サンクラブリーを12:59に出発したバスは一路終点スリー・パゴダ・パスへ。

間もなく三差路で左折したところにある検問で停車。
乗り込んできた係官が乗客から100バーツを徴収し始めたじゃないですか。
何の代金だ?

私はというと日本のパスポートを見せたら
何も言わずに通り過ぎていったのでした。うーん、ナゾですね。


バスが走り出すと、車掌さんが説明をし出しました。
悲しいかなイマイチ聴き取れなかったのですが、
どうやらミャンマー国籍の人へビザ手続き代行を持ちかけているようで。

○○の費用が100バーツで、△△の費用が300バーツ、
国境に行っても費用は変わらないから、このすぐ先の
サンクラブリー入国管理事務所でやった方が楽と言っています。

そしてそのサンクラブリー入国管理事務所前で停車。
時刻は、13:10。

車掌さんが各人から受け取ったお金を挟んだパスポートの束を手に
下車して入管事務所へと消えていきました。

様子をまじまじと見ていたのですが、乗客のほとんどはミャンマー国籍の模様。
乗客同士もこの時になって初めて私と同様に気付いたようで、
近くの席の同胞同士で会話の花があちらこちらで咲き始めたのでした(笑)

なるほど、このバスはミャンマー人のビザランご用達路線なんですね。


しばらくして車掌さんが戻って来て発車。
かと思いきやまた検問で停車ですー。


04_01


 国境治安維持検問
   停止/検査
ナムクルーク合同検問

と。


再び走り出したバスの車窓左手には、


04_02


ミャンマー領内の山々が見えてきました。
というか、その手前ももうミャンマーなんですけどね。


04_03


そして大きく左へカーブして道幅の広い下り坂を進み、
左折して路地に入りこんだところでバスは停車。


04_04


終点スリー・パゴダ・パスに到着です!
時刻は、13:41。

バンコクのモーチット・バスターミナルを06:02に出発してから、
実に7時間39分かかってようやくですよ。
成田-バンコクの飛行機より長いとは ^_^;)

ミャンマー人は待機していたバイクタクシーであっという間に消えていきました。

左の平屋が事務所のようで一服している車掌さんに
スリー・パゴダ・パスモーチット行きの出発時刻を尋ねると、
7時と9時だ、との返事でした。

つまりもう今日はバスで帰れないと。
元々とんぼ返りするつもりは無かったのでいいんですが。

車掌さんも長旅お疲れさまでした~。


さて、目抜き通りの坂に戻りますか。


04_05


通りに出るまでの路地は、こんな100年前のような屋並み。


04_06


坂に出ました!
バスはこの坂を下ってきたのです。

周囲は右も左もミャンマー領。
この坂の一帯だけタイ領がミャンマー領に不自然に食い込んでいるんです。


では、坂を下っていきましょう~。


04_07


もう白い仏塔が見えてますね。

ずんずん歩いてスリー・パゴダ・パスの由来となった三つの仏塔に到着!
あれれ?


04_08


その前を迷彩服姿の若い兵士さんたちが横切っていくではないですか。
和気あいあいとした雰囲気なので社会科見学みたいな感じなのかな?

兵士さんたちが歩いてきた方向へ目をやろうと左を向いた時です。
後方にあるものに目が釘付けに。


04_09


あそこに横たわっているものは…、間違いないぞ。


04_10


泰緬鉄道の線路じゃないですか!!

なぜ前回気付かなかったんでしょうか。
暑さで朦朧としていたとはいえ、なんとマヌケなことを。

しかしこんなところにも残っていたとは!!

看板も立っています。


04_11


この線路の手前の延長線がビルマのタンビュザヤ方面、
奥がタイのカンチャナブリー方面です。

よしっ、カンチャナブリー方面へ跡を辿ってみましょう!

この先は未舗装の駐車場。盛り土跡がかすかに残る線路跡が続いています。
でも早晩判別不可能なほどに消え去ってしまうことでしょう。

歩いていく途中で振り返ってみると、


04_12


こんな感じ。
注意深く歩かないと見失ってしまいます。

行ける所まで歩いていくぞと意気揚々に進んでいくと、


04_13


不意に足元に有刺鉄線が現れたじゃないですか。

こんなもんで邪魔するなよー。

なんとかして跨いで行けないものかとあたりを見回して
事情がようやく呑み込めました。


04_14


向こうの看板にビルマ文字が躍っています。
有刺鉄線の向こう側はミャンマー領なのか!

危ない危ない。密入国するところでした。


国境ってこんなもんでいいんですか? ^_^;)






<旅費交通費>
バスに乗っていた&歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:329バーツ

※旅は2014年5月12日(月)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


カンチャナブリー


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