タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

カブトガニを探してマハーチャイへ<2010年, 11年>

カブトガニを探してマハーチャイへ[1]

タイではカブトガニが食べられることは良く知られていますよね。
でも私はどういうワケか今までどんな味なのかを試す機会がありませんでした。

そこでどうせなら旅に絡めて初のカブトガニ体験といきたいなーと。


どこに行ったら食べられるか?
海産物市場なら確実かな。

バンコク周辺で大きなところと言えば、
マハーチャイの市場を置いて他にないかと。

よし、ちょうど行ったことが無いし決定!


というワケで、今回はカブトガニを探しにマハーチャイまで
行ってきます(笑)


それとついでになんですが、この地名をよく見かけませんか?


セームダム?


右側の「モーチット2」じゃなくて、左側の地名です。
これ何て読むかご存知でしょうか?


「セームダム」


私はそう読むんだとすっかり思い込んでました。
しかし正しくは、


「サメーダム」


と読むんです。
恥をかいたので、よーく覚えましたよ。二度と間違いません(笑)


そんないわくつきのこの地名、一体どんな所なんだろうと思ってたんですが、
どうやらマハーチャイへの道すがらにあるようなので、
ついでに立ち寄ってみようと思います。


旅決行日は、昨年9月20日(月)。
すみません、7月だと思い込んでました。9月です(汗)


まずは、戦勝記念塔から140番バスに乗り込みます。
行き先は、その「サメーダム車庫」

08:46出発!


戦勝記念塔から140番バスに


ペッブリー通りから高速道路に乗り、ラマ9世橋チャオプラヤー川を渡り
対岸トンブリー側でスックワサット通りに下ります。

ほどなくラマ2世通りへ。

バス停に停車する度に車内が淋しくなっていきます…。


バンコク海へ行く時に通ったフア・クラブー交差点を過ぎ
暫く行くと、「ケーハ・トンブリー」と車掌さん。


そこでなんと私以外全員下車。

公団住宅が建ち並んでいるようですね、ここ。
それでなのか…。


乗客が私だけになったバスは真っ直ぐの道をかっ飛ばします。
すると車掌さんがやって来るではないですか。

「どこまで行くの?」

終点です。

はっ?って顔をした車掌さんは「どこ?」ともう一度。

終点って言うだけじゃ理解してくれないのか。
じゃ、サメーダム車庫、です。


やっと納得してくれた車掌さん、
「入っちゃって!」
と運転手さんに叫びます。

しばらくそのまま直進したバスはUターン用の高架橋で
上り車線へと。そしてほどなく左折して細いソイに入って行きます。

えっ、こんなところにあるのか!


右折すると沢山のバスが目に入ります。
終点、サメーダム車庫です。時刻は09:35。


私を降ろしたバスは奥へと消えて行きました。


サメーダム車庫


140番、141番、68番、105番といったバスが
ズラーッと並んでいてなかなか壮観!


サメーダム車庫


入口に建つビルには、BMTA第3車両運行部と書かれています。


ソイの向かいには今にも崩れそうな木造掘っ建て小屋的な食堂が。
朝食がまだで空腹だったのですが、さすがにそこでは食べる気になれず… -_-;)


表のラマ2世通りを目指してソイをとぼとぼ歩きます。
どうやらラマ2世通りソイ94、みたいですね。

両側は鬱蒼とした茂み。そんな奥からガサガサと音が聞こえました。
もしや大トカゲくんかな?

入庫するバスとすれ違いながらラマ2世通りに出ました。
ちょうど反対側へ渡る歩道橋があったので上って景色を眺めます。


歩道橋からサメーダム車庫を望む


北西側の景色。まるでジャングルな奥に見える低層のビルの一帯が
サメーダム車庫です…。


反対側へ渡ってマハーチャイ方面のバスを待つとしますか。






<交通費>
140番バス: 24バーツ
ここまでの合計:24バーツ


つづく


※旅は2010年9月20日(月)に行いました。



戦勝記念塔~サメーダム車庫




マハーチャイ・ムアンマイ カブトガニを探してマハーチャイへ[2]

ラマ2世通りに架かる歩道橋を渡って下り車線側へと向かいます。


サメーダム付近のラマ2世通り


沿道に店なんてまーったくありません(汗)


渡って下りたところにちょうどバス停が。
先客の青年が一人。


バスがどんどんやって来ます。

しかしです。
何も無いところだからか、どのバスも猛スピードで通過。

あのスピードじゃ合図しても止まれないですよ。
それにサメーダム車庫に入るバスかもしれませんし、
これはピンチ。


「○※凸▲市場へはどうやって行けばいいですか?」


不意に青年くんが尋ねてきました。

青年くん、キミもこの辺に土地勘が無いんですね。
不安な気持ちはよーく分かるけど、聞く相手を間違ってますよ(泣)


すみません。私も知らないんです。


「・・・」


私が外国人だと気付いたのか、さらに困惑の色が濃くなった青年くんでした。

なんか気まずいなぁ。
この息苦しさから早く逃れたいよー。


とその時、目の前に停まる車が。

あっ、ソンテオだ!!


マハーチャイ行きソンテオ


とっさに側面の行き先を読むと「マハーチャイ」とあるじゃないですか!
やった! 乗るぞ~!!

青年くんを一人残して、ソンテオは走り出したのでした。
しかし聴き取れませんでしたがどこの市場へ行きたかったんだろう?
ちょっぴり罪悪感を感じながらソンテオに揺られる私…。


しばらく行ったところで大勢のお客さんがわさわさと降り始めました。
ん? 外を眺めるとなんだかヘンな建物が建ってます。

もしかして、ここって?
よしっ、ちょっと降りてみるか。

運転手に7バーツ支払って、その建物に向かいます。


マハーチャイ・ムアンマイ


遊園地????


いえ、正面には「マハーチャイ・ムアンマイ生鮮市場」と書かれています。
ここがマハーチャイ・ムアンマイか!!


ムアンマイは「ニュータウン」の意味。
だからマハーチャイ・ニュータウンってところですかね。

その名のとおり、この裏には新興住宅街(ムーバーン)が
広がっているようです。


さてさて、まずは、この市場見学といきましょう!


マハーチャイ・ムアンマイ市場内


ふとプノンペンのセントラル・マーケットを思い出しちゃいました。


でも名前どおりに海産物や野菜がメインな感じ。

奥へと進んでみると・・・


あーーっ!!


マハーチャイ・ムアンマイのカブトガニ


カブトガニだーーっ!!

しかも、しかも生きてる!!


子どもの頃、油壺マリンパークで見て以来、実にン十年ぶりに見た
生きたカブトガニに一人大興奮してしまいました。


これは幸先いいぞー!!





<交通費>
ソンテオ: 7バーツ
ここまでの合計:31バーツ


つづく


※旅は2010年9月20日(月)に行いました。


マハーチャイ・ムアンマイ




マハーチャイ到着 カブトガニを探してマハーチャイへ[3]

マハーチャイ・ムアンマイの市場でカブトガニとの対面を果たし、
満足した私は、取り敢えず近くの食堂で軽く朝食。
フツーのカオマンガイですが(笑)


市場裏手の住宅街(ムーバーン)入口ゲートまで
散策してから、再びソンテオに乗車します。


マハーチャイ行きソンテオ


時刻は、10:44。


のんびり揺られて行きます。
さて、マハーチャイのどこまで行ってくれるんでしょう?

そのうちラマ2世通りから左折。
徐々に大きな町の中心部らしい景色になってきました。

Uターンして停車。
みんな降り出します。ここが終点ですね。
11:00ちょうど。

運転手に7バーツ支払い、
初めて来たマハーチャイの景色を見渡します。


マハーチャイ


ちょうどナコーンパトムからのバスが到着。
乗りませんけど(笑)


奥に見えるゲートをくぐって先へ行ってみますか。

すると、ドーム状の建物が。


ターチーン側渡し船の船着き場


船着き場でした。
ターチーン川対岸との渡し船にはここから乗るんですね。

渡った先のバーンレーム駅から1日4往復しかない列車に乗ると、
線路上に開く市場で有名なメークローン駅へと行くことができます。


ちなみに左のビルは、シーフードレストラン。
あとで覗いてみますか。


ターチーン川沿いに出ました。


ターチーン川と渡し船


ちょうど渡し船が出るところ。


今日は天気が良くて気持ちいいですねー。
でもかなり暑いかも ^_^;)





<交通費>
ソンテオ: 7バーツ
ここまでの合計:38バーツ


つづく


※旅は2010年9月20日(月)に行いました。


マハーチャイ




ウィチアンチョーコット要塞 カブトガニを探してマハーチャイへ[4]

船着き場からターチーン川沿いに右へと歩くと中国廟の先に
白い壁が見えて来ました。間からは大砲が覗いています。


ウィチアンチョーコット要塞


ウィチアンチョーコット要塞です。


強烈な日差しで白い壁が眩しくてたまりません… (>_<)


ラマ3世期の1828年に築造された要塞です。

当時、タイの属国だったラオス・ヴィエンチャンの王が反乱を起こし
サラブリーやナコーンラーチャシーマーへ攻め入る事件が発生。

ラマ3世が迎撃してヴィエンチャン王は敗走したのですが、
ベトナムに支援を求めたのでした。ベトナムと言えばインドシナで
タイと覇権を争うライバル。ただラマ2世期のような勢いはもう無くなっていました。

そこでこの機会にまずは防御を固め、その後ベトナムに奪われた
クメールの領地奪還に乗り出そうとしたのです。

その防御策の一環で沿岸の町6か所に築かれた要塞のうちの
1か所が、ここウィチアンチョーコット要塞

地理的に対ビルマ用かと思っていましたが違ったんですね。


ウィチアンチョーコット要塞


こんな感じで白壁の間から等間隔で大砲がターチーン川へ向けて
その砲口を向けています。


しかし大事な史跡なのに、真裏には無造作に車が駐車してあったりで、
もうちょっとしっかり管理したほうがいいんじゃないかと思うんですが…(汗)


などと考えながら大砲が向いていた先のターチーン川
もう一度眺めてみます。


ターチーン川を行く漁船


ちょうど漁船が大勢の漁師さんたちを乗せて海へと向かって行くところでした。
こんな昼近くの時間でも出漁するんですね。


要塞のすぐ横にはラック・ムアン(国柱)が。


ラック・ムアン・サムット・サーコーン


大理石で装飾されたちょっとした塔の上にあるんですが、
強烈な日差しのお陰で床面がむちゃくちゃ熱くなってて
裸足で昇るのにヤケドするかと思いましたよ(>_<)

ちなみに今の国柱廟は、1987年に建てられたんだとか。

とてもご利益があるんだそうで、かつてここの建て替えで行政側と
ご利益が失われるのを心配した町民&漁民との間でひと悶着あったんだそうです…。


さて、散策を続けますか。




<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計: 38バーツ


つづく


※旅は2010年9月20日(月)に行いました。



マハーチャイ




これもまた珍寺? カブトガニを探してマハーチャイへ[5]

ウィチアンチョーコット要塞の裏を何気なく眺めると、
林の向こうに大きな寺院が頭を覗かせているのが目に入りました。

ちょっと距離がありそうですが、あそこまで行ってみますか。


そう思って歩き出すとウィチアンチョーコット要塞
すぐ裏手に綺麗に整備された公園が。


今までプレーンファイファー要塞プラジュン要塞
現在は海軍士官学校が建つスアソンレップ要塞跡と言った
いくつかの要塞を見てきた私は、ピンときました。

どこの要塞も正面の壁の裏には広大な敷地が必ずあるもんです。
兵員配備や弾薬倉庫用地のためだったんでしょう。

なのでこの公園も元々はウィチアンチョーコット要塞
敷地だったに違いない!

そう思って公園を探索してみると・・・


ウィチアンチョーコット要塞裏の公園


やっぱり!

これは要塞の敷地を囲んでいた壁に違いありません。

一部はこんな感じで木の根っこに覆われています。
この姿、アンコール・トムの遺跡を思い出しますね~。


ちなみにこの公園、「身体管理広場」という堅っ苦しい名前だったりします(汗)


さらに寺院を目指して歩いて行きます。
すると、サムットサーコーン県庁敷地内に「OTOP CAFE」なるカフェ発見。


OTOPカフェ


あまりの暑さにちょうどバテ始めていたので
ちょっと涼を取ることに~。

エアコンの効いた店内でアイスラテを頂き生き返りました!

店名のごとく店内にはOTOP(タイ版一村一品)商品が陳列されてはいます。
でもベンジジャロン焼きだとか帆船の模型だとか、種類は多くないですね。
しかも売ろうというアピールがディスプレイのしかたからは感じられず…。

まぁ、そんなもんでしょうね。


代金を払って店を出ると、さっきの寺院はもうすぐそこ!


デカイ寺院!


右下の観光バスと比べてもらうとよく分かると思うんですが、
とにかくデカイ! 背が高い寺院です! でもまだ建設中なんですね。


驚くのはまだ早かったです。
境内に入り、この建設中の寺院正面に回ってみて唖然。


ワット・ポムウィチアンチョーティカーラーム


エスカレーターがあるーーーっ!!

しかも、2台も!
上りと下り用なんでしょうか!?


こんな巨大な上にエスカレーター完備。
タイのお寺って桁違いのお金が集まるんですね。

暑さも相まってクラクラしちゃいましたよ。


このお寺、ワット・ポムウィチアンチョーティカーラーム
という名でした…。

行ったのは去年9月20日。
今頃はもう完成しているのかもしれませんね。


さて、お次は国鉄のマハーチャイ駅でも探しに行きますか。





<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計: 38バーツ


つづく


※旅は2010年9月20日(月)に行いました。


マハーチャイ




 
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