タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

クウェー川鉄橋

折り返してカンチャナブリー駅へ 遅ればせながらの泰緬鉄道[8]

終点ナムトック駅から折り返して旧泰緬鉄道、
現国鉄西線(ナムトック線)を戻ります。

当然のことながら来た時と車窓の景色は同じでして。
そんなワケでしつこいようですが、
タム・クラセー桟道橋の景色を再びお届けします ^_^;)


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時刻は14:56。 ナムトック駅を出発してから41分後に桟道橋に突入です。


08_02


後ろも振り返りつつ…。


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The Suan Saiyok Adventure & Historikal resort

綺麗な芝生が目に飛び込んできます。

普通の客室の他にいかだの部屋もあるんですね。
冷房、LEDテレビ完備とのことで驚きです。

でもトイレは地上まで上がらないといけないようですが。
それからさらに1時間ほど西日を浴びながら揺られると…


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ようやくクウェー川鉄橋を渡ります!
戦時中、日本軍はメクロン永久橋と呼んでいたようですね。

みなさんは『ボギー大佐』っていう行進曲をきっとご存知かと思います。
「サル、ゴリラ、チンパンジー♪」っていう替え歌のほうが有名かもしれませんが(笑)

あの『ボギー大佐』(Colonel Bogey March)は、
この橋を一躍有名にした映画『戦場にかける橋』の主題曲なんですよ。

そのクウェー川鉄橋を渡り終えると、


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行きに列車に乗車したクウェー・ヤイ橋駅に停車。
時刻は16:35。

発車した列車は、私がカンチャナブリー駅から乗ったソンテオを
降りた地点に差し掛かります。


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鉄道員さんが手押しの踏切で道路を遮断して、
列車運転手に緑の手旗で合図を送っているのが見えました。

右カーブを抜け直線の線路をしばらく走ると、


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列車はカンチャナブリー駅に滑り込みました。

降りる準備をして出口へと。


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ここで下車する人って結構いるんですねー。
16:43下車。


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逆にここから乗車する人も沢山いまして。
大きな荷物を抱えた人が多いので、バンコクへ戻る観光客かな?

しかし時刻表どおりだとカンチャナブリー駅14:48発のはず。
2時間遅れだから、終点トンブリー駅着は19:40頃でしょうね。

私はさすがに列車に座っているのに飽きたので、
変化をつけるためにも、ここからバスターミナルへ向かうことにします。

結果的にはどっちのほうが速くバンコクに着くのかな。




<旅費交通費>
列車に乗っていただけなので:0バーツ
ここまでの合計:355バーツ

※旅は2014年3月31日(月)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく 


カンチャナブリー


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チョンカイの切り通し 遅ればせながらの泰緬鉄道[4]

クウェー・ヤイ橋駅に入線してきた列車がまだ完全に停車しないうちに
座席取り合戦の火ぶたが切って落とされました(笑)

私は運良く進行方向左側の窓側座席を確保。


04_01


あ、まだこれから乗り込む人たちがいる。
いい席が空いていればいいんですが。

私の周囲にはタイ人の団体さんが陣取りました。
どうも東北地方から観光で来た雰囲気。

入線から3分で発車です。
時刻は、11:39。


さあ、早速クウェー川鉄橋を渡りますよ~。


04_02


この円形トラスの部分が旧日本軍が建設したオリジナルの橋で…、


04_03


橋中央部のこの角ばったデザインのトラスの部分は、
戦後に修復された箇所ってことですね。


渡ってほどなくこんな穏やかな平原の風景に。


04_04


遠くには山並みが見えてますね~。

泰緬鉄道国鉄西線(ナムトック線)って川沿いの山肌を縫って走る
イメージがあったんですが、全線にわたってそうなワケではないんですね。
当然と言えば当然なんですが、実際に乗ってみて気付いた発見でした ^_^;)


でもですよ。左手にクウェー・ノーイ川が見えてきたその時、
前方に突如こんな風景が現れました。


04_05


うおぉぉ、なんとも垂直に深く削った切り通しですね。
きっと捕虜や雇った労働者による人海戦術で切り開いたんでしょう。

カンチャナブリー市内観光をして帰るつもりだったため、
沿線の下調べを全然してなくてこの時は知らなかったんですが、
ここは「チョンカイの切り通し」(Chungkai Cutting)と呼ばれているようで。

チョンカイは ช่องไก่ らしいのですが、この切り通しのタイ語名称は
探したものの見つからなかったので、無いんでしょうね。


Death Railway → ทางรถไฟสายมรณะ(死の鉄道)にしても
Hellfire Pass → ช่องไฟนรก(業火の通り道)にしても、
沿線には英語呼称まずありきでタイ語は後追いで付いた名称が
散見されるように思います。



このチョンカイの切り通しを通過したのは、
クウェー・ヤイ橋駅を出発して11分後、11:50でした。

で、切り通しを抜けると眼下には、


04_06


クウェー・ノーイ川の雄大な風景が飛び込んできました。

ここで検札が登場。私も切符を差し出します。
2つに折ってパチン。


04_07


面白い切り方をしますね ^_^;)

11:14、初めて停車しました。 ワン・イェン駅(วังเย็น)とあります。
大きなカバンを抱えたタイ人グループや西洋人が下車していきます。
バンガローでもあるのかな?

ところで本当はこの駅までの間に4駅あるはずなんですが、
切符購入データを見て下車予定の人がいないから停車しなかったんですかね。


しばらく平原の風景が続きます…。

12:53、ターキレーン駅(ท่ากิเลน)に停車。
すると大声と共に集団が乗車してきました。言葉からして韓国人ツアー客の様子。

なんでこんな何もなさそうな駅から?
といぶかしく思ったら、
駅前に広大な駐車場があるため、観光バスでの送迎がし易いからのようですね。


行ったり来たりしている車内販売のおじさんが、
「まだ居眠りしちゃダメだよ。タム・クラセーはもうすぐだからね!」と。

下調べしてなくても、さすがにタム・クラセーの名は聞いたことがあります。
例の山肌に貼りついた木橋の上を通る区間ですよね。


13:13、青々とした芝生の綺麗な駅に停車しました。


04_08


なんだあの建造物は?

スアン・サイヨーク(สวนไทรโยค)
Riverkwai Cabin

と書いてあるので、リゾートホテルみたいですね。
下の川に近いところに宿泊施設があるようで。


で、ここの駅名がタム・クラセー停留所(ที่หยุดรถถ้ำกระแซ)なんですよ。

ってことは、そろそろなんでしょうか?


再びゆっくりと走り出した列車は、
クウェー・ノーイ川に向かって突き出していきます。


04_09


お、これは来るぞ!!


04_10


来たー!
タム・クラセー桟道橋だー!!




<旅費交通費>
列車に乗っていただけなので:0バーツ
ここまでの合計:255バーツ

※旅は2014年3月31日(月)に行いました。
元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


カンチャナブリー

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クウェー川鉄橋と大どんでん返し 遅ればせながらの泰緬鉄道[3]

クウェー・ヤイ橋駅東側に静態保存されている
蒸気機関車のところに辿り着きました。



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車体には、

NORTH BRITISH LOCOMOTIVE
       1918


との銘板があったのでイギリス製ですね。

その横にはこんなものも展示してあります。


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トラックを改造した機関車というかトロッコというか。
資材運搬用に旧日本軍が使ったんでしょうかね。

ちなみにイギリス製蒸気機関車の正面にはこんな碑が建っています。


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カメラを構えた私が映り込んでいて申し訳ないですが、

軍属・機関士たりし佐々木一三君
に協力してときの鉄道建設関係者
有志並びに一般協力者これを遺す
 1977年2月7日
  旧泰緬鉄道C56形機関車保存会


と書かれています。

そう、ここに保存されている蒸気機関車は
さきほどのイギリス製だけではないのです。

その前方には、


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C56の23号機が!

しかしながら風雨に長年さらされているためか傷みが激しく、


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炭水車は錆びて穴が開いている状態。
屋根付きの場所に保存してもらいたいものですね。


で、この後ろ側がちょうどクウェー・ヤイ橋駅なのです。
ホームへ行ってみると、


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団体さんが手持ち無沙汰げに休憩しています。
上りにせよ下りにせよ次の列車まで数時間あるはずなんだけど、
それまで待ってるつもりなんですかね? -_-;)

などといぶかしく思いつつも切符売場の写真を撮影。


03_07


すると、「列車の乗車に興味がありますか?」と
丁寧な口調で話しかけてくる人あり。
駅員さんではないですか。

え、だってもう行ってしまったんですよね?

「遅れていてあと5分で到着します。」

なんだって!?

カンチャナブリー駅発10:35の列車が遅延でまだ来てないってことか!
なんとラッキーなんだ。これは乗らない手はありません!

はい、乗ります!

駅員さんが切符売場の窓口に座って切符を発行しようとしながら、
「バット・プラチャーチョン(国民身分証)を見せてください」と。

日本人です ^_^;)

「タイ語が上手ですね」と笑顔で言いつつ100バーツ請求されました。
タイ人なら確かタダなんですよね?

きっと、発音が変だなと思いつつも判断がつきかねていたんでしょう(笑)
でも光栄です。


よく見たら窓口横に

257番列車トンブリー―ナムトック
ディレイ30分
到着11:20

と掲示されてるじゃないですか ^_^;)

現在時刻は11:25だぞ。この掲示よりさらに遅れたということか。
いずれにしてもあと5分。それまでに急いで橋を見てきましょう!


土産物店が並ぶ駅のホームを端まで歩くと、


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爆弾のオブジェの先に、かのクウェー川鉄橋が!

下流側の脇から眺めてみます。


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ご存知の方も多いかもしれませんが、この橋は旧日本軍が泰緬鉄道建設の
一環で
捕虜や雇った労働者を使って建設した橋なのです。
完成は1943年5月。泰緬鉄道が全線開通する5ヶ月前のことです。

映画『戦場にかける橋』で一躍有名になったんですよね。

橋両側の柵(トラス)の形状が丸いかまぼこ型の部分がオリジナルの橋で、
中央の台形部分は連合軍の爆撃で破壊され、戦後賠償の一つとして
日本企業により修復された部分だとウィキペディアにありました。

戦時中の航空写真を見ると、この場所の鉄橋のほかに、
やや下流に木製の橋もあったのが分かります。
そちらが鉄橋より先に完成し、爆撃を受けた際にはいち早く復旧させて
なんとか鉄道輸送を維持していたようです。


おっと、急いで戻らないと。


03_10


駅名看板ですが、タイ語だと「クウェー・ヤイ橋」なのに
英語だと「RIVER KWAI BRIDGE」な不思議。

この川はクウェー・ヤイ川なのでタイ語表記の方が正確なんですけどね。
もう一本、クウェー・ノーイ川があり、少し下流でその2本が合流して
メークローン川に名を変えるんです。

で、ややこしいのですが、この鉄橋でクウェー・ヤイ川を渡った
旧泰緬鉄道、
国鉄西線(ナムトック線)クウェー・ノーイ川伝いに
ミャンマー方面へ向かうのです。


売店でペットボトルの水を買い、5バーツの有料トイレを使わせてもらって
出てくると、
ちょうど機関車の警笛の音が聞こえました。来るぞ!


03_11


11:36、ディーゼル機関車に牽引された列車が
結局定時より1時間近く遅れて入線。

さあ、座席確保合戦の開始です!(笑)




<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:155バーツ

※旅は2014年3月31日(月)に行いました。


つづく


カンチャナブリー


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