タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

ワット・プラシーラッタナマハータート

オドロオドロしい古仏堂 スパンブリー新・古モニュメント探訪[最終回]

ワット・プラシーラッタナマハータートに建つアユタヤ期の仏塔を見た流れで
裏手をぐるっと歩いていくと、こんなところに出くわしました。


09_01


まるで打ち捨てられた廃寺のような仏堂。

火事に遭ったわけではなさそうですけど、壁が全く無いんですよ。

中に足を踏み入れてみると、


09_02


う、うわあ。

屋根瓦もボロボロに落ちていて物凄い退廃感…。


09_03


雨ざらしの仏像の目つきもちょっと怖いぞ。
なんだか妖気が満ち満ちているような。

ここってヤバイんじゃないのか!?

ビビリな私は怖くなり、すぐさま外へ出たのでした。


09_04


朽ちた仏堂と比べて立派なこの結界石(ใบสีมา)が
これまたえも言われぬホラー感を醸し出しているじゃないですか -_-;)

ちなみに結界石って、仏堂の周囲8つの方角に建てるものなんです。
各結界石の下にはルーク・ニミット(ลูกนิมิต)というボウリングの球のような
石球が埋めれているんですよ。その8つに加えて、もっとも大事な球が
仏堂内にも埋めれているので、石球は合計9個必ずあるんです。

という豆知識を披露して怖さを紛らわせたつもり…。


足早にそこを離れると、前方に見えたものは、


09_05


にょわっ! あんた、そんなところにいたのかい。

バンハーン・ジェムサイ・タワー
から見えた「竜の末裔ミュージアム」の
巨大なドラゴンを模した建物です。

あの内部で順路がどうなっているのか興味がありますが、
やっぱり499バーツも払いたくないのでパス~。


そうそう、このワット・プラシーラッタナマハータートには、
さっきの妖気漂う朽ちた仏堂以外に、ちゃんとした本堂もあるんですよ。


09_06


歴史ある寺のわりにこじんまりとしていますね。
結界石が1枚なので民間の寺だからでしょう。

王立寺院だと結界石が1か所に2枚並んでいるのですぐに分かるのです。
なんだか長居したくない気分なので、スパンブリー市街地に戻りますね。


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寺の正面に伸びる路地を進んでみますか。
国道321号線に出るはず。時刻は15:42。

ほどなくして目の前に


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ドーン・チェーディーへ向かうソンテオから見えた仏塔だ。
さっきのワット・プラシーラッタナマハータートのものだったんでしょうかね。

国道321号線
に出たところで左へ歩き、


09_12


ターチーン川(スパンブリー川)を渡ります。

先には小学校が。


09_09


校門前に屋台が並んでいます。
稼ぎになるだけ売れるのかなー。

ここで待っていると黄色いソンテオがやって来ました。
下校する学生さんたちとともに揺られて、
時計台からスパンブリー・バスターミナル前を経由後、市街地到着。


09_10


バンコク行きロッ・トゥー乗り場のある
ワット・プラサートトーン近くで下車しました。

時刻は、16:01。

一旦ロッ・トゥー乗り場へ行って何時まで便があるのかを確認。

なんと20:00まであるんだそうでそれなら安心です。
ちょっくら食事しておきますか ^_^;)

近くのクイッティアオ屋に飛び込みました。


09_11


店のご主人がクイッティアオを運んで来つつ、

「日本人? 中国人かと思ったよ。
 タイ語上手だね。旅行なの? バンコクで宿泊?」

とニコニコしながら質問攻めに(笑)

オリアン(タイ式アイスコーヒー)も頼んで40バーツ也。


食事後、ワット・プラサートトーン入口にある
スパンブリー名物スポンジケーキで有名な「エーカチャイ」という店へ。

そこで緊急事態発生。土産物を物色しようとカメラをバッグにしまった際、
バッグのファスナーが壊れてしまい、カメラもiPhoneも取り出せない羽目に!

さっきの朽ちた仏堂の祟りじゃないだろうなとビビリつつ、
ロッ・トゥーに乗車。16:52発。

道中は幸いにも何も起こらず、戦勝記念塔先のスズキ前に
19:00ちょうどに到着したのでした。


これにて今回の旅も完結です。

バンハーン・ジェムサイ・タワー
のミニチュア購入という使命を伴った
今までにない旅となりましたが、無事に果たせて喜んでいただけたので
私も心地良い達成感を得ることができました。


さて次回は…。
久し振りにバンコクのクロントイの旅でもお届けしようかと思います。
お楽しみに~。





<旅費交通費>
ソンテオ:8バーツ
ロッ・トゥー:120バーツ
ここまでの合計:353バーツ
※旅は2014年9月18日(木)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


おわり

ワットプラシーラッタナマハータート

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ワット・プラシーラッタナマハータート スパンブリー新・古モニュメント探訪[8]

今回の最大の任務を果たすべく、
バンハーン・ジェムサイ・タワーの1階へ下りてきました。

円を描いて並ぶ土産物店をぐるっと歩いて探します。


08_01


タワーや地元サッカーチーム「スパンブリーFC」のグッズのコーナーで発見。
左下にありました。


08_02


バンハーン・ジェムサイ・タワーのミニチュアです。

タワー収集機構」管理人さんから依頼された買い物なのです。
でも前回来た時には大小2つのサイズのがあったはずなんだけど…。

スタッフの女性に尋ねてみると、

「小さい200バーツのものは生産中止になったんです」

ありゃー残念!
ではこの大きいサイズの500バーツのものだけなんですね。
高さが30cmほどあります。

2,3個出していただけますか?

てっぺんが曲がっていないものをとのリクエストなので、
見比べて曲がりが少ないものをチョイス。
レジン製なんだそうです。

「なんでタイ語が話せるんですか?」

バンコクで学んだことがありまして、
とまたまたいつもの会話が始まりました ^_^;

にこやかで穏やかな口調のとても感じの良い女性でした。
また来よっかな(笑)

丁寧に新聞紙に包んでいただいたミニチュアをバッグにしまい、
お礼を言ってタワーを出ます。

よっしゃ、任務完了!
帰国後発送してタワー収集機構管理人さんのお手元に無事に届き、
早速ウェブサイトに掲載していただきました。


あ、そうだ。もう一度タワー全景の写真を撮っておこっかな。


08_03


青空が広がって来たので、さっきよりもいい写真になりました。


時間がまだあるので、今度こそワット・プラシーラッタナマハータート
向かってみますか。

バンハーン・ジェムサイ・タワー
を後にします。
時刻は、15:11。


08_04


目抜き通りのプラパンワサー通りに出ました。

この辺りでもまだ巻きスカート姿の女性っているんですね。
左はソムオー(ざぼん)の行商。

この先に、


08_05


ワット・パー行きソンテオが停車中でした。

念のため運転手に尋ねておきましょう。
ワット・プラシーラッタナマハータートへは行きますか?

「行きますよ」

また乗り間違えたらシャレになりませんからね ^_^;)

乗り込むと、先ほどの巻きスカートのおばあさんが
続けて乗ってきました。で、なんと私に話しかけるではないですか。

でもお年寄りな上に方言がキツくて何を言っているのか
さっぱりわかりません。
どうやらどこそこへは行くのかと尋ねているようではあるんですが…。

すみません、わかりません。

と答え終えるかいなかのところで、
そんなおばあさんを乗せたままソンテオは発車。

時刻は、15:16。

しきりに車窓を気にした素振りをしています。
うむむ、心配だな。


国道321号線を進みターチーン川を渡ってほどなくソンテオは停車。
運転手さんが運転席後ろの窓をコンコンと。

え、私?

ここだよ、と合図してくれています。
あ、そうなんだ。慌てて下車して運賃10バーツを支払い。

「向かいの道にありますよ」

ありがとうございます!


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ソンテオを見送ります。

あっそうだ、おばあさん! 慌てててすっかり忘れてた!!
運転手さんに言えば良かったのに。なんて私は気が利かないんだろう。

物凄い自己嫌悪です。
さっきの私みたいに終点まで行っちゃうのかな、おばあさん。
ごめんなさい…。

時刻は、15:22。


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向かいの道って、並木の間に続いているあれだな。

のどかな2車線の道を歩いていくと、
ものの2分で山門に到着。


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ワット・プラシーラッタナマハータートと書いてあるので間違いないですね。

境内を右手へと進むと、


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新しめの寝釈迦像がありました。

ふと見上げると、「バンハーン・ジェムサイ寝釈迦堂」との看板が。
どんだけなんですか、バンハーン元首相 -_-;)


そんなお堂の裏手へと進むと、ありましたよ。


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古い仏塔が。

1767年のビルマ軍のアユタヤ侵攻でスパンブリーも破壊されたのですが、
この仏塔はそれ以来廃墟と化していたのだとか。

それが1913年、この地に移住し畑仕事を生業としていた華僑が
この仏塔へ登り内部に入ってみたところ、数々の当時の品を発見。

そのうちクメール文字で記された古文書には、この寺はアユタヤ王朝創始の
26年前に創建されたとあったのです。

ということは、1325年かな?

古文書の他に、当時のプラクルアン(お守り)も多数見つかりました。
プラポンスパン(พระผงสุพรรณ)と呼ばれ、五大プラクルアン(พระเบญจภาคี)の
一つに数えられるようになり、数百万バーツの高値で取引されているんですよ。

近年、近くの道路拡張工事中にさらに出土したようです。

どこかにまだ転がってないかな(笑)


探し歩くワケではないけど、裏へまわってみます。


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仏塔自体や発見された遺物は、アユタヤ期のものなんでしょうね。


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こんなところにも仏像が。

周りを見渡すと、どうやらお墓が並ぶゾーンに足を踏み入れてしまったようで。
この後、ちょっぴりぞっとする光景を目にすることになるとはつゆ知らず…。




<旅費交通費>
ソンテオ:10バーツ
ここまでの合計:225バーツ

※旅は2014年9月18日(木)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

ワットプラシーラッタナマハータート

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