ワット・フアクラブーの本堂前には、運河が流れています。
かつてはこの一帯の交通手段が舟だったことを物語っていますよね。

味のある木製の橋から南、下流側を眺めてみます。


ワット・フアクラブー前の運河


東屋の下では、参拝者がカメをバケツから逃して
功徳を積んでる姿が見えました。

一方の北側、上流の景色はというと・・・


上流側はこんな景色


なんともバンコクとは思えない光景です。
きっと100年ほど前はセンセープ運河だってこんな景色だったんでしょうね。


さて、そろそろ先へ進まないと。でも交通手段が困ったものです。
一旦BIG Cまで戻るかな~、と考えながら裏門まで戻ると、
そこには客待ちのタクシーが停まってるじゃないですか。

もう何も考えずにドアを開けて行き先を告げましたよ(笑)

クローン・ピッタヤーロンコーン学校へ行けますか?

「・・・? おぉ、ティアン・タレー!」

みんな、まるで合い言葉のように唱えますね、
ティアン・タレー。

乗り込んでエアコンの効いた車内でくつろぎます。
時刻は11:45。

「何しに行くんだ?」

海を見に行くんです。

「海ならサムイがいいよ。行ったことある?
 そうか、バンコクの近くならパタヤもいいね。ラン島に渡ると奇麗だ。
 あとはサメットもいい。もっと近くならバーンプーだね。」

あ、いえ、あの、私はバンコクの海を見たいんですが・・・(汗)

でもなんだかとっても気の良い優しい運転手さんです。
道の両側に池しか見えない淋しい景色の中を走って行っても
安心していられました。


これから向かう海、タイ語では「タレー・クルンテープ」と呼ばれています。
「バンコク海」という意味ですが、日本人にとってはちょっと違和感があります。
例えば神奈川県に面している海を「神奈川海」とは言いませんもんね。

まだ「バンコク海岸」なら分かるんですけど。
まあ、これも文化の違いなのでしょう。面白いものです。


運転手さんの話を聞きながらそんなことを考えている間にも
タクシーは突っ走ります。思ったより遠いな~。
すると前方に土ぼこりが。

ガタン。

タクシーが揺れたかと思うと、
なんとその先は未舗装の土の道!!

なんだ、舗装工事が完了してないじゃないか!!

砂利がピチッピチッと車体に当たる音が聞こえます。
未舗装の道を5分ほど進むとT字路に突き当たりました。
ティアン・タレーことバーンクンティアン-チャーイタレー通り終点です!

タクシーは右折するとすぐに左折して広場で停まりました。
あれ?

そこは船着場。


船着場に到着!


運転手さん、私の本当の目的地が分かってたんですね。
お気遣いありがとうございます~。

この船着場からは、バンコク海の海上にあるレストランへ行く舟が出るんです。
やっぱりこの辺りの人は、みんな知ってるんですね。

タクシー代はたしか89バーツだったのですが、
とてもいい運転手さんだったので、100バーツ渡し、お礼を言って下車。
時刻は12:00ちょうど。

ちなみに写真に写っているのが乗ってきたタクシーです(笑)


さて、ワクワクしつつ船着場の建物に入ってみましょう!


船着場内




<交通費>
タクシー代:100バーツ
ここまでの合計:124バーツ


※旅は2009年4月30日(木)に行いました。


つづく…


ワット・フアクラブー~船着場