カーオホン百年市場の中市場と下市場の境目あたりでしょうか。
ようやくここのもう一つの見どころを発見!


カーオホン百年市場の強盗見張り台


タイ語では「ホー・ドゥー・ジョーン」と呼ばれています。
直訳すれば「強盗見張り台」。物見櫓ですね。


カーオホン市場が開いた20世紀前半頃、スパンブリーには強盗団が多く、
略奪・殺人事件が頻発していたんだそうです。

そう言えば『クンチャーン・クンペーン』でもクンペーンの父親は
強盗団に殺されています。あ、この話はアユタヤ時代。ちょっと古すぎました。

こんなのもありました。フィクションですが、タイ映画『怪盗ブラックタイガー』は、
太平洋戦争中の話。主人公のダムはスパンブリーで強盗団に入りましたよね。

やっぱりかつてのスパンブリーは強盗団が跋扈する地だったということでしょうか。


この物見櫓は1934年完成。建てたのはカーオホン市場を開いたブンロート氏。

前妻をやはり強盗団に殺されていますから、
強盗団への警戒心が人一倍だったのだと思います。

集落住民が交代で上から24時間見張っていたんだとか。


昔の物見櫓は強盗を見張るため。
じゃぁ、スパンブリー市街に聳える現代の物見櫓は誰を見張るため?

…などと考えちゃあいけませんな(汗)


先に進むと・・・この先は間違いなく下市場(タラート・ラーン)ですね。


カーオホン市場の下市場


雰囲気がまたガラッと変わりました。
営業している店も増えた感が。

するとこんなところを発見。


カーオホン市場ミュージアム


カーオホン市場ミュージアム、と看板にあります。

無料なので入ってみると、狭い店内に炭を使うアイロンだとか、集落の住民から集めた
古い生活用具が綺麗に陳列されています。

さらに「トイレあります」との張り紙が。
では遠慮なく使わせていただきますね ^^

サームチュック市場にしてもここにしても、
観光客向けに無料でトイレを開放しているのは嬉しい限りです。


さらに入口へ向けて歩いてみると、どうやらこの辺が
観光客向けグッズを扱う店の集まったゾーンであることに気が付きました。

振り返ります。


カーオホンン市場の下市場


お菓子、ポストカード、衣服を販売する店が並んでいます。
そうか、最初に下市場から歩き始めればまた印象が違ったかもしれませんね。


奥には「強盗見張り台」の姿がはっきりと。
集落住民の団結力の象徴でもありますから、強盗団は迂闊に近づけなかったのでは?
そんなふうに感じながら眺めていました。





<交通費>
歩いただけなので: 0バーツ
ここまでの合計:141バーツ

つづく・・・


※旅は2011年5月2日(月)に行いました。


   スパンブリー