バンコク周辺には、気が付けば多くの観光用水上マーケットができましたね。
でもその多くが土日・祝日のみ営業。
短期でタイを訪れることの多い私には、行きたくてもなかなか訪れる機会がない
厄介な存在なのです。平日もやってくださいよー。
…などとここで嘆いたところで仕方がないんですが。
日曜日に重なったチャックリー記念日の振替休日となった4月7日(月)に
バンコクにいた私は、貴重な機会を逃さず、そんな水上マーケットの一つへ
行ってみることにしました。
選んだのは、チャオプラヤー川の向こう側にある
クローンラットマヨム水上マーケット(ตลาดน้ำคลองลัดมะยม)。
スタート地点は民主記念塔近くのバス停。
行き先に「王宮前広場」と書いてあった203番赤バスに乗ってみます。
運良く無料バスでした(笑)
ワット・プラケオ横のター・チャーン(チャーン船着場)前で下車。
時刻は08:50。
ここからター・プラチャン(プラチャン船着場)まで歩きます。
と思ったら、乗って来たバスは右折してター・プラチャン方面へ。
なんだ、降りずに乗っていれば良かった -_-;)
うっそうと茂った並木が気持ちいい通りを5,6分歩いて到着。
正面がター・プラチャンなんですが、以前来た時には取り壊し中で、
少し下流側、この左手の方へ移転していたんですよ。今はどうなったんだろう?
以前は多くの屋台でごちゃごちゃしていた船着場前のここも
ガラーンとすっかり淋しい風景になっちゃいましたね。戻って来ないのかな?
ちなみに右側のビルはタマサート大学です。
先へと進んでみると、
↑船着場への通路
との案内が。 こっちに戻って来たんだ。良かった!
セメント袋を担いだ作業員がいたりでまだ工事中のようですが、
タイでよくある見切り発車営業ですかね ^_^;)
中へ入ってみると、
ほぉ、オープンしたらまた店が入って賑わいが戻るのかな。
以前のように占いのメッカとして復活できたらいいですね。
奥の真正面に渡し船の渡し賃徴収のおばちゃんが座っています。
ター・ロッファイ(ロッファイ船着場)ですと告げ、 3バーツ払うと、
「そっち」と私の進行方向右手を指しました。
左手がター・ワンラン(ワンラン船着場)行き、
右手がター・ロッファイ行きなんですね。
ター・ワンラン行きには何度も乗ったことがあるんですが、
実はター・ロッファイは初めてなもので、ちょっと不安だったのです ^_^;)
こんな切符をくれるようになったんですね。
しばらく待っていると対岸からやって来ました。
接岸して乗客が降りた渡し船に乗り込みます。
09:05出発。
チャオプラヤー川をのんびり対岸へと進む船からター・ロッファイを眺めると、
6年前にあの辺りを歩いた時には大規模な工事中だったのですが、
それもすっかり終わって綺麗に整備されたようです。
真新しいシリラート病院のビル群に囲まれた
舟着場右手の一角が何やら色々ありそうで気になり出しました。
09:09、ター・ロッファイ到着。
まずはさっき見えた寺院みたいなところへ行ってみるとしますか。
何も説明書きが無いのですが、中には赤ちゃんを抱いたラマ5世座像が。
ラマ5世を祀った廟なんですね。
しかし敷き詰められた大理石(でしたっけ? うろ覚え)が眩しい!
しかも濡れているため足を取られて思いっきりずっこけてしまいましたよ -_-;)
そんな廟の右手には、今度は逆に黒い大きな物体の姿が…。
おぉ、日本製ミカド型蒸気機関車がいつの間にこんなところに!!
こちらには説明書きがありました。
ミカド型蒸気機関車950番
1950年に日本から輸入。機関車57.60トン、炭水車35.50トン、
合計した全長18.945メートル。
当初燃料は石炭だったが、のちに重油使用に改造。
北線や東北線の山岳路線で活躍後、1982年に引退、
トンブリー機関区に保管され、同型蒸気機関車の部品取り用として使用された。
という旨が刻まれています。
そこまで読んで、950番って見覚えがあることに気付きました。
6年前の記念すべきこのシリーズ第1弾「トンブリー路線バスの旅」で
偶然見つけた蒸気機関車が950番だったじゃないですか!
当時はトンブリー機関区で雨ざらしになっていました。
そうか、あの機関車がここに運ばれたんですね。
綺麗に塗装し直されてはいますけど、どうか屋根を設けてやってくださいな (>_<)
<旅費交通費>
203番バス:0バーツ
渡し船:3バーツ
ここまでの合計:3バーツ
※旅は2014年4月7日(月)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)
つづく
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でもその多くが土日・祝日のみ営業。
短期でタイを訪れることの多い私には、行きたくてもなかなか訪れる機会がない
厄介な存在なのです。平日もやってくださいよー。
…などとここで嘆いたところで仕方がないんですが。
日曜日に重なったチャックリー記念日の振替休日となった4月7日(月)に
バンコクにいた私は、貴重な機会を逃さず、そんな水上マーケットの一つへ
行ってみることにしました。
選んだのは、チャオプラヤー川の向こう側にある
クローンラットマヨム水上マーケット(ตลาดน้ำคลองลัดมะยม)。
スタート地点は民主記念塔近くのバス停。
行き先に「王宮前広場」と書いてあった203番赤バスに乗ってみます。
運良く無料バスでした(笑)
ワット・プラケオ横のター・チャーン(チャーン船着場)前で下車。
時刻は08:50。
ここからター・プラチャン(プラチャン船着場)まで歩きます。
と思ったら、乗って来たバスは右折してター・プラチャン方面へ。
なんだ、降りずに乗っていれば良かった -_-;)
うっそうと茂った並木が気持ちいい通りを5,6分歩いて到着。
正面がター・プラチャンなんですが、以前来た時には取り壊し中で、
少し下流側、この左手の方へ移転していたんですよ。今はどうなったんだろう?
以前は多くの屋台でごちゃごちゃしていた船着場前のここも
ガラーンとすっかり淋しい風景になっちゃいましたね。戻って来ないのかな?
ちなみに右側のビルはタマサート大学です。
先へと進んでみると、
↑船着場への通路
との案内が。 こっちに戻って来たんだ。良かった!
セメント袋を担いだ作業員がいたりでまだ工事中のようですが、
タイでよくある見切り発車営業ですかね ^_^;)
中へ入ってみると、
ほぉ、オープンしたらまた店が入って賑わいが戻るのかな。
以前のように占いのメッカとして復活できたらいいですね。
奥の真正面に渡し船の渡し賃徴収のおばちゃんが座っています。
ター・ロッファイ(ロッファイ船着場)ですと告げ、 3バーツ払うと、
「そっち」と私の進行方向右手を指しました。
左手がター・ワンラン(ワンラン船着場)行き、
右手がター・ロッファイ行きなんですね。
ター・ワンラン行きには何度も乗ったことがあるんですが、
実はター・ロッファイは初めてなもので、ちょっと不安だったのです ^_^;)
こんな切符をくれるようになったんですね。
しばらく待っていると対岸からやって来ました。
接岸して乗客が降りた渡し船に乗り込みます。
09:05出発。
チャオプラヤー川をのんびり対岸へと進む船からター・ロッファイを眺めると、
6年前にあの辺りを歩いた時には大規模な工事中だったのですが、
それもすっかり終わって綺麗に整備されたようです。
真新しいシリラート病院のビル群に囲まれた
舟着場右手の一角が何やら色々ありそうで気になり出しました。
09:09、ター・ロッファイ到着。
まずはさっき見えた寺院みたいなところへ行ってみるとしますか。
何も説明書きが無いのですが、中には赤ちゃんを抱いたラマ5世座像が。
ラマ5世を祀った廟なんですね。
しかし敷き詰められた大理石(でしたっけ? うろ覚え)が眩しい!
しかも濡れているため足を取られて思いっきりずっこけてしまいましたよ -_-;)
そんな廟の右手には、今度は逆に黒い大きな物体の姿が…。
おぉ、日本製ミカド型蒸気機関車がいつの間にこんなところに!!
この蒸気機関車がタイへ渡った経緯が興味深いんですよ。
戦後アジア各地が食糧不足の中、タイだけは米生産力に余力がありました。
しかし鉄道車両が戦時中の酷使や爆撃被害により不足していたため、
とくに東北地方からの鉄道による米輸送力不足が深刻でした。
一方日本や朝鮮半島向けに大量の米を調達したかったアメリカ軍は、
妙案を思い付いたのです。
日本に鉄道車両を製造させ、タイの米と物々交換しよう、と。
日本の鉄道車両産業の復興にも寄与することができるまさに一石二鳥の策。
1948年、タイは日本へ蒸気機関車50両、客車200両、貨車500両、
さらに50年にも蒸気機関車50両、貨車500両を発注しました。
目の前の蒸気機関車もそのうちの1両なのです。
D51を元にタイ国鉄専用にややコンパクトに設計・製造されたのだとか。
こちらには説明書きがありました。
ミカド型蒸気機関車950番
1950年に日本から輸入。機関車57.60トン、炭水車35.50トン、
合計した全長18.945メートル。
当初燃料は石炭だったが、のちに重油使用に改造。
北線や東北線の山岳路線で活躍後、1982年に引退、
トンブリー機関区に保管され、同型蒸気機関車の部品取り用として使用された。
という旨が刻まれています。
そこまで読んで、950番って見覚えがあることに気付きました。
6年前の記念すべきこのシリーズ第1弾「トンブリー路線バスの旅」で
偶然見つけた蒸気機関車が950番だったじゃないですか!
当時はトンブリー機関区で雨ざらしになっていました。
そうか、あの機関車がここに運ばれたんですね。
綺麗に塗装し直されてはいますけど、どうか屋根を設けてやってくださいな (>_<)
<旅費交通費>
203番バス:0バーツ
渡し船:3バーツ
ここまでの合計:3バーツ
※旅は2014年4月7日(月)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)
<参考>
『王国の鉄路-タイ鉄道の歴史』柿崎一郎、京都大学学術出版会、2010年
つづく
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