タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

なんとなくナコーンパトム<2011年>

サナームチャン宮殿 なんとなくナコーンパトム[6]

危うく辿り着けないところだったサナームチャン宮殿に入ってみましょう!

入口で入場料を払います。30バーツでした。


ラマ6世が英国留学から帰国後のまだ皇太子だった1907年から
4年の歳月をかけて完成させたというこの宮殿、どんなところなのかな。


ゲートを通り中へと進むと、緑が多くて宮殿と言うより公園といった趣。


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穏やかな川が流れてたりして、なんだかヨーロッパの公園っぽくないですか?
私は行ったことのあるニュージーランド・クライストチャーチのエイボン川を
思い出しましたよ。


先へと進むと、子供の賑やかな歓声が聞こえてきました。


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あっ、小学校の社会科見学ですね ^^
お先に~。


と向かったその先には、見事な風景が!


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川を挟んで両岸に欧風の建物が建っているんですが、
その間を跨ぐかたちで渡り廊下というか橋が架かっているんです。


なんとも美しい!


ラマ6世の英国留学は13歳の時。
幼い心に刻み込まれたヨーロッパの風景が恋しくて再現したかったのかな?
なんて想像してみたり。


  • sanamcan_04.jpg



こちら側のチーク材で建てられたネオ・クラッシック様式の建物は
マーリーラーチャラッタパンラン宮殿。

で、


  • sanamcan_05.jpg



川向こうは、仏ルネッサンス様式と英ハーフティンバー様式の折衷建築、
チャーリーモンコンアート宮殿。


マーリーラーチャラッタパンラン宮殿入口から入ってみます。
カバンもカメラも持ち込み禁止なのでロッカーに預け、靴も脱いでの入館。


綺麗に磨かれた木の階段を素足で上るのって気持ちいいもんです ^^
全ての部屋は小ぶりで、それぞれラマ6世に関する品が展示。


さて、いよいよ渡り廊下へ~。

幸いにも他の見学客がいません。
日差しの差し込み具合が絶妙に綺麗な廊下を私一人、歩き出します。

眼下には川の鏡のような水面が。

窓が全開に開け放たれた渡り廊下を左から右へとそよ風が吹き抜けていっています。
物凄く贅沢なひとときを過ごしているような気分になりました。


バンコクのウィマーンメーク宮殿でも感じましたが、
タイの宮殿の見どころは窓際に長く続く廊下にあるように思いますね。


写真を撮れないのが非常に残念ですが、
視覚だけでなく感覚でも味わって欲しいので、
ぜひみなさんに直に行ってこの渡り廊下を歩いていただきたいです。

オススメですよ~。


渡りきった反対側のチャーリーモンコンアート宮殿には、
寝室やシャワー室がありました。

ラマ6世がプラパトム・チェーディー参拝時の宿泊用に建設したとのことなので、
実際にラマ6世がここをお使いになったんでしょうね。


ちなみにサナームチャン宮殿建設にはもう一つ理由があったんです。
それは非常事態時の滞在用途。

ラマ6世在位中には第一次世界大戦が勃発しましたし、
インドシナでの英仏の植民地政策や国内の情勢など、諸々を心配なさっていたんでしょう。

英国留学中に知ったボーイスカウト(ルーク・スア)をラマ6世はタイに導入。
その大人版とも言える「スア・パー」という公務員・民間人からなる民間兵も組織して
このサナームチャン宮殿敷地内で訓練をさせたんだそうな。

ラマ6世の私兵のような性格だったのかもしれませんね。


渡り廊下の帰りは、社会科見学の小学生たちの喧騒の中を通させていただきました。
さっきと打って変わった光景でしたが(笑)、無邪気な子供たちって可愛いもんです ^^


敷地は広くてまだ見どころのありそうなサナームチャン宮殿ではあるものの、
いかんせんコンタクトレンズを入れてない目では良く見えずつまらないので、
この辺で次へと向かうことにします。


時刻は、11:04。






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:60バーツ

※旅は2011年12月29日に行いました。

シンラパコーン大学 なんとなくナコーンパトム[7]

サナームチャン宮殿を後に。

喉が渇いたのですが、サナームチャン宮殿敷地内には
カフェや食堂の類が見当たらなかったので出てきたというのもあります ^_^;)


そうだ。大学内なら学食があるだろう。

そう思った私は、東門から国立シンラパコーン大学
キャンパス内に入ってみました。

入口付近にあるのは高校かな?
そこを過ぎると・・・


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無駄に広くないっすか、ここのキャンパス…。

遥か彼方、木々の間に見え隠れする白いビルまで
ひたすら歩くしかない模様 -_-;)

私の横を時折バイクに跨った大学生が通り過ぎていきます。
そりゃそうだよなー。こんなだだっ広いキャンパスじゃ
バイクか自転車が無いと大変ですよぉ。


シンラパコーン大学は、元々ラマ6世時代にイタリアからやって来た
政府のお雇い外国人が、絵画と彫刻の学校を開いたのが始まりなんだとか。

徐々に大きくなったので1943年から大学に格上げされ、
シンラパコーン大学となりました。

当時のキャンパスは、ワット・プラケオ向かいのタープラ・キャンパス
だけでしたが手狭で拡張できないため、ナコーンパトム
サナームチャン・キャンパスを造成。

1968年の文学部開設以降、このキャンパスに
順次多くの学部を追加していったのでした…。


東門から10分でようやく白いビルに到着!


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文学部校舎のようです。

このキャンパス最初の学部だからでしょうね。
一番いい場所に建ってます。

ビル横には案の定、通学の足のバイクや自転車が多数駐輪中。


さーて、学食はあるかな?
校舎に入って歩いてみるとラウンジみたいなところで
飲み物販売のカウンター発見! 助かった~。


アイス・カフェラテを注文。
10バーツだったか15バーツだったか忘れました ^_^;)


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椅子にどかっと腰をおろして休憩~。
ちょっとバテ気味です。連日飛び回り過ぎたかな(笑)

あっ、このカフェラテ、フラッペにしてくれたんですね。
お陰で気持ち良く涼めました。


さて、長居は無用。先へ進みますか。


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キャンパス内の道にも名前が付いているとは ^^


文学部横を南へ真っ直ぐ伸びているメインの通りを歩くと、正門に到着。


  • su_05.jpg


時刻は、11:32。

町の中心部に戻りましょう!






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:60バーツ

※旅は2011年12月29日に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)

つづく


  • サナームチャン.jpg

    

駅の正面なんだ! なんとなくナコーンパトム[8]

シンラパコーン大学の正門を出ると、ちょうど目の前にソンテオが停車中。
横っ腹に「ナコーンパトム」の文字があったので、慌てて飛び乗ってみました。

きっと町の中心部まで連れてってくれるでしょう ^^


走り出したソンテオから後ろを眺めます。


  • eki_01.jpg



やっぱり緑豊かなキャンパスですね~、シンラパコーン大学って。


ソンテオは、私が歩いて来たそのままのルートを逆方向に走って行きます。
左折してプラパトムチェーディーの西門前を通過。

そして右折したかと思うと、運河沿いで停車しました。
終点ですね。


  • eki_02.jpg



11:41。

運賃は…、私としたことが迂闊にもメモっておくのを忘れました~!
8バーツだったかも。スミマセン m(_ _)m

このプラパトムチェーディー北側の運河沿いは、
なんとソンテオやバスのターミナルになってました。

バンコク行きの長距離バスも停まってますし、
ドーンワーイ水上マーケットへ行く際にオームヤイから乗った
ラスタカラーのナコーンパトム行きバスもちょこんと停車してます。

さらに、


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このナコーンパトム~マハーチャイのバス、マハーチャイで見たことがありますよ~!
そうか、これもここ発着だったんだ。

さらにさらに、スパンブリー県のワット・パイローンウアからバーンルアン百年市場まで
お世話になったコブミカンの葉っぱ色のバスも目の前を走り抜けて行くじゃないですか~。

変なところでこのソンテオ&バスターミナルに親近感を感じてしまいました ^_^;)


東へ抜けたところで通りを北上して、国鉄ナコーンパトム駅まで来てみました。


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予想外に小振りな駅舎です。
中に入ってみましたが、次の列車までまだ2時間半以上あるので人影まばら。

とくに見るべきものは無いなぁ。

と、駅舎から出たらビックリ。


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駅の真正面にプラパトムチェーディーが!!


国鉄南線建設時にはプラパトムチェーディーはラマ4世による修復を終えて
大きな姿になっていたので、チェーディーの正面になるように駅を作ったんでしょうね。


そうそう、そんなことを調べていて知ったんですが、
国鉄南線建設の際に、長年放置されて崩れた仏塔をなんと500基も取り壊したんだとか。
残したのは、もっとも大きなプラパトムチェーディーただ一つ。

やっと分かりましたよ。
だから、町には遺跡がまったく見当たらないんですね。





<参考>jedeethai.com


<交通費>
ソンテオ:8バーツ(ということにしておきます)
ここまでの合計:68バーツ

※旅は2011年12月29日に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


  • ナコーンパトム駅.jpg

    

チェーディー北参道でランチ なんとなくナコーンパトム[9]

国鉄ナコーンパトム駅正面に聳えるプラパトムチェーディーへと
自然と足が進みます…。

てっきり東門が正面だと思っていたのですが、
この北門へ向かう道がもっともにぎやかですね。
さながらチェーディーへの参道といった感じ。

左手にお客さんで混み合う食堂を発見。


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コーチャイというバミー(ヌードル)屋でした。
ここでランチといきますか!

バミー・ナームとペプシを注文。


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すぐにやってきました。

バミーの麺って普通黄色いんですが、ここのは白っぽい上に縮れ麺で独特ですね。
食べてみると、モチモチしていてコレが美味しい!!

あとで調べたところ、この店はラマ6世時代から営業しているんだとか。
100年近い歴史があるということか。麺はやはり自家製。

大当たりな店でした!


会計は合計で39バーツ也。
再び参道をチェーディーへ向けて歩きます。

時刻は、12:18。


先ほどソンテオを降りた運河沿いのソンテオ&バスターミナルを越えると、


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出た! ナコーンパトム名産のカーオラーム!
竹筒にココナツ味のもち米を詰めて炊いたものです。

黒もち米、白もち米と垂れ幕に書いてありますね。

見回すと周囲にカーオラーム売りが密集しているじゃないですか。
参拝客が帰りに買って帰るのかもしれません。


左手には市場が。


  • ichiba_04.jpg



  生鮮市場
 国王財産局


と。初めて知りましたが王室財産管理局とは別にこういう局もあって、
この土地と市場を同局が所有・管理しているみたいです。


引き寄せられるように中へと足を踏み入れてみると…


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うわぁ、かなり広いじゃないですか!
しかも生鮮市場につきものの充満した生臭い空気が、あまり感じられません。
雰囲気も明るいですしね。生鮮食料品の他、服飾品や日用雑貨も並んでいます。

さすが国王財産局が管理する市場ってことでしょうかね。


市場を南側から出て、再びプラパトムチェーディーに東門から入ります。

すると…


  • ichiba_06.jpg



あれ? 店が並んでる!

実は朝来た時にも青いテントが並んでいるのに気付いたんですが、
まだどこも開店してなかったので、テントの列が店だとは思わなかったんですよ。

どうやら東門~北門~西門とテントの店が連なっているようです。

ちょっくら散策してみましょう ^^






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:68バーツ

※旅は2011年12月29日に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


  • ナコーンパトム駅.jpg

ソイ2市場のその後 なんとなくナコーンパトム[10]

プラパトムチェーディー敷地内に連なる露店の列を
東門から北門へ向けて見て歩きます。

日用雑貨や服飾品の店が多いですね。


北門に到着・・・


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うおっ、なんと、立派な仏像が立っているじゃないですか!
プラパトムチェーディーは、北側が正面だったのか!!


北が正面なんて珍しいなと思い後で調べてみたら、やはり。

ラマ4世が大きなチェーディーへと修復した当初は北側に仏堂が無かったんです。
ラマ6世時代の1914年になってできたそうで。駅が開業した後ってことか。


  • kitamon_02.jpg



欧米人観光客の姿もあって、ここだけは堂々たる観光地の雰囲気が感じられます。

7.42mのこのスコータイ様式の仏像は、鉄道でナコーンパトムへと
運ばれてきました。その模様の写真が残っていたら見てみたいもんですね。

「県の花」とかと同じような感じなのでしょうか。
この仏像「プラルアン・ローチャナリット」は、「ナコーンパトム県の仏像」に
指定されているんだそうで。


手を合わせて、再び露店巡りに戻ります!


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北門から西門の間は、土産物の店が目立ちますね。
ここはとうもろこしを使ったお菓子の店。


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ここはカラメーの店。

金属製トレーの中で豆腐みたいに固まらせて作るんですね。
初めて知りました。面白~い。


歩き疲れてきたので西門までは行かず、ここら辺で引き返すとしましょう。
また東門から出て、プラパトムチェーディーとお別れ。

正面のテーサー通りを東へと歩きます。

到着した先は・・・


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朝真っ先に来たタラート・ソイ2(ソイ2市場)の場所です。

見事にもぬけの殻(笑)


ちなみに朝の風景を再掲すると、


  • soi_05.jpg



10:00で店仕舞いなんだとか。
で、16:00からは食事の屋台が再び店を広げるんだそうです。

いつか16:00以降のソイ2市場も見てみたいもんですね~。


時刻は、13:04。

見るべきところは全て見尽くしたので、そろそろ次なる地へと向かいますか!






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:68バーツ

※旅は2011年12月29日に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


  • ナコーンパトム駅.jpg

 
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