ワット・ホントーンの海上に建つ仏塔までの橋を進んでいると、
途中右手に、建設中の高い塔へ抜ける通路が。

そちらから仏塔の建物を眺めてみますか。


09_01


浅瀬とは言え、まさに海上寺院!


しかし何故わざわざ海上に建てたのかというと、
やはり深いワケがあったのだそうで。

ここホントーン集落一帯は元々、有明海の干潟みたいな泥地で、
住民はもっとも近い寺までお参りに行くのに、毎回数キロも
膝の高さまでもある泥の中を歩いて行かなければならなかったのだそうです。

1967年、村長が用地を寄進すると口約束したことを受け、
クローンダーンワット・クローンダーンが寺の出張所のような
施設をこの地に設けました。
住民にとってはようやく寺への参拝に行きやすくなったのです。

が、その後、施設の建つ土地を含む周辺の土地が
丸々民間企業に売却されてしまいました。

そこでホントーンの集落長が中心となり、
民間企業から土地を買い取る交渉に東奔西走し、
遂には土地を売却してもらえたのでした。

宗教局から寺としての認可も下り、
仏教局から「ワット・ホントーン」の名ももらえ、
ようやく「寺」として土地も地位も安定。

そこで集落長は職を辞して出家する決心をします。
6年間の巡礼修行の間にワット・ホントーン住職が逝去すると、
ホントーン集落住民からぜひ住職にと招聘を受けます。

1991年、ワット・ホントーン最大の功労者である元集落長が
住職となりました。


住職となってこの地に戻ってみて驚いたのは、海の浸食により
寺の所有地面積が3分の1ほどになってしまっていたこと。

そこで堤防を自ら作った上で、地券(土地登記証)上の
寺の所有地である海上に寺を建てたのでした。

さっき大勢の人が集まっていた建物は1998年、
この左の仏塔は1999年、右の仏堂は2005年の落成です。


奇をてらって海上に建てたわけではなかったんですね。
あくまでも、ここは当寺の土地なんだということですか。


橋に戻ります。ふと見上げると、


09_02


赦すことは、他人に自覚させることができる。
復讐は、他人の恨みを一層買うことになる。

との標語が。
さすがお寺です。

私が気付いたのはこれが最初でしたが、
いくつも標語が貼ってあるようですよ。


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風鈴の音色に包まれながら、
サンダルを脱ぎ、仏塔に入ると、


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まず正面に仏像が。

私も座り、参拝しました。


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左手の階段で上がった2階にも


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仏像があり、ここにもまた参拝している人々が。
ずっと座って熱心に拝んでいます。

この階には仏像以外に王族の肖像画もあるのですが、


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国王夫妻の肖像画の間から外へ出てみますか。


09_08


気持ちいいーー!!


なんて穏やかな海なんでしょう。

さっきはチョンブリーの町を望むことができましたが、
さらに遠くにも町を発見。


09_09


きっとシーラチャーだな。
まだ行ったことがないんですよね ^_^;)


仏塔にはさらに上があり、


09_10


綺麗に磨かれた木の階段で3階へと登って行くと、


09_11


おぉっ、仏塔がお出迎えです!




<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:140バーツ

※旅は2015年11月19日(木)に行いました。

<参考>
"ความเป็นมาของวัดหงษ์ทอง"

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

クローンダーン

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