バンコク首都城壁がもっとも良い状態で残っているマハーカーン要塞付近を
後にした私は、一路ター・プラチャンのタマサート大学キャンパスへ。

そこにも「壁」の遺構が残っているのをご存知ですか?


前宮の壁跡


タマサート大学60周年記念棟と政治学部棟の間にある中庭に、
こんな感じでさりげなく遺構が保存されています。


前宮の壁跡


この壁の跡、何かのガイドブックだか現地フリーペーパーだかで
「バンコク首都城壁の跡」と紹介されたのを、私は読んだことがあります。

でも、実は違うんですね~。


これは、ラマ1世~5世期にここに存在した「ワンナー」(前宮)の壁の跡なのです。


証拠に、歴史を紹介した案内板もありました。


前宮の案内板


それによると、ワンナーは、タマサート大学のキャンパス、国立博物館の敷地を含み、
ピンクラオ橋のところまでという、結構な広さの敷地だったとか。

壁と要塞に囲まれていたようですね。


ここでワンナーと聞いて、以前「ワンラン」(後宮)について
ちょっと紹介したことがあることを思い出した方はいらっしゃいますでしょうか?


1/3の日記で、シリラート病院の敷地には、
かつてワンラン(後宮)があったと書きました。

チャオプラヤー川のこっち側のワンナーと、対岸のワンランで
セットになていたんでしょうね。


でも、それはいいけど、じゃぁ結局タマサート大学には
バンコク首都城壁の跡は無いの? という疑問が湧いてきます。


次回、そのことについてご紹介します!


つづく


※旅は2009年7月21日(火)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)