年の洪水時のコレをつい思い出してしまいました ^_^;)


おぉっ、こ、これは!!


09_08


「カブトガニです。」

この辺りにもいるんですか!?

「はい、います。」

そうなんだ!!
でもまさか養殖池で養殖はしていませんよね?

「養殖池にはいません」と男性は苦笑い。

そりゃそうですよね ^_^;)

資料によると、バーン・クンサムットチーンの養殖池では、

エビ:バナナエビ、テナガエビ、ブラックタイガー
カニ:マングローブ・クラブ、ワタリガニ
貝:灰貝、ムール貝(ミドリイガイ)、カキ
魚:スズキ、ボラ、ハタなど

の養殖をしているそうです。


「写真や資料も見ますか?」

はい。
ついでですからぜひ見てみたいです。

男性とともにミュージアムを後にして、向かいにある建物へと向かいます…。






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:131バーツ

※旅は2012年8月14日(火)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


<参考資料>
『バーン・クンサムットチーン集落観光マニュアル』(タイ語)
『サムットプラーカーン県プラサムットチェーディー郡レームファーパー村
 バーン・クンサムットチーン集落地域ミュージアム観光マニュアル』(タイ語)
 ※いずれもバーン・クンサムットチーン・ミュージアムで頂きました。


09_map


お坊さんは果たしてどちらへ? 海上の寺院へ[8]

ワット・クンサムットチーンを後にします。
前を歩くお坊さんに追いつかないように、自転車をゆっくり漕いで行きますか ^_^;)

すると左手には僧坊が。


08_01


来た時にはあまり気にしませんでしたが、
リゾートホテルのコテージみたいですよね~。
裏には海が見えていますし!

傍からは優雅な修行生活が送れそうに見えますけど、
実際はここでの生活って結構大変なんでしょうね。


前方には依然、お坊さんがゆったりと歩いています。
時折立ち止まってペットボトルの水を飲んだり…。


08_02


ちょうど海の上を歩いていらっしゃいます ^_^;)


そうだ。この先で道がふた手に分かれてるんでした。
左は船着き場、右はバーン・クンサムットチーンの集落です。

お坊さんが折れた方と違う方向へ行くことにしましょう。


するとお坊さん、突き当りで左にくいっと曲がったではないですか。
私のバーン・クンサムットチーン集落方面行きが決定~。

右に折れてマングローブ林を抜けると・・・


08_03


コンクリートの橋が途切れて、板きれが一枚渡してあります。

これはまた随分な試練だな(笑)


ふとゴチャゴチャと立っている看板を見ると、その中に
「← バーン・クンサムットチーン・ミュージアム」とあるじゃないですか。

ほぉ、どんなものが展示されているんでしょうね。
ちょっと興味があります。そっちに行ってみるかな。
この橋を渡らなくて済みますし(笑)

矢印の示す左側を見やると、


08_04


このあぜ道を自転車で進むのはキツいですねぇ。
ここに停めて歩いて行くとしますか。


08_05


左手にエビ養殖池が広がる景色の中をトボトボ歩いて行きます。
右側には民家がぽつぽつと。


結構歩いたけど、まだかな?
不安に思い始めていたところ、道沿いの民家の縁側で談笑中の住民の方々に遭遇。
すみません、ミュージアムはどこでしょうか?

「この先だよ。あの赤い屋根の家がそうだよ。」

ん?


08_06


一番奥に見える建物のことっぽいですね。

ありがとうございます!


ほどなくして到着したその建物は・・・


08_07


あんれ? 集会所のようなステージのようなスペースでした。
ミュージアムはどこ???

辺りを見渡すと、代わりにエビ養殖池の上に何やらあるのを発見。


08_08


ほう。

渡って間近に寄ってみますか!


時刻は、13:41。
自転車を降りて歩き始めて、ちょうど10分でした。






<交通費>
自転車に乗って歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:131バーツ

※旅は2012年8月14日(火)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


08_map



本堂の先は海! 海上の寺院へ[7]

ワット・クンサムットチーン本堂の南側すぐには


07_01


広大な海が!

足元には波がバシャンバシャンと打ちつけていてちょっと怖いです…。


07_02


波消し用のコンクリート製杭の内側に東西に伸びる桟橋を西へと歩いてみましょう。


07_03


端っこまで行こうと思ったものの、ここから先は怖くて進めません ^_^;)
沖の景色を眺めると…


07_04


海の中に柱の列が並んでいるのが分かりますか?

実はこれ、電柱なんです。

かつてこの先まで陸地だったのが本当である動かぬ証拠。
あの電柱の列に沿って道が伸びていたんでしょうね。


今度は、桟橋の東端の方へと。


07_05


電柱の列はこちらまでずっと続いています。
眺めていてなんだか悲しい気持ちになっちゃいましたよ。


しばしそんな海を眺めていました。

さて、戻るとしますか。
本堂を振り返ってみます。


07_06


すぐそこまで海が来てるのがよく分かりますね。

境内に戻ると、


07_07


犬たちが我が物顔で闊歩中。
こんなところは普通の寺院と変わりませんね ^^


一とおり見たので、海上の寺院、ワット・クンサムットチーンを去ることに。
再び自転車に跨ります。

時刻は、13:25。


ありゃ、前方にはお坊さんが。


07_08


追い抜くワケにいかないぞ。これは困った -_-;)






<交通費>
歩いて自転車に乗っただけなので:0バーツ
ここまでの合計:131バーツ

※旅は2012年8月14日(火)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


05_map


海上の寺院ワット・クンサムットチーン 海上の寺院へ[6]

ワット・クンサムットチーンの本堂に歩いて行くと


06_01


窓の下半分がコンクリートで埋められているのが分かりますか?


正面に回ります。


06_02


やはり。
上げ底されているんですね。


きっと海水がここまでやって来ることがよくあるんでしょう。


こんな不便な場所になぜ寺を建てたんだと思うかもしれませんが、
実は深いワケがありまして…。

このワット・クンサムット・ターワート(ワット・クンサムットチーン)
建てられたのは1967年。そんなに昔のことではありません。

その頃、この辺りはれっきとした陸地だったんです。

それが海による陸地の浸食が急速に進み、海岸線がなんと1km以上も後退。
周囲の土地が水没する中、寺のあるこの一帯だけが小島として海上に取り残されたんです。


こちらの「Thai Temple in the Sea」には、嵐がやって来た際に
思いっきり冠水している本堂の様子の写真が掲載されています。

怖過ぎですね・・・

グーグル・マップの航空写真でも海に取り残されている様子がよく分かります。


そんなワケで海水を逃れるために本堂が上げ底されたようで。


06_03


本堂入口も、まるで茶室に入るかのように身をかがめなければなりません。


06_04


内部に入ってみると、いたって簡素。
海水が沁みたせいか、壁の塗装が剥げてしまってますね。

それよりも、コウモリの糞のような臭いが充満しているのがなんとも…。


外に出て、もう一度まじまじと見ると、


06_05


やはり海水に頻繁に浸かるせいか、痛みが激しいですよね。
まるでクメール遺跡にいるような錯覚を覚えるほど。


本堂のすぐ、ほんの数メートル南側は、もう海!


06_06


これ以上の浸食を防ごうと護岸工事を地道にしている最中のようです。


ちょっと怖いですが、橋を渡って海の間近に立ってみますか!






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:131バーツ

※旅は2012年8月14日(火)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


05_map


 
旅ごとに見る
このブログ内で検索
アンケートモニター登録
Gポイント
 
タグでまとめて見る
最新コメント
QRコード
QRコード