「プラジュン要塞マングローブ林自然学習の橋」を後にして今度向かう先は、
チャオプラヤー川河口の先端です。

といっても先端は水上に広がるマングローブ林なので、
道など無く、辿り着けない可能性もあります。
さらにここは海軍管理区域。怪しい行動と受け取られて捕まってしまう恐れも…。

なので無理は禁物を心がけつつ、行けるところまで行ってみることに。


先のマングローブ林へと行けそうな道を探しているうちに
こんなところに出ました。


こんな池がたくさん…


見渡す限り、池がいくつも広がっています。
塩田のようでもないですし、何なんでしょう??

池の間には土手があり、そこを歩いて進むことにしました。


ひび割れた土手を歩きます…


土手の土はこんな感じでひび割れています。
またもや鳥のさえずりしか聞こえない静寂。

ここにいるのは私だけか、と考えると
今まで以上に恐怖心が募ってきます。

まあ、行けるところまで歩いてみよう!
と自分を鼓舞して前進。


実はこの後・・・

何度も書きますが海軍管理区域のため、
詳細な記述は自粛させていただきたいと思いますが、
一旦は先には行けないことになったんです。

でも、その後に出会った方のご厚意で
なんとか許可を頂けた上、案内までしていただきました。
通常は事前に担当部署の許可を得る必要があるようです。


・・・ということで、
先のほうは土手さえなく、なんとマングローブ林の間の水面に突き立ててある杭の上に
渡された板きれ1枚の上を歩いていくことに!

板は固定されていなくて、ユラユラ揺れるんですよ。


バランスを崩したらさようなら。


とまではいかないまでも、
水面に落ちることは100%間違いなし。

意を決してすり足で進んで行きます…。


しばらく進むとマングローブ林が途切れて、視界が広がりました。
そこだけ板が敷き詰めてあります。

元々そこには小屋があったのですが、
波で流されてしまい、今は床の部分だけが残っているんだとか。


チャオプラヤー川河口の対岸を望む


チャオプラヤー川対岸の景色が目の前に広がります。
サムット・プラーカーン県のバーンプーなのだと教えていただきました。

そして右のほうを指差されました。

「あそこがチャオプラヤー川の先端だ」


チャオプラヤー川河口の先端があそこに!


手前の木の向こう側奥の茂み。
あそこが本当の先端なのだそうです!

水面に突き出た杭の列を見ると分かるとおり、以前はあそこまで板きれの道が
伸びていたそうです。でも小屋同様、波にさらわれてしまったのだとか。

なので、今行けるのはここが最も先。
本当に辿り着けてしまいました。


しばしチャオプラヤー川河口先端の光景を感慨深く見つめました。


これ以上迷惑をおかけするわけにもいかないので、
このへんで戻ることに。

帰りもなんとか無事に板きれの道を渡りきり、
深々とお礼を言ってその場を後にしたのでした…。



<交通費>
徒歩なので:0バーツ
ここまでの合計:108.5バーツ


※旅は2008年12月30日(火)に行いました。


つづく・・・



チャオプラヤー川河口の先端