IMPACTムアントンタニー横の道を東へ少し歩くと到着しました。
宝くじにご利益のある5大スポットの4か所目、
ムアントンタニー爺婆の祠 です。
じゃ~ん。
シマウマだらけ!!
横にはサーン・ターヤーイ ムアントンタニー(ศาลตายาย เมืองทองธานี)
訳すと、ムアントンタニー爺婆の祠
との看板が立っているので分かりやすいですね。
っていうか無数のシマウマがイヤでも目を引くので
迷うことはないと思いますが(笑)
場所は、ここです(グーグルマップ)。
ここに限らずなぜシマウマを奉納するのかは諸説あります。
以前ナコンナーヨックの陸軍士官学校内にあるクンダーン廟を
訪れた際にも書きましたが、本来は馬を奉納したいところが、
馬の像は売っていなかったり高価だったりで、庭の置物用に
ホームセンターなどで売られていたシマウマを代用したのが始まり
という説が有力なようです。
なぜ馬を奉納するのかは、祀られた人物が馬に跨って活躍したから、
または祀られた神様の移動手段や下僕として奉納するからと
いったところのようです。
シマウマを奉納する理由のもう一つの説には、
タイ語のシマウマ「マーラーイ ม้าลาย」は、
横断歩道「ターン・マーラーイ ทางม้าลาย」(シマウマの道)
と同じことから、交通事故の多いところに建てた祠に
交通安全祈願のシンボルとして奉納されたというのもあります。
ゴタクはいいから入ってみますか。
大理石かな? どんな意味があるんでしょうね。
その先に、
タイの伝統家屋様式の祠が立っています。
中を覗くと、
爺婆の祠(サーン・ターヤーイ)の名のとおり、
お爺さんとお婆さんの像が。
実は中央の祠の左側にもまた祠があり、
前にも祠の中にも同様に爺婆像が。
さらに右側にも
爺婆像の入っている祠が。
「爺婆の祠」(ศาลตายาย)とは、ここの固有名詞ではなく
普通名詞でして、一般家屋の敷地内からこういうところまで、
タイ中いたるところに無数にあります。
祀られているのは、お爺さんお婆さんに限らず先祖だったり、
かつてその地で亡くなった人の霊だったり、はたまた
整地前にあった森の大木に住んでいた霊だったりします。
それらの霊に住まいを提供して土地の神となってもらうという
土着信仰に由来した祠なのだそうで。
爺婆の祠(サーン・ターヤーイ)は、
土地神の祠(サーン・ジャオティー)や
土地神・道の神の祠(サーン・ジャオティージャオターン)
と呼ばれることもあります。
ここの爺婆の祠は、IMPACTで開催される展示会の出展企業が
多く売れることを祈願しに参拝に来ることから有名になったようです。
さらにはす向かいに建つ内務次官事務所の職員もよく来ているようで、
そんなワケでご利益があるのは、宝くじ当選の他に、
商売繁盛、仕事運、金運、恋愛成就、無病息災 だとか。
爺婆の祠の詳細はこの記事を書くために調べて初めて知ったんですが、
思い返すと今回の旅で既に遭遇しているんですよ。
ここの一つ前に訪れた首都警察プラッププラーチャイ署の二哥豊廟。
同じ4階屋上の北側隅に2つの祠が立っていたんです。
このうちの右がこの地の爺婆の祠。
ここでは「爺さんの祠-婆さんの祠」と書かれていましたが。
ところで左のは?ということになりますが、
プラプームの祠(ศาลพระถูมิ)です。
こちらも土地の神ですが、元々この地にいたのではなく、
儀式で天から招聘した神で、バラモン教に由来しています。
プラプームには9種類あるそうですが、
ここにはプラプーム・チャイモンコン(พระภูมิชัยมงคล)
と書いてあったので、家屋敷を守護するタイプの神です。
じゃあ、なぜ土地神に2種類もあるのか?ですが、
支配・被支配の2層構造から生じたものなんだそうで。
つまり支配階級のバラモン教に由来したプラプームの祠と
被支配階級の土着宗教に由来した爺婆の祠が併存していると。
プラプームの祠を建てる場合には、
必ず爺婆の祠も建てないといけないことになっています。
面白いのが2つの祠の形状の違い。
上の写真にはっきり写っているのですが、
爺婆の祠は柱が4本。
プラプームの祠は柱が1本で、
必ず爺婆の祠より高くするのだそうです。
2番目に訪れたキングコブラ廟入口左手にも、
左がプラプームの祠、右が爺婆の祠。
写真を見返したら、ちゃんと書いてありましたよ!
おじさんが黙々とモップ掃除をしていて
邪魔だという無言の圧力を感じたので退散しますか -_-;)
そういえばまたもやお供え物を買いそびれました。
近くに売ってないようなので、事前に準備してくるしかないですね。
ちなみにシマウマは願掛けした願いが叶った場合に
お礼として奉納するのが普通です。
なので、これだけの人がここで願掛けして成就したということ。
ご利益絶大ってことですよね!?
<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:231バーツ
※旅は2015年7月22日(水)に行いました。
<参考>
doolekded.com "ศาลตายายเมืองทองธานี"
mordookrungsiam.com "เจ้าภาพสมัยใหม่"
YAHOO! รู้รอบ "ทำไมบางที่มีศาลพระภูมิแล้วต้องมีศาลตายายอีกคะ?"
『タイ日大辞典』冨田竹二郎,めこん,1997年
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)
つづく
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★★★お薦めのタイ語学習書★★★
◇ 初 級 ◇
『あなただけのタイ語家庭教師』 (CDブック)国際語学社
◇ 中 級 ◇
『中級タイ語総合読本』白水社
◇ 上 級 ◇
『タイ語上級講座 読解と作文』めこん
宝くじにご利益のある5大スポットの4か所目、
ムアントンタニー爺婆の祠 です。
じゃ~ん。
シマウマだらけ!!
横にはサーン・ターヤーイ ムアントンタニー(ศาลตายาย เมืองทองธานี)
訳すと、ムアントンタニー爺婆の祠
との看板が立っているので分かりやすいですね。
っていうか無数のシマウマがイヤでも目を引くので
迷うことはないと思いますが(笑)
場所は、ここです(グーグルマップ)。
ここに限らずなぜシマウマを奉納するのかは諸説あります。
以前ナコンナーヨックの陸軍士官学校内にあるクンダーン廟を
訪れた際にも書きましたが、本来は馬を奉納したいところが、
馬の像は売っていなかったり高価だったりで、庭の置物用に
ホームセンターなどで売られていたシマウマを代用したのが始まり
という説が有力なようです。
なぜ馬を奉納するのかは、祀られた人物が馬に跨って活躍したから、
または祀られた神様の移動手段や下僕として奉納するからと
いったところのようです。
シマウマを奉納する理由のもう一つの説には、
タイ語のシマウマ「マーラーイ ม้าลาย」は、
横断歩道「ターン・マーラーイ ทางม้าลาย」(シマウマの道)
と同じことから、交通事故の多いところに建てた祠に
交通安全祈願のシンボルとして奉納されたというのもあります。
ゴタクはいいから入ってみますか。
大理石かな? どんな意味があるんでしょうね。
その先に、
タイの伝統家屋様式の祠が立っています。
中を覗くと、
爺婆の祠(サーン・ターヤーイ)の名のとおり、
お爺さんとお婆さんの像が。
実は中央の祠の左側にもまた祠があり、
前にも祠の中にも同様に爺婆像が。
さらに右側にも
爺婆像の入っている祠が。
「爺婆の祠」(ศาลตายาย)とは、ここの固有名詞ではなく
普通名詞でして、一般家屋の敷地内からこういうところまで、
タイ中いたるところに無数にあります。
祀られているのは、お爺さんお婆さんに限らず先祖だったり、
かつてその地で亡くなった人の霊だったり、はたまた
整地前にあった森の大木に住んでいた霊だったりします。
それらの霊に住まいを提供して土地の神となってもらうという
土着信仰に由来した祠なのだそうで。
爺婆の祠(サーン・ターヤーイ)は、
土地神の祠(サーン・ジャオティー)や
土地神・道の神の祠(サーン・ジャオティージャオターン)
と呼ばれることもあります。
ここの爺婆の祠は、IMPACTで開催される展示会の出展企業が
多く売れることを祈願しに参拝に来ることから有名になったようです。
さらにはす向かいに建つ内務次官事務所の職員もよく来ているようで、
そんなワケでご利益があるのは、宝くじ当選の他に、
商売繁盛、仕事運、金運、恋愛成就、無病息災 だとか。
爺婆の祠の詳細はこの記事を書くために調べて初めて知ったんですが、
思い返すと今回の旅で既に遭遇しているんですよ。
ここの一つ前に訪れた首都警察プラッププラーチャイ署の二哥豊廟。
同じ4階屋上の北側隅に2つの祠が立っていたんです。
このうちの右がこの地の爺婆の祠。
ここでは「爺さんの祠-婆さんの祠」と書かれていましたが。
ところで左のは?ということになりますが、
プラプームの祠(ศาลพระถูมิ)です。
こちらも土地の神ですが、元々この地にいたのではなく、
儀式で天から招聘した神で、バラモン教に由来しています。
プラプームには9種類あるそうですが、
ここにはプラプーム・チャイモンコン(พระภูมิชัยมงคล)
と書いてあったので、家屋敷を守護するタイプの神です。
じゃあ、なぜ土地神に2種類もあるのか?ですが、
支配・被支配の2層構造から生じたものなんだそうで。
つまり支配階級のバラモン教に由来したプラプームの祠と
被支配階級の土着宗教に由来した爺婆の祠が併存していると。
プラプームの祠を建てる場合には、
必ず爺婆の祠も建てないといけないことになっています。
面白いのが2つの祠の形状の違い。
上の写真にはっきり写っているのですが、
爺婆の祠は柱が4本。
プラプームの祠は柱が1本で、
必ず爺婆の祠より高くするのだそうです。
2番目に訪れたキングコブラ廟入口左手にも、
左がプラプームの祠、右が爺婆の祠。
写真を見返したら、ちゃんと書いてありましたよ!
おじさんが黙々とモップ掃除をしていて
邪魔だという無言の圧力を感じたので退散しますか -_-;)
そういえばまたもやお供え物を買いそびれました。
近くに売ってないようなので、事前に準備してくるしかないですね。
ちなみにシマウマは願掛けした願いが叶った場合に
お礼として奉納するのが普通です。
なので、これだけの人がここで願掛けして成就したということ。
ご利益絶大ってことですよね!?
<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:231バーツ
※旅は2015年7月22日(水)に行いました。
<参考>
doolekded.com "ศาลตายายเมืองทองธานี"
mordookrungsiam.com "เจ้าภาพสมัยใหม่"
YAHOO! รู้รอบ "ทำไมบางที่มีศาลพระภูมิแล้วต้องมีศาลตายายอีกคะ?"
『タイ日大辞典』冨田竹二郎,めこん,1997年
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)
つづく
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★★★お薦めのタイ語学習書★★★
◇ 初 級 ◇
『あなただけのタイ語家庭教師』 (CDブック)国際語学社
◇ 中 級 ◇
『中級タイ語総合読本』白水社
◇ 上 級 ◇
『タイ語上級講座 読解と作文』めこん