タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

メークローン方面~もう一本西の川が見たい!<2011年>

もう一本西の川が見たい![1]

年末はタイへ行っていました。

体調を崩したり飛行機でCAさんに味噌汁をこぼされたりといったアクシデントも
ありましたが、多くの人に会えて優しさに触れることのできた素晴らしい旅でした。

もちろんバンコク周辺の日帰り旅も3回ほど。
西方ばかり重点的に飛び回ってきました。


今回はまずその最初の旅として、「もう一本西の川が見たい!」をお送りします。

バンコクにはチャオプラヤー川が流れています。
その西には、ターチーン川が流れていて河口にはマハーチャイの街が広がっています。

ここまでは行ったことがあるんですよ。

で、そのさらに西には、メークローン川が流れています。
この川を見てみたい! ということから閃いた旅(笑)

でもせっかく行くんだから周辺の見どころも巡ってみることに。


出発日は12月26日(月)


BTSサイアム駅からシーロム線にまず乗車。
07:01発。

今回バンコクに来てから朝晩は半袖では寒いくらいの涼しさが続いてますが、
今朝も寒いです。冷房のガンガンに効いたBTS車内とさほど変わりません(汗)

終点のウォンウィエンヤイ駅着07:29。

通勤客の波に逆行して国鉄ウォンウィエンヤイ駅へ。
07:40発の列車の切符を買って、いざ座席へ。


国鉄マハーチャイ線の切符とムーピン


ついでにホームに並ぶ物売りかあらムーピン(豚串焼き)を買って軽い朝食に ^^


2分遅れて出発です。

警笛をひっきりなしに鳴らし上下左右にガタガタと大きく揺れながら疾走。
左から浴びる朝日がすがすがしいです。

スピードが上がったのか風が強く寒くなったので窓を閉めます。

途中、クローントンサイ駅で対向列車待ち。
線路脇でチャボが地面を突いているのを眺めてました ^^


そろそろマハーチャイが近いかなという時、
窓の外には驚きの光景が!


国鉄マハーチャイ線沿いの洪水


道路が冠水してる!!

バンコク都内は確か12月22日に全地域から水が引いて洪水終結となったのですが、
バンコク都外ではまだ洪水が残っている地域が多少あるってことか。

この道のさらに向こうには並行してサナームチャイ運河が流れているはず。
きっと運河から氾濫した水でしょう。

ということは、この運河が流れ込むターチーン川の水位が高いってことかな?

まだこの時はこの先での事態にまで思いが及んでいなかった私でした -_-;)


しばらくすると冠水はなくなり、前方に終点マハーチャイ駅が見えてきました。


マハーチャイ駅に入線する列車


この駅は「市場の中にある駅」って感じでいつも人がごったがえしています。
とくに朝なので物売りも人も多いですね。


定刻を24分も遅れてマハーチャイ駅着。
時刻は09:04。


マハーチャイ駅に到着した列車


さーて、これからターチーン川を渡って、日に4往復しかない
国鉄メークローン線に初乗車です!

でもまだ1時間ばかりあるので、マハーチャイの市場で腹ごしらえしますか!






<交通費>
BTS:35バーツ
国鉄マハーチャイ線:10バーツ
ここまでの合計:45バーツ

つづく


※地図は範囲が広いもので…。気が向いたら作ります m(_ _)m


※旅は2011年12月26日(月)に行いました。




ちょっぴり洪水のマハーチャイ市場 もう一本西の川が見たい![2]

国鉄マハーチャイ駅の先には車庫があるんです。


国鉄マハーチャイ駅の車庫


真ん中の車両は吊り上げて何やら作業中。
その右側に乗車してきた列車がゆっくり入って行きます。

テツでなくともワクワクしませんか?(笑)


駅舎を出てマハーチャイ市場の目抜き通りへ。


活気に満ちたマハーチャイ市場


さすが市場。賑わってますね~!


左の市場へ入って行こうとしたら、「男の人手伝って~!」との女性の声が。


アハーチャイ市場


市場の奥から氷漬けの水産物を山積みした台車を押してきた女性が立ち往生してます。
出口の段差を乗り越えられない模様。

その場にいた男性がすかさず手助けしてあげてます。

ちなみに写真では分かり難いですが、なんとこの路地も若干冠水。
奥から水が勢いよく流れてきて、通りの側溝に吸い込まれていってるんです。

冠水していない路地を選んで市場内へと進むと、
やはり市場の地面が低い部分が冠水していました。

市場の真裏はサナームチャイ運河。
ターチーン川の水位が高い→ターチーン川に流れ込むサナームチャイ運河が氾濫
ってことで間違いないようですね。


クイッティアオ屋を見つけたのでサクッと朝食を取ることに。


マハーチャイ市場のクイッティアオ屋


クイッティアオ・ムー(豚肉のクイッティアオ)、30バーツ也。

この路地は凹状に真ん中がくぼんでいます。
そこも勿論というか冠水してて店の女性が気にも留めずに
バシャバシャと歩き回っています…。






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:45バーツ

つづく


※旅は2011年12月26日(月)に行いました。

ターチーン川越え もう一本西の川が見たい![3]

マハーチャイ市場で空腹を満たした私は、市場の目抜き通りを西へと歩き
官庁が建ち並ぶ大通りへと出ました。

この通りの両側は各方面へのバス、ソンテオ、ロッ・トゥーの発着場所となっています。
取り敢えずぐるっと一回りしてみますか。今後の旅に使える路線があるかも ^^

すると「マハーチャイ-メーソート」とデカデカと書かれた横断幕が。
横には私には解読不能なビルマ文字も踊っています。

ミャンマー国境の街、ターク県メーソートと結ぶロッ・トゥーの発着場所なんですね。

チャオプラヤー川の西側はかつて数世紀に渡ってビルマから流入した
モン族の子孫が数多く住んでいます。ここマハーチャイにも多いんでしょう。

故郷に帰るモン族の需要が多いってことですかね?


マハーチャイ船着き場へ


この大通りの南端にターチーン川対岸への渡し船船着き場があります。
中央奥のカマボコ型の建物がそれ。

さて、向かいますか!

ところでその前に立つゲートには「齋」(ジェー:採食週間のこと)9/26-10/5と。
もうすぐ新年ですよー。早く替えてください -_-;)


船着き場で渡し賃3バーツを払っていざ!


ターチーン川の渡し船


すぐに岸を離れました。

時刻は、09:35。


バイクと一緒の渡し船


バイクと仲良く一緒に渡ります ^^


ふと市場の方へ目を向けると・・・


排水中のマハーチャイ市場


排水ポンプから水がドドドドと勢いよくサナームチャイ運河終点付近に放水されていました。
見る限り水位は岸壁より下ですね。いったいどこから浸水してるんでしょう?





<交通費>
ターチーン川渡し船:3バーツ
ここまでの合計:48バーツ

つづく


※旅は2011年12月26日(月)に行いました。



メークローン線の始発駅はどこ? もう一本西の川が見たい![4]

マハーチャイからターチーン川の渡し船に揺られること3分ほどで対岸に到着。


チャローム船着き場


チャローム船着き場、と書いてあります。

もう乗り込むお客さんがどっとやって来たので慌てて下船。

船着き場は屋根のある薄暗い商店街になってました。
細い路地を乗降客が徒歩とバイクで行き交ってます。

出口に辿り着きました。
時刻は、09:41。


振り返ると…


チャローム船着き場の入口


「船着き場」ともなんとも書いてないぞー。
観光客には難度の高い関門ですね -_-;)
でもまぁ人の流れを観察していれば気付くとは思いますが…。


さーて、国鉄メークローン線の始発駅バーンレームはどっちだ?

人の流れを見ても発車時刻の10:10までまだ時間があるためかよく分かりません。
こんな時に限ってiPhoneのマップの調子が良くないし。うー。

まぁまだ時間があるから散策がてら適当に歩くとしますか。
取り敢えず目の前に真っ直ぐ伸びる道を歩いて行ってみることに。

この道が目抜き通りなのかな。
ちょこちょこといい感じにヤレた食堂やら何かの店やらが点在。
その先には、


チャロームの時計塔ロータリー


時計塔のあるロータリーが。


このまま真っ直ぐ行くともっとマシな商店街が並んでいる雰囲気です。
が、ここで再起動を終えたiPhoneでマップが復活。

あ、こっちじゃなかったんだ ^_^;)
ロータリーの3時の方向の道へ進みます。

暑くなくて歩くにはちょうど良い気候~。

しばらく歩くと突き当りT字路に。
船着き場から右に行けばこの道だったんですね。
突き当り正面には大きそうなお寺が。

左折して進むと先で舗装が終わり砂利道になってます。


国鉄バーンレーム駅への道


先には資材置き場かなんかしか無いような雰囲気を醸し出してますが
この先しかあり得ないので行ってみますか。

左端で座ったまま固まっているおばあさんを気にしつつ
砂利道へと足を進めると・・・

目の前に飛び込んできたのは、昭和な光景。
それも戦前を彷彿とさせるようなホームが佇んでいました。


バーンレーム駅


今にも蒸気機関車に引かれた列車が入って来そうな錯覚に陥りつつ、
さらにホームへと向かいます。





<交通費>
あるいただけなので:0バーツ
ここまでの合計:48バーツ

つづく


※旅は2011年12月26日(月)に行いました。



バーンレーム駅まで来たのに もう一本西の川が見たい![5]

この昭和な雰囲気のホームが国鉄メークローン線始発駅のバーンレーム駅か!


国鉄メークローン線バーンレーム駅


線路に沿って弧を描いたホームは、なんとも言えない枯れ具合を醸し出していて
ここに昔からこのままの姿でずっとあったのであろうことを想像させます。

子どもの頃何かの雑誌で見た尾小屋鉄道の駅の写真と
どこか面影が似ている気がしてなりません。


ホームに時折どこからか人が湧き出てきて歩いています(笑)
列車待ちのお客さんではない雰囲気でとても奇妙。

どうやらホームの奥、壁だと思っていたところには
住居が立ち並んでいるようなんです!
そこから湧いて来てたんですね -_-;)

そんな住人に気兼ねしつつホームに上がってみます。


国鉄メークローン線バーンレーム駅


犬が気絶したように眠りこくる横を住人さんがのんびり通り過ぎ、
線路では草むしりにいそしむ人…。時間の流れが10倍ほど遅く感じます。


奥に停車中の列車に乗るんだとばかり思っていたら、
ドアは閉まっているしどうやら違う感じ。

駅の端まで行ってみます。


国鉄メークローン線バーンレーム駅


看板には

     バーンレーム駅
バーンレーム - メークローン線


と間違いなく書いてあることを確認 ^_^;)

左手には先ほど前を通って来たお寺の本堂がちょこっと見えてます。


で、このさらに奥はターチーン川になってます。
つまりターチーン川に面して駅があるんですね。

桟橋を進んでみますか。


バーンレーム駅裏のターチーン川桟橋


バンコクバスマニアさんのコメントによれば、メークローン線に接続する列車が
マハーチャイ駅に到着したタイミングでバーンレーム駅最寄りまでの
渡し船が運行されているとか。

この桟橋到着なのかもしれませんね。


じゃあそろそろ切符を買うとしますか。
簡素な駅舎に戻ります。


国鉄メークローン線バーンレーム駅


窓口に人いないし -_-;)

電気も点いてない室内に入ると端っこに男性が。もしや寝てた?


メークローンまで行きたいんですが。

「今日は来ないと思うよ」




はぁ!?




思いもしなかった言葉が返ってきて頭が真っ白になった私。


な、なんでですか?(汗)


「洪水だよ。」


え、えーーーーーーっ!!
だってもう水引いたんじゃないの!?

内心ひどく狼狽しつつもう一度尋ねます。

どこが洪水なんですか?

ちょっと考えた男性、
「バーンクラチャオだ。」

言われてもどこだか分からん -_-;)


食い下がってさらに尋ねてみます。


列車が来ないのは確かなんですか?


ターチーン川の方を見やる男性。そこからは見えませんけどね。

「昨日も1回しか来なかったんだ。水位が昨日と同じだから来ないはずだよ。
 川渡ってバスで行きなさい。」

と。


来ないはず、とはなんだよー。
もうすぐ到着時刻なんだから列車が出たとか何駅を通過したとか連絡入んないの?

と詰問してやりたくなりましたが、そんなこと聞いても無駄なことは学習済み -_-;)


仕方無く駅舎を出てホーム上で茫然と立ち尽くす私…。

時計を見ると、メークローンからの列車が到着する予定時刻の10:00です。
線路の彼方を見やっても列車のかけらも見えやしません。


ガクッ・・・・


ここまで来たのになぁ。
でも旅はやめたくないから、バスでメークローンに向かうとしますかぁ。



はぁ…






<交通費>
切符を買えなかったので:0バーツ
ここまでの合計:48バーツ

つづく


※旅は2011年12月26日(月)に行いました。




 
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