タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

トンケム運河

実は元祖、ラウタックラック水上マーケット 水上マーケット1日で5ヶ所巡る旅[3]

ダムヌーンサドゥアック水上マーケット北端を横切るダムヌーンサドゥアック運河の
対岸にも実はマーケットがあるんです。


03_01


看板には、

← ラウタックラック水上マーケット (ตลาดน้ำเหล่าตั๊กลัก)
  DAMNOENSADUAK FLOATING MARKET


と書かれています。


向こうへ渡りつつ、橋上から運河を眺めてみると、


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一直線で幅の広い運河ですよね~。
遠くのほうにも舟が何艘もいるのが見えます。

このダムヌーンサドゥアック運河はラマ4世の命で1866年に掘削開始、
2年後の68年11月に正式開通しています。命名もラマ4世によるもの。

ターチーン川メークローン川を結び全長35kmだとか。


対岸へと渡ってみると、


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板張り廊下で百年市場の趣がありますね。
左へと歩くと、


03_04


ダムヌーンサドゥアック運河から右に枝分かれしたラットプリー運河
(คลองลัดพลี) の両岸に商店が並んでいます。

が・・・、


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奥まで行って振り向いた風景ですが、予想以上に閑散としているじゃないですか。
ついさっきまでいたダムヌーンサドゥアック水上マーケットの活気とのギャップが
あり過ぎて余計に寂寥感&場末感満点です。

とは言っても商店街や周辺の住民と思しき方の姿が少しはあるんですが。
それとほんのたまーに観光客の姿も…。

運河一本隔てるだけでこんなにも違うもんなんですね。


ラットプリー運河に架かる橋を渡り対岸へ。
こちらの角には立派な中華風の木造商店が。


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HOKLEE CAFEとあるのでカフェなんですね。雰囲気いいし一服しようかと思いきや、
店の中華系ご主人は店内のデッキチェアーにゆったりもたれつつ携帯電話で長話中。
私になんて一瞥もくれやしません -_-;)

まぁいいや。

戻ろうとしつつラウタックラック水上マーケット両岸の景色を写真に収めてみます。


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今は淋しい限りのラウタックラック水上マーケットですが、
実はここが元々のダムヌーンサドゥアック水上マーケットだったと言ったら驚きますか?


ダムヌーンサドゥアック運河開通の後、ダムヌーンサドゥアック郡の奥と
ラーチャブリーとの間の交通の利便性のためにこのラットプリー運河
開通したのは1901年。当初ラット・ラーチャブリー(ラーチャブリーへの近道)と
言う名だったのが縮んでラットプリー運河になったんだとか。

で開通に合わせてこの角にダムヌーンサドゥアック郡役所が移転してきます(後に再移転)。
きっとそれで人が集まるようになったことから、ここに水上マーケットが出現しました。

かなり活気があったようで一時はラットプリー運河入口からダムヌーンサドゥアック運河
西へ1kmほどまで舟の物売りの群れが続いていたんだとか。


その後エンジン付きの舟が増え始めると、波を避けてラットプリー運河内に
舟が集まるようになります。その最盛期の1967年頃から噂を聞き付けた
国内外の観光客が訪れるように。

なにせ今私が立っている場所の当時の光景は、こんなですよ!


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      出典 tripdamnoen.freetzi.com


これぞ本物の水上マーケット!
今この姿で残っていたら、絶対行ってみたいですよね!



そこに目を付けたのがタイ政府観光庁。
1971年から「ダムヌーンサドゥアック水上マーケット」の観光促進に力を入れ出し、
観光雑誌に相次いで紹介記事を載せたことから一躍有名に。


が、皮肉にもその頃から陸上交通が発達した影響で水上マーケットは急速に衰退。

観光資源を維持するために1985年、タイ政府観光庁が音頭を取って水上マーケットを
ダムヌーンサドゥアック運河を挟んだ反対側のトンケム運河 (คลองต้นเข็ม) に移転させ、
「観光用水上マーケット」として今に続いているというわけです。


話が長くなりましたが、つまりダムヌーンサドゥアック水上マーケット
本来こっちのラウタックラック水上マーケットにあったのです。


ダムヌーンサドゥアック水上マーケットにいらっしゃったら、
ぜひ橋を渡ってこちらにも訪れてみてください。





<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:100バーツ

※旅は2013年8月17日(土)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


<参考>
『ダムヌーンサドゥアック・ラットプリー運河入口水上マーケット(ラウタックラック)、
ダムヌーンサドゥアック運河の歴史』
(タイ語Word文書)


つづく


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ダムヌーンサドゥアック水上マーケット 水上マーケット1日で5ヶ所巡る旅[2]

ダムヌーンサドゥアック水上マーケットの真ん中に架かる橋から
今度は南側を眺めてみましょう。

こっち側の方が写真を撮っている観光客が圧倒的に多いです。
そんな中に混じって「船に乗りませんか?」と英語で勧誘してくる業者さんも ^_^;)

丁重に断りつつ眺めると、


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こっちのほうがマーケットが長い分、活気があるように見えますね。


ダムヌーンサドゥアック水上マーケットは、毎日6~12時にやってるそうです。
アンパワー水上マーケットが金土日の夕方からというのと対照的ですね。
ツアーへの組み込み易さがここの活気を支えているのかも。


そんなダムヌーンサドゥアック水上マーケットですが、
元々は近くの違う場所にありました。
それは活気のある水上マーケットで最盛期は1970年前後の数年だったようです。

観光用水上マーケットとしてこの地トンケム運河に移されたのは1985年のこと。


じゃ、階段を下りてみますか。


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物売りの舟は両岸に寄っていて、中央を通過する舟の多くは観光船なんですね。
営業開始時間と言われる朝6時頃に来れば、出勤(?)してくる物売りの舟が
行き交う光景をもっと見られるかもしれません。


ちなみに陸上部分には土産物売り場のほかに


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食堂もあります。が、どうせなら舟で作るクイッティアオを食べたいもんですよね~。

マーケットを眺めつつ北端まで歩くことに。


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フルーツ売りの舟は写真映えしますね。
どの舟も綺麗にフルーツを並べているので、つい欲しくなりそう。

ところでここのカット・フルーツの相場はいくらぐらいなんでしょうか。
聞いてみれば良かったと少々後悔 ^_^;)


ごちゃごちゃした通路をやっと抜けて、北端に架かる橋までやってきました。


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ここまで来ると淋しい風景なんですね。


北端と言いましたが、ダムヌーンサドゥアック水上マーケットのある
トンケム運河はここから始まっていまして、その先はと言うと、


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ダムヌーンサドゥアック運河というかつての大幹線運河が東西一直線に伸びています。
観光船が向かう先、左がダムヌーンサドゥアック水上マーケットのあるトンケム運河で、
一艘また一艘と観光船が吸い込まれていっています。

しばらく飽きずに眺めていると、うーん、日本人観光客率高しですね。


右手には立派な橋が。


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あの橋でダムヌーンサドゥアック運河を対岸へ渡ってみましょう!





<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:100バーツ

※旅は2013年8月17日(土)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


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