タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

カブトガニを探してマハーチャイへ<2010年, 11年>

市場横の駅 カブトガニを探してマハーチャイへ[6]

エスカレーター寺、ワット・ポムウィチアンチョーティカーラームを後にした私は、
サムットサーコーン県庁敷地を突き抜けて東側の賑やかな一帯へと。

ソイを進み、途中の細い路地に入りこむとそこは市場。
ごちゃごちゃした路地をさらに歩くと、突然目の前が開けました。


お、ここが国鉄マハーチャイ駅か!


国鉄マハーチャイ駅


どうやら私は裏手から駅に辿り着いたようです(汗)


こちらはマハーチャイ側の先頭車両。
列車づたいにバンコク側の先頭車両のほうへと歩いて行くと…


国鉄マハーチャイ駅


ちょうど人力サムローが通りかかって、
なかなかの写真が撮れました(笑)


向かって右側に活気のある市場が広がっています。


国鉄マハーチャイ駅


列車のすぐ横で魚やら肉やらが売られている光景に
ワクワクしないワケにはいきません!
思わず市場を闊歩しちゃいました。


気が済んだところでマハーチャイ駅正面へと出てみましょう。


国鉄マハーチャイ駅


トゥクトゥクの並ぶ奥の建物がマハーチャイ駅舎です。


時刻は12:25。
さすがに腹が減ったので、そろそろカブトガニを探しましょう!
メニューにあるレストランがすぐに見つかるといいんですが。



<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計: 38バーツ


つづく


※旅は2010年9月20日(月)に行いました。


マハーチャイ




カブトガニは売ってるけれど カブトガニを探してマハーチャイへ[7]

国鉄マハーチャイ駅正面を出ると、どうやらそこが
マハーチャイ市場の目抜き通りの様子。


マハーチャイ市場の目抜き通り


50年前からほどんと変わってないのでは?って感じのレトロな街並み!

人力サムローがいたり、背の高い建物が無いのが
余計そう感じさせるのかもしれませんね~。


この通りの左手奥に駅があります。
右手にはどうやら市場が広がっている様子。
路地に分け行ってみます。


通りに面した商店は海産物の乾物屋が多く見受けられますが、
ちょっと路地に入ると八百屋が並び始めます。
さらに奥へと行くと、魚屋が・・・営業していた痕跡が。

昼を回った時間だったので、魚関係の店はもうあらかた
店じまいしちゃった後だったようです。しまった(汗)


というワケでカブトガニの姿も見かけず…。


その他に調味料やらを売るお店も並んでますね。


マハーチャイ市場


取り敢えず一番奥まで突き進むと運河沿いに出て
一気に視界が明るくなりました。


サナームチャイ運河


サナームチャイ運河です。
目と鼻の先でターチーン川に合流しているのが見えます。


サナームチャイ運河って覚えてますか?
ワット・サイ水上マーケットのあの運河がコレなんですよ。
途中クネクネした箇所を経てここに繋がっているんです。

かつてはここから海産物が舟に積まれて、ワット・サイ水上マーケット
タラート・プルーへと運ばれたんでしょうね。


さて、表の目抜き通りへと戻ります。


市場を歩きながらも食堂を探していたんですが、なぜか皆無。
この通り沿いにもどうも無さそう。

すると、


マハーチャイ市場のカブトガニ


あっ! いた。カブトガニだ!!
でもここのは生きてませんねぇ。

1匹いくらですか?

おばちゃんに尋ねると、
「160バーツだよ」

うー、意外と高いんですね。


カブトガニを売っているのは見つけたから、
シーフードレストランにさえ行けばカブトガニ料理には
楽勝で出会えるでしょう。


この通り沿いにはレストランが無さそうなので、
さっき目を付けておいた船着き場横のレストランに足を運んでみますか!






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計: 38バーツ


つづく


※旅は2010年9月20日(月)に行いました。


マハーチャイ




マハーチャイを彷徨う カブトガニを探してマハーチャイへ[8]

船着き場横のシーフードレストラン「タールア・パッターカーン」へ。


左の建物が「タールア・パッターカーン」


左手の建物がそうです。

かなり大きなレストランですね。冷房完備の部屋もありますが、
上階はオープンエアーで景色が楽しめる席になっている様子。


入口で暇そうにダベッているウェイターの若い兄ちゃんに
カブトガニ料理はありますか? と尋ねると、「こちらへ来てください」と。

ついて行くと、メニューが。
これを見て自分で探せと?

仕方無い。ページをめくりながら目を皿にして
「メーンダー・タレー」(カブトガニ)の文字を探します。

が・・・無い!!

なんだよー。無いなら初めからそう言ってくれればいいのに。
そしらぬ顔して他のウェイターくんにも聞いてみると、

「ありませんよ」と。


これだけ大きなレストランなのにナゼ無いんだ?
ふん、対応にちょっと頭にきたのでちょうどいいさ。
他で食べるも~ん。


もう一回駅周辺に戻り、駅の両側をとにかく歩いてレストランを探します。
屋台や食堂ならあるんですが、どこもクイッティアオやカオマンガイといった
単品のみ扱う小規模な店ばかり。

いいかげん炎天下を歩き疲れたので人力サムローのおじさんに尋ねてみると、
「あっちの店で聞いてみな」と。

指を差されたほうへまた歩くと、そこにあるのは、やっぱりただの食堂。
こんなところにカブトガニが置いてあるワケないじゃないかー。


みんな「知らない」と答えるのはプライドが許さないから
こういう答え方になるんですかねぇ -_-;)


しかし町の中心部なのに「レストラン」がこんなにも無いとは
驚愕ですよ、マハーチャイ…。


あー、朦朧としてきた。
そう言えば川沿いを歩いた時にシーフードレストランらしき
宣伝看板が立ってたな。最後の望みをそこに託すとするか。


看板が示す矢印のとおり、再びターチーン川沿いへと。
ウィチアンチョーコット要塞の前を通り、
その先の水上警察の詰所(?)を犬に吠えられながら過ぎると、


バーン・リムナム


奥に見えますね。あそこか。

木の階段横に「いらっしゃいませ。階段を昇ってまっすぐです」との看板が。
じゃぁ行きますか。

階段で足を踏み外しコントみたいに思いっきりズッコケながらも
くじけず前進しレストランに到着。

「バーン・リムナム」(川沿いの家)の名のとおり、
まさに目の前がターチーン川なレストランです。早速店内へ。


バーン・リムナム


席に着くと女性店員さんが早速メニューを持ってきます。
受け取った私は開きもせず、まずカブトガニはあるかを尋ねました。

「ありません」

つれない答えにガックリですー(汗)
なんだー。ここまで来て結局カブトガニ料理に出会えないのかー。


まぁいいや。

気を取り直してメニューを開くと、ナムプリック・プーカイなる
料理が目に留まりました。よし、コレにしよう。


一緒に頼んだナム・マナオ(ライム・ジュース)を飲んでいるうちに
やって来ました!


ナムプリック・プーカイ


これが、ナムプリック・プーカイか。
プーカイとは「卵を抱えたカニ」のこと。


カニの卵が甘酸っぱく和えてあるんですね。ちょこっとカニの身も入ってます。
さっぱりした味が、疲れたうえに空腹な私には凄く美味しく感じました。

これをライスと一緒に頂きます。


そして景色はこれですよ!


バーン・リムナムからの景色


心が洗われますなー。


景色を眺めながらマハーチャイについて考えてみます。

結論としてマハーチャイは、海産物を仕入れるところであって、
シーフードを食べるところではないということか。

ただマハーチャイ周辺のラマ2世通り沿いに点在する市場になら
その場で調理して出してくれるスタイルのレストランもあって
カブトガニも食べられるのかもしれません。


今回は残念ながらカブトガニは食べられなかったけど、
結果的にいい店いい料理に出会えたから、取り敢えずヨシとしますか!


ナムプリック・プーカイ、ライス、ナム・マナオで
〆て120バーツでした。

時刻は14:10。





<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計: 38バーツ


つづく


※旅は2010年9月20日(月)に行いました。


マハーチャイ




列車でバンコクへ! カブトガニを探してマハーチャイへ[9]

レストラン「バーン・リムナム」でのランチを終え、
見どころをほぼ見尽したマハーチャイを去ることに。


帰路は、国鉄マハーチャイ駅から列車に乗ってみます。


駅まで戻り、窓口で切符を購入。

確かリーマンショック以降でしたっけ?
タイ人は無料になったんですよね。
でも外国人は正規料金を払う必要があります。

と言っても、破格の安さですが…。


終点ウォンウィエン・ヤイまでではなく、
一つ手前のタラート・プルー駅までを購入。10バーツ也。

車両に乗り込み発車を待ちます。

定刻の14:25発車!


マハーチャイ駅を発車する列車


すぐに車窓はのどかな景色に。

駅に停車する毎に結構お客さんが乗って来ます。
最終的には座席が全て埋まるぐらいの混みよう。


そして、タラート・プルー駅に到着!

車内アナウンスがあるワケではないので、自分で景色を確認しないといけません。
幸い過去の旅でこの駅を訪れたことがあったので、すぐに分かりましたけど ^_^;)


15:15着。
切符には到着時間15:18と書いてあるんですが…。ま、いっか。


タラート・プルー駅に到着した列車


さてさて、この駅で降りたのにはワケがあります。

以前、「バンコクヤイ運河にトンブリー王朝を感じる旅」で訪れた
ワット・ラーチャクル・ウォーラウィハーンでこの寺院名物の
寝釈迦像を見忘れてしまったのです。

今回、そのリベンジをしようと。


駅前のトゥートタイ通りを右へと進み、
ワット・ラーチャクル・ウォーラウィハーンに到着。


入口すぐのこの建物内に、どうやらあるようです。
うー、不覚でした。


ワット・ラーチャクル・ウォーラウィハーン


早速建物に入ってみます・・・。

あ、ホントだ。寝釈迦像があっけなく目の前に横たわっています。


ワット・ラーチャクル・ウォーラウィハーンの寝釈迦像


寝釈迦像って普通は横を向いてますよね。
ここのは仰向けに寝ている珍しい寝釈迦像なんです。

なんでもブッダ入滅時の姿なのだとか。


無事にリベンジ達成と相なったので、なんだか疲れましたし、
このまま帰ることにしますか。


ラチャダーピセーク通り沿いに歩き、BRTラーチャプルック駅へ。
BRTに乗り終点サートーン駅まで帰ってきました。

時刻は、16:22。


これにて今回の旅は終わりです。

最大の目的だったカブトガニが食べられなかったのが非常に残念ですが、
この次すぐに書く番外編で成就させる予定です!(笑)


今回も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました!





<交通費>
国鉄:10バーツ
BRT:10バーツ
ここまでの合計: 58バーツ



一応おわり…(笑)


※旅は2010年9月20日(月)に行いました。


マハーチャイ~タラート・プルー~サートーン




カブトガニに出会えた! カブトガニを探してマハーチャイへ[番外編]

わざわざマハーチャイまでカブトガニを食べに行った私。

しかしカブトガニそのものは売っていても、
料理として出す店を結局発見できずに帰って来たのでした。


…と言う話をタイ人の友達にしたところ、
不憫に思ったのか探して連れてってくれることに!


3月某日、BTSモーチット駅で待ち合わせ。

まさかモーチットのバスターミナルから長距離バスで
どこか海沿いの町まで行くつもりなのかなぁと思ったら、
駅下からタクシーに乗車。

プラチャーチューンに行くと。

プラチャーチューンと言えば、論文の資料収集で新聞社のマティチョン社へ
行ったことがあるだけで、ほとんど未知のゾーン。期待が高まります。


タクシーはプラパー運河沿いを南北に伸びるプラチャーチューン通りに出て
しばらくして停車。


へぇ~、こんなところにあるんだ。


ジェー・カイ

ジェー・カイというお店です!


店先には、魚屋みたいに魚介類がズラーッと並べられています。
その中に・・・いました、カブトガニ!!


席につき、注文はもう友達任せ(笑)

ワクワクしながら待っていると、とうとうやって来ました!
感動の対面です(笑)

まずは表を向けた姿を~。


カブトガニ


手に持ってみると意外と大きいです。


では、裏側を。


カブトガニ


運ばれてきた際は、この姿でした。


で、どうやって食べるの???


すると、友達はおもむろに足の付いた裏側をめくり始めるではないですか!


カブトガニ


うげげげっ。
表の甲羅との間に仁丹よりやや大きい黄緑色をした卵がビッシリ!!

これは予想外な光景でした(汗)


友達は何のためらいも無く、スプーンで豪快に卵を削いで口に運びます。
そ、そうやって食べるんですね…。

じゃ、私も。


・・・


この食感は他に例えようがないかも。

柔らかくはないけど硬いというほどでもない。
でもイクラや数の子と比べたら、やっぱり硬いですね。

プチッという食感ではないです。
やや弾力があるものの、ゴムみたいとまでは言えないような。

何て言えばいいのかなー。とにかく独特な食感です。


で、味は・・・あまり無い -_-;)

強引に例えるなら、味の無くなったチューイングガムの味かなぁ。
いや、それよりはマシか?

見た目ほど不味くはないですけど、とくに美味しいワケでもないですね。



結論。

一度食べれば十分(笑)



あ、そうそう。友達からの受け売りですが、一つ注意点を。


タイにはこの食べられるカブトガニの他に、似た姿をしたヘーラーという
生き物もいるんです。実はヘーラーは毒を持っていて食べると死ぬこともあります。

ヘーラーとの見分け方は、2つ。
1つは、尻尾の断面がカブトガニは三角なんです。こんな感じで。


カブトガニの尻尾の断面


一方のヘーラーは丸。


2つめの見分け方は、上の表と裏の写真を見てもらうと分かりますが、
カブトガニの下部には、トゲが生えています。

ヘーラーのこの部分にはトゲの代わりに毛が生えているんです。

あとヘーラーは表の甲羅が赤黒い色をしているんですが、
火を通したら色が変わる可能性もあるのであまりアテにならないかも。

こちらのサイトの上4つの写真がカブトガニ、下4つがヘーラーです。


もしカブトガニを食べることがありましたら、
どうぞこの点のご確認を~。



さてさて、この時はカブトガニの他にも、エビやら魚やら豪勢に頼んだもので、
会計をしたら恐れたとおり〆て千五百バーツぐらいでした(笑)

でも、食感や味がどうであろうとも、とにかくようやく
カブトガニ料理に出会えたので友達には心から感謝です!



おわり


 ※旅は2011年3月28日(月)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


追記
2012年3月30日の旅「ドーンホイロート再び!」で生きたカブトガニに出会えています。
カブトガニだ! ドーンホイロート再び![10]も合わせてお読みいただけたら幸いです。



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