タム・クラセー桟道橋だー!
旧泰緬鉄道、現国鉄西線(ナムトック線)で一番の見どころにいよいよ突入です!


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時刻は、13:15。
クウェー・ヤイ橋駅を出て1時間26分が経っていました。

クウェー・ノーイ川沿いに続く線路の先、
写真の中央やや右上に三角屋根の建物が見えますよね?
あそこが次の駅で、桟道橋もあの手前まで続いているようです。

ズームで狙ってみますか。


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手前まで桟道橋が確かに見えますね。
で、駅には多くの人影が。


…なんて思っていると、


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あれれ、先頭車両数両が桟道橋を渡り終え、地面を走り出してますよ。
タム・クラセー桟道橋は厳密には2ヶ所に別れているってことですね。


振り返って後ろを眺めます。


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はっきりとは分かりませんけど、橋の基礎部分はコンクリート、
橋脚は木で、橋桁は鋼鉄製のようですね。

もちろん戦後に作り直されたもので、当初このような橋は全線にわたり、
ほとんど木、竹、ロープ、ワイヤーで築かれていたようです。
 
なので雨季に流失したり、強度不足で倒壊して機関車や貨車が
谷底へ転落する事故も頻発したとか。

今は大丈夫だと分かっていてもスリルを感じざるを得ません ^_^;)


そうこうしているうちに、私の乗車している車両も
いったん桟道橋を抜け地上部分へ。


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右側の断崖は、捕虜や雇われた労務者が削ったんでしょうね。
気の遠くなる作業です。


列車は再び2つめの桟道橋へ。


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タム・クラセー桟道橋は約300メートルと言われていますが、
最初の長い方だけで300メートルなのか、2つ合計でなのかよく分かりませんね。


そうそう、日本人の国鉄西線(ナムトック線)乗車体験記をネットで探すと、
タム・クラセー桟道橋アルヒル桟道橋と記述しているものを見かけるんです。

英語っぽい名称なので英語サイトで検索したんですがヒットしません。
英語ではTham Krasae bridgeTam Krasae bridgeですし、
タイ語でもタム・クラセー橋(สะพานถ้ำกระแซ)なんですよ。

気になってもっと調べてみたら泰緬鉄道当時、
ここにアルヒル駅があったんだそうで。

タイ語っぽくない駅名だなと思ったら、
建設に従事した連合国軍の捕虜がここの矢のように鋭い断崖を
「Arrow Hill」と呼んだのを日本軍がアルヒルと訛って呼んだからのようです。

その旧アルヒル駅が、現在のタム・クラセー停留所ってことですね。


また後ろを振り返ってみましょう。


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ずっと後ろに最初の桟道橋が見えてますね。
ズームで寄ってみると、


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あんなに高い橋脚だったのか!
今更ゾッとしてきました ^_^;)


2つめの桟道橋も渡り終えた列車は、目の前の次の駅に到着です。


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おぉ、西洋人観光客がうじゃうじゃ待ち構えていますよ~。


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駅前には土産物店やレストランまであって、観光の一大拠点になってるんですね。
駅名を確認したら…


タム・クラセー停留所


あれれ? さっきと同じ駅名じゃないですか!

タイ語版ウィキペディアを読んでみると、
タム・クラセー停留所はなんと3つあるんだとか!

1.スアン・サイヨークのところ。旧駅。
2.タム・クラセー橋。
3.売店ゾーン。新駅。

とのこと。
え、桟道橋の途中にもあったんですね。気が付きませんでした。
ここは3の新駅のほうか。


時刻は、13:19。
4分間のアドベンチャー体験でした。


さあ、あと残すは、終点ナムトック駅です!


…おっと、そうそう。
偶然なのですが4月19日(土)から泰緬鉄道がテーマの映画が
全国映画館で上映されるんです。


泰緬鉄道の建設に捕虜として従事させられたイギリス人将校と
施設にいた日本人通訳・永瀬隆氏の姿を描く、実話を元にした映画だそうです。

予告編を観るとタム・クラセー桟道橋を渡る列車のシーンも出てきますね。


これも何かの縁。私も観て来ようと思います。





<旅費交通費>
列車に乗っていただけなので:0バーツ
ここまでの合計:255バーツ

※旅は2014年3月31日(月)に行いました。

<参考>

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)

つづく



カンチャナブリー

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