タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

カンチャナブリー

イートンの夜 ミャンマー国境、元すず鉱集落イートンへ[8]

日没を見たヌーン・チャーンスック山頂から
チャーターしたソンテオで下りてきました。

08_01

時刻は、18:55。

運転手さんにお礼を言いつつチャーター代200バーツを
支払います。

山頂で知り合ったエークくんもすぐに大型バイクで到着。
「知ってますか? ここには防空壕があるんですよ」

えっ!?

「防空壕見ていいですか~?」

エークくんは運転手さんから了解を得て、
電気を点けました。

08_02

なんでも昔、ミャンマー軍からの砲弾がよく飛んできていたので
運転手さんの家族が手掘りで防空壕を作ったんだとか。


08_03

内部は結構広くできています。
ミャンマー反政府少数民族武装組織が抵抗を続けていた1990年以前は
物騒だったんですねぇ。

2人でイートン集落へ歩いて行こうとすると、

08_04

集落入口の前国王肖像画前に、かつてスズ鉱で使用していた
水を高圧で噴射するノズル状の器具が置かれていました。

08_05

池の脇の橋でイートン集落へと戻ります。
灯りがともっているのは、宿やカフェのようで。

08_06

目抜き通り沿いの「クルア・ジェーニー」(ครัวเจ๊ณี)という食堂で
一緒にディナーを食べることに。

「あら、また会ったわね」

なんと店先にはトーンパープームからのソンテオで一緒だった
集落長さんが座っているではないですか。
もしやこの店のオーナーって集落長さん?

まあいいや ^^

08_07

エークん曰く、ここはカニ料理が美味しいとのこと。
でも残念ながら今日はカニが無いのでエビの料理を1品注文。
左のがそれ。

あとプラーカン(ปลาคัง)という魚の料理。
日本ではレッドテール・キャット・フィッシュと呼ばれているみたい。

それにパッカナー・ファイデーン(カナー炒め)も。

なんとエークくんが奢ってくれちゃいました。
お礼にビールは私の奢りで、いい感じに酔いながら
旅や恋愛の話で盛り上がったのでした。

で、エークくん、泊まらずに夜道をまたバンコク近郊まで帰るんだとか。
あのカーブの多い山道を街灯も無い中で運転して大丈夫なんですか?

「大丈夫大丈夫、慣れてるから」

食堂を出ると、集落入口に停めたバイクへと向かうエークくんと別れたのでした。
無事に帰れますように!

私はと言うと

08_08

静まり返ったイートン集落の目抜き通りを奥の方まで歩いてきました。
突き当り付近で集落住民たちが集まって飲んでいるようです。

私はここを右折し、全て閉まって淋しい限りの市場を通り、

08_09

池のほとりに出ました。池沿いに歩いてみますか。

08_10

これ、左面は

Love ピロック
ホームステイ
0km


宿みたいですね。

右面は

イートン市場
0km
ピロック鉱山
200メートル


さっきの食堂の住所表示には
カンチャナブリー県トーンパープーム郡ピロック町イートン集落
とあったので、ピロックは町名かつ旧鉱山名で、
イートンはここの集落名ということのようです。

08_11

ここも宿ですが、「PILOG CAMP COFFEE」との看板が
目に留まったので寄ってみることに。

中庭兼テーブル席では、制服姿の警官と集落の人たちが
楽しげに談笑しています。

「日本人かな?」

と言っているのが聞こえたので、はいと答え、
一応愛想を振りまいておきました ^^

08_12

カウンターでホットのアメリカンと頼むと
女の子がちゃんとマシンでコーヒーを淹れてくれます。

08_13

酔い覚ましのコーヒーはちょっとぬるめでしたが、
涼しい気候にちょうどいい感じ。

まだ20時半ですが、店はあらから閉まっていて
何もすることがないので、宿に戻るとしますか。

08_14

オーナーさんの家の横の通路へと入って行こうとしたら、
私を待っていたのかオーナーさんが出てきて、
「明日7:30のソンテオを呼んでおいたから」と。

え、さっきチャーターした運転手さんが7:00の便だというので、
乗ると言っちゃいましたけど…。

「7:30の便の運転手は今日トーンパープームから乗ってきた便の
 運転手だよ。彼は私の教え子なの。優しい人だからそのほうがいいよ。」

なんと、学校の先生だったんですか。
わかりました。そうします ^^

部屋に戻ったところで、壁に飾ってある写真に気付きました。

08_15

3,4,5月以外の時期はこんな日が多いってことですね。
これはこれで幻想的で素晴らしいかも。

22:00頃にエークくんからトーンパープームに着いたと
LINEで連絡がありました。一安心したので寝ることにします ^^


<旅費交通費>
ソンテオのチャーター代:200バーツ
ここまでの合計:1,139バーツ

※旅は2017年3月27日(月)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)

つづく

イートン

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タイ・ミャンマー国境の日没 ミャンマー国境、元すず鉱集落イートンへ[7]

イートンのタイ・ミャンマー国境ビュー・ポイント
ヌーン・チャーンスック(เนินช้างศึก)に到着してから
10分近くが経ちました。

チャーターしたソンテオの運転手さんからは「30分」と
言われているので、あと20分ほど。

07_01

国境を監視する国境警備警察の青年と遊んでいた
ソンテオ運転手の子供たちが中から出てきました(笑)

07_02

監視台の横にちょこんと座って、
国境線となっている目の前の稜線を眺めます。

「こっちに来てみなよー」

運転手の子供が呼ぶではないですか。

07_03

「入れるんだよ」

ん?

07_04

シェルターになってるのか。
かつてのピリピリした雰囲気が伝わってきますね。


再び座りなおしてミャンマー側を眺めます。

07_05

山々が幾重にも折り重なって幻想的な光景です。

左手を眺めると、

07_06

タイ国旗があそこでもはためいていますね。
ちょっと行ってみますか。

07_07

タワン・ルアンシー陸軍大将記念碑

と書かれています。

この方はカンチャナブリー県が拠点の第9歩兵師団司令官。
2011年にペッチャブリー県の山間部で起きたヘリコプター墜落事故の
行方不明者捜索に、悪天候の中自らが指揮を執ってヘリコプターで
向かったものの、そのヘリもまた墜落して殉職したのだそうです。

それで陸軍が勇気と栄誉を称えてここに記念碑を建てた、
という経緯が記されていました。


元の場所に戻りますか。

07_08

監視台の
チャーンスック陣地
国境警備警察第135中隊

の文字が夕日に照らされています。

そう、

07_09

もうすぐ日没なんですよ。

07_10

再び監視台横に腰を下ろし、時間まで夕日を眺めていることに。

「ビールいかがですか?」

さっき話しかけてきた20代後半の男性がLEOビールの缶を差し出して
くるではないですか。「横に座って話をしてもいいですか?」とも。

ありがとうございます。どうぞどうぞ。

仮にエークくんとしておきますか。
エークくんは、ここヌーン・チャーンスックに来るのは4回目だそう。
気分転換したくなると800CCのバイクでバンコク近郊から4時間
かけてやって来るのだとか。

たった4時間でここまで来れるとはビックリ。

どうやら今回は好きな女性に振られたのが来た動機のようです ^_^;)
でも今でも仲の良い友達ですよと。

好青年なので、エークくんのことを気になっている女性はきっと
大勢いると思いますよと慰めたら、「はい、もう大勢」と
これっぽっちの謙遜もない返事が返ってきました(笑)

ここイートンは年中多雨の地域なのだそうです。
しかし3,4,5月の間だけは雨が降らないベストシーズンなんだとか。
知らずに3月に来た私はなんとラッキーなんでしょう ^^

雨季には霧が立ち込めて一寸先も見えないほどだそうですよ。

そんなこんなで話をしていたら、
運転手との約束の30分が経ってしまいました。

するとエークくん、僕がお願いしてきてあげますよ、と
運転手のところまで行って夕日が沈むまで待ってもらえるように
話を付けてきてくれました。なんと知り合いなんだそうで。

よくよく話を聞いたら、カンチャナブリー県内のここから
さほど遠くないところ出身なんだとか。それでか。


さあ、いよいよ夕日が沈みそうです。

07_11

缶ビール片手にミャンマー国境の山脈の彼方に沈む夕日を眺める男2人。

こんなベタなシーンを当ブログで演出することになるとは、
考えもしませんでした(笑)

07_12

日が沈みました。
静かです。とにかく静か。

ふと見上げると、

07_13

うわあ、なんて綺麗なんだー。

これ以上運転手を待たせては申し訳ないので、
そろそろ行きますか。

「下で夕食を一緒にしませんか?」

エークくんの誘いに是非!と答え、山頂を後にします。

07_14

ヌーン・チャーンスック、ぜひまた来て今日と同じように
夕日を眺めたいな。

07_15

下山するソンテオの座席からあの空をずっと眺めていました…。



<旅費交通費>
ソンテオのチャーター代まだなので:0バーツ
ここまでの合計:939バーツ

※旅は2017年3月27日(月)に行いました。

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つづく

イートン

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ヌーン・チャーンスック ミャンマー国境、元すず鉱集落イートンへ[6]

タイ・ミャンマー国境の検問から急いで戻ります。

06_01

イートンピロック)の集落入口ゲートまで戻ってきました。
時刻は、17:18。

次に行きたいのは、右の山の山頂なんですよ。
なんとか日没までに間に合いたいのですが。

宿に戻りオーナー女性に相談してみました。
貸し自転車はどこかにありますか?

方々に電話をかけてくれた結果、
バイクしかないとのこと。

私、バイクを運転したことがないんですが、
それでも貸してくれますかね? 無理ですよね… ^_^;)

また何度か電話をしてくれて、
ソンテオをチャーターしてくれました。

しばらくするとインド系っぽい顔つきの男性と
男の子2人がバイクで登場。
この男性がソンテオ運転手みたいです。

1か所案内するのに200バーツとのこと。
OKです。お願いします m(_ _)m

「市場を抜けて橋を渡ったところまで歩いてきて」

わかりました! では出発~。

06_02

宿から左に目抜き通りを進み、

06_03

奥の右手の路地にある市場を突っ切ります。
この市場はまた明日の朝に立ち寄ろうと思うので、
今は素通りです。

その先の池に架かる橋の欄干(?)には、

06_04

こんな木のプレートが無数に結わえつけられています。
観光客が残して行ったんでしょうね。
橋のところでこのプレートを販売しています ^^

橋を渡り切ったところに

06_05

タイ文字とミャンマー文字で
イートン市場 1939年開設
との看板が。スズ鉱の始まりと同時なんですね。

この先にバイクで先回りしていたソンテオ運転手が待っていました。
後をついて行くと、

06_06

なんと、トーンパープーム市場-イートン路線のソンテオを
使い回して案内してくれるようです。

ということは、この運転手も1日4回運行の
いずれかを担当している方なんですね。

17:35に出発したソンテオは山道を登って行きます。

06_07

例え貸し自転車があっても、ちょっとキツかったかも ^_^;)

06_08

お子さんらしき2人の男の子も一緒です(笑)

この山に登ったことある?

「うん、何度もあるよ!」

06_09

見晴らしの良いところに出たと思ったら、

06_10

到着です!
時刻は、17:42。

物々しい監視台とゲートが見えてますね。
あそこまで早速登ってみますか。

06_11

チャーンスック陣地
国境警備警察第135中隊


と書かれています。

ゲートをくぐり到着した頂上には、

06_12

タイ国旗がはためいていました。

ここは「ヌーン・チャーンスック」(เนินช้างศึก)と呼ばれています。

ヌーンは「丘」。
チャーンスックは直訳すれば「闘象」なのですが、
タイのサッカー・ナショナルチームの愛称も「チャーンスック」なので
「タイ」を意味していると捉えていいでしょう。

つまり「ここはタイ領の丘だ」との主張が込められた地名です。

かつてこのタイ・ミャンマー国境の山岳地帯には、
ミャンマー政府に反対する少数民族武装組織が拠点を構えて
ミャンマー政府軍と戦闘を繰り広げていました。

時にはミャンマー政府軍に圧迫された武装組織が
タイ領側に越境して逃れてきて、さらにそれを攻撃するために
ミャンマー政府軍まで越境して砲弾を撃ち込んだりしていました。

この丘にも一時はミャンマー政府軍が陣地を構えていたのだそうです。

以前訪れたラーチャブリー県のタイ・ミャンマー国境
フアイコークムーでは1999年に反政府武装組織が制圧されたので、
恐らくイートンの地でもその前後には同様に制圧が済み、
ミャンマー軍も退却して行ったのでしょう。

そうしてミャンマー軍が去った後、
この丘にタイ国境警備警察が陣地を設けたのでした。

06_13

監視台には、国境警備警察の青年が1人で見張り番をしています。

いつの間にかソンテオ運転手と男の子2人もやってきていました。
男の子たちは監視台の中に入って国境管理警察の青年と遊び始めるし(笑)

06_14

西側のミャンマーの光景は、ここからも山が果てしなく続いています。
地平線の先まで山しか見えない景色を、この人生で目にする機会に
遭遇するとは思いもしませんでしたよ。

中央を左右に走っている稜線がタイ・ミャンマー国境です。
で、稜線を辿って視線を右、つまり北へと移すと…

06_15

この写真の左から中央奥へと続く稜線につながっているのですが、
真ん中あたりの稜線上に、先ほど訪れたヌーン・サオトン(旗柱の丘)
が見えています。

その先に切り通しになった国境検問の位置も
なんとなく確認できますね。

稜線を右のタイ側に下りた、写真の右端あたりに
金色の仏塔が見えるでしょうか?
それを目印に…

06_16

視線をもう少し右に移したのがこの写真。

金色の仏塔が左に位置しています。
中央の家屋の塊が、イートンの集落です。

集落と国境線との距離感を掴んでいただけたでしょうか ^_^;)

こんな感じで丘から四方八方の景色を眺めてぐるぐる歩いていると、
「サワッディークラップ」(こんにちは)と20代後半ぐらいの
タイ人男性が声をかけてきました。一人で来ている様子ですね。

「こんにちは」
と笑顔で答えます。

丘の上にいる野犬を見て
「うああ、こんなに大きくなったのか。以前は小さかったのに」
と私に敢えて聞こえるように言うではないですか。

えっと、会話にのってあげたほうがいいんだろうか。
もう少し様子を見てみよっかな ^_^;)



<旅費交通費>
ソンテオのチャーター代まだなので:0バーツ
ここまでの合計:939バーツ

<参考>
lovethailand.org "เนินช้างศึก"

※旅は2017年3月27日(月)に行いました。



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つづく

イートン

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国境の丘ヌーンサオトン ミャンマー国境、元すず鉱集落イートンへ[5]

イートン(ピロック)の宿に荷物を置き、
タイ・ミャンマー国境を目指して早速歩き始めました。

時刻は、16:39。

05_01

イートン集落の入口です。
こんな木製のゲートが建ってるんですよ。

ここイートンは、スズ鉱山としてかつて賑わった集落です。

ビルマを1886年に完全に併合したイギリスは、
武器製造用にスズを現地調達していました。

そんなスズ需要の拡大を受けてビルマ人がスズ鉱を求めて
山深く入って行くようになります。


1938年、けもの道を伝って現在のイートンの地に辿り着いた
タイ側の猟師が、
国境を越境して鉱物を掘削しているビルマ人を目撃。
山を下りて当局に通告します。


当局はそこで部隊を編成しビルマ人を追い出し調査したところ、
この地には、スズとタングステン鉱の豊富な埋蔵量があることが判明。

1939年から農業省金属局管理の下で鉱山運営が正式に開始されました。

当時トーンパープームから徒歩で3日もかかった山奥の地にも関わらず、
最盛期には50前後の鉱山と数千人の住人で活気があったようです。
映画館までありました。

しかしスズ生産国で組織されたスズ生産国同盟による価格管理が破綻し、
世界市場のスズ価格が暴落した1985年の「スズ危機」をきっかけに、
この地のスズ鉱も相次いで閉山。ついに全て廃鉱になってしまいました。

鉱夫も去り、百軒前後の静かな今の集落の姿となったのです。


イートン入口ゲート左の看板には、

05_02

上段はミャンマー文字に似せたタイ文字で、
下段はミャンマー文字で地名が書かれています。

⇑ダウェー市 114マイル
⇑ガムボック郡 52マイル
⇑ミャンマー連邦 2km


では矢印のとおり、この坂を登って行きますか!

登って行くと右手にはヘリポートを兼ねたキャンプ場があり、
その左手に

05_03

ワット・ムアンレー・ピロック(วัดเหมืองแร่ปิล็อก)が。
訳すと、ピロック鉱山寺ですね。


さらに進むと、あれ?

05_04

ゲートがあるぞ。
国境管理警察の「ヒンゴーン検問」でした。

現れた青年警官にこの先まで行っていいか尋ねると、
「行っていいです。でも6時までに下りてきてください」
と。

了解です!

05_05

先で道が右へ折れているんですが、左手が開けてますね。
何かありそうだなと思いつつ到着すると、

05_06

なんだここは?
逆光で見えづらいので右手の丘に少し登って撮影すると、

05_07

タイ-ミャンマー永久友好協力地点
とタイ語・ミャンマー語で書かれた碑と警備の詰所があります。

反対側の丘は竹柵で仕切られた上に家屋も見えますね。
ってことはこの碑と竹柵の向こうがミャンマーってことかな。

05_08

詰所を良く見たら中にはちゃんと見張り番の人がいました。
この詰所はタイとミャンマーのどっち側なんだろう?

で、ここは何なのかですが、

05_09

 注意
高圧ガス管


と書かれています。

実は地面の下1.5mにはミャンマーのアンダマン海にある
ヤダナ・ガス田からの天然ガスパイプラインが通っているんです。

ここでタイ・ミャンマー国境を越えて、
ラーチャブリー県のピクントーン発電所まで繋がっています。

どうやら2013年頃に完成したらしいこのプロジェクトには、
三菱商事も関わっているようですよ。


右手の丘を階段で上ると頂上には、

05_10

タイ国旗とミャンマー国旗がはためいているのでありました。
ここはヌーン・サオトン(เนินเสาธง)。
訳すと文字通りの「旗柱の丘」。

グーグルマップを見ると、国境線は両国の国旗の間ではなく、
このすぐ左手を通っているようです。

で、そのミャンマー側の風景を眺めると、

05_12

地平線の彼方まで山、山、山!
怖いぐらいです。

あっちもよくこんなところまで道を敷いたもんですね~。

05_11

目をちょっと下にやると、緑一面の中に
天然ガスパイプライン関係と思われる道路と施設だけが
視認できました。


丘を下りてさらに先まで歩いてみます。

05_13

どこまで行けるかな。

するとたった3分で、

05_14

行き止まりです。
タイ国旗が掲げられた施設と土嚢の間には、

05_15

おお、国境ゲートか!

詰所には、
友好ルート検問(จุดเฝ้าตรวจ ช่องทางมิตรภาพ)と。

05_16

切り通しの向こうはミャンマーです。

越えてみたい衝動に駆られますが、この国境検問は
地元の人でも通れないんだそうです。

たぶん天然ガスパイプライン関係者のみが通行できる
作業用の国境なんでしょう。


時刻は、17:07。

実はもう1か所、国境の眺望ポイントがあるんですよ。
日暮れまでに間に合うかな。急いで戻るぞ。


<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:939バーツ

<参考>
ศูนย์การเรียนรู้อุตสาหกรรมเหมืองแร่ "ปิล็อก"
ปตท."โครงการท่อส่งก๊าซธรรมชาติจากแหล่งพม่า ไปยัง สถานีควบคุมความดันก๊าซฯ"
(PDF)
『中長期的に見た錫の需給動向-2(需要編) 』独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
『三菱商事、ミャンマーのガス田プロジェクトに資本参画』財経新聞,2013年12月23日付

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イートン

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イートン(ピロック)到着! ミャンマー国境、元すず鉱集落イートンへ[4]

休憩した食堂兼売店の先から山道を登りに登り、
50分ほど経ったところで、こんなところに到着しました。

04_01

右手の小屋には「トーンパープーム国立公園」と
書いてあります。

内部には宿泊施設もあるそうですよ。
なんでも樹上ハウスもあるんだとか。

でもタイ人の旅行記を読んだら携帯の電波が届かないそうなので、
自然に囲まれた環境を満喫する以外、
何もすることがないかもしれません(笑)


それでもちょっと興味がありますね。
いつか泊まってみたいもんです。

04_02

そんなトーンパープーム国立公園入口前の綺麗な草地を眺めながら、
ソンテオはなおも走ると、そこから12分でゲートが見えてきました。

04_03

イートン住民は皆様を歓迎します。
 涼しい気候 鉱山伝説で有名


おぉ、ここからがイートン(อีต่อง)なのか!

時刻は、16:15。

少々停車してから走り出すと、
一人のおばちゃんが運転手に左の道に入るように伝えました。

細い上り道を進んでいくと、そこは

04_04

学校。

国旗掲揚をする柱の前に子供達数人が直立しているのが見えます。
おばちゃんは学校関係者かな?

降ろして元の道に戻り、

04_05

ソンテオはさらに坂道をずんずん登り出しました。
イートンのゲートを通ったからもう到着だと思ったら
とんでもなかったです。


でも

04_06

大きな国王肖像画が立っているので、
ようやく目的地の集落入口に着いたようです。

04_07

右手には長方形の池があり対岸に建物が並んでいます。
進む道の先に見える山の上には寺院も見えますね。

池の先で右に曲がります。

04_08

ここにもゲートが。集落の入口ですね。

さっきのゲートからここまで一帯をイートンと呼び、
ここの集落だけをピロック(ปิล็อก)と呼ぶのかなとも思いましたが、
そうじゃないような表記も見かけたのでよく分かりません。

なので私はこの集落をイートンと呼ぶことにしますね ^_^;)

04_09

この道がイートン集落の目抜き通りのようです。

右手で鉄筋コンクリートの建物を建設中…。
ハッ!? もしや屋根に縛り付けてある鉄材って!?

と思ったところでちょうどソンテオが停車。

「ここが宿ですよ」と運転手さん。

ソンテオを降りて運賃70バーツを支払います。
時刻は、16:28。

トーンパープーム市場を出発してから3時間かかったんですね。
でも集落長を待たなければ、2時間10分ほどで着いたのかも…。

04_10

思ったとおり、鉄材を下ろしにかかっています(笑)

04_11

そしてソンテオは去って行ったのでした。
どうも突き当りで終点のようです。

04_12

で、左手のここが宿のようで。

すみませーん、と入ってみると、
中には60代の女性が一人。オーナーさんでした。

一人だと告げると、通常は800バーツだけど
700バーツにしてあげる。でもその代わり朝食は付かないよ、と。

それで結構です ^^

オーナーさんは鍵を持ち、建物の裏手へと案内してくれました。
てっきりこの建物かと思った。

04_13

裏手階段のこの右手の建物が宿でした。

「どちらの部屋がいい?」

2つ並んだ部屋をそれぞれ見せてくれます。
あ、じゃあ奥の方の部屋でお願いします。

鍵を渡すとオーナーさんは戻って行きました。

04_14

ほお、小奇麗じゃないですか!
テレビもコンセントもありますね。

エアコンは無いけど、年中涼しいみたいだから
要らないんじゃないでしょうか。

04_15

トイレが手桶式じゃなくて本当に良かった!!(笑)

04_16

部屋の外の廊下兼バルコニーに出てみます。

04_17

考えてみたら当たり前なんですが、
山と緑に囲まれたとても静かな集落の景色なのでした。


さて、日が暮れる前に是非とも行きたいところがあるので、
早速歩き回りますよ~。


<旅費交通費>
ソンテオ:70バーツ
宿代:700バーツ
ここまでの合計:939バーツ

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イートン

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