14:05、どうやら終点ナムトック駅に到着したようです。
周りのタイ人団体さんも席を立ち始めましたし。
私も降りましょう。
間違いない。ナムトック駅ですね。
クウェー川鉄橋手前のクウェー・ヤイ橋駅を11:39に出発したので、
2時間26分かかったのか。正直言ってそろそろ飽き始めていた頃でした ^_^;)
しかも定時だと12:35着なので1時間30分の遅延。
これで平常運行なんでしょうね…。
線路の先を見に行きますか。
戦後、泰緬鉄道を接収した連合軍(英軍)は
タイ政府にタイ国内の路線部分を売却します。
タイ政府にタイ国内の路線部分を売却します。
ビルマ側路線はというと、ビルマ国内の他路線復旧のため
さっさと線路が撤去されてしまいました。
さっさと線路が撤去されてしまいました。
国際鉄道網として機能しなくなった上、
カンチャナブリー以西は人家も滅多にないジャングル。
さらに路盤の状態が悪く一般営業運行には改修が必要なことから、
改修可能で沿線開発に意義のあるここナムトックまでを残すことになったのです。
改修工事が行われ、1949年にノーンプラードゥック-カンチャナブリー間が、
1952年にワンポーまで、1958年にナムトックまでが開通したのです。
ところで…。
あれ? 蒸気機関車が静態保存されてるんじゃなかったっけ?
駅員さんに聞いてみるとしますか。
乗って来た列車は、機関車が早々に離れてカンチャナブリー側先頭に連結。
本来なら発車まで20分の余裕があるんですが、
遅延しているのですぐ発車しそうな雰囲気です。
遅延しているのですぐ発車しそうな雰囲気です。
急いで駅舎へ向かいます。
そうそう、タイ人団体さんは下車するやこの左手駐車場に待ち構えていた
大型観光バスに乗り込んでさっさと消えて行きました。
駅員さんを見つけて尋ねてみました。蒸気機関車はどこにあるのでしょうか?
するとニコニコしながら、
「蒸気機関車は…、バンコクにあります。」
ポカーン・・・
そんなワケないでしょー。この辺にもあるはずなんですが、おかしいなぁ。
でもこの駅員さんは本当に知らないようなのでこれ以上聞いても無駄 -_-;)
ちゃんと下調べして来なかった私が悪いんですが、
帰ってから調べたところ、蒸気機関車はこのまだ先にあるんですね。
駅名版にもありました。
左は、
スットプラーイターン(สุดปลายทาง)、「終点」ってな意味です。
英語表記だとここと同じNAM TOKになってますけど。
1.394km先に通称「ナムトック・サイヨークノーイ」(サイヨークノーイ滝)
という駅があって(比較的最近延伸した模様)、
という駅があって(比較的最近延伸した模様)、
そこにC56蒸気機関車が静態保存されているんだそうです。
ではそのナムトック・サイヨークノーイ駅にはどうやって行くの?ってことですが、
土日・祝日のみ運行されている観光列車だけが、そこまで乗り入れているようで。
カンチャナブリー駅にあった時刻表で説明すると、
一番下の
909列車:バンコク(フアランポーン)06:30発→ナムトック11:30着
909列車:バンコク(フアランポーン)06:30発→ナムトック11:30着
910列車:ナムトック14:25発→バンコク(フアランポーン)19:25着
がそれです。
タイ国鉄ウェブサイトにこの列車の詳細が掲載されています(英語)。
途中途中で観光をしながらのツアーみたいな列車なんですね。
しかし朝早い出発の上に半日以上とは、ヘトヘトになりそうです ^_^;)
というワケで今回私はナムトック・サイヨークノーイ駅で蒸気機関車を
見ることができないまま、乗って来た列車で折り返して帰ることにします。
見ることができないまま、乗って来た列車で折り返して帰ることにします。
ディーゼル機関車が警笛を鳴らしたので、慌てて列車に乗り込みます。
ホームからカーン、カーンという鐘の音が聞こえてナムトック駅発車。
時刻は14:15。
すぐに車掌さんがやって来ました。
手書きの切符。
帰りはカンチャナブリー駅まで乗ろうと思います。
運賃は同額の100バーツ。
ちなみに写り込んでいるのは飲み物売りのおばちゃん。
コーラを買いました。
それと弁当車内販売のおじさんからは、
玉子焼きのせご飯+パット・ガパオ(挽肉バジル炒め)の弁当を。
遅めのランチです ^^
<旅費交通費>
列車運賃:100バーツ
ここまでの合計:355バーツ
※旅は2014年3月31日(月)に行いました。
<参考>
『王国の鉄路-タイ鉄道の歴史』柿崎一郎、京都大学学術出版会、2010年
つづく
ブログを書く励みになります m(_ _)m
2ヶ月前にサイヨークノイに行ってきました。
上記urlの写真が展示してあるSLです。