タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

クロントイ

こんなとこに木材屋街 ジツは知らないクロントイ [10]

パッタナー4-5コミュニティーを出たところで、
私はアートナロン通りを東に歩いてみることに。

アートナロン通りの北側には並行してフアランポーン運河が、
そしてその上には高速道路が走っています。

一方の南側には、例の線路がやはり並行しています。

その線路両側ですが歩き始めてすぐに、木材をうず高く積んだ小屋が
所狭しと並んでいる光景に出くわしました。


木材屋街


木材を販売しているようですね。
両側にびっしり延々と続いています!


木材屋街


勝手な想像ですが、クロントイ・スラム内で見かけた
「パレット」が出発点では?

つまり、最初はパレットをバラして「木材」として販売したのが、
段々と木材全般を扱うようになったと。
当たってますでしょうか?(汗)


中には、テーブルや椅子など、ホントに簡単な家具を
組み立てて販売(?)している小屋もあります。


木材屋街


作業場は・・・線路の上だったりします!(笑)


でも、正直言って、出来はイマイチ。
塗装も雑ですし、私でも作れるような…(汗)

きっと他と比べると破格の安さで、
それなりにそういう需要があるのかもしれませんね。


いやぁ、しかし一体何店舗集まってるんでしょうか。

アートナロン通りの反対側に渡って見渡してみます。


木材屋街


端から端まで続いています!




<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計: 7バーツ

つづく


※旅は2009年12月28日(月)に行いました。


木材屋街

※クロントイ・スラムを再訪した「クロントイ・スラムへ」(全6回)も
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パッタナー・コミュニティー ジツは知らないクロントイ [9]

なおも歩くと、アート・ナロン通りに出ました。
ラマ4世通りが北側に逸れる地点から、まっすぐ東へ延びている道です。

振り返ってみると、


パッタナー・コミュニティー
(地図(1)の場所付近)


横断幕には、

パッタナー4-5コミュニティー

と書かれています。
この道の左右の住宅街が4と5なんでしょうね。

ということは、奥の中心部が1~3なのかもしれません。


クロントイ・スラムを抜けたところで、
ここの歴史をちょっと振り返ってみましょう。


クロントイ・スラムは、1950年代から急速に拡大していったようです。

クロントイ港が荷役の日雇い労働者を必要とした状況下で、
干ばつなどで困窮した地方農民が、農業収入より割の良い職を求めて
集まってきたのだそうです。

クロントイ港も、求人はしても日雇い労働者の住居のことまで考えていなかったので、
自然とクロントイ港周辺の空き地に掘っ建て小屋が出現。

最初はほんの数十世帯だったのが、6千世帯以上に膨れ上がりました。

ずっと劣悪な環境だったのが、ドゥアン・プラティープ財団をはじめとする
NGOの努力や、それに動かされた国・都の支援のお陰で、
ようやく見た目には普通の住宅街とさほど遜色ないところまで改善された
ということなのでしょう。


住居の次は、職業の問題かもしれません。

クロントイ・スラム住民の全就業者のうち3割が
クロントイ港の日雇い港湾労働に就いています。

次に多いのが運転手。
トラック、タクシー、トゥクトゥク、バイタクと様々ですが、
男性の2割はこの職業。

求人情報を得る手段は、コミュニティー内のクチコミがメインだそうで、
それではこの現状は変わらないんでしょう。

外の世界の求人情報に接する場が、次は必要なのかもしれない、
と、おこがましくも感じたりしました・・・。


コミュニティー入口とアート・ナロン通りの間には、
線路が走っています。


パッタナー・コミュニティー前の線路
(地図(1)の場所付近)


ずーっと行くと、先ほどのロムクラオ・コミュニティー入口横に
繋がってるんでしょうね。

中西さんのコメントによると、夜間に貨物列車が走っているとか。
見てみたいもんです~。





<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計: 7バーツ

つづく


<参考>
・ドゥアンプラティープ財団『クロントイスラムについて』
・小保内弘子「経済発展とインフォーマルセクター居住家計の経済活動-1990年タイの
 家計調査を基に-」『明治大学短期大学紀要』50号,1991年


※旅は2009年12月28日(月)に行いました。


クロントイ・スラム

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クロントイ・スラムの路地 ジツは知らないクロントイ [8]

アート・ナロン通りの方へ向かってさらに歩きながら、
ふと左側に並ぶ家と家の間に伸びている路地を覗き込んでみました。


クロントイ・スラムの路地
(地図(1)の場所付近)


あれ?


もう一回、ほかの路地も。


クロントイ・スラムの路地
(地図(1)の場所付近)


やっぱりここもです。
しっかりコンクリート舗装されてますね。


私にはクロントイ・スラムは、

「沼地の上に粗末な家屋が立ち並び、その間を木の板張りの歩道が縫うように伸びている」

というイメージがあったのです。


そのイメージの元となったのは、
1992年8月発行の『別冊宝島EX タイ読本』掲載の
クロントイ・スラムの記述。要約すると、


「一見して手作りと分かる掘っ建て小屋」が密集。

その間を板を渡しただけの細い通路がくねくねと伸びていて、
「継ぎはぎの板の隙間からどんより濁った水面が見える」さまは
「ちょっとした尾瀬気分」

・・・と描写されているのです。


この奥の方まで行くと、そういう光景が広がっているのか?

疑問に思いながらももう少し歩くと、
こんな看板が目に入りました。


「鉄筋コンクリート通路改良事業」の看板


鉄筋コンクリート歩道改良事業
タイ住宅公社2005年度予算
社会開発・人間安全保障省
協賛:下院議員スィター・ティワーリー空軍少佐


なるほど!

つい5年前に、住宅公社が鉄筋コンクリートで通路を敷き直したんですね!
きっと奥のほうもそうなんでしょう。





<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計: 7バーツ

つづく


※旅は2009年12月28日(月)に行いました。


クロントイ・スラム

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クロントイ・スラムその2 ジツは知らないクロントイ [7]

元のケーハ・パッタナー通りまで戻って東の行き止まりへ向けて歩くと、
そこかしこに○○財団との看板がかかってます。

クロントイ・スラムを支援するNGOは、
この辺りに集中して事務所を構えてるんですね。

その中の1つの前でこんな車を発見。


シーカーアジア財団の移動図書館
(地図(1)の場所)


移動図書館なんですね。

車の正面には「SIKKA ASIA FOUNDATION」とあります。
よく分からないのですが、ここは日本のシャンティ国際ボランティア会
現地事務所として機能しているんでしょうか。


その辺りからケーハ・パッタナー通りの西側を振り返ってみます。


ケーハ・パッタナー通り
(同じく地図(1)の場所から)


のどかな風景です。

知らないで来たら、ここがクロントイ・スラムだなんて気付かないと思いますよ。


地図を見ると、この辺りから東へと伸びる道に入れることになってるのですが、
いくら探しても見当たりません(汗)

お陰でぐるぐる回っちゃいましたよ。
ちなみにその回った中心部には学校があって、女性の先生の声が
スピーカーから聞こえてきてました。

その途中、某NGO事務所前で写真を撮ろうかとしていたら、
背後から「ピー・クラップ!」(お兄さん!)との男性の声が。

振り向くと、20代半ばの男性が私に向かって、

「友達を訪ねに行きたいので、○○バーツ頂けませんか?」
(5バーツ? 50バーツ? はっきり聴き取れませんでした…汗)

となんとも丁寧な態度で乞うてくるじゃないですか。


すみませんねぇ。ここで渡したらキリが無いと思うのですよ。
というワケで、私はタイ語がわからないフリをしてその場を去ったのでした…。

彼はあのNGO事務所の前にずっと張り付いていて、
外国人が訪ねて来るとああやってるんでしょうか。うーん。


北へ伸びる道を歩き出すと、先に横断幕があるのに気付きました。
その先には大通り。アート・ナロン通りでしょう。


クロントイ・スラム
(地図(2)の場所から)


この両側もスラムなんだと思います。
とくに左側は、ずーっと奥まで広がっている雰囲気。

でも、やや粗末な木造家屋が並んでいるという程度で、
少なくとも表通り沿いに限っては、いたって普通の街並みに感じながら歩いてました。




<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計: 7バーツ

つづく


※旅は2009年12月28日(月)に行いました。


クロントイ

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クロントイ・スラムその1 ジツは知らないクロントイ [6]

ケーハ・パッタナー通りを西端から入ってみます。

この辺は、両側にビルが立ち並び、その1階にはお店が入っている
いたってフツーの街の風景です。

左側のビルとビルの間には、細い路地が伸びていて
出入りしている住民の姿がちらほら。

歩きながら路地奥に目をやると、
ちょっと入り難い雰囲気が漂ってます。
ビルの裏側にスラムが広がっている様子ですね。


さきほどクロントイ港に入らなかった未練を実はまだ引きずっていた私は、
港の北側にあたるこちら側にも、職員用のゲートがあるかもしれないぞ
と思い、右へと伸びるソイに入って奥まで歩いてみました。


突き当りまで来ると


向こうはクロントイ港
(地図(1)の場所から)


無いです(T T)

すぐそこにはコンテナが見えるのに、
こっちからは入れないんですね。


同じ場所から北側を振り返ってみるとこんな景色です。


クロントイ・スラムにはムスリムが多い?
(同じく地図(1)の場所から)


左側のアパートは、港湾公社の職員用宿舎みたいです。

それよりも、鳥かごが軒先に多くぶら下がっているのが気になりました。

この手の鳥かごって、ムスリムが多く住む地域で必ずと言っていいほど目にします。
と言うことは、ここにもムスリムが多いのかな?


元のケーハ・パッタナー通りに戻り東へ向けてちょっと歩くと
こんなものがありました。


日本の会社名が入った木枠がたくさん…
(地図(2)の場所)


意外なところで日本語が!

木枠? こういうのって何って呼ぶんでしょうか?
日本からの輸入貨物と一緒にクロントイ港に渡って来たモノに違いないです。

どれにも日本の会社や工場の名前らしき日本語が入ってます。
まさかここにこうやって重なっているとは、思いもしないでしょうね(笑)


さらに歩くとビルが消え、低い家屋が立ち並ぶようになりました。

ここで日本人の友人から電話が(笑)

しばらく立って話しながら通りを眺めていたのですが・・・
行き交う人の姿が、ホントまばらなんですよ。
平日午前中なのでみんな仕事に行ってるからですかねぇ。


再び太めの明るいソイが右側に伸びていたので、
また入ってみることに。

まっすぐのソイを突き当りまで行くと、
細い運河とその向こうに立ちはだかる壁に隔てられて、
クロントイ港にはやはり入ることができません(T T)


そこから振り返ってみると


クロントイ・スラム
(地図(3)の場所から)


ソイの両側にやや粗末な木造家屋が立ち並んでいます。
ここもいわゆるクロントイ・スラムの一つなんでしょう。

でもこの一帯は道が碁盤目状に綺麗に整備されていて、
スラムというイメージはほとんどしません。

地図で確かめると、この一帯だけ四角くクロントイ港の敷地に食い込んでいる
のがよく分かります。ここも港湾公社の所有地なんでしょうね。




<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計: 7バーツ

つづく


※旅は2009年12月28日(月)に行いました。



クロントイ

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