ワット・サイ対岸のバーンスアン集落を突き抜けると、
そこはジャングルと形容したいぐらいにうっそうとした林。


バーンスアン集落はずれの林


集落とジャングルの境界に細い路地が東西に続いています。

うーん、東に行ってみるか。
すると、ほどなくして細い橋に行き当たりました。
橋上から北側を眺めてみます。


バーンモット運河


バーンモット運河ですね。

ちょうど運河沿いの家から舟が出て行ったところ。
奥の木の向こうにワット・サイ本堂の頭が覗いています。


今度は南側を見てみると、


バーンモット運河


先のほうは木々が茂ってますね。
みかん園かな。


実はかつて、このバーンモット運河一帯には広大なみかん園が広がっていたのです。
バーンモット住民のほとんどがみかん栽培に携わっていたほど。


タイ人でも若い人は知らないかもしれませんが、ある程度の年齢の人にとっては、
みかんと言えば「バーンモットみかん」と言うほど、
タイの代表的なみかん産地だったのです。

ここで収穫したみかんはバーンモット運河を通って舟で運ばれ、
パーククローン・タラートで売られていました。


それが、いつの頃からか乾季になり水位が下がると、海水だと思いますが、
塩分濃度の高い水が流れ込むようになり、みかん園に被害が広がり始めることに。

そしてラマ2世通りの開通で周辺に路地が増え家屋や工場が建つと
バーンモット運河の水質が悪化。

さらにとどめを差すように、1975年の洪水でみかん園が冠水し
壊滅的な被害を受けたようです。


ある農場主はみかん栽培を諦めて土地を売ったり、他の地へ移って行ったりで
今でもバーンモットでみかん園を続けている人は僅かになってしまったのでした。

なんとも残念ですよね。


で、その「バーンモットみかん」をぜひ味見してみたいと思って来たのですが、
水上バスのことで頭がいっぱいでワット・サイの市場で買うのを
忘れてしまいました!(汗)

きっと売っているはずです。

まぁ、ラマ2世通り側に出たらその辺でも売っているだろうと期待して
戻らずに進むことにしましょう。


歩いてきたジャングル沿いの路地を戻って今度は西側へ。
すると立派なソイに出たので南へ向けて歩き始めます。

しかしこのソイ沿い、なーんにもありません。
真正面から日差しを浴びながらひたすら歩くので疲れ始めてしまいました…。

まだラマ2世通りに出ないのかなぁ。

iPhoneの「マップ」で確認。


バーンモット


もうちょいありそうです(T T)






<交通費>
歩いただけなので:0バーツ
ここまでの合計:38バーツ

つづく・・・


※旅は2010年12月30日(木)に行いました。


ワット・サイ水上マーケット~バーンモット