タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

バーンブアトーン線跡~パトゥムターニーで夢の跡探し<2011年>

パトゥムターニーで夢の跡探し[1]

今回は3月29日(火)に、バンコク北方パトゥムターニー県界隈を
旅してきた模様をお送りします。

題して、

「パトゥムターニーで夢の跡探し」

なぜ夢の跡なのかは、おいおい明かしていきます。


今回の滞在中、ずっとタイとは思えないような涼しさで、しかも曇天。
この日も朝から肌寒いほどでした。

スタート地点は、今回も戦勝記念塔
522番エアコンバスに乗車です。

時間をメモるのを忘れちゃいましたが多分09:35頃発車。

高速に乗った頃、車掌が回って来ました。
パンティップまで」、16バーツ也。

高速を降り、すぐにパンティップに到着。
いつもどおり歩道橋で反対側へ渡ります。

するとパトゥムターニー行きのローカルバスがちょうど停車中。
慌てて走り乗り込みます。時刻は09:53。

車掌が来たので「ラヘーン」と行き先を告げると、
「このバスは通りませんよ。どのバスも乗り換えないとラヘーンには行けません。」

えっ!? そうなの? おっかしいなぁ。

じゃぁ、とりあえずバーンヤイのカルフールまで。

運賃の8バーツを払います。


やけに風がビュービューと足に当たって寒いなー、
と思ったら、


ドアあけっぱで疾走するバス


ドア開けっぱじゃないですか。
久し振りに見たような気がするこの光景(汗)


ちなみにドアから見える下を走る道路は、カーンチャナーピセーク通りです。


と言うワケで、ほどなくそのカーンチャナーピセーク通りに降りたバスは、
バーンヤイのカルフール(カーフー)前に到着。


あれ?


バーンヤイのカルフール


閉店しちゃったんでしょうか? 中は真っ暗。
建物前面には、建売住宅の広告看板がずらっと貼られています。

そして入口前には露店が所狭しと溢れているではないですか。

結局一度も入ることなくここのカルフールは終わってしまったんですかね(汗)


でもその前のバス停はちゃんと今でもあります。

そこでしばらく待つと、ようやくまたパトゥムターニー行きバスが。
乗り込んで「ラヘーン」と告げると、
「行かない」とぶっきらぼうなおばちゃん車掌さん。

じゃぁノッパウォンでいいです。

「行かないよ。あーもう、行かないって何度言えばいいんだい!」

怒られちゃいました(汗)


そそくさと降りて、考えます。

おかしいなぁ。ノッパウォン経由でパトゥムターニーへ行く路線が
あるはずなのに。ってことは、国道340号線を行くバスは無くて、
全て345号線で右に逸れちゃうのか。


じゃぁ、バーンブアトーン市場からラート・ブアルアン行きに乗って
ノッパウィンで降りれば良かったなぁ。失敗してしまいました(T T)

仕方が無い。それならロッ・トゥーで行くか。

やって来たダーン・チャーン行きロッ・トゥーに乗り込みました。


ダーンチャーン行きロッ・トゥー


運転手にノッパウォンと告げ、座ります。
時刻は11:00。変なところで時間を食っちゃいました…。


このロッ・トゥー、以前ノッパウォンからラート・ブアルアンまで
乗ったことがある路線です。またお世話になるとは思いもしませんでした(笑)


国道340号線をかっ飛んで、たった17分でノッパウォン交差点に到着!


運賃30バーツを支払い、下車します。


ノッパウォン交差点


前回来た時は、ここがどこかも分からずただただ不安でいたのですが、
今回は勝手知ったるノッパウォン交差点。愛着すら覚えます(笑)


反対側に白と青のバスが見えますでしょうか?
前回も気付いて気になってはいたんです。
どうやらあそこ発のパトゥムターニー行きバスがあるようなのです。

トレーラーやらがビュンビュン飛ばす340号線を
気を付けながら反対側に渡るとしますか!



<交通費>
522番バス:      16バーツ
バーンヤイまでのバス: 8バーツ
ロッ・トゥー:       30バーツ
今回の旅の合計:   54バーツ


つづく


※旅は2011年3月29日(火)に行いました。


戦勝記念塔~ノッパウィン交差点




ラヘーン到着 パトゥムターニーで夢の跡探し[2]

国道340号線を反対側へ渡ってみると
バスが何台も停車中。

ノッパウォン交差点に停車中のバス


どれが先に出るんだ?(汗)

中を覗き込みながら前のバスのほうへ歩いていくと
女性の車掌さんが手招きしてます。

あ、このバスか!

側面には、バーンレーン - パトゥムターニー と。

バーンレーン(バーン・サイパー?)発で、ここノッパウォン
時間調整してたのかな?

とにかく乗り込みましょう。
車掌さんにラヘーンに着いたら教えてくださいと頼み、
運賃8バーツを支払います。

すぐに発車。
時刻は11:20。


車窓はすぐにのどかな田園風景に。
そんな中を自転車を漕ぐぐらいのゆっくりなスピードで
バスは進んでいきます。

この通りは、国道346号線。

車掌さんに一応頼んだものの忘れられる可能性もあるかもというワケで
私はiPhoneのマップで現在地を逐一確認(笑)


そろそろかなと言う時。
背後に座っていた車掌さんが、「ここだよ」と。

ラヘーン100年市場は、道路沿いに真っ直ぐ行った左手だよ」

ニコニコしながら親切に教えてくれました。
行き先がすっかりバレてましたね(笑)

ありがとうございます!

お礼を言って下車し、バスを見送ります。
時刻は11:41。


前方に目をやると、


この先にラヘーン市場が


橋を渡る346号線の左手に道が。
こっちに違いありません。

そちらに進むと、左手になにやら洋館風の建物が。


ラートルムケーオ郡王女記念市民図書館


紫色で可愛らしいですね。まさかこんなところに高級レストラン?

いえいえ。看板を読むと、「ラートルムケーオ郡王女記念市民図書館」と。
なんと、図書館! 洒落てますね~。

どうも、シリントン王女の36歳を記念して1991年から
教育省校外教育局が始めたプロジェクトで建てられたもので、
各地にあるようです。

ということは、主に児童向けの図書館なのかもしれませんね。


ほどなく運河に突き当りました。ラヘーン運河です。


ラヘーン運河沿いには木造の商店が立ち並んでいて、なかなか壮観。


ラヘーン運河市場


ラヘーン運河市場です!

ただ単にラヘーン市場、あるいは、車掌さんの言ったように
ラヘーン100年市場とか、呼称がいくつかあるようですけどね。


早速ラヘーン運河の対岸に渡って市場散策をすることにしましょう!


橋の下の橋を渡ってラヘーン運河市場へ


346号線の橋の下に架かる木橋を渡ります。
味があっていいですね~。


<交通費>
パトゥムターニー行きバス: 8バーツ
ここまでのの合計:     62バーツ


つづく


※旅は2011年3月29日(火)に行いました。


ノッパウォン~ラヘーン




ラヘーン運河市場 パトゥムターニーで夢の跡探し[3]

ラヘーン運河市場の散策を開始!


ラヘーン運河市場


商店は主にラヘーン運河東岸に軒を連ねている雰囲気。
入口付近では雑貨店やクイッティアオ屋が営業しています。


ほぉ、土日だけでなく平日にもやってて良かった~。

日用生活品を売る店が多いことからも、観光用ではなく
今も生き続けている市場であることが伺えますね。


通路を時折走り抜けるバイクに気を付けながら歩いていきます。


ラヘーン運河市場


とは言いつつ、やはり閉まっているところもちらほら。
土日のみ営業なのか、そもそも店ではないのか定かではありませんが…。


ラヘーン運河市場


途中に架かる橋から奥のほうを眺めます。

思ったよりも長く立派な市場ですね。


ラヘーン運河市場がいつからあるのかはっきりしたことは分かりませんが、
どうやら1910年代後半から始まったらしいです。

ということは、ほとんど「100年市場」ですね。
看板に偽りナシ!


ラヘーン運河市場


対岸に見えるのは、漁具を売る店?


また現れた橋で対岸に渡るとそこには・・・


ラヘーン運河市場の中国廟


中国廟が佇んでいました。

タイ語で「サーンジャオ・ラヘーン」(ラヘーン廟)、
漢字で「本頭廟」と書かれています。

中国廟って色々な種類があるんですね。
「本頭公」という方が祀られているんでしょうか。
ネットでちょこっと調べましたが良く分からず。

でも潮州と関わりが深い神様であるようです。


バーンルアン市場しかり、やはりこの手の古くからある市場は、
どこも華僑が開いたものなんですね。


さて、腹が減りました…(汗)




<交通費>
歩いただけなので: 0バーツ
ここまでのの合計:62バーツ


つづく


※旅は2011年3月29日(火)に行いました。


ラヘーン運河市場




中華タイ料理のペー・ポーチャナー パトゥムターニーで夢の跡探し[4]

ラヘーン運河市場の奥まで辿り着きました。
ここでまた東岸へ渡ってみましょう。


ラヘーン運河市場


この辺も木造商店が立ち並んでいます。
80年代風ヘアカットの色褪せたポスターが貼られた美容室も。

しかし奥のほうは静かですね~。


ラヘーン運河市場


旬が始まったばかりのマンゴーが売られています。
が、売主はいったいどこに??


のどかな空気が流れています~。


もう少し歩くと食堂が。
看板には「ペー・ポーチャナー」とあります。

実は先ほども前を通りかかったのですが、
その時はお坊さんの集団が食事中だったので遠慮したのでした。

ちょうど帰ったばかりの様子。
もうお邪魔してもいいかな。

食事してもいいですか?

店の女の子に尋ねると「どうぞ」と。
テーブルに座ります。

クイッティアオ屋やコーヒー・スタンドはありましたが、
「食堂」はラヘーン運河市場に多分ここ1店だけだと思います。


店主らしき中華系のおじさんがメニューを持ってきました。

うーん・・・。
オススメは何ですか?

「何が食べたいですか? 魚、豚…」

じゃぁ、魚で。

おじさんが店先の調理場のところへと私を促します。
「この揚げ魚でどうですか?」

おっ、美味しそう。はい。それにします。

「あとは? トムヤム、ゲーン・ジューッ…」

ゲーンジューッがいいです。

「具は? キアオ・チャーイ、それから…」
目の前の食材を指差しながら要望を確認してくれました。

あ、はい。それで ^^


外国人だと見抜かれていたようで。
逆にちょっと嬉しいです(笑)


さほど待たずに2品ともやって来ました!


ペー・ポーチャナーの料理


いただきま~す!


まずは、揚げ魚から。
もう一度名前を確認したら「プラー・トート・デートディアオ」と言ってました。
ホクホクしてて美味しいです!


「中国人、それとも日本人?」
おじさんが尋ねてきました。

日本人です。

「津波は大丈夫でしたか?」

家は東京なもので津波は来ませんでした。大丈夫です。ありがとうございます。
でも地震は大きかったです。私の人生であんなの初めてでした。

他の店員さんも集まって来て話に耳を傾けています。
やっぱりタイでも大きく報道されたんですね。


その後もおじさんは時おり話しかけてくれます。

「日本にもこんな淡水魚はいますか?」
「なぜタイ語が話せるんですか?」

その気遣いになんだか嬉しくなってしまいました。


そうそう、ゲーン・ジューッ(辛くないスープ)のほうですが、
具に入れたキアム・チャーイって多分私は初体験です。

味の薄めなザーサイって感じですが、
どうやら白菜のようですね。

これがゲーン・ジューッに物凄くマッチしてて最高!

どんどん進んじゃって、
食べきれるかと心配したのが杞憂に終わりました(笑)


あと忘れるところでした。
出されたお茶が甘くてこれまた美味しかったです。
羅漢果みたいな味でしたけど、何だったんだろう? 聞けば良かったです。


いやぁ、腹いっぱいです(>_<)
会計しめて280バーツ也。


ありがとうございました。


「ここまでどうやって来たんですか? 車を運転して?」

いえ、バスで来ました。

「おぉー! ゲン・ジャンルーイ!」(思い切って意訳すると「凄いなー!」でしょうか)
店員みなさんが振り返って驚きというか感嘆の目で見ています(笑)

タイ人観光客で路線バスでやって来る人なんてほとんどいないんでしょうね。
バカやっててすみません ^_^;)


店を出ようとすると店先で月餅を売っているのを目にしました。
立ち止まるとすかさず店員の女の子が飛んできて「美味しいですよ」と。

色んな味がある中で、女の子オススメの大豆味のものを1個頂きました。
10バーツ也。


ペー・ポーチャナーの月餅


小ぶりなので、カロリーもあまり心配にならないでしょう(笑)
帰ってから食べましたが、美味しかったですよ。





<交通費>
歩いただけなので: 0バーツ
ここまでのの合計:62バーツ


つづく


※旅は2011年3月29日(火)に行いました。


ラヘーン運河市場




夢の跡 パトゥムターニーで夢の跡探し[5]

ラヘーン運河市場で昼食も済ませ、もう十分散策したので
次なる目的地へ向かうことに。

国道346号線の橋の下の木橋をまた渡り、
ラヘーン運河沿いの道に出ます。


テーッサバーン6通り


道路標識には、
テーッサバーン6通り 距離2,000m
と。

この道を南下して行きましょう!


歩きながら右(西)へ入れる路地を探します…。

しかしただでさえ涼しいのに風が結構強くて
鳥肌が立ってしまいます。長袖で来れば良かった(>_<)


お、路地があった!

早速ドキドキしながら入って行くことに。
入口近くにこそ民家が建ってますが道なりに奥へ進むとこんな感じ。


テッサバーン6通りから右の路地に入ったところ


iPhoneの「マップ」で目標地点の位置を確かめながら歩を進めていきます。

さながらドラゴンレーダーでドラゴンボールを探している心持ち(笑)


よしっ、ここだ!
南北に横切る道にぶち当たりました。その先は一面の田んぼ。

その道を取り敢えず北へ歩いていきます。
ほどなく行き止まりに。

そこで振り返って今歩いてきた南側を眺めます。


この道は・・・


私は、ここに来たかったんです!!


えっ!? 何の変哲もないただの未舗装の道じゃん。
とお思いでしょう。

現在地をiPhoneの「マップ」で確認すると・・・


この道は・・・
(赤枠はラヘーン運河市場)


青い点の乗っかってる、ほぼ南北一直線に続く道。
田んぼのど真ん中を貫いていてどう見ても不自然ですよね。


実はこれ、鉄道の線路跡なのです!


1915~42年の間、バーンブアトーン鉄道社によるバーンブアトーン線
ここを走っていました。


創業者は、チャオプラヤー・ウォーラポンンピパットという実業家。

ノンタブリーに住む親戚が頻繁に訪ねて来るものの、いつも時間がかかっていたので、
親戚の不便解消&ついでに儲かるのでは?ということから始めた鉄道なんだそうで。


始発駅はバンコクのトンブリー側。
バーンプラットチャランサニッウォン46を入った奥だったようです。

そこから北上して国鉄線路をバーンバムル駅近くで平面交差して過ぎ、
バーンブアトーンへ。

バーンブアトーンのメインストリート、バーンクルアイ・サイノーイ通りは、
この鉄道の線路跡に敷かれた道路らしいです。


当初はバーンブアトーン止まりでしたが、
1926年にその先へ延伸された終着駅が、ここ、ラヘーン


はい。背後を振り返った先が終着駅でした。


ラヘーン駅跡


鉄門で閉ざされてます。

この先は現在民間企業の資材置き場になってる模様。
もちろん駅舎の面影は跡かたも無く消え去ってますね。


ちなみに当時の写真を数枚、pantip.comのページで見ることができます。


では、もうちょっと線路跡を辿ってみましょう!



<交通費>
歩いただけなので: 0バーツ
ここまでのの合計:62バーツ


つづく


※旅は2011年3月29日(火)に行いました。


ラヘーン




 
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