列車からロッブリー駅のホームに降り立ちました。
とりあえずホームを列車進行方向へと歩いてみますか。
すると左手に、
遺跡のミニチュアが。
ロッブリーはクメール遺跡で有名だもんな~なんて思いながら、
視線を上げてみてビックリ。真後ろに本物の遺跡が見えるではないですか!
なんと駅の真ん前にあるのか。
あとで寄ってみましょう。
さらにホームを歩くと、やはり左手に
バンコク行きロッ・トゥー乗り場があんなところに。
帰りはあれを利用しようかな。
ホーム端近くまで歩きます。
駅名看板の右にも遺跡が見えますね。
あそこへまずは行ってみましょう。
線路伝いに向かうと、
思ったより大きな遺跡でした。
案内板には、ワット・ナコーンコーサー(วัดนครโกษา)とあります。
ロッブリーの歴史はかなり長いんですよ。
タイ族がやって来る前の6~11世紀に存在したモン族の
ドヴァーラヴァティー王国がラウォーという名の都市をここに築いていました。
ラウォーはサンスクリットで「水」の意味の「ラワ」に由来との説が有力。
で、ラウォー・ブリー(ラウォーの都)が訛ってロッブリーになったんだとか。
その後11~13世紀は、クメール王国(真臘)が断続的に支配。
アユタヤ時代の17世紀にはナーラーイ王がロッブリーを副都とします。
その後衰退したのち、19世紀に現王朝のラマ4世が
ナーラーイ王時代の王宮跡を整備、20世紀半ばのピブーン政権時代に
都市計画設定・軍隊配置をして町を復興し、現在にいたっています。
前置きが長くなりましたが、このワット・ナコーンコーサー遺跡も
そんなロッブリーの長い歴史を反映しているのです。
左のこんもりした遺跡がドヴァーラヴァティー時代、
中央の本堂と右の仏塔がアユタヤ時代、
写真には写っていませんが、さらにクメール時代の仏塔もある
歴史のロマンを感じさせる遺跡となっています。
うーん、ただ曇り空なのが残念!
さらに線路伝いに北へと歩くと、
ナーラーイ・マハーラート通りのロータリーに出ました。
ロータリーの中央には廟が見えますね。何だろ?
プラカーン廟(ศาลพระกาฬ)と書いてあります。
案内板を読むと、11~13世紀にクメール様式で建てられた仏塔の基礎部の上に
アユタヤ時代にビシュヌ神を祭る廟を建てたものだそうで。
現在の廟は1933年築のものだとか。
狛犬ならぬ狛猿が鎮座していますね ^^
さすが「猿の町」として有名なロッブリーだけのことはあります。
ところでその猿は一向に姿を見かけないんですが…、
と思いつつ右手から裏に回ってみると、
うはっ、いたいた。猿がいっぱい!
しかもあれがクメール様式で建てられた仏塔の基礎部ですね。
帰ってから調べたところ、元々プラカーン廟の周囲には木が多く茂り、
そこに住む猿が廟のお供え物のフルーツなどを食べにくるようになって
この一帯に住み着き、数が増え、「猿の町」となったんだそうです。
でも今ではお供え物ではなく、
猿用のエサ場が設けられているのでした。
猿保護のためというより、こうしておかないと
参拝客が猿に襲われるからかも ^_^;)
さらには、
水飲み場まで。子猿が気持ち良さそうに泳ぎまわっています。
かわいいな~。思わずカメラを向けると…
手前の子猿が飛びかかって来た!!
それを合図にさらに1匹、2匹と私目がけて飛んできてぶら下がります。
ぎょえ~!!
こら、髪を引っ張るな! イテテテテ…(>_<)
我慢できずに売店のおばちゃんに助けを求めます。
おばちゃんが手にした長い棒をテーブルにバン!と打ちつけると、
猿たちは一目散に逃げていったのでした。
ふぅ~、助かりました。 ありがとうございます m(_ _)m
気を取り直して廟にお参りしておきましょう。
階段を上がると、
奥に金箔を貼られまくった像が。
元は真っ黒のクメール様式像だったそうなんですよ。
しかも頭と腕がありませんでした。
ある日住民の夢にでてきて、できる限りでいいから頭と腕を探してほしいと
頼んだのだとか。それで住民がアユタヤ様式の頭部をどこからか工面してきて
くっつけた…という言い伝えがあるんだそうで。
腕もヴィシュヌ神らしく4本ありますね。
参拝を済ませ階段を下りると、ちょうど目の前の踏切が閉まって
警告音が鳴り始めたところ。
通過する列車の写真でも撮るとするか。
踏切前まで急いで寄ってカメラを構えて待っていると
はぁ???
簡素な作業車が、似合わない猛スピードで通過。
思わずズッコケそうになったのでした(笑)
<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:50バーツ
※旅は2014年6月19日(木)に行いました。
<参考>
จังหวัดลพบุรี "ประวัติจังหวัดลพบุรี"
Wikipedia "ศาลพระกาฬ"
つづく
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)
つづく
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とりあえずホームを列車進行方向へと歩いてみますか。
すると左手に、
遺跡のミニチュアが。
ロッブリーはクメール遺跡で有名だもんな~なんて思いながら、
視線を上げてみてビックリ。真後ろに本物の遺跡が見えるではないですか!
なんと駅の真ん前にあるのか。
あとで寄ってみましょう。
さらにホームを歩くと、やはり左手に
バンコク行きロッ・トゥー乗り場があんなところに。
帰りはあれを利用しようかな。
ホーム端近くまで歩きます。
駅名看板の右にも遺跡が見えますね。
あそこへまずは行ってみましょう。
線路伝いに向かうと、
思ったより大きな遺跡でした。
案内板には、ワット・ナコーンコーサー(วัดนครโกษา)とあります。
ロッブリーの歴史はかなり長いんですよ。
タイ族がやって来る前の6~11世紀に存在したモン族の
ドヴァーラヴァティー王国がラウォーという名の都市をここに築いていました。
ラウォーはサンスクリットで「水」の意味の「ラワ」に由来との説が有力。
で、ラウォー・ブリー(ラウォーの都)が訛ってロッブリーになったんだとか。
その後11~13世紀は、クメール王国(真臘)が断続的に支配。
アユタヤ時代の17世紀にはナーラーイ王がロッブリーを副都とします。
その後衰退したのち、19世紀に現王朝のラマ4世が
ナーラーイ王時代の王宮跡を整備、20世紀半ばのピブーン政権時代に
都市計画設定・軍隊配置をして町を復興し、現在にいたっています。
前置きが長くなりましたが、このワット・ナコーンコーサー遺跡も
そんなロッブリーの長い歴史を反映しているのです。
左のこんもりした遺跡がドヴァーラヴァティー時代、
中央の本堂と右の仏塔がアユタヤ時代、
写真には写っていませんが、さらにクメール時代の仏塔もある
歴史のロマンを感じさせる遺跡となっています。
うーん、ただ曇り空なのが残念!
さらに線路伝いに北へと歩くと、
ナーラーイ・マハーラート通りのロータリーに出ました。
ロータリーの中央には廟が見えますね。何だろ?
プラカーン廟(ศาลพระกาฬ)と書いてあります。
案内板を読むと、11~13世紀にクメール様式で建てられた仏塔の基礎部の上に
アユタヤ時代にビシュヌ神を祭る廟を建てたものだそうで。
現在の廟は1933年築のものだとか。
狛犬ならぬ狛猿が鎮座していますね ^^
さすが「猿の町」として有名なロッブリーだけのことはあります。
ところでその猿は一向に姿を見かけないんですが…、
と思いつつ右手から裏に回ってみると、
うはっ、いたいた。猿がいっぱい!
しかもあれがクメール様式で建てられた仏塔の基礎部ですね。
帰ってから調べたところ、元々プラカーン廟の周囲には木が多く茂り、
そこに住む猿が廟のお供え物のフルーツなどを食べにくるようになって
この一帯に住み着き、数が増え、「猿の町」となったんだそうです。
でも今ではお供え物ではなく、
猿用のエサ場が設けられているのでした。
猿保護のためというより、こうしておかないと
参拝客が猿に襲われるからかも ^_^;)
さらには、
水飲み場まで。子猿が気持ち良さそうに泳ぎまわっています。
かわいいな~。思わずカメラを向けると…
手前の子猿が飛びかかって来た!!
それを合図にさらに1匹、2匹と私目がけて飛んできてぶら下がります。
ぎょえ~!!
こら、髪を引っ張るな! イテテテテ…(>_<)
我慢できずに売店のおばちゃんに助けを求めます。
おばちゃんが手にした長い棒をテーブルにバン!と打ちつけると、
猿たちは一目散に逃げていったのでした。
ふぅ~、助かりました。 ありがとうございます m(_ _)m
気を取り直して廟にお参りしておきましょう。
階段を上がると、
奥に金箔を貼られまくった像が。
元は真っ黒のクメール様式像だったそうなんですよ。
しかも頭と腕がありませんでした。
ある日住民の夢にでてきて、できる限りでいいから頭と腕を探してほしいと
頼んだのだとか。それで住民がアユタヤ様式の頭部をどこからか工面してきて
くっつけた…という言い伝えがあるんだそうで。
腕もヴィシュヌ神らしく4本ありますね。
参拝を済ませ階段を下りると、ちょうど目の前の踏切が閉まって
警告音が鳴り始めたところ。
通過する列車の写真でも撮るとするか。
踏切前まで急いで寄ってカメラを構えて待っていると
はぁ???
簡素な作業車が、似合わない猛スピードで通過。
思わずズッコケそうになったのでした(笑)
<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:50バーツ
※旅は2014年6月19日(木)に行いました。
<参考>
จังหวัดลพบุรี "ประวัติจังหวัดลพบุรี"
Wikipedia "ศาลพระกาฬ"
つづく
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