タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~

タイ・バンコクや近県をバス、ソンテオなどの公共交通機関だけで日帰り旅をした様子を綴る旅行記です。
タイ料理屋台から水上マーケット、百年市場、日本の残した足跡まで無鉄砲に飛び回っています。 ※楽天ブログ『タイとタイ語に魅せられて』の1日旅の記事だけを抜粋しました。

パークナム探訪<2009年>

パークナム探訪 [1]

7月22日に行った「バーンサークラーへの旅」。
プラサムット・ジェーディーまで戻ってきて一区切りつきました。

で、新たな目的地、パークナムへ向けて、
その続きをそろそろ書き始めたいと思います。


まずは、チャオプラヤー川を渡らないと!

昼食を終えた私は、プラサムット・ジェーディー船着場へと。
ポム・プラジュンからの帰り以来、二度目ですね~。

料金を払うと、待っていた船に乗り込みます。


奥に横付けされた細い船に乗ることに(汗)


が、てっきり前回と同じ船に乗るんだと思ったら、
手前の船の向こうに横付けされている細い船に
乗るように促されるじゃないですか!

そうか。平日のお客さんが少ない時間帯は、
小さい船なんですね。

座ったものの、ちょっと不安です。

13:45に出発。
しばらくしたら、案の定・・・


水しぶきが!!


ぐえっ、水しぶきが~!!!!


チャオプラヤー川のあの水がしぶきになって、体に降りかかります。
しまった。端っこに座るんじゃなかった!!


水しぶきを上げて走る渡し舟


びしょ濡れになるってほどではありませんが、
でも結構濡れましたよ(T T)


大きな船より速いのか、5分で対岸パークナムウィブーンシー船着場に到着。
13:50です。

船から上がった先は、ウィブーンシー市場
ここは活気があるので、何度来てもワクワクしますね!


ウィブーンシー市場


かと言って、何を買うでもなくただ歩いて眺めるだけですが(笑)


ウィブーンシー市場




<交通費>
渡し舟:3.5バーツ
ここまでの合計:71.5バーツ


※旅は2009年7月22日(水)に行いました。


つづく


ジェーディー~ウィブーンシー船着場

パークナムの時計塔 ~ パークナム探訪 [2]

ウィブーンシー市場から外へ出ました。
パークナムの町です。


パークナム


前回来た時にもいましたけど、
この人力サムローを見ると、ああ、ここはバンコクじゃないんだ、
と感じますね~。


ここから左側のバンコク方面へ向けて歩くことにします。
時刻は14:00。


ちょっと行くとバスが停まっていました。


プラプラデーン~パークナムのバス


窓にはなんと、「プラプラデーン~パークナム」
書かれているじゃないですか!!

チャオプラヤー川を渡るこんな興味深い路線があったとは!!

バンコク大衆輸送公社ではなく、ローカル企業の民営バスだから
どのバス・マップにも、きっと乗っていないはず。
私も知りませんでした。

どこを通って川を渡るんでしょう?
いつか絶対に乗ってみます!(笑)


引き続き歩いて行くと、交差点前にこんな建物が。


サムットプラーカーン県庁


どうやら、サムットプラーカーン県庁のようです。

前回パークナムへ行ったことを、70年代にタイ駐在経験のある知人に話したところ、
「あの時計塔は今でもありましたか? いやぁ、懐かしいな~」と。
この時計塔に違いありません。そうか。けっこう歴史があるんですね。


ここから先は、スクンビット通りです。
ずーっと歩いて行けばバンコクへ帰れます。
そんな体力無いのでしませんけど(笑)


ふと前を見ると、歩道をふさぐかたちで車が停めてあるじゃないですか。
なんだよー、と思い顔を上げると・・・


タイにもイタ車が(笑)


!!


タイにもあるんですねぇ、イタ車・・・。


イタ車を越えてなおも歩き続けます。
曇っているのでまだ良かったですが、それでもさすがに暑くて汗ダラダラです。
素直にバスに乗れば良かったと今更ながら後悔(汗)


時刻は14:20。
かれこれ20分歩いて、ようやく目的地に到着しました!!


さて何でしょう?


さて、ここは何でしょう!?





<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:71.5バーツ


※旅は2009年7月22日(水)に行いました。


つづく


ウィブーンシー船着場~?

日本製潜水艦が! ~ パークナム探訪 [3]

パークナムの船着場からわざわざ20分歩いてやってきたここは、

海軍博物館

だったりします。


入館料無料だそうなので、早速入ってみましょう!

門を通ると門番の兵士さんが、
「バット・プラチャーチョン」(身分証明証)と。

外国人なのでパスポートでいいですか?

「なら、結構です。どうぞ」

そ、そんなもんなんですか?(汗)


入るとすぐに飛行機がドーンと。


ラーチャナーウィー


機体には、「ラーチャナーウィー」と名称があります。


飛行機の横を過ぎると、本館の真正面に
不思議なかたちのものが展示されていました。


「マッチャーヌ」


なんだと思いますか、これ?


実は、潜水艦「マッチャーヌ」の艦橋部分なのです。

この潜水艦は、なんと、戦前の日本製!!


そうです。またもや出合いました。
日本の面影に!


タイから発注を受けて、1937(昭和12)年に三菱重工業神戸造船所で建造された、
潜水艦4隻のうちの1号艦が「マッチャーヌ」です。

翌38年、3週間あまりかけて神戸からバンコクまで航行し、
7月から実配備されたんだそうです。


潜水艦「マッチャーヌ」


とくに実戦で活躍することはなかったようですね。

戦後は、敗戦国日本の兵器製造が禁止されたため、
修理部品が入手できなくなり、さらに海軍がクーデターを企てた
いわゆる「マンハッタン号事件」失敗の影響もあって、
事件同年の1951(昭和26)年11月に他の3隻とともに退役したのです。


潜水艦「マッチャーヌ」


退役後しばらくは、シリラート病院近くのチャオプラヤー川に
4隻とも係留されていましたが、サイアムセメント社に売却され
鉄屑として処分されてしまったのだとか。

で、残ったのが、
1号艦「マッチャーヌ」のこの艦橋部分など一部のみ。


海軍が引き取って、こうやって海軍博物館で展示されることになったのです。


しかし、どこにも案内板が無いんですよね。
ただ艦橋部分が展示されているだけ。
知らないで訪れた人は、これが何なのか知らずに終わってしまいますよ・・・。


デッキ部に登ってみました。
足元は、残念ながらコンクリートでの復元ですね。


潜水艦「マッチャーヌ」


でも、この機銃は、元のままです。


たとえ一部分だけでも、軍艦メークローン号とともに、
こうやって残されているのは嬉しいですよね。


<参考文献>
『タイ国情報』第42巻第5~6号、日本タイ協会、2008年
 



<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:71.5バーツ


※旅は2009年7月22日(水)に行いました。


つづく



海軍博物館

海軍博物館 ~ パークナム探訪 [4]

日本製潜水艦「マッチャーヌ」を見終え、ふと博物館本館のほうへ振り向くと
男性職員さんが「中へはこちらです。どうぞ」と手招きしていました。

はい。今行きます~。


どうやら案内してくださるようです。
まず左側の部屋へ。


そこにあったものは、


タイ海軍初の軍艦「プラルアン」


「プラルアン」と書かれています。


実はこれ、タイ海軍の軍艦第一号「プラルアン号の銘板なのです。

プラルアン号は、ラマ6世期にイギリスから購入。

タイに到着したのは、89年前の、なんとちょうど今日。
1920年10月7日のことでした。


続いて右側の部屋に案内されるとそこには
さまざまな銃が展示されています。


さまざまな銃の展示


見ているうちに「日本式機関銃」(プーンゴン・イープン)という説明を発見。


「日本式機関銃」


どこがどう日本式なのかは、分かりませんでしたが・・・(汗)


2階、3階も展示室がありましたが、あまり目ぼしいものがなく
足早に見て下りてくると、「裏は見ましたか?」と、先ほどの職員さん。

まだあったんですね。


しかし、にこやかかつ丁寧に応対してくださいます。
海軍のイメージUPのためかもしれませんが、お陰で気持ちよく見学できましたよ。
ありがとうございます~。


裏の2号館へ足を踏み入れると、
そこには海軍軍艦を中心に色々なタイの船の模型が展示されていました。

中でも圧巻なのは、


王室御座船団の模型


王室御座船のパレードの様子でしょうか。
模型とはいえ相当に大きくて、2階からようやく全体が写真に収まるほど!


土産物の売店で、かわいい携帯ストラップみたいなものを買って、
海軍博物館を後にしたのでした。


さて、次は!




<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:71.5バーツ


※旅は2009年7月22日(水)に行いました。


つづく


海軍博物館

戦艦トンブリー ~ パークナム探訪 [5]

門番の兵士さんに挨拶をして、海軍博物館を後にしました。
時刻は、15:00ちょうど。

次の目的地は・・・

目の前のスクンビット通りを挟んだ向かいに見えてます(笑)


海軍士官学校


あそこは、海軍士官学校


歩道橋を渡り門の前まで行くと、
やはり門番の兵士2人が寄ってきました。

中のアレを見に行きたいんですが

と指差しながら説明すると、「受付で話してください」と。了解ですー。


門を入ってすぐ左の受付には女性職員が。
また同じことを話すと、
「見て写真を撮るだけですよね?」と確認されました。

はい。私、日本人ですが大丈夫ですか?

一瞬考え込んだ女性は、方々へ電話をして許可を取ってくれました。
「コレを胸に付けてください。どうぞ」

ありがとうございます!
渡された許可証を胸に付け、海軍士官学校の敷地内に足を踏み入れました。


目的のものは、さっきから既に遠くに見えています。
そこを目指して歩を進めて行くと、ほどなく到着!


戦艦トンブリー


戦艦トンブリーです。

またもや一部分だけですが、これだけ大きいと迫力がありますね。


戦艦トンブリー


話の流れでお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、
この戦艦トンブリー戦前の日本製なのです!

神戸の川崎造船所で建造され1937年7月31に進水、就役は翌38年10月5日。

タイ海軍の旗艦だったようです。

しかし41年1月17日、フランスと戦ったチャーン島沖海戦で被弾大破。
軍艦チャーン号が曳航したもののトラート沖で座礁しました。

同年に日本のサルベージ会社の手で引き上げに成功したのですが、
被害が甚大なため修理を諦め、同年9月21日に退役となりました。

その後、係留されたままの状態で、部隊の水上司令部として使用されたのち、
59年6月19日にその役目も終えたとのことです。

なので戦艦としての活躍は、わずか3年弱という悲劇の戦艦なのです。


戦艦トンブリー


その後、艦橋と主砲(?)部分を、ここ海軍士官学校に移したというわけです。


戦艦トンブリー


こうやって見ると、さすがに迫力があります!!




<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:71.5バーツ


※旅は2009年7月22日(水)に行いました。


つづく


海軍士官学校

 
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