タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

「ワット・サイ水上マーケット」の姿を求めて<2010年, 11年>

「ワット・サイ水上マーケット」の姿を求めて[1]

またもや新シリーズです(笑)


今回はですね。愛用の地図で発見してからずっと気になっていたところへ
行ってみることにしました。

最初に気付いたのは、バンコク海への旅を計画した時ですから
もう2年近く前です。そこはトンブリー側のバーンモットにあります。

地図上に「Wat Sai Floating Market」と書かれているんです。


タイの様々なガイドブックを見ても、タリンチャンやバーン・ナムプンの
水上マーケットは載っていても、「ワット・サイ水上マーケット」なんて
見たことがなかったので、ずっと気になっていたのでした。


それで昨年末の12月30日(木)に訪れてみることに!


まずはBTSサイアム駅からシーロム線で終点のウォンウィエン・ヤイ駅へ。
09:14着。


BTSウォンウィエンヤイ駅に停車する新型車両


はい。中国製の新型車両に初乗車でした。

でも・・・ずいぶん速度が遅くないですか?
駅に停車する時も恐る恐る速度を落としている印象。
噂によく聞く品質の悪さは本当なのかなと思ったりも(汗)


さてここから十数分歩いて向かった先は、国鉄のウォンウィエン・ヤイ駅


確かタイ人は、運賃がタダなんですよね?
でも外国人の私は正直に窓口で切符購入。

ワット・サイ

と行き先を告げ100バーツ札を差し出します。

「1バーツ硬貨3枚ありませんか?」

と駅員さん。
あ、あります。あります。

渡すと、100バーツ札がそのまま返ってくるではないですか。
ええっ!? 運賃たったの3バーツ!?

そりゃ安過ぎですよ。
赤字解消のためにも値上げしてください(>_<)


あ、でも競合するソンテオ路線などとの兼ね合いで
それも無理なのかもしれませんねぇ。


ちょうどホームには列車が停まっていました。
ウキウキしながら先頭車両のところまで見に行ってみます。


ウォンウィエン・ヤイ駅


のどかな駅ですねー。

おじさんがすれ違いざまに「いい写真撮れたかい?」
とニコニコしながら聞いてきたり。

チャオプラヤー川を越えただけで流れる時間と空気が違く感じます。


ディーゼルの列車は、09:40発。
ゴォォというエンジン音を轟かせて粗末な商店街をすり抜けていきます。


以前訪れたタラート・プルー駅に停車し、
2駅目でワット・サイ駅に到着!


ワット・サイ駅


駅名表示板が、写真だと見えずらくてスミマセン(汗)
色や形は万国共通なんでしょうかね。

時刻は、09:51。


しかし今回は、すっかり「テツ」してますなぁ ^_^;)


進行方向に線路上をこのまま少し歩き、左に折れると・・・


ワット・サイの市場


左手がワット・サイ
右側には商店がずら~っと並んでいます。


この商店街の突き当たりにある運河まで行ってみますか!





<交通費>
BTS:35バーツ
国 鉄: 3バーツ
ここまでの合計:38バーツ

つづく・・・


※旅は2010年12月30日(木)に行いました。


サイアム駅~ワット・サイ駅




商店街の奥は… 「ワット・サイ水上マーケット」の姿を求めて[2]

ワット・サイ前の商店街は店が多く結構賑やか。
でももうちょっと早い時間に来たほうがより活気がありそうです。

その商店街の通りを歩いて奥まで到達しました。

まずはもったいぶって正面ではなく、振り返った景色を(笑)


ワット・サイの商店街

左側には、先日行ったバーンルアン市場ほどの規模ではないですけど、
木造長屋の商店街が。歴史を感じさせます。
かつて水上マーケットとして栄えた頃の姿のままなんでしょうね。


で、右側はワット・サイの境内。


ワット・サイの本堂


すぐそこには上品な雰囲気の本堂が建ってます。


さて、それではいよいよ商店街の突き当り正面の風景を。


「ワット・サイ水上マーケット」の看板


立派な屋根というか門というかが設けられていて、

   ワット・サイ水上マーケット
 WAT SAI FLOATING MARKET


とタイ語・英語併記の看板が掲げてあります。


その向こうに浮かんでいる船着き場へ下りてみます。


ワット・サイ水上マーケット前の景色


ちょうどおばあさんが買い物から舟で帰るところに遭遇。
この辺りでもまだ舟が日常生活の足として現役なんですね~。


ちなみに左右に流れているのがダーン運河
タラート・プルーを訪れた時に立ち寄ったワット・パークナムのところで
バンコク・ヤイ運河から分岐していた運河です。

正面の細い運河は、バーンモット運河


さて、「ワット・サイ水上マーケット」をじっくり見て回りますか!




<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:38バーツ

つづく・・・


※旅は2010年12月30日(木)に行いました。


ワット・サイ水上マーケット




舟の姿は? 「ワット・サイ水上マーケット」の姿を求めて[3]

舟の物売りで賑わっている雰囲気は・・・無いです(汗)
「ワット・サイ水上マーケット」の看板は立派なんですけどねぇ。


ワット・サイ水上マーケットの看板


運河に向かって右側に運河を渡る橋を発見。
上ってみることに。


橋の上からまずは東側を見渡します。


ワット・サイ水上マーケットの風景


前回、ダーン運河と書きましたが、
この辺りからはもう「サナーム・チャイ運河」と呼ぶようです。


舟が何隻か浮いてますが、どれも買い物客が乗って来た舟の様子…。


続けて西側。


ワット・サイ水上マーケットの風景


うーむ。やっぱり舟の物売りは皆無!(T T)


ワット・サイ水上マーケットは昔、この地域で採れた果物や野菜が舟で運ばれてきて、
ここで取引されたり、陸に揚げられて国鉄でバンコクへ輸送されたりで
賑わった市場だったようです。

またサムット・サーコーン県のマハーチャイからタラート・プルーバンコク方面への
中継地でもあったローケーションも、繁栄に一役買っていたんでしょうね。


しかしロングテール・ボートが登場すると、マハーチャイ方面からは
運河が途中狭く曲がりくねっている箇所を通行できず、このルートを避けるように。

さらに他の水上マーケット同様、陸上交通網の発展の影響で
次第に舟の物売りが姿を消していきました。

1970年頃にはここの「水上マーケット」はほぼ消滅していたようです。


でも実はその頃から、タイ国政府観光庁(TAT)がバンコクに程近い立地に目を付け、
ここを観光客向けの水上マーケットにしようと動きました。


一時は舟の物売りがある程度戻って来てそれなりに活気があったようですが、
それも長く続かず、また水上マーケットが成り立たなくなる事態に。

理由としては、エンジン付きロングテールボートが起こす波で
物売りの舟が転覆する事故が頻発し物売りが逃げたためと言われています。

それに陸上で他の商売をしたほうが、楽だしより儲かるようになった
ということもあるのかもしれませんね。


そんなワケでワット・サイでの観光客用水上マーケット開発を諦めたTATは、
ラーチャブリー県のダムヌーン・サドゥアック水上マーケット
ターゲットを移したのでした…。


でもまた最近、地元自治体が復興させようと時々イベントを開催するように
なったんだとか。

この日は木曜日。もしかしたら土日ならそこそこ舟がいるのかもしれません。


きっと舟は皆無だろうと予想はしていたんですが、
あまりにもキレイサッパリいないので、やっぱりガッカリです(>_<)

目の前に見えるあの立派な建物に入った市場に戻ってみますか。
まずは水辺に近寄りつつ…。


ワット・サイ水上マーケット


うーん、淋しい光景です(T T)




<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:38バーツ

つづく・・・


※旅は2010年12月30日(木)に行いました。


ワット・サイ水上マーケット




舟の物売りだ! 「ワット・サイ水上マーケット」の姿を求めて[4]

ワット・サイ前の「陸上」の市場を散策してみることに。

奥の方から運河側を眺めるとこんな感じ。


ワット・サイの市場


意外と大きな市場ですね。
さすが歴史がある市場だけのことはあります。


市場の運河沿いの一角は屋台街。


ワット・サイの市場


もう10時過ぎ。朝食がまだだったので、
ここで軽くカオ・パット・ガパオ(挽肉のバジル炒めのせご飯)を頂きました。

ついでにアイス・コーヒーも(笑)


食べ終えて、さてどうしようかなと。
しかしモノの見事に物売りの舟がいなくて肩すかしを食らった気分です。


往生際が悪いですが、ワット・サイ境内の運河沿いもちらっと
見に行ってみることに。


するとですね・・・


ワット・サイ横の舟のクイッティアオ売り


いたーーーーーっ!!!!


クイッティアオ売りです。やった! 良かった~!(笑)

舟の近くには、クイッティアオができるのを待つお客さんが数名。
でも私の到着と期を同じくして、わらわらと人が集まってくるではないですか。


「久しぶりね~。もう来ないのかと思ってたわよ。見つけた時に食べとこっと」

と事務職員風の女性。


「オレはいつも仕事してるよ」

クイッティアオを作りながらおじさんが答えます。


うーん、おじさんはいつも舟でクイッティアオを売って回っているけど、
ワット・サイに立ち寄るのは久しぶりってことなんでしょうかね?


いずれにしても運が良かったのかも。


舟のクイッティアオ売り


私もセンレック・ナームを注文して順番待ち。

様々な調味料をチョチョッとさじでテンポ良く入れて
クイッティアオを作る様子を興味津々で眺めているうちに
私のが出来上がりました。


舟のクイッティアオ売りとセンレック・ナーム


やや塩気が強い気がしますが、
いやー、やっぱり美味しいですよ!!

これだけお客さんが集まって来るんですから、以前から人気があったのかも。


食べ終えて、忙しそうなおじさんに代金20バーツを渡します。
さて、どんぶりはどうすればいいんだろう?

見渡すとみんな階段に重ねて置いて去って行ってます。
じゃ、私も。


最後になんとかワット・サイ水上マーケットの残滓に
触れることができて、ホッとした私でした(笑)


時刻は10:40





<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:38バーツ

つづく・・・


※旅は2010年12月30日(木)に行いました。


ワット・サイ水上マーケット




反対側の集落へ 「ワット・サイ水上マーケット」の姿を求めて[5]

舟のクイッティアオを食べ終え、船着き場のところへ戻りました。


ワット・サイ船着き場


実は、ここワット・サイ船着き場から水上バスが出ているとの情報を
ネットで見かけたんです。

でもそんな船がやって来ている雰囲気は全く無し。


近くで地べたに座って果物を売っているおばあさんに
聞いてみようかなぁ。

仏頂面(失礼)でしたが、目を合わせてニコッとしたら、
おばあさんも満面の笑みになりました。

そこで私もしゃがんで尋ねると、

「あるよ。朝にパーククローン・タラート行きが出ている。
 でも行きだけだよ。帰りの便は無いからね。」

ありがとうございます!


パーククローン・タラートか!
農産物を運んで売っていた名残なんでしょうかね。

時刻はもう11時近く。残念~。
是非乗ってみたいのでまた来るとしましょう!


さて、今回のところは「ワット・サイ水上マーケット」はこれぐらいにしますか。


先ほど上った運河上の橋へもう一度…。


サナーム・チャイ運河を行く舟


水上マーケットな雰囲気は無くなっていても、
舟は割と頻繁に行き来しています。


橋の反対側へ下りてみましょう。


「バーンスアン集落人民救済センター」の看板


「バーンスアン集落人民救済センター」との看板が掲げてあります。
ん? もしかして。


バーン・スアン集落


下りるとコンクリートの細い通路が家々の間を縫って続いていました。
そこを奥へと進んでみます。

スラムかと思いましたが、それほどでもない雰囲気です。

集落を突き抜けたその先には・・・。





<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:38バーツ

つづく・・・


※旅は2010年12月30日(木)に行いました。


ワット・サイ水上マーケット




 
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