タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

クウェーノーイ川

泰緬鉄道線路跡@トーンパープーム ミャンマー国境、元すず鉱集落イートンへ[13]

目の前に現れた地形に胸が高鳴ります。

13_01

緩やかに左へ向けて上がっていっているあのスロープ状の地形、
間違いないんじゃないか!?

時刻は、10:44。
場所は、ここ(グーグルマップ)。

歩いて来た道も左にカーブし、

13_02

そのスロープに沿って上り坂となって続いています。

13_03

お、ここに人が上り下りした跡が。
よし、私も登ってみよう!

木に掴まったり手を土まみれにしたりしながら
急斜面を登り切ると、

13_04

泰緬鉄道の線路跡に間違いない。
うん、100%そうだ!

しばし歩いてみたものの、枕木は残っていませんでした。

滑ってズッコケそうになって指を切りながら下の道に戻り、
先へと歩いて行きます。道は急な上り坂となり、

13_05

泰緬鉄道線路跡のスロープの高さへと
どんどん近づいていってるなあと思っていると、

13_06

合流しちゃいました!

つまりここから先、泰緬鉄道の線路だったところが
道になっているんです。

行けるところまで歩いて行くぞ!!

13_07

斜面に沿ってクネクネしながら泰緬鉄道線路跡の道は続いています。
ところどころ岩肌を削ったらしき跡に出くわしました。

さらに進むともっと凄い光景が。

13_08

切り通しじゃないか!!
こここそ岩を削る大変な作業をして線路を通しています。

ヘルファイア・パスほどではないにしても、
立派な観光資源になると思うんですけど、
なんでトーンパープーム郡は放っておいているんですかね。
もったいないなあ。

で、この切り通しを抜けると、

13_09

道が右へ急カーブしています。
Ωの字を90度右に横倒しにしたようなカーブを描いているんですが、
元の線路はここから谷を越える橋が架かっていたようです。

13_10

平坦な地に出ました。

13_11

コンクリート舗装が終わったところでまた切り通しが出現。
ここを抜けると、

13_12

逆に盛り土がされた軌道跡がはっきりと。

13_13

あれ、柵?
ここまでかー。残念!

時刻は、11:09。

場所は、ここ
分かりやすいようにグーグルマップの航空写真にしてみました。
途中までストリートビューでも確認できますよ。

グーグルマップでは、この先もところどころで途切れながらも、
ワチラロンコン・ダムの堤防近くまで続いているのが確認できます。

その先は、1984年にできたそのダム湖の底なんでしょうね。

13_14

来た道を戻りますか。
ここをかつてはC56に牽引された列車が走っていたんですよね。

13_15

なぜか帰り道の方が泰緬鉄道線路跡であったことが
イメージしやすいですね。

13_16

お、右下にクウェーノーイ川が見えてる。

13_17

さらにはカオ・チャーンプアック(白象山)と
なぜか城郭建築なトーンパープーム町役場も。

町役場を何気なくズームしてみてビックリ。

13_18

右の建物には、なんと旭日旗のデザインが!!

やはりあの建築デザインにしたのは、
泰緬鉄道建設で日本軍が駐留した歴史と
間接的にしろ関係がありそうですね。

なお、間から顔を覗かせている大仏様は、
町役場敷地内ではなく、道を挟んだ反対側に立っています。


<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:1,339バーツ

※旅は2017年3月27日(月)~28日(火)に行いました。


元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)

つづく

イートン

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ワチラーロンコーン・ダムだ! カンチャナブリーの奥へ[6]

バスに再び戻ってみるも、まだ出発する気配なし。


06_01


20分と言っていたのに既に30分経過してます。

乗客や運転手はどこにいるかと言うと、


06_02


バス左手奥に見える掘立小屋みたいな食堂で時間を潰しています。

西へと伸びる路地に入ってみると、


06_03


向こうに聳える山がモコモコしてて面白い風景ですね。
あの向こうはもうミャンマーです。

あー、手持無沙汰だ。
もうバス車内で座って待ってましょう。

すると、後続のバスがやって来て同じ場所に停車するではないですか。
それを合図にみんなバスへ戻って来ます。

さらにどうやらあっちのバスはトーンパープーム止まりのようで、
こちらへ大勢乗り移って来ました。ほとんどは若い男性ですね。

なるほど。この後続バスを待っていたのか。

案の定、ようやく出発。
時刻は15:43。なんと50分もここで無駄にしてしまいました -_-;)


市場のど真ん中を抜けトーンパープームの町を出たバスは、
再びクウェーノーイ川に架かる橋を渡ります。


06_04


すると、またもや停車するではないですか。今度は何の説明も無し。
でもまた後続のバスを待っているらしいことはもう想像できます。

またまた20分ほど時間が経過した頃、


06_05


反対車線にトーンパープームに向かう後続のバスが到着。
なんとあっちはエアコンバス。

で、小走りに5人ほど移って来て発車。
ひょっとしてこれがサンクラブリー行き最終バスなのかな…。

国道323号線に戻ったバスは北上を始めます。
道が険しくなり上り坂の連続に。


そんな中、警察の検問が出現。
時刻は16:49。

制服姿の係官が乗り込んできて、パスポートを集め始めました。
私も出したものの戻されるではないですか。

ここもミャンマーのパスポートだけ集めているようで、
提出した人は全員事務所へ連れて行かれました。なんと乗客の大半。
タイ人はわずかしか乗ってないってことですね。

しばらくして全員戻って来て再出発。


06_06


すると、左手の木々の間に湖面が見え隠れし始めました。

カメラを向けるものの、木や電柱が邪魔してうまく撮れません。
そうこうしているうちに道路が湖面に近付いてきて…


06_07


ようやくマシな写真を撮れました!

ワチラーロンコーン・ダム
です。

クウェーノーイ川
を堰き止めて1984年に完成したダムで、
当初はカオレーム・ダムという名称だったのを
皇太子の名に変更したようです。


お、


06_08


湖に流れ込む3つの川のひとつ、ランティー川に架かる橋を渡ります。

渡り切ると、いよいよ最大の難所へ。
時刻は17:49。


06_09



急な上り坂をバスは喘ぎながら、歩く速度並みのノロさで登っていきます。
その横を普通車がスイスイと追い抜いていくのがなんとも悔しいですね(笑)

この辺りは携帯電話も圏外。

やっとの思いで登り切ると、今度は下り坂が待っていました。


06_10



スピードを出させないためか、下り車線はコンクリート壁で狭く仕切られています。

下り坂を抜けきると、ようやくなだらかな道に。

そろそろかな。
バスは左折して右手のバス・ターミナルに停車。


06_11


終点サンクラブリーに到着しました!

時刻は、18:06。
ヒンダート温泉でバスに乗車したのが14:25ですから、
実に3時間40分もかかったんですね。

お陰で左腕が真っ赤に日焼けしてしまいましたよ ^_^;)




<旅費交通費>
バスに乗っていただけなので:0バーツ
ここまでの合計:300バーツ

※旅は2014年4月1日(火)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)

つづく


サンクラブリー


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トーンパープームに日本の面影? カンチャナブリーの奥へ[5]

ヒンダート温泉から乗車したサンクラブリー行きバスは、
国道323号線を北上していきます。

30分も経たずに橋が出現。
かなり深い渓谷になったクウェーノーイ川を渡ります。

橋を渡った先で車窓が急に賑やかに。


05_01


トーンパープームの町に到着したようで。
カンチャナブリーを出て初めての町らしい町ですよ。

中心部をはずれて坂を登った途中にあるトーンパープーム町役場
頭を突っ込んでバックし少し引き返したバスは、右手に停車。

「トゥウェンティー・ミニッツ!」

車掌さん、タイ語でいいですよ ^_^;)
ここで20分停車するようです。

時刻は14:53。


05_02


みんなバスを降りて行ったので私も。

せっかくなのでトーンパープームの町を歩いてみましょう。
町の中心へ向けて長い坂を下って行きます。

すると途中右側にこんな店が!


05_03


ミリタリー・ショップじゃないですか。
機関銃や標準器付きライフルが無造作にショーウィンドウの上に並べてあります。


05_04


色が剥げて使いこまれている様子の拳銃もあるので、
恐らく全て中古なんでしょう。軍の放出品ですかね。

店主はというと店の奥で気持ち良さそうに居眠り中。
おいおい、そんなにおおらかな管理でいいんですか…(汗)


さらに坂を降りて行きます。


05_05


やはり右手に小洒落たホテルがあったりして
一帯の中心的な町であることが伺えますね。

ところでそれよりも、遠くに見える山の上に


05_06


ビルマ様式らしき仏塔が見えますね。

調べたところワット・ターカヌン(วัดท่าขนุน)のようです。
登ってみたいけどさすがに無理だな。


さらに歩くとこれまた右手に、


05_07


水遊び場が突然出現。

プーラチニー湧水地
(พุน้ำปูราชินี)との看板のあるので、
ここから水が湧き出ているんですね。

大勢の子供がキャッキャ言いながら遊んでいます。


ようやく坂の下の中心部に到着。


05_08


なぜか水遊びグッズを売る店が道の両側に何店も。
プーラチニー湧水地で遊ぶ人向けにしては多過ぎですね。
もうすぐ訪れるソンクラーンの需要を当て込んでいるんでしょうか。

この辺りには市場やコンビニ、銀行もあってなかなか賑やかです。

あと10分で発車時刻なのでそろそろ戻りますか。


05_09


この道を進んだ先の登り坂の途中にバスは停車しています。

右に見えるコーヒー・スタンドでチャーイェン(アイスミルクティー)を買って
バスへと戻ってみると…、

車内にまだ誰も戻ってない -_-;)

もうちょっとぶらつきますか。

さっきバスが引き返すのに頭を突っ込んだところが
気になったので行ってみましょう。


05_10


前には、ナンヨーン・トーンパープーム通りの0キロポストが。
この道はそういう名前なんですね。

それはいいとして興味深いのは後ろの建物なんですよ。


05_11


トーンパープーム町役場

これ、どうみても日本の天守閣建築を模していますよね。
屋根の上にシャチホコまで乗っているので間違いないでしょう。

かと言って建物には「国王生誕八十年祝賀棟」との名称があり、
プミポン国王は現時点で86歳ですので、6年ほど前に建てられた
新しい建物のようです。

トーンパープーム
郡には泰緬鉄道が通っていて、
クウェーノーイ川東岸にターカヌン駅がありました。
旧日本軍が西岸のこの辺りにも大勢駐屯していたのでしょうか?

もしかしたらかつてこの場所に旧日本軍の手で建てられた
帝冠様式の建物があって、老朽化で建て替えた今でも
その様式を引き継いでいるのでは・・・。

などと勝手に想像を膨らませてしまいましたが、
少なくとも敢えてこんな様式にしているのには理由があるはず。
調べてみると面白そうですね。

ちなみにトーンパープーム町役場のウェブサイトには、
その点について何も書かれていませんでした。


ところでバスはいったいいつ発車するんでしょうか -_-;)





<旅費交通費>
バス代支払い済みなので:0バーツ
ここまでの合計:300バーツ

※旅は2014年4月1日(火)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)

つづく


サンクラブリー


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