タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

泰緬鉄道跡を再び辿る旅<2014年>

モーチット・バスターミナル 泰緬鉄道跡を再び辿る旅[1]

カンチャナブリー方面には、2014年3月に「遅ればせながらの泰緬鉄道」で、
続けて4月に「カンチャナブリーの奥へ」で旅して泰緬鉄道の線路跡を
訪ねてきました。

でもまだまだ行き残したところが多々あってウズウズしていたのです。

さらにサンクラブリーの子供船頭さんと
「ダム湖の水位が下がる時期にまた必ず来る」と約束もしているんですよ。

なので2014年5月12日(月)、カンチャナブリーの奥へと
再び向かうことにしたのでした。


今まで国鉄とロッ・トゥーでカンチャナブリー入りしたので、
今回は違う手段を選ぶことに。早朝にタクシーで向かった先は・・・


01_01


モーチット・バスターミナル

時刻は、04:22。
3時起きなんて、この旅シリーズで初めてですよ!(笑)

なぜそんな早い時間に来たのかというと、
カンチャナブリー奥のミャンマー国境の地スリー・パゴダ・パス行きのバスが
5:00に出ているとネットのタイ語サイトで見たからなんです。

実は私、モーチット・バスターミナルからバスに乗るの初めてなんですよね~。
無事にチケットを買えてバスに乗れるのかちょっぴり不安。

中に入ってみますか。


01_02


こんな早朝なのに利用者がけっこういるのが驚きですね。

建物前もそうですが中にも行き先別(会社別?)のチケット売り場が
ずらっと並んでいます。

そんなブースの表示を一つ一つ読みながら
スリー・パゴダ・パス行きを探すのですが、 いっこうに見当たらず。
あれれ? ちょっと焦ってきましたよ。

もしや2階か?と思い階段を上りかけると警備員のおじさんが下りてきて
「どこに行くんですか?」と。

スリー・パゴダ・パスならあそこですよ」と指を差されたのは、
なんと入口入って真正面のブース。 お礼を言いつつ向かいます。


01_03


え~、でもアランヤプラテート-ローンクルアって書いてあるじゃん。

あれ、待てよ。左下に


01_04


DANCHADIダーン・チェーディースリー・パゴダ・パスのこと)
KHANCHANABURIカンチャナブリー

とあるじゃないですか。
小さいし見つけにくい場所に表示があるので気付きませんでしたよ!(怒)

しかも時間が06:00ってあるし。
なんだ、まだ1時間寝れたじゃーん -_-;)

列に並んでしばらくして私の番。
ダーン・チェーディー・サームオンスリー・パゴダ・パスのタイ語正式名称)まで1人です。

「6時出発です。329バーツ」
とおじさんが端末を操作してチケットをプリントアウト。

「114番ホームです」
と向かって右手を指差してくれました。

ようやく呑み込めたんですが、トランスポート社のバス・チケットは
一括してこの正面の窓口で販売していて、周囲に沢山並んでいるブースは
民間会社運営のバスって ことなんでしょうか?


とりあえず114番ホームへ行ってみますか。


01_05


沖止め飛行機へのシャトルバス待合所みたいですね。

114番は出て右手すぐ。


01_06


バスの停車している手前が114番。
04:50じゃさすがにまだ来てませんなー。

暇つぶしにフードコートへ。

正面から入って左手奥にありました。でも朝早過ぎでろくな店が開いてません。
なので併設のコンビニでホットコーヒーを淹れ、持参したパンを食べることに。

ここは、ハエ多しですな…。


それでもまだ時間があり余っているので正面へ出てみますか。


01_07


東の空が白み始めていました。


素直に待合室に座ってましょう ^_^;)


01_09


ここは思ったより清潔ですね。

そうそう、チケットはこんな感じ。


01_10


下部に点線が入っていて「食事・飲み物クーポン」と記載があります。
食事の際に切り取って回収するんでしょうね。


欧米人が立ちあがって外を覗いています。
来たのかな?


01_11


BANGKOK DANCHEDISAMONGとバスの側面に。

これだこれだ! 乗り込みましょう~。

あれ? 私はわざわざ窓側の席を指定したんですが、
その席に欧米人兄ちゃんが涼しい顔をしてドッカリ座っているじゃないですか。
なんだよー(怒)

まぁ、いいや。その隣に着席するとしますか。


01_12


バスがバックしてホームを離れました。出発です。
時刻は、06:02。





<旅費交通費>
スリー・パゴダ・パスまでのバス代:329バーツ
ここまでの合計:329バーツ

※旅は2014年5月12日(月)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)

つづく


カンチャナブリー


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ナムトック・サイヨークノーイのC56蒸気機関車 泰緬鉄道跡を再び辿る旅[2]

モーチット・バスターミナルを06:02に発車した
スリー・パゴダ・パス行きバス車内では、30分ほどして食事が配られました。

まずカンチャナブリー下車の乗客に水が、そしてそれ以遠の乗客には、


02_01


菓子パンの弁当+水が配布。

私の座席に座っている欧米人男性はカンチャナブリーで降りることが判明しました。
カンチャナブリーは欧米人観光客率が高いなと思っていたんですが、
やはり人気の観光地なんですね。

07:28、カンペンセーンで2人下車。代わりに4人が乗車しすぐ発車。
さらに07:34、カンペンセーン病院前でも2人乗車。

それ以降は新たなお客さんが乗って来ることはありませんでした。


モーチット
から2時間半ほどでカンチャナブリー・バスターミナルに到着です。


02_02


時刻は、08:34。

欧米人男性が案の定席を立ったので、目を合わせてニコッと挨拶を交わした後、
本来の私の席へと移動したのでした ^_^;)

08:39出発。


02_03


カンチャナブリー・バスターミナルを後にします。


9時過ぎに石黒賢さん似の男性車掌さんが後ろの乗客から
順に声をかけて何かを尋ねています。聞き耳を立てていると、
どうやら昼食休憩での食事の希望のようで。

そうなんです。このバスは国鉄西線ナムトック線)の
ナムトック・サイヨークノーイ駅前で一旦停車し、昼食休憩があるのです。

車掌さんが私のところに来て「カーオパット?」(チャーハン)と。

え、選択肢無しなの?と思いつつも、はいと返答します。


02_04


ここでやはりチケットの下部を切り取っていきました。

前の席でも尋ねているのを何とはなしに聞いていたら、
「パットガパオ(ガパオライス)とカーオパットがあります」と言っているじゃないですか!

パットガパオが良かったなー (T_T)


そしてその昼食休憩の地、ナムトック・サイヨークノーイのレストランに
横付けされました。 時刻は、09:41。

「食事休憩は20分です」と車掌さん。

みんなぞろぞろ降りていきます。


02_05


レーヌー」(เรณู)という名の、かなり広いお店でした。


02_06


私もみんなに続いて入店します。

すぐのところに、パットガパオとカーオパットがそれぞれ並んだ木製大テーブルが。


02_07


私はこっち。カーオパット ^_^;)

味はなかなかでしたよ。でももう少しパサパサに炒めるとより美味しいと思います。


02_08


店正面に停車したバスが走り去っていきました。
また時間になったら戻って来るんですね。

私はカーオパットを大急ぎで平らげ、店外へ。
なぜかって? 食事休憩は20分。この間にぜひとも見たいものがあるんです。

それは、ナムトック・サイヨークノーイ駅に静態保存されている
かつて泰緬鉄道を走っていた日本製蒸気機関車C56。

まさかこんなかたちで見られるチャンスが訪れようとは!


02_09


時刻は09:49。休憩は10時ちょうどぐらいまでのはずです。
通りの反対側の斜面上に見えるナムトック・サイヨークーイ駅までダッシュ!


02_10


階段を駆け上がります。


02_11


ナムトック・サイヨークノーイ
NAM TOK SAI YOK NOI

との駅名看板が。

ここまで来るのは週末運行の特別列車のみ。
通常の列車は一つ手前のナムトック駅止まりなんですよ。

やっと来れたー!

ところで奥にもう炭水車が見えているではないですか!
さらにダッシュで前方に回り込みます。


02_12


C56にようやくご対面。
時刻は、09:50。

もう今回の旅の達成感十分です ^_^;)




<旅費交通費>
バスに乗っていただけなので:0バーツ
ここまでの合計:329バーツ

※旅は2014年5月12日(月)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


カンチャナブリー


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サンクラブリー到着 泰緬鉄道跡を再び辿る旅[3]

ナムトック・サイヨークノーイ駅に保存されている
日本製蒸気機関車C56の先には、


03_01


泰緬鉄道の線路が切り通しの間を数十メートルだけ保存されています。

その先に何やら説明が刻まれた記念碑が。
タイ語と英語があるんですが、タイ語のほうは訳してみます。

蒸気機関車C56 702号機
日本製で1946~1976年に使用された。
タイ国鉄はカンチャナブリー県に委譲し
ナムトック・サイヨークノーイにて保存する。
スチャーン・ポンヌア カンチャナブリー県知事の政策にもとづき
歴史的な記念物として、また観光振興に使用するためである。

1995年5月12日委譲を受ける。

マーニット・モッカロップ サイヨーク郡長

英語の方は原文のままで ^_^;)

This steam locomotive, c 56 No. 702, was
made by Japanese train corporation. It was used
duraing the period 1946-1976
The vintage steam locomotive shown was employed
for military transport service in the World War II along
the Death Railway (Wang Pho station) to Burma. After
the war ended, it was opened to passenger traffic until
1976.
It was officially handes over on 12 th May, 1995 by
the the State Railway of Thailand to Kanchanaburi
Province, for World war II commemoration and historical
tourist attraction purpose.
                        12 May 1995


03_02


その先のミャンマー方面は、線路ははがされているものの、
線路跡が遊歩道として整備されているようです。
時間が無くて歩いていけないのが残念ですが。

途中、飛び石みたいなのがありますが、
ちょうどそこには小川が流れていて線路跡を横切っているんですよ。

で、左手の斜面下へと続いているんです。

そちらに延びる遊歩道の入口には、


03_03


インフォメーション・センターが。
構わず少し下りていってみると、


03_04


さっきの小川が滝になってるんです。
これがサイヨークノーイ滝

ナムトック・サイヨークノーイ駅
のナムトックとは「滝」の意味。
駅名の由来がこの滝なんですね。


さて、時刻は09:53。
そろそろ戻りましょう。

食事休憩場所のレストラン「レーヌー」に戻ると、
みなさん食事を終えまったりしながらバスを待っています。

喉が渇いたのでペットボトルの水を買って飲んでいると、
おばちゃんがニコニコしながら話しかけてきました。

トーンパープームで宿をやっているのよ」

と話すや否やおばちゃんの電話が鳴ります。
出るといきなり英語で話しはじめました。
どうやら常連客さんからのようで ^^


食事休憩20分のはずが、26分経過したところでバス登場。
6分遅れぐらい、正確なうちですかね(笑)


03_05


10:10、全員乗車したところで発車。

かと思いきやすぐに軍の検問で停車。
男性が2人乗りこんできました。うち一人は迷彩服姿。

「パスポートを手に持ち降りてください」

なんと。
でも私は日本のパスポートを見せたら大丈夫でした。
結局降ろされたのは10人ほど。


03_06


下車していく迷彩服姿の軍人の後ろ姿がわかりますでしょうか? ^_^;)
降ろされた人達がほどなく戻って来て再び走り始めます。
時刻は10:16。


1時間ほどでクウェーノーイ川を渡りました。

ということは…


03_07


前回歩いたトーンパープームの町に到着です。
11:20。停車4分で発車。


03_08


再びクウェーノーイ川を渡った後は、勾配のある道が続きます。
そうこうしているうちに左手にカオレーム湖ワチラーロンコーン・ダム)が
顔を出しました。

確かに前回訪問時より水位が多少下がっているようには見えますね。


そしていよいよ、泰緬鉄道線路跡が湖に沈んでいるポイント近くの
ランティー川に架かる橋を渡ります。

カオレーム湖
をまじまじと見ると…


03_09


なんだー。干上がってないじゃん。子供船頭さんのお父さんの話だと、
4月下旬~5月には水位が最も下がって干上がるとのことだったんですよ。
ハナから半信半疑でしたが、やっぱりがっかり。

でも前回よりは確実に水位が下がっています。
多少は線路跡をもっと広範囲に見られるかなー。


そして行程での最難所へ。


03_10


運転手さん、急な上り坂にさしかかる度にエアコンを止めるんですよ。
この峠を攻めるには、エンジンの馬力をそこまでして上げないと勝てないんですね。

喘ぎつつ登り切った後は下り坂。

そこを抜けるともう


03_11


サンクラブリー
です。

テーサバーン1通り
に入ったところで、バスターミナルを出発したばかりの
カンチャナブリー行きローカルバスとすれ違いました。

そして停車。
時刻は、12:56。


03_12


blend Coffee&Bakery」と書かれた看板が見えるでしょうか。
この店の左隣がトランスポート社の事務所になっていて、
このバス上り下りともの発着所になっているんです。

グーグルマップでは「blend cafe'」となってますね。

ここで大勢のお客さんが下車。

12:59、終点スリー・パゴダ・パスへ向けて再び走りはじめました。
あとちょっとだー!





<旅費交通費>
バスに乗っていただけなので:0バーツ
ここまでの合計:329バーツ

※旅は2014年5月12日(月)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


つづく


カンチャナブリー


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スリー・パゴダ・パス終点着 泰緬鉄道跡を再び辿る旅[4]

サンクラブリーを12:59に出発したバスは一路終点スリー・パゴダ・パスへ。

間もなく三差路で左折したところにある検問で停車。
乗り込んできた係官が乗客から100バーツを徴収し始めたじゃないですか。
何の代金だ?

私はというと日本のパスポートを見せたら
何も言わずに通り過ぎていったのでした。うーん、ナゾですね。


バスが走り出すと、車掌さんが説明をし出しました。
悲しいかなイマイチ聴き取れなかったのですが、
どうやらミャンマー国籍の人へビザ手続き代行を持ちかけているようで。

○○の費用が100バーツで、△△の費用が300バーツ、
国境に行っても費用は変わらないから、このすぐ先の
サンクラブリー入国管理事務所でやった方が楽と言っています。

そしてそのサンクラブリー入国管理事務所前で停車。
時刻は、13:10。

車掌さんが各人から受け取ったお金を挟んだパスポートの束を手に
下車して入管事務所へと消えていきました。

様子をまじまじと見ていたのですが、乗客のほとんどはミャンマー国籍の模様。
乗客同士もこの時になって初めて私と同様に気付いたようで、
近くの席の同胞同士で会話の花があちらこちらで咲き始めたのでした(笑)

なるほど、このバスはミャンマー人のビザランご用達路線なんですね。


しばらくして車掌さんが戻って来て発車。
かと思いきやまた検問で停車ですー。


04_01


 国境治安維持検問
   停止/検査
ナムクルーク合同検問

と。


再び走り出したバスの車窓左手には、


04_02


ミャンマー領内の山々が見えてきました。
というか、その手前ももうミャンマーなんですけどね。


04_03


そして大きく左へカーブして道幅の広い下り坂を進み、
左折して路地に入りこんだところでバスは停車。


04_04


終点スリー・パゴダ・パスに到着です!
時刻は、13:41。

バンコクのモーチット・バスターミナルを06:02に出発してから、
実に7時間39分かかってようやくですよ。
成田-バンコクの飛行機より長いとは ^_^;)

ミャンマー人は待機していたバイクタクシーであっという間に消えていきました。

左の平屋が事務所のようで一服している車掌さんに
スリー・パゴダ・パスモーチット行きの出発時刻を尋ねると、
7時と9時だ、との返事でした。

つまりもう今日はバスで帰れないと。
元々とんぼ返りするつもりは無かったのでいいんですが。

車掌さんも長旅お疲れさまでした~。


さて、目抜き通りの坂に戻りますか。


04_05


通りに出るまでの路地は、こんな100年前のような屋並み。


04_06


坂に出ました!
バスはこの坂を下ってきたのです。

周囲は右も左もミャンマー領。
この坂の一帯だけタイ領がミャンマー領に不自然に食い込んでいるんです。


では、坂を下っていきましょう~。


04_07


もう白い仏塔が見えてますね。

ずんずん歩いてスリー・パゴダ・パスの由来となった三つの仏塔に到着!
あれれ?


04_08


その前を迷彩服姿の若い兵士さんたちが横切っていくではないですか。
和気あいあいとした雰囲気なので社会科見学みたいな感じなのかな?

兵士さんたちが歩いてきた方向へ目をやろうと左を向いた時です。
後方にあるものに目が釘付けに。


04_09


あそこに横たわっているものは…、間違いないぞ。


04_10


泰緬鉄道の線路じゃないですか!!

なぜ前回気付かなかったんでしょうか。
暑さで朦朧としていたとはいえ、なんとマヌケなことを。

しかしこんなところにも残っていたとは!!

看板も立っています。


04_11


この線路の手前の延長線がビルマのタンビュザヤ方面、
奥がタイのカンチャナブリー方面です。

よしっ、カンチャナブリー方面へ跡を辿ってみましょう!

この先は未舗装の駐車場。盛り土跡がかすかに残る線路跡が続いています。
でも早晩判別不可能なほどに消え去ってしまうことでしょう。

歩いていく途中で振り返ってみると、


04_12


こんな感じ。
注意深く歩かないと見失ってしまいます。

行ける所まで歩いていくぞと意気揚々に進んでいくと、


04_13


不意に足元に有刺鉄線が現れたじゃないですか。

こんなもんで邪魔するなよー。

なんとかして跨いで行けないものかとあたりを見回して
事情がようやく呑み込めました。


04_14


向こうの看板にビルマ文字が躍っています。
有刺鉄線の向こう側はミャンマー領なのか!

危ない危ない。密入国するところでした。


国境ってこんなもんでいいんですか? ^_^;)






<旅費交通費>
バスに乗っていた&歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:329バーツ

※旅は2014年5月12日(月)に行いました。

元記事(楽天ブログ タイとタイ語に魅せられて)


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カンチャナブリー


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泰面国境平和祈念堂とミャンマー側線路跡 泰緬鉄道跡を再び辿る旅[5]

あやうくミャンマーに密入国(笑)するところだったのを慌てて引き返します。

広い駐車場の左手には実は陸軍の施設が。


05_01


第9歩兵師団 第106スラシー市民活動実行隊

と書かれているのが見えます。民間人で編成された部隊なんでしょうか。
さっきの迷彩服姿の若者たちもここと関係がありそうですね。


で、その陸軍施設の前から駐車場を見渡すと、


05_02


白のホンダ・インサイトとその後ろに赤いピックアップが
停まっているのがわかりますか?
ちょうど2台を結んだ線上に泰緬鉄道の線路が走っていたんです。

赤いピックアップの向こうに見える寺院風建物に行ってみましょう。

線路跡を辿ることを優先したのですが、
実はさっきから気になっていたんです。

なぜかと言うと、


05_03


タイと日本の国旗が壁に。

線路が保存されている部分の真横に建っていることも何かあるなと。


05_04


THE BORDER PIECE TEMPLE THAI-JAPAN 25 APRIL 2002

とあります。ピンときました。
きっとここは…。


入ったすぐ右手にこんな石碑が建っています。


05_05


泰面国境平和祈念堂 第二星露院

というのが日本語の正式名称のようですね。

世話人に思ったとおり故永瀬隆さんのお名前が。

永瀬さんは旧日本陸軍英語通訳として泰緬鉄道建設に関わり、
戦後は泰緬鉄道建設従事で死亡した連合国軍捕虜やアジア人労働者の慰霊に
尽力なさった方です。

今年4月に公開された映画『レイルウェイ 運命の旅路』では
真田広之さんが永瀬さんを演じています。

1986年出版の永瀬さん著書『戦場にかける橋のウソと真実』には、
クウェー川鉄橋近くに1985年に建てた「クワイ河平和寺院」についての
記述はありますが、こちらは出版後なのでもちろん触れられていません。

でもきっとこちらも永瀬さんが中心となって建てられたのでしょう。


05_06


上部には、
ศาลาสันติภาพ ไทย-ญี่ปุ่น と。
「タイ-日本平和堂」って感じでしょうか。

小さいながらも立派なお堂の中に入って仏像に手を合わせ、
左を見ると2枚の板が。


05_07


そのうち左には、

雨季の夜の雨降りしぶくカオレム湖
湖底の兵ら思うは何か

バンコク桜と兵ら唱えし鳳凰樹
その紅いの花は血の色

奉納二首 元陸軍通訳 永瀬 隆

とあります。

カオレム湖とはサンクラブリーのあのモン橋が架かり、
泰緬鉄道のニーケ駅を含む線路跡が沈んでいるダム湖、カオレーム湖です。

死んでいかれた方々のことが片時も頭から離れなかったのでは。
そんなことが感じられる歌に思えました。


お堂の外に出ます。


05_08


今度は泰緬鉄道線路のミャンマー側への延長線へ歩いていってみますか。
前回帰ってから写真を見て気付いた線路跡らしきものを確認したいのです。

向こうにミャンマー国旗がはためいていますね。


05_09


ゲートの前まできました。

この右手ですよ。
「The Republic of the Union of Myanmar」の看板の裏です。
ドキドキ。


05_10


あった!!

やっぱりこっちにもあったんだ泰緬鉄道の線路!!


05_11


しっかり残ってますよ!


05_12


横に下りてどこまで続いているのか目で追います。


05_13


2つめのゲートの向こうまで残っているようですね。

「こちらへ来てください」

ふいに背後からタイ語で声をかけられました。
呼んだのは写真の外、左手にある事務所前にいる係官。

言葉どおり前まで行くと、

「タイ人ですか?」

いえ、日本人です。

「外国人は入れませんよ」

どこまでだったら行けますか?

「あそこまでです」と指差したのは、
さっきの「The Republic of the Union of Myanmar」の看板の線。

えっ、すみません!!

厳密に言うと今度こそ本当にミャンマーに不法入国してしまいました。
慌てて戻ったのは言うまでもありません -_-;)
ここへ行かれるみなさん、どうぞお気を付けを…。





<旅費交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:329バーツ

※旅は2014年5月12日(月)に行いました。

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つづく


カンチャナブリー


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