タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

サームチュック・カーオホン~二大百年市場へ!<2011年>

ソンテオでカーオホン市場へ 二大百年市場へ![12]

カーオホン百年市場行きのソンテオを見つけたのに、
日中の便が無いだって!?

これは困ったぞと思っていると、運転手さん、

「チャーターなら出すよ。片道100バーツだ。」

助けに船です。100なら妥当でしょう。
と言うか、アユタヤならこんな値段じゃ済みません。
安いくらいだと感じます。

本当は「公共交通機関」を使って旅をしたいのですが、
無いんじゃ仕方ありません。運転手さんにお願いすることに。


「じゃ、前に乗って待ってて。」


えっ、後ろの荷台に乗るんだと思ってました。
嬉しくなって助手席のドアを開けて乗り込みます。

どこかへ行ってすぐに帰ってきた運転手さんも乗り込み、出発!
時刻は13:30。


目抜き通りのプラパンワサー通りを南下します。
さっきソンテオを降りた横を通り過ぎるじゃないですか。


プラパンワサー通り


スパンブリーの街並みをこの高さの視線で眺められるのが新鮮です(笑)


運転手さんは、今はガソリン代が高くてリッター○○バーツだ、
カーオホンまで○○キロ、この車はリッター○キロ走るから原価は○○バーツ。
100バーツは高くない、としきりに説明してくれます。

きっと自分ではふっかけたかなと思ってるんでしょうね。

いえいえ、私は高いなんてこれっぽっちも思ってませんから大丈夫ですよ ^_^;)


右折してターチーン川を渡り、国道3318号線に入り南下を続けます。
この通りの別名は、クンペーン通り


この名に、タイ文学に興味のある方は、あれ?とお思いかもしれません。

そう、長編文学『クンチャーン・クンペーン』のクンペーンなんです。


このタイにとっての源氏物語とも言うべき物語は、元々スパンブリー
語り継がれていた実話をもとにした話が、アユタヤ朝期に脚色され、
講談風の詩(クローン・セーパー)として人民に語られていたものなんだそうです。

ちなみにこんな感じの様子→クンチャーン・クンペーン講談(YouTube)


それがビルマ軍の攻撃でアユタヤが陥落した際に物語の多くが消失。


のちのラマ2世期に、消失を逃れた部分に当のラマ2世、のちのラマ3世、
そして時の一流詩人らがストーリーを書き加え、現在のものが完成したのだとか。


文体が美しく機知に富み、人生教訓を学べる上に、ラッタナコーシン朝初期の
人々の生活様式を知れることから、タイの重要な文学作品とされているようです。


で、スパンブリーはこの物語の発祥地&舞台であることから、
市内の主要な通りに、登場人物の名が冠してあるんだそうです。

このクンペーン通りの西側には、クンチャーン通りが。

目抜き通りのプラパンワサー通りは、クンペーンが仕えたアユタヤ王の名。
ナーンピム交差点を通るナーンピム通りは、クンペーンクンチャーンが奪い合い、
2人の間を行ったり来たりして、最後にはプラパンワサー王に処刑される女性の名。


恥ずかしながら私は文学には全く疎いもので今まで作品名を知っている程度でしたが、
今回興味を持ったので調べてみたら、なかなか面白そうな話なんです。
親子何代にも渡る壮大なストーリーで、まさに源氏物語みたいですね。

小学校の国語の教科書にも一部が抜粋され載っているんだとか。


・・・おっと長くなりました(笑)
そんなクンペーン通りをおじさん運転のソンテオで進んで行きます。


沿道はこんな感じ。


ゴールデンシャワーが咲くクンペーン通り


桜並木ならぬラーチャプルック(ゴールデンシャワー)並木が綺麗です!
あまりの暑さに逃げ水も出現。


「カーオホン市場は、上市場、中市場、下市場の3つから成っているんだ。」


運転手さんは、ガイドもしてくれるんですね。
ありがとうございます ^^


そうこうしているうちに「←カーオホン市場」との看板が。

その先を左折してすぐが入口でした。

ソンテオを駐車場に止めた運転手さん、
「ここで待っているからゆっくり見て来なさい。」

はーい。じゃ、行って来ます。
時刻は13:49。


カーオホン百年市場入口


タイ文字で「カーオホン市場」と書かれた中国風な門がお出迎え。


この左手に回ってみます。


カーオホン百年市場入口


立派な石碑が建ってます。


上部にはやや小さくタイ文字で、「カーオホン市場」と。

真ん中には漢字で

 泰國南?陳氏同郷會
    九 峰 村


と。(「?」は判読不能)


なんだか中国の片田舎に来ちゃった錯覚に陥りました…。


でもてっきりカーオホンは「九室」なんだと思っていたら、
「九峰」でしたか。漢泰字典を引いてみると・・・

ホントだ。「峰」って北京語では「feng」ですが、潮州語では「hong」です!




<交通費>
ソンテオ代未払いなので: 0バーツ
ここまでの合計:141バーツ

つづく・・・


※旅は2011年5月2日(月)に行いました。


スパンブリー




カーオホン市場(上市場) 二大百年市場へ![13]

カーオホン百年市場にいよいよ足を踏み入れます。
まずは「上市場」(タラート・ボン)から!


カーオホン百年市場(上市場)


うわー、なんとも見事な


見事な・・・ 閑散っぷり -_-;)


木造長屋造りの見事な屋並みよりもそっちが気になってしまいました。
だってお客さんは私以外人っ子一人いないんですよ!

サームチュック百年市場とのこの落差はいったい何故なんでしょう?


それを確かめるためにも歩き進めてみますか。


入口付近には土産物の売店が出ています。
サームチュックと同様、ミークロープ(揚げ麺のお菓子)や
Tシャツなどが並んでいます。

が、本当に入口付近だけ。
その先は戸が閉まったままの店がほとんど延々と続いています。

あまりに閑散とし過ぎていて・・・


カーオホン百年市場(上市場)


子どものかっこうの遊び場と化しています(汗)

さながら観光地じゃなくて、過疎化した生活の場って雰囲気。


両側に連なる木造長屋とその上に設けられた屋根でアーケード状になった
商店街は素晴らしいです。70年ほど経っているそうですがよく残っていたものです。

その点だけは、サームチュック市場の商店街以上の魅力。

でもいかんせん、商店街として成り立ってないんですよねぇ。


最奥まで来ました。
その先にはターチーン川が。


カーオホン百年市場から見たターチーン川


ありゃ、ここも護岸工事中ですね。


現存するのか不明ですが、この対岸に9つの部屋を有する邸宅があったことから
ここはカーオホン(9室)と呼ばれるようになったんです。
この地を治める人の家だったようで、税務用の部屋や牢屋の部屋まであったとか。


その邸宅を建てたブンロート氏は、華麗な寺院を建てることから引く手あまたの
大工だったそうで、ひと財産築くと9室邸宅の主の孫娘と結婚して、
この地のターチーン川上で、船を繋げた商店を営みます。

が、1924年某日、強盗団が彼の船を襲い夫人を殺したうえ、
多くの財産を強奪して行ったのでした。

ところが翌日には強盗団全員がお縄になり、奪われた財産は無事に返却。
いや、無事どころか増えていたのです。他所で盗んだ金品まで返ってきたんだとか。

ほどなく再婚したブンロート氏は、それを資金に陸上に市場を作ろうと計画。
それでできたのがカーオホン市場だったということだそうです。


船だと襲われたら逃げ場が無いですからね。さらに大勢の人と一か所に
集まって住めば安全。そんな考えも働いて陸上へ引っ越そうと考えたのかも。



商店街を引き返します。


「こちらにまだ市場の続きがありますよ。」


不意に爽やか青年に声をかけられました。
狭い一角に設けられたフォトギャラリー(かな?)の人の模様。

でその店の脇に細い路地が伸びていました。
ここを進めってことですね。ありがとうございます ^^


カーオホン百年市場(上市場)


これを抜けた先が、きっと中市場(タラート・クラーン)なんでしょう。
ちょっとワクワクしますね。




<交通費>
歩いただけなので: 0バーツ
ここまでの合計:141バーツ

つづく・・・


※旅は2011年5月2日(月)に行いました。


   スパンブリー




ラートナー@カーオホン中市場 二大百年市場へ![14]

カーオホン百年市場と言ったらココとも言うべき上市場から
脇にそれた路地に入ってみます。

抜けるとちょっとした広場が。
ターチーン川側に屋台が何店が並んでますが、
あまり食べたくなる雰囲気じゃないですね。

さらに中国廟脇の細い路地に入っていくと
すぐに趣のある食堂が。


ジェー・ジュック


「ジェー・ジュック」(ジュック姉)と言う名の店です。
ラートナーとパット・スィーイウが看板料理の模様。


よし、遅めのランチはここでするかぁ。


テーブルについて、ラートナーを注文。


扇風機が回る店内。
数人の客がぼんやりとTVを眺めてます。

店前が厨房。
おばちゃんが丸いまな板の上で野菜を切っています。


なんか、いいなーこの雰囲気 ^^


ジャーっというフライパンで炒める音が止まり、
おばちゃんが持って来てくれました。


ラートナー


汗をかきかき、できたてで熱いラートナーを味わいます。

店頭に店を訪れた芸能人や国会議員の写真がこれでもかと沢山貼ってあったので、
有名な店なのかもしれませんね。確かに美味しかったですもん。


値段忘れちゃいましたが、25バーツかな?


空腹感がちょっと収まったので、さらに先へと歩き始めましょう!
時刻は14:17。


もうこの辺はカーオホン市場の中市場(タラート・クラーン)です。

趣は勿論上市場のほうが格段に良いですが、
逆に中市場のほうが営業している店が多いですね。
しかもどの店も扱っている商品が生活用品。住民向けなんでしょう。


カーオホン市場の中市場


路地を進んだ先には、またまたちょっとした広場が。


カーオホン市場


うーん、ここもまだ中市場なのか、はたまた下市場(タラート・ラーン)なのか。
境目がよく分かりません -_-;)

でもこの辺も生活用品を売る商店がところどころで開いています。






<交通費>
歩いただけなので: 0バーツ
ここまでの合計:141バーツ

つづく・・・


※旅は2011年5月2日(月)に行いました。


   スパンブリー




強盗見張り台 二大百年市場へ![15]

カーオホン百年市場の中市場と下市場の境目あたりでしょうか。
ようやくここのもう一つの見どころを発見!


カーオホン百年市場の強盗見張り台


タイ語では「ホー・ドゥー・ジョーン」と呼ばれています。
直訳すれば「強盗見張り台」。物見櫓ですね。


カーオホン市場が開いた20世紀前半頃、スパンブリーには強盗団が多く、
略奪・殺人事件が頻発していたんだそうです。

そう言えば『クンチャーン・クンペーン』でもクンペーンの父親は
強盗団に殺されています。あ、この話はアユタヤ時代。ちょっと古すぎました。

こんなのもありました。フィクションですが、タイ映画『怪盗ブラックタイガー』は、
太平洋戦争中の話。主人公のダムはスパンブリーで強盗団に入りましたよね。

やっぱりかつてのスパンブリーは強盗団が跋扈する地だったということでしょうか。


この物見櫓は1934年完成。建てたのはカーオホン市場を開いたブンロート氏。

前妻をやはり強盗団に殺されていますから、
強盗団への警戒心が人一倍だったのだと思います。

集落住民が交代で上から24時間見張っていたんだとか。


昔の物見櫓は強盗を見張るため。
じゃぁ、スパンブリー市街に聳える現代の物見櫓は誰を見張るため?

…などと考えちゃあいけませんな(汗)


先に進むと・・・この先は間違いなく下市場(タラート・ラーン)ですね。


カーオホン市場の下市場


雰囲気がまたガラッと変わりました。
営業している店も増えた感が。

するとこんなところを発見。


カーオホン市場ミュージアム


カーオホン市場ミュージアム、と看板にあります。

無料なので入ってみると、狭い店内に炭を使うアイロンだとか、集落の住民から集めた
古い生活用具が綺麗に陳列されています。

さらに「トイレあります」との張り紙が。
では遠慮なく使わせていただきますね ^^

サームチュック市場にしてもここにしても、
観光客向けに無料でトイレを開放しているのは嬉しい限りです。


さらに入口へ向けて歩いてみると、どうやらこの辺が
観光客向けグッズを扱う店の集まったゾーンであることに気が付きました。

振り返ります。


カーオホンン市場の下市場


お菓子、ポストカード、衣服を販売する店が並んでいます。
そうか、最初に下市場から歩き始めればまた印象が違ったかもしれませんね。


奥には「強盗見張り台」の姿がはっきりと。
集落住民の団結力の象徴でもありますから、強盗団は迂闊に近づけなかったのでは?
そんなふうに感じながら眺めていました。





<交通費>
歩いただけなので: 0バーツ
ここまでの合計:141バーツ

つづく・・・


※旅は2011年5月2日(月)に行いました。


   スパンブリー




カーオホン市場を去る 二大百年市場へ![16]

カーオホン百年市場の下市場を抜けて、入口に到着。


カーオホン市場の下市場入口


立派な門が建ってますね。
ってことは、やっぱり一般的な順路の起点はこっちだったんでしょうか?(汗)


辺りを見回すと、遠くでソンテオの運転手さんが手を振っています。
いつ出てくることかと待ちわびてたのかも… -_-;)


ソンテオのところまで戻ります。


ソンテオ


「飲むかい?」とおじさんは、携帯用クーラーボックスに入った飲み物を差し出します。

ありがとうございます!

ちょうど喉が乾いていたところだったので一口頂くことに。
ストローでおじさんと間接キスですが気にしない(笑)

中には甘いジュースが。
ナーム・ゲックフアイ(菊の花ジュース)かな?


340号線に行ってもらえますか?

「あぁ、そうだね。340号線からでもバンコク行きバスに乗れるよ。
 合計で200バーツね。」

うげっ。倍っすか。
ちょっと高いけど、長く待っててくれたことだし、まぁいっか。


ソンテオに乗り込み出発です。
時刻は、14:30。


ほどなくしたところで、運転手さんが車窓を指差します。

「あの標識見てみな。魚のかたちをしてるだろ?」


魚のかたちをしたソイの標識


本当だ、ソイの標識が魚に! こんなの初めて見ました!


「ここはバーンプラーマー郡だから魚のかたちなんだ。」


プラーマーとは、ニベの仲間らしい淡水魚。
その魚がよく獲れるからなんですかね。


ターチーン川を渡ると目の前に大通りが横切っているのが見えて来ました。
国道340号線です。


右折してから340号線に出ると、

「バスターミナルは反対側だ。渡ってそこで待っていればバスが来るよ。」

ありがとうございます!
200バーツを支払い、ソンテオを下車。

時刻は14:38。


ソンテオを見送る


スパンブリー方面へと去って行くソンテオをしばし見送ります。


さて、せっかくだからちょっくらこの辺を歩いてみますか。





<交通費>
ソンテオのチャーター代:200バーツ
ここまでの合計:341バーツ

つづく・・・


※旅は2011年5月2日(月)に行いました。


   スパンブリー




 
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