タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

ランシット運河

意外と地味じゃないナコンナーヨックの旅[1]

バンコク西方のラーチャブリーの旅で山を見てきました。
そこでふと、じゃぁバンコク東方の山も見てみたいなと思い調べてみると、
どうやらナコンナーヨック県まで行けば山を眺められるらしいことが判明。

ということで今回の目的地はナコンナーヨックに決定!

決定してから見どころを調べたのですが、
滝やらダムやらばかりが多く外国人観光客には地味な印象が…。

でもです。よくよく調べると興味深いスポットがいくつもあったのでした。
滝やダムは今回はパスしてそんなところを巡ってみることにします!


出発は8月16日(金)。

まずは戦勝記念塔へ。南東ゾーンでロッ・トゥーを探すと、
とあるカウンターにナコンナーヨックとの文字が。

ナコンナーヨックに行きたいんですが。

ナコンナーヨックですね。90バーツです」

その場で支払うと、

「あの車です。すぐ発車しますよ」

と、ハザードを付けている車を指差しました。


01_01


窓には、
カビンブリー ナレー交差点-チャンタカーム
とあるだけで、ナコンナーヨックと一言も書いてないんだけど本当にこれでいいの?

不安に感じつつも乗り込みます。
カウンターで貰ったカードをまじまじと読んでも、やはりナコンナーヨックの文字は無し。


01_02


言ってたとおり本当にすぐに出発。時刻は08:30。


心配だったので、地名は聞いたことがあるもののどこにあるのか知らなかった
カビンブリーをiPhoneでグーグルマップを使って慌てて調べます。

なるほど、ナコンナーヨックから右折するとカビンブリーなのか。
じゃ、通るってことですね ^_^;)


ロッ・トゥーはウィパワディー・ランシット通りを北上、
ドンムアン空港を通過してフューチャーパーク・ランシットのジャンクションから
国道305号線ランシット-ナコンナーヨック通りに入り
東北東へとまっすぐ爆走していきます。

この通りってランシット運河沿いにずっと伸びていいるんですね。


01_03


ちょっと分かりづらいですが、右手にランシット運河が。
時折、味のある木橋が架かってるんですよ。

で、09:52、右手に聳える白亜のビルは
シーナカリン・ウィロート大学オンカラック・キャンパスのようです。


01_04


私は十数年前にスクンビット・ソイ23奥にある
シーナカリン・ウィロート大学でちょこっと大学生をしたことがあるんですが、
在学中はこっちのオンカラック・キャンパスへは終ぞ来る機会がありませんでした。

今になってその前を通過するとは。ちょっぴり感傷に浸ってしまいました。

そういえばオンカラックナコンナーヨック県ではないですか。
あとちょっとで到着ですね!


しばらくすると左側の車窓に山並みが見え始めました!
やはり東側で山が最初に見えるのはナコンナーヨックなんですね。
でも右側座席に座っていたためうまく写真が撮れず -_-;)

運転手が私のほうを向いて、
ナコンナーヨックで降りる人、どこで降りますか?」と。

病院前で降ります。

事前に調べておいて良かった~。


そしてロッ・トゥーはナコンナーヨックに到着。


01_05


時刻は、10:20。
戦勝記念塔から1時間50分と思ったよりも時間がかかりました。

来た方向を眺めます。


01_06


この通り、305号線の反対側にナコンナーヨックの中心部が広がっています。
後で見ることにして、まずは腹ごしらえを。朝食まだなんですよー。

「病院前」と言って降りたここは、


01_07


ナコンナーヨック病院の前。

病院なら食堂がきっとあるはず。中に入って案内板を頼りに食堂へ。
あった! ここみたいですが…


01_08


食堂というか屋台というか。しかも営業しているのは、


01_09


この1店だけ!(笑)

まぁとにかく腹が減ったので何でも食べられればいいや。
ガパオ・ムー(豚挽肉のバジル炒めのせご飯)を注文。30バーツ也。


01_10


へぇ~、カオマンガイみたいにスープが付くんですね。これは初めてです。
味は美味しかったですよ。十分に合格点!


さてさて、このナコンナーヨック病院に来たのには
実はもう一つ理由があるんですよ。

iPhoneで開いたグーグルマップの航空写真をご覧いただきたいのですが、


01_11


中央の青い丸が現在地の食堂(笑)
で、病院の敷地の上部に注目して欲しいのですが、不自然に円弧を描いてますよね?

これは私の見立てでは、昔この円弧の線に沿って町の城壁があったはずなんです。
城壁の始点・終点の寺院と川、町の広さを勘案すると間違いないと思います。

調べたところ、ナコンナーヨックの城壁はアユタヤ時代に王の命で破壊されたものの、
破壊しつくされずに基礎部分が低く残っていて、20世紀初頭までは城壁の跡が
はっきり確認できたとのこと。

でも、今でも右側に記した黄色い「←」の場所に城壁跡が残っているのでは!?
と推測してそれを確かめに行こうと。


食事を終えた私は、病院を出て305号線沿いに病院の右隣の空き地へ向かいます。


01_12


草地に分け入って行くと、


01_13


はっきりとは分かりませんが、この右手の雑草の列がやや不自然ですよね。
低い盛り土の上に生えているように見えます。
雑草に覆われているのでこれ以上は確かめられませんでしたが。


んー、微妙に空振りかな?(笑)


でもこの手前でこんな光景を目にしたんですよ。


01_14


綺麗な花が咲き乱れていました。
これ、砂地に縦横に延びたツルから咲いているんです。
面白いですね。なんていう花でしょう?





<交通費>
ロッ。トゥー:90バーツ
ここまでの合計:90バーツ

※旅は2013年8月16日(金)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


<参考>
www.amphoe.com(タイ語)


つづく


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ランシット運河 パトゥムターニーで夢の跡探し[最終回]

チャオプラヤー川を渡し船で渡り、対岸のティワーノン通り始点船着き場に
降り立ちました。

まっすぐに伸びた通路を出ると、目の前にも真っ直ぐな通りが。
これがティワーノン通りってことかな?


ティワーノン通り始点船着き場前の90番バス


通りの両側にタイの国花、ラーチャプルックが黄色い綺麗な花を咲かせています。


ラッキーなことに、バスが停車してるじゃないですか!
どうやらここ始発の路線で90番と書いてあります。


何も下調べせずに渡って来たので、
この先の交通機関があってホッとしましたよ~(笑)


でも次に発車するのがどのバスか分からず、
他のお客さんとともにウロウロ。

親子がくつろいでるバスに乗ろうとしたら
「これは出ないよ」と。えっ、もしや住居代わり!?(笑)


どうやらこれかな?


90番バス


乗り込んでしばし待つと、車掌さん、後れて運転士も登場。
14:27出発!


この辺りって初めて来たもんで、車窓に興味津々。
iPhoneのマップでルートを確認しながら景色を楽しみます。


途中、運河沿いの道を東に進んでUターン。
なんとなく気になったので確認すると・・・

なーんと、横を流れている運河は、あのランシット運河じゃないですか!


明治時代の食糧難で海外移民政策が進められていた頃、
民間業者が、ここランシット運河沿いへの日本人殖民を推進したことがありました。

ところが入植希望者たちは到着したものの、タイ側との調整がうまくいかず、
結局入植は不成功。期待して渡った人たちには気の毒な結果に。


この話はタイ研究の大御所、故石井米雄先生の著作で知ったのですが、
その石井先生も1957年初めての渡タイ時にドンムアン空港に着陸する
プロペラ機からこのランシット運河を眺めています。


90番バスがランシット運河を渡ります!


ランシット運河


初めて見たランシット運河
感動のひと言に尽きます!


いつかランシット運河沿いも旅してみたいですね~。


バスはパーク・クレットを通過してから、ことごとく予想外な
道を進んで行きます。そのうちにピブーン・ソンクラーム通りへ。

ラマ5世橋の下をくぐり、プラチャーラート・サーイ1通りへ。


もうまったくもって来たことが無いゾーンです。
この辺も中華系住民が多そうな雰囲気。結構栄えてますね。


それからハーン通りを左折して東へと進路を取ります。
タハーンとは兵隊の意味。

その名のとおり沿道には軍の施設が建ち並んでて、
バス停から軍の制服のままの人が乗って来たりで異空間な様相。


そのまま直進すると前方にBTSの高架が見えてきました!
なんかほっとしますね(笑)


左折して最初のバス停で降ります。
BTSサパーンクワーイ駅前。


サパーンクワーイ駅に到着した90番バス


時刻は16:17。

1時間50分も乗ってたとはビックリ。
もっと短く感じました(笑)



これにて今回の旅も終わりです。

バーンブアトーン線の線路跡を無事に見ることができたのが何よりの収穫でした。
そうじゃなかったらブログのネタに使えなかったでしょうしね(笑)


最後までお付き合いくださいましたみなさま、ありがとうございました!

次回は今度こそ昨年7月の旅を綴りたいと思っています。




<交通費>
80番バス: 8バーツ
ここまでのの合計:83バーツ


おわり


※旅は2011年3月29日(火)に行いました。


パトゥムターニー~サパーンクワーイ


<参考>
『道は、ひらける』石井米雄、めこん、2003年




 
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