タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

ピロック

ヌーン・チャーンスック ミャンマー国境、元すず鉱集落イートンへ[6]

タイ・ミャンマー国境の検問から急いで戻ります。

06_01

イートンピロック)の集落入口ゲートまで戻ってきました。
時刻は、17:18。

次に行きたいのは、右の山の山頂なんですよ。
なんとか日没までに間に合いたいのですが。

宿に戻りオーナー女性に相談してみました。
貸し自転車はどこかにありますか?

方々に電話をかけてくれた結果、
バイクしかないとのこと。

私、バイクを運転したことがないんですが、
それでも貸してくれますかね? 無理ですよね… ^_^;)

また何度か電話をしてくれて、
ソンテオをチャーターしてくれました。

しばらくするとインド系っぽい顔つきの男性と
男の子2人がバイクで登場。
この男性がソンテオ運転手みたいです。

1か所案内するのに200バーツとのこと。
OKです。お願いします m(_ _)m

「市場を抜けて橋を渡ったところまで歩いてきて」

わかりました! では出発~。

06_02

宿から左に目抜き通りを進み、

06_03

奥の右手の路地にある市場を突っ切ります。
この市場はまた明日の朝に立ち寄ろうと思うので、
今は素通りです。

その先の池に架かる橋の欄干(?)には、

06_04

こんな木のプレートが無数に結わえつけられています。
観光客が残して行ったんでしょうね。
橋のところでこのプレートを販売しています ^^

橋を渡り切ったところに

06_05

タイ文字とミャンマー文字で
イートン市場 1939年開設
との看板が。スズ鉱の始まりと同時なんですね。

この先にバイクで先回りしていたソンテオ運転手が待っていました。
後をついて行くと、

06_06

なんと、トーンパープーム市場-イートン路線のソンテオを
使い回して案内してくれるようです。

ということは、この運転手も1日4回運行の
いずれかを担当している方なんですね。

17:35に出発したソンテオは山道を登って行きます。

06_07

例え貸し自転車があっても、ちょっとキツかったかも ^_^;)

06_08

お子さんらしき2人の男の子も一緒です(笑)

この山に登ったことある?

「うん、何度もあるよ!」

06_09

見晴らしの良いところに出たと思ったら、

06_10

到着です!
時刻は、17:42。

物々しい監視台とゲートが見えてますね。
あそこまで早速登ってみますか。

06_11

チャーンスック陣地
国境警備警察第135中隊


と書かれています。

ゲートをくぐり到着した頂上には、

06_12

タイ国旗がはためいていました。

ここは「ヌーン・チャーンスック」(เนินช้างศึก)と呼ばれています。

ヌーンは「丘」。
チャーンスックは直訳すれば「闘象」なのですが、
タイのサッカー・ナショナルチームの愛称も「チャーンスック」なので
「タイ」を意味していると捉えていいでしょう。

つまり「ここはタイ領の丘だ」との主張が込められた地名です。

かつてこのタイ・ミャンマー国境の山岳地帯には、
ミャンマー政府に反対する少数民族武装組織が拠点を構えて
ミャンマー政府軍と戦闘を繰り広げていました。

時にはミャンマー政府軍に圧迫された武装組織が
タイ領側に越境して逃れてきて、さらにそれを攻撃するために
ミャンマー政府軍まで越境して砲弾を撃ち込んだりしていました。

この丘にも一時はミャンマー政府軍が陣地を構えていたのだそうです。

以前訪れたラーチャブリー県のタイ・ミャンマー国境
フアイコークムーでは1999年に反政府武装組織が制圧されたので、
恐らくイートンの地でもその前後には同様に制圧が済み、
ミャンマー軍も退却して行ったのでしょう。

そうしてミャンマー軍が去った後、
この丘にタイ国境警備警察が陣地を設けたのでした。

06_13

監視台には、国境警備警察の青年が1人で見張り番をしています。

いつの間にかソンテオ運転手と男の子2人もやってきていました。
男の子たちは監視台の中に入って国境管理警察の青年と遊び始めるし(笑)

06_14

西側のミャンマーの光景は、ここからも山が果てしなく続いています。
地平線の先まで山しか見えない景色を、この人生で目にする機会に
遭遇するとは思いもしませんでしたよ。

中央を左右に走っている稜線がタイ・ミャンマー国境です。
で、稜線を辿って視線を右、つまり北へと移すと…

06_15

この写真の左から中央奥へと続く稜線につながっているのですが、
真ん中あたりの稜線上に、先ほど訪れたヌーン・サオトン(旗柱の丘)
が見えています。

その先に切り通しになった国境検問の位置も
なんとなく確認できますね。

稜線を右のタイ側に下りた、写真の右端あたりに
金色の仏塔が見えるでしょうか?
それを目印に…

06_16

視線をもう少し右に移したのがこの写真。

金色の仏塔が左に位置しています。
中央の家屋の塊が、イートンの集落です。

集落と国境線との距離感を掴んでいただけたでしょうか ^_^;)

こんな感じで丘から四方八方の景色を眺めてぐるぐる歩いていると、
「サワッディークラップ」(こんにちは)と20代後半ぐらいの
タイ人男性が声をかけてきました。一人で来ている様子ですね。

「こんにちは」
と笑顔で答えます。

丘の上にいる野犬を見て
「うああ、こんなに大きくなったのか。以前は小さかったのに」
と私に敢えて聞こえるように言うではないですか。

えっと、会話にのってあげたほうがいいんだろうか。
もう少し様子を見てみよっかな ^_^;)



<旅費交通費>
ソンテオのチャーター代まだなので:0バーツ
ここまでの合計:939バーツ

<参考>
lovethailand.org "เนินช้างศึก"

※旅は2017年3月27日(月)に行いました。



元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

イートン

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国境の丘ヌーンサオトン ミャンマー国境、元すず鉱集落イートンへ[5]

イートン(ピロック)の宿に荷物を置き、
タイ・ミャンマー国境を目指して早速歩き始めました。

時刻は、16:39。

05_01

イートン集落の入口です。
こんな木製のゲートが建ってるんですよ。

ここイートンは、スズ鉱山としてかつて賑わった集落です。

ビルマを1886年に完全に併合したイギリスは、
武器製造用にスズを現地調達していました。

そんなスズ需要の拡大を受けてビルマ人がスズ鉱を求めて
山深く入って行くようになります。


1938年、けもの道を伝って現在のイートンの地に辿り着いた
タイ側の猟師が、
国境を越境して鉱物を掘削しているビルマ人を目撃。
山を下りて当局に通告します。


当局はそこで部隊を編成しビルマ人を追い出し調査したところ、
この地には、スズとタングステン鉱の豊富な埋蔵量があることが判明。

1939年から農業省金属局管理の下で鉱山運営が正式に開始されました。

当時トーンパープームから徒歩で3日もかかった山奥の地にも関わらず、
最盛期には50前後の鉱山と数千人の住人で活気があったようです。
映画館までありました。

しかしスズ生産国で組織されたスズ生産国同盟による価格管理が破綻し、
世界市場のスズ価格が暴落した1985年の「スズ危機」をきっかけに、
この地のスズ鉱も相次いで閉山。ついに全て廃鉱になってしまいました。

鉱夫も去り、百軒前後の静かな今の集落の姿となったのです。


イートン入口ゲート左の看板には、

05_02

上段はミャンマー文字に似せたタイ文字で、
下段はミャンマー文字で地名が書かれています。

⇑ダウェー市 114マイル
⇑ガムボック郡 52マイル
⇑ミャンマー連邦 2km


では矢印のとおり、この坂を登って行きますか!

登って行くと右手にはヘリポートを兼ねたキャンプ場があり、
その左手に

05_03

ワット・ムアンレー・ピロック(วัดเหมืองแร่ปิล็อก)が。
訳すと、ピロック鉱山寺ですね。


さらに進むと、あれ?

05_04

ゲートがあるぞ。
国境管理警察の「ヒンゴーン検問」でした。

現れた青年警官にこの先まで行っていいか尋ねると、
「行っていいです。でも6時までに下りてきてください」
と。

了解です!

05_05

先で道が右へ折れているんですが、左手が開けてますね。
何かありそうだなと思いつつ到着すると、

05_06

なんだここは?
逆光で見えづらいので右手の丘に少し登って撮影すると、

05_07

タイ-ミャンマー永久友好協力地点
とタイ語・ミャンマー語で書かれた碑と警備の詰所があります。

反対側の丘は竹柵で仕切られた上に家屋も見えますね。
ってことはこの碑と竹柵の向こうがミャンマーってことかな。

05_08

詰所を良く見たら中にはちゃんと見張り番の人がいました。
この詰所はタイとミャンマーのどっち側なんだろう?

で、ここは何なのかですが、

05_09

 注意
高圧ガス管


と書かれています。

実は地面の下1.5mにはミャンマーのアンダマン海にある
ヤダナ・ガス田からの天然ガスパイプラインが通っているんです。

ここでタイ・ミャンマー国境を越えて、
ラーチャブリー県のピクントーン発電所まで繋がっています。

どうやら2013年頃に完成したらしいこのプロジェクトには、
三菱商事も関わっているようですよ。


右手の丘を階段で上ると頂上には、

05_10

タイ国旗とミャンマー国旗がはためいているのでありました。
ここはヌーン・サオトン(เนินเสาธง)。
訳すと文字通りの「旗柱の丘」。

グーグルマップを見ると、国境線は両国の国旗の間ではなく、
このすぐ左手を通っているようです。

で、そのミャンマー側の風景を眺めると、

05_12

地平線の彼方まで山、山、山!
怖いぐらいです。

あっちもよくこんなところまで道を敷いたもんですね~。

05_11

目をちょっと下にやると、緑一面の中に
天然ガスパイプライン関係と思われる道路と施設だけが
視認できました。


丘を下りてさらに先まで歩いてみます。

05_13

どこまで行けるかな。

するとたった3分で、

05_14

行き止まりです。
タイ国旗が掲げられた施設と土嚢の間には、

05_15

おお、国境ゲートか!

詰所には、
友好ルート検問(จุดเฝ้าตรวจ ช่องทางมิตรภาพ)と。

05_16

切り通しの向こうはミャンマーです。

越えてみたい衝動に駆られますが、この国境検問は
地元の人でも通れないんだそうです。

たぶん天然ガスパイプライン関係者のみが通行できる
作業用の国境なんでしょう。


時刻は、17:07。

実はもう1か所、国境の眺望ポイントがあるんですよ。
日暮れまでに間に合うかな。急いで戻るぞ。


<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:939バーツ

<参考>
ศูนย์การเรียนรู้อุตสาหกรรมเหมืองแร่ "ปิล็อก"
ปตท."โครงการท่อส่งก๊าซธรรมชาติจากแหล่งพม่า ไปยัง สถานีควบคุมความดันก๊าซฯ"
(PDF)
『中長期的に見た錫の需給動向-2(需要編) 』独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構
『三菱商事、ミャンマーのガス田プロジェクトに資本参画』財経新聞,2013年12月23日付

※旅は2017年3月27日(月)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

イートン

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イートン(ピロック)到着! ミャンマー国境、元すず鉱集落イートンへ[4]

休憩した食堂兼売店の先から山道を登りに登り、
50分ほど経ったところで、こんなところに到着しました。

04_01

右手の小屋には「トーンパープーム国立公園」と
書いてあります。

内部には宿泊施設もあるそうですよ。
なんでも樹上ハウスもあるんだとか。

でもタイ人の旅行記を読んだら携帯の電波が届かないそうなので、
自然に囲まれた環境を満喫する以外、
何もすることがないかもしれません(笑)


それでもちょっと興味がありますね。
いつか泊まってみたいもんです。

04_02

そんなトーンパープーム国立公園入口前の綺麗な草地を眺めながら、
ソンテオはなおも走ると、そこから12分でゲートが見えてきました。

04_03

イートン住民は皆様を歓迎します。
 涼しい気候 鉱山伝説で有名


おぉ、ここからがイートン(อีต่อง)なのか!

時刻は、16:15。

少々停車してから走り出すと、
一人のおばちゃんが運転手に左の道に入るように伝えました。

細い上り道を進んでいくと、そこは

04_04

学校。

国旗掲揚をする柱の前に子供達数人が直立しているのが見えます。
おばちゃんは学校関係者かな?

降ろして元の道に戻り、

04_05

ソンテオはさらに坂道をずんずん登り出しました。
イートンのゲートを通ったからもう到着だと思ったら
とんでもなかったです。


でも

04_06

大きな国王肖像画が立っているので、
ようやく目的地の集落入口に着いたようです。

04_07

右手には長方形の池があり対岸に建物が並んでいます。
進む道の先に見える山の上には寺院も見えますね。

池の先で右に曲がります。

04_08

ここにもゲートが。集落の入口ですね。

さっきのゲートからここまで一帯をイートンと呼び、
ここの集落だけをピロック(ปิล็อก)と呼ぶのかなとも思いましたが、
そうじゃないような表記も見かけたのでよく分かりません。

なので私はこの集落をイートンと呼ぶことにしますね ^_^;)

04_09

この道がイートン集落の目抜き通りのようです。

右手で鉄筋コンクリートの建物を建設中…。
ハッ!? もしや屋根に縛り付けてある鉄材って!?

と思ったところでちょうどソンテオが停車。

「ここが宿ですよ」と運転手さん。

ソンテオを降りて運賃70バーツを支払います。
時刻は、16:28。

トーンパープーム市場を出発してから3時間かかったんですね。
でも集落長を待たなければ、2時間10分ほどで着いたのかも…。

04_10

思ったとおり、鉄材を下ろしにかかっています(笑)

04_11

そしてソンテオは去って行ったのでした。
どうも突き当りで終点のようです。

04_12

で、左手のここが宿のようで。

すみませーん、と入ってみると、
中には60代の女性が一人。オーナーさんでした。

一人だと告げると、通常は800バーツだけど
700バーツにしてあげる。でもその代わり朝食は付かないよ、と。

それで結構です ^^

オーナーさんは鍵を持ち、建物の裏手へと案内してくれました。
てっきりこの建物かと思った。

04_13

裏手階段のこの右手の建物が宿でした。

「どちらの部屋がいい?」

2つ並んだ部屋をそれぞれ見せてくれます。
あ、じゃあ奥の方の部屋でお願いします。

鍵を渡すとオーナーさんは戻って行きました。

04_14

ほお、小奇麗じゃないですか!
テレビもコンセントもありますね。

エアコンは無いけど、年中涼しいみたいだから
要らないんじゃないでしょうか。

04_15

トイレが手桶式じゃなくて本当に良かった!!(笑)

04_16

部屋の外の廊下兼バルコニーに出てみます。

04_17

考えてみたら当たり前なんですが、
山と緑に囲まれたとても静かな集落の景色なのでした。


さて、日が暮れる前に是非とも行きたいところがあるので、
早速歩き回りますよ~。


<旅費交通費>
ソンテオ:70バーツ
宿代:700バーツ
ここまでの合計:939バーツ

※旅は2017年3月27日(月)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

イートン

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イートン(ピロック)行きソンテオ ミャンマー国境、元すず鉱集落イートンへ[3]

トーンパープーム市場のイートン(ピロック)行きソンテオ乗り場まで
戻ってきました。

03_01

時刻は、12:53。

ちゃんとまだいて、ちょっと安心(笑)
左が乗車するイートン行きです。
右は途中まで同じルートのバーンライ行き。

出発時刻の13:30までまだ時間があるので、

03_02

横の狭いカフェでソンテオを監視しながら休むことに。
アイスラテ 40バーツ也。

そして少し早めに乗車して待っていると、
13:29にクラクションを2,3回鳴らしてから
イートン行きソンテオはゆっくりと発車しました。

市場内をクラクションを鳴らしつつ通過してから、

03_03

緩やかな上り坂のテーサバーン通りを右へと走って行きます。

あ、そうだ。そろそろかな。

03_04

進行方向右手に見えたのは、以前も気になった
トーンパープーム町役場

どう見ても、日本の城郭建築を模してますよね。
どういった経緯でこのデザインになったのか、
機会を見つけて調べてみたいもんです。


しばらく走ったソンテオは道路から右へと逸れて、
なぜか鉄材店前で停車しました。

03_05

店の従業員が鉄材の束をソンテオの屋根に載せて縛りつけ始めました。
こんなもんどうするんだろ? ^_^;)

再び走り始めてほっとしたのも束の間、
なんとソンテオは市街地目抜き通りのテーサバーン通り
戻って行くじゃないですか。

あっけにとられていると、美容室前で停車。

03_06

「集落長をちょっと待っててあげて。今美容室にいるから」

運転手さんは座席のみんなにそう告げると、
向かいの店で買い物をしてからタバコをふかせ始めました。

同乗のおばちゃんが舌打ちしたり、一人でぶつぶつ言ったりで
イライラしているのが伝わってきます(笑)

結局25分ほど経ったところで、くだんの集落長が店から出てきました。
60歳近くに見える黒髪が綺麗な女性です。

乗客が大勢乗っているのを見て
「なんだ、後から車をチャーターして帰っても良かったのに」
とかのたまわっています(笑)

で、すぐに発車するのかと思いきや、
この集落長さん、買い物に行っちゃいました。
バイクタクシーで戻ってきたのは、12分後。

ようやく、今度こそ本当に出発です。
時刻は、14:20。

乗客は7人。
私の横には欧米人みたいな顔つきの若いミャンマー人僧侶が
スマホで動画を見ながら座っています。

03_07

気が付くと右手には1984年にクウェー・ノーイ川を堰き止めて完成した
ワチラロンコン・ダムが見えていました。

03_08

緩やかな起伏の続く道路を順調に走って行きます。
途中、学校前で学生2人が乗車。

03_09

そしてこの寺で隣のミャンマー人僧侶は降りていきました。

03_10

15:02、T字路直前の売店前でソンテオが停車。
場所は、ここ(グーグルマップ)。

「これから山道に入るから、ここで休憩よ」

集落長がニコニコしながら私に説明してくれました。

03_11

「クイッティアオでも食べたら?」

先に食べ始めていた集落長さんが叫んで声をかけてくれます ^^

いや、さっき市場で食べたしなあ。

運転手も「トイレはいいですか?」と
みんなに声をかけました。

じゃあと、トイレを借りてから
飲み物でも買おうと売店の冷蔵庫を開けようとしたら、

03_12

こんなところに日本語発見!
でもフォントがむちゃくちゃアヤシイ(笑)

ちなみにこの先のT字路を左に行くとイートン方面、
右に行くとさっき市場で隣に停まっていた
ソンテオの行き先のバーンライです。

03_13

15:15に売店を出たソンテオは、
いよいよ山道を上り始めました。

03_14

これは沿道の草刈りのために燃やしてるんですかね?
ちょっと下には草刈り機を手にした作業員たちの姿もありましたし。

03_15

登り始めて20分あまりで、もうこんな高いところまで来ました。
途中、人家はずっと皆無。

03_16

あそこはビューポイント

カンチャナブリーの山々や、もしかしたら眼下には
ワチラロンコン・ダムも見えるのかもしれませんが通過です。
時刻は15:43。

03_17

いつの間にか道が細くなり、舗装状態も悪くなっています。
穴ぼこがそこらに空いてますよ。

ちょっと心配になってきたぞ。
道のりはまだまだ長いはず…。


<旅費交通費>
ソンテオ運賃は未払いなので:0バーツ
ここまでの合計:169バーツ

※旅は2017年3月27日(月)に行いました。

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イートン

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トーンパープーム市場 ミャンマー国境、元すず鉱集落イートンへ[2]

モーチット・バスターミナルからのバスで
トーンパープームに11:51に到着。

バスの停車した路地の目の前を左右に通りが走っています。

02_01

トーンパープームの目抜き通りテーサバーン通りです。

この通りを左へと歩いて、イートン行きソンテオが出ている
トーンパープーム市場まで行かなければ。

02_02

道幅が狭くなって、両側にちょっと粗末な商店が連なり始めました。

すると右手に

02_03

あ、あった。
トーンパープーム・ツーリスト・サービスセンターです。
看板には

ศูนย์บริการท่องเที่ยว
PROVINCIAL CENTER OF TOURISM


とだけ書いてありますが。
場所はここ(グーグルマップ)。

事前にグーグルマップを眺めていて偶然こんな施設があることを
知ったんですよ。イートン行きソンテオが本当に10:30発の1本しか
なかった場合、他の交通手段をアドバイスしてもらえるかもと思いまして。

そんなわけで立ち寄ってみたら、
鍵が閉まってる… _| ̄|○

ひょっとして昼休み!?

役所のサービスに期待した私がバカだった。
外にあるトイレだけお借りして、早々に後にしたのでした。

緩やかな上りのテーサバーン通りをさらに進むと
左手にホテルが出現。振り返って眺めたのが、

02_04

この光景。

ソムジャイヌック・ホテル(โรงแรมสมใจนึก)という看板が。
こんなところでもWiFiが無料みたいですよ。

そこから4分で、

02_05

トーンパープーム市場前に到着!

時刻は、12:05。
場所はここ

目の前の赤いバスはサンクラブリーカンチャナブリー行きの
ローカルバス。最初にサンクラブリーを訪れた時に乗りましたねー。

車掌のおばちゃんが「カンチャナブリーへ下りまーす!」と叫んで
呼び込みをしています。そうか「下りる」というイメージなのか。

で、市場はこの右手に入ったところに広がってるんですよ。
さて、ソンテオはいるかいないか…。

02_06

すぐ右の食堂前に真っ黄色のソンテオが1台。

横っ腹のタイ文字ををまじまじと読むと、

トーンパープーム - イートン(ทองผาภูมิ - อีต่อง)

とあるじゃないですか!!!!

運転手が見当たらなかったので、食堂に飛び込んで
おばちゃんにこのソンテオが何時発かと尋ねると、

「そこに運転手がいるから聞いたほうがいいよ」

えっ?
荷台の座席に座っている男性が運転手でした ^_^;)

「13:30だよ。今日はもうこの1本だけだ」

良かったー! 間に合った―!!
誰だよ、10:30発の1本だけだなんてデマ流したのは!(怒)

安心したら急にお腹が空きました。
ちょうど食堂に足を踏み入れたので、ここで食べることにしましょう。

02_07

センレック・ムー(豚肉のクイッティアオ細麺)30バーツ也。
まずまずの味 ^^

食べ終えたところで時刻は、12:19。

02_08

もう1回、店先に停車中のイートン行きソンテオを眺めていたら、
運転手がニコニコしながらやって来て色々教えてくれました。
まずは本数と発車時刻。

トーンパープーム市場発イートン行きソンテオ 1日4本
10:30
11:30
12:30
13:30 毎日ある

とあえて言ったのは、この運転手さんはいつも13:30発の便を
担当しているので毎日あると断言できるということのようです。
その前の3本は他の運転手なので保証できないんでしょうね。

あれ? まだ12:30前なのに次の便は13:30とはいかに?
12:30のは今日は運行休止なのかな。

イートン発トーンパープーム市場行きソンテオ 1日4本
06:00
06:30
07:00
07:30 運行しない日もある

これも07:30の便の担当がこの運転手のようです ^^

ちなみにイートンピロック(ปิล็อก)とも言うんですが、
運転手はずっとピロックのほうを使っています。

さらに「宿は決まってるの? 案内してあげるよ」と。

それは嬉しい! ぜひお願いします。
すると携帯電話で早速問い合わせてくれてます。
「今晩部屋は空いてる?」という話し声が聞こえてきました。

宿は取れたとの返事。
ありがとうございます!

もっと色々手こずるかと思ったら、
予想外に順調で拍子抜けしてしまいました(笑)

そうそう、イートン行きソンテオの右隣に停車中の
同じく黄色のソンテオはワチラロンコン・ダム湖畔近くの集落
バーンライ(บ้านไร่)行きです。イートン行きより本数が多い感じ。

ワチラロンコン・ダムへ行くのに使えそうですが、ダムの堤防は
公園入口で下車してから3km近く歩かないとならないんですよね…。


さて、発車時刻までまだ1時間余りあるので
周辺を散策するとしますか。

02_09

トーンパープーム市場を奥まで歩いて行きます。

するとこの写真にも辛うじて写っているんですが、
奥中央に「RUAN-SUAN RESTAURANT」と書かれた
ゲートが立っていました。


くぐって坂道を下りると、

02_10

レストランの他に「ルアンスアン・リムクウェー・トンパープーム
(เรือนสวนริมแคว ทองผาภูมิ)という簡素なホテルも
経営しているのでありました。

訳すと「トーンパープーム・クウェー河畔庭園の家」ってなホテル名です。

そう、正面の下にクウェー・ノーイ川が見えてるじゃないですか!
あそこまで下りてみたいなー。

坂を戻ります。

02_11

トーンパープーム市場を改めて奥から逆に眺めると、
なんというか空気がバンコクと異質なことが分かりますよね。
どう違うのかと言われてもうまく説明できませんが…。

ここから右手に歩いて行くと、

02_12

川の方へと下りていく急坂を発見!

02_13

下は、トーンパープーム町立ラマ9世記念公園でした。

飲み物の屋台の姿もある広い駐車場からさらに下りると、

02_14

クウェー・ノーイ川に出られましたー。

なんて穏やかな流れなんだ。
思ったよりも透明度が高いです。

川岸には、

02_15

浅黄色のチョウが数多く乱舞しているんです。

分かりますかね? 中央から右寄りに2匹写ってるんですが。

なんだか癒されるな~。
カンチャナブリーが一層好きになりました ^^


<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:169バーツ

※旅は2017年3月27日(月)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく

イートン

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