タイ・ミャンマー国境の検問から急いで戻ります。
イートン(ピロック)の集落入口ゲートまで戻ってきました。
時刻は、17:18。
次に行きたいのは、右の山の山頂なんですよ。
なんとか日没までに間に合いたいのですが。
宿に戻りオーナー女性に相談してみました。
貸し自転車はどこかにありますか?
方々に電話をかけてくれた結果、
バイクしかないとのこと。
私、バイクを運転したことがないんですが、
それでも貸してくれますかね? 無理ですよね… ^_^;)
また何度か電話をしてくれて、
ソンテオをチャーターしてくれました。
しばらくするとインド系っぽい顔つきの男性と
男の子2人がバイクで登場。
この男性がソンテオ運転手みたいです。
1か所案内するのに200バーツとのこと。
OKです。お願いします m(_ _)m
「市場を抜けて橋を渡ったところまで歩いてきて」
わかりました! では出発~。
宿から左に目抜き通りを進み、
奥の右手の路地にある市場を突っ切ります。
この市場はまた明日の朝に立ち寄ろうと思うので、
今は素通りです。
その先の池に架かる橋の欄干(?)には、
こんな木のプレートが無数に結わえつけられています。
観光客が残して行ったんでしょうね。
橋のところでこのプレートを販売しています ^^
橋を渡り切ったところに
タイ文字とミャンマー文字で
「イートン市場 1939年開設」
との看板が。スズ鉱の始まりと同時なんですね。
この先にバイクで先回りしていたソンテオ運転手が待っていました。
後をついて行くと、
なんと、トーンパープーム市場-イートン路線のソンテオを
使い回して案内してくれるようです。
ということは、この運転手も1日4回運行の
いずれかを担当している方なんですね。
17:35に出発したソンテオは山道を登って行きます。
例え貸し自転車があっても、ちょっとキツかったかも ^_^;)
お子さんらしき2人の男の子も一緒です(笑)
この山に登ったことある?
「うん、何度もあるよ!」
見晴らしの良いところに出たと思ったら、
到着です!
時刻は、17:42。
物々しい監視台とゲートが見えてますね。
あそこまで早速登ってみますか。
チャーンスック陣地
国境警備警察第135中隊
と書かれています。
ゲートをくぐり到着した頂上には、
タイ国旗がはためいていました。
ここは「ヌーン・チャーンスック」(เนินช้างศึก)と呼ばれています。
ヌーンは「丘」。
チャーンスックは直訳すれば「闘象」なのですが、
タイのサッカー・ナショナルチームの愛称も「チャーンスック」なので
「タイ」を意味していると捉えていいでしょう。
つまり「ここはタイ領の丘だ」との主張が込められた地名です。
かつてこのタイ・ミャンマー国境の山岳地帯には、
ミャンマー政府に反対する少数民族武装組織が拠点を構えて
ミャンマー政府軍と戦闘を繰り広げていました。
時にはミャンマー政府軍に圧迫された武装組織が
タイ領側に越境して逃れてきて、さらにそれを攻撃するために
ミャンマー政府軍まで越境して砲弾を撃ち込んだりしていました。
この丘にも一時はミャンマー政府軍が陣地を構えていたのだそうです。
以前訪れたラーチャブリー県のタイ・ミャンマー国境
フアイコークムーでは1999年に反政府武装組織が制圧されたので、
恐らくイートンの地でもその前後には同様に制圧が済み、
ミャンマー軍も退却して行ったのでしょう。
そうしてミャンマー軍が去った後、
この丘にタイ国境警備警察が陣地を設けたのでした。
監視台には、国境警備警察の青年が1人で見張り番をしています。
いつの間にかソンテオ運転手と男の子2人もやってきていました。
男の子たちは監視台の中に入って国境管理警察の青年と遊び始めるし(笑)
西側のミャンマーの光景は、ここからも山が果てしなく続いています。
地平線の先まで山しか見えない景色を、この人生で目にする機会に
遭遇するとは思いもしませんでしたよ。
中央を左右に走っている稜線がタイ・ミャンマー国境です。
で、稜線を辿って視線を右、つまり北へと移すと…
この写真の左から中央奥へと続く稜線につながっているのですが、
真ん中あたりの稜線上に、先ほど訪れたヌーン・サオトン(旗柱の丘)
が見えています。
その先に切り通しになった国境検問の位置も
なんとなく確認できますね。
稜線を右のタイ側に下りた、写真の右端あたりに
金色の仏塔が見えるでしょうか?
それを目印に…
視線をもう少し右に移したのがこの写真。
金色の仏塔が左に位置しています。
中央の家屋の塊が、イートンの集落です。
集落と国境線との距離感を掴んでいただけたでしょうか ^_^;)
こんな感じで丘から四方八方の景色を眺めてぐるぐる歩いていると、
「サワッディークラップ」(こんにちは)と20代後半ぐらいの
タイ人男性が声をかけてきました。一人で来ている様子ですね。
「こんにちは」
と笑顔で答えます。
丘の上にいる野犬を見て
「うああ、こんなに大きくなったのか。以前は小さかったのに」
と私に敢えて聞こえるように言うではないですか。
えっと、会話にのってあげたほうがいいんだろうか。
もう少し様子を見てみよっかな ^_^;)
<旅費交通費>
ソンテオのチャーター代まだなので:0バーツ
ここまでの合計:939バーツ
<参考>
lovethailand.org "เนินช้างศึก"
※旅は2017年3月27日(月)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)
つづく
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◇ 中 級 ◇
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◇ 上 級 ◇
『タイ語上級講座 読解と作文』めこん</
イートン(ピロック)の集落入口ゲートまで戻ってきました。
時刻は、17:18。
次に行きたいのは、右の山の山頂なんですよ。
なんとか日没までに間に合いたいのですが。
宿に戻りオーナー女性に相談してみました。
貸し自転車はどこかにありますか?
方々に電話をかけてくれた結果、
バイクしかないとのこと。
私、バイクを運転したことがないんですが、
それでも貸してくれますかね? 無理ですよね… ^_^;)
また何度か電話をしてくれて、
ソンテオをチャーターしてくれました。
しばらくするとインド系っぽい顔つきの男性と
男の子2人がバイクで登場。
この男性がソンテオ運転手みたいです。
1か所案内するのに200バーツとのこと。
OKです。お願いします m(_ _)m
「市場を抜けて橋を渡ったところまで歩いてきて」
わかりました! では出発~。
宿から左に目抜き通りを進み、
奥の右手の路地にある市場を突っ切ります。
この市場はまた明日の朝に立ち寄ろうと思うので、
今は素通りです。
その先の池に架かる橋の欄干(?)には、
こんな木のプレートが無数に結わえつけられています。
観光客が残して行ったんでしょうね。
橋のところでこのプレートを販売しています ^^
橋を渡り切ったところに
タイ文字とミャンマー文字で
「イートン市場 1939年開設」
との看板が。スズ鉱の始まりと同時なんですね。
この先にバイクで先回りしていたソンテオ運転手が待っていました。
後をついて行くと、
なんと、トーンパープーム市場-イートン路線のソンテオを
使い回して案内してくれるようです。
ということは、この運転手も1日4回運行の
いずれかを担当している方なんですね。
17:35に出発したソンテオは山道を登って行きます。
例え貸し自転車があっても、ちょっとキツかったかも ^_^;)
お子さんらしき2人の男の子も一緒です(笑)
この山に登ったことある?
「うん、何度もあるよ!」
見晴らしの良いところに出たと思ったら、
到着です!
時刻は、17:42。
物々しい監視台とゲートが見えてますね。
あそこまで早速登ってみますか。
チャーンスック陣地
国境警備警察第135中隊
と書かれています。
ゲートをくぐり到着した頂上には、
タイ国旗がはためいていました。
ここは「ヌーン・チャーンスック」(เนินช้างศึก)と呼ばれています。
ヌーンは「丘」。
チャーンスックは直訳すれば「闘象」なのですが、
タイのサッカー・ナショナルチームの愛称も「チャーンスック」なので
「タイ」を意味していると捉えていいでしょう。
つまり「ここはタイ領の丘だ」との主張が込められた地名です。
かつてこのタイ・ミャンマー国境の山岳地帯には、
ミャンマー政府に反対する少数民族武装組織が拠点を構えて
ミャンマー政府軍と戦闘を繰り広げていました。
時にはミャンマー政府軍に圧迫された武装組織が
タイ領側に越境して逃れてきて、さらにそれを攻撃するために
ミャンマー政府軍まで越境して砲弾を撃ち込んだりしていました。
この丘にも一時はミャンマー政府軍が陣地を構えていたのだそうです。
以前訪れたラーチャブリー県のタイ・ミャンマー国境
フアイコークムーでは1999年に反政府武装組織が制圧されたので、
恐らくイートンの地でもその前後には同様に制圧が済み、
ミャンマー軍も退却して行ったのでしょう。
そうしてミャンマー軍が去った後、
この丘にタイ国境警備警察が陣地を設けたのでした。
監視台には、国境警備警察の青年が1人で見張り番をしています。
いつの間にかソンテオ運転手と男の子2人もやってきていました。
男の子たちは監視台の中に入って国境管理警察の青年と遊び始めるし(笑)
西側のミャンマーの光景は、ここからも山が果てしなく続いています。
地平線の先まで山しか見えない景色を、この人生で目にする機会に
遭遇するとは思いもしませんでしたよ。
中央を左右に走っている稜線がタイ・ミャンマー国境です。
で、稜線を辿って視線を右、つまり北へと移すと…
この写真の左から中央奥へと続く稜線につながっているのですが、
真ん中あたりの稜線上に、先ほど訪れたヌーン・サオトン(旗柱の丘)
が見えています。
その先に切り通しになった国境検問の位置も
なんとなく確認できますね。
稜線を右のタイ側に下りた、写真の右端あたりに
金色の仏塔が見えるでしょうか?
それを目印に…
視線をもう少し右に移したのがこの写真。
金色の仏塔が左に位置しています。
中央の家屋の塊が、イートンの集落です。
集落と国境線との距離感を掴んでいただけたでしょうか ^_^;)
こんな感じで丘から四方八方の景色を眺めてぐるぐる歩いていると、
「サワッディークラップ」(こんにちは)と20代後半ぐらいの
タイ人男性が声をかけてきました。一人で来ている様子ですね。
「こんにちは」
と笑顔で答えます。
丘の上にいる野犬を見て
「うああ、こんなに大きくなったのか。以前は小さかったのに」
と私に敢えて聞こえるように言うではないですか。
えっと、会話にのってあげたほうがいいんだろうか。
もう少し様子を見てみよっかな ^_^;)
<旅費交通費>
ソンテオのチャーター代まだなので:0バーツ
ここまでの合計:939バーツ
<参考>
lovethailand.org "เนินช้างศึก"
※旅は2017年3月27日(月)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)
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★★★お薦めのタイ語学習書★★★
◇ 入門 ◇
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◇ 中 級 ◇
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◇ 上 級 ◇
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